韓愈《晉公破賊回重拜台司,以詩示幕中賓客,愈奉和》裴度相公は南、蔡州を征しこの度、凱旋して華山の東に差しかかると、勅書が夜到着し、第一の戦功を賞されて、昇進の御沙汰があった。
(韓退之) Ⅱ中唐詩 <847> 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3219韓愈詩-219
作者: 韓愈 817年 元和十二年 50歲
卷別: 卷三四四 文體: 七言律詩
詩題: 晉公破賊回重拜台司,以詩示幕中賓客,愈奉和
作地點: 桃林(都畿道 / 陜州 / 桃林)
及地點: 華山 (京畿道 華州 華山) 別名:華、太華、華岳、西岳
交遊人物:裴度
書信往來:都畿道 陜州 桃林
晉公破賊回重拜台司,以詩示幕中賓客,愈奉和
(裴度相公、晉國公は呉元濟という賊を征伐し、晉國公に封じられ、台司と名付られた。裴度相公が帰朝され、宰相に復帰され、詩を作り、賓客に示された。その詩に唱和してこの詩を奉った。)
南伐旋師太華東,天書夜到冊元功。
裴度相公は南、蔡州を征しこの度、凱旋して華山の東に差しかかると、勅書が夜到着し、第一の戦功を賞されて、昇進の御沙汰があった。
將軍舊壓三司貴,相國新兼五等崇。
裴度相公は先に将軍としては、開府儀同を貴きをも圧し、この度、あらたに相國となっては、五等爵の最上に列せられた。
鵷鷺欲歸仙仗裡,熊羆還入禁營中。
かくて、幕府の僚佐は鵷鷺の行列を整えて朝廷なる仙仗のうちに帰着せんとし、引き具したる熊羆の勇士共は、やがて、もとの禁營にはいるであろう。
長慚典午非材職,得就閒官即至公。
菲才、予(韓愈)のごときは、一時、行軍司馬ににんぜられたが、もとこの身にかなった官職でもなく、したがってこのような功績がなかったときには、まことに慚愧とおもうところで、幸いに何か、閒官に転任されたならば、至極公平のお沙汰であるのである。つまり、裴度相国の栄進を賀するにつけて、驥尾に付する自己の無能が、いよいよ恥ずかしく思われるのである。
(晉公賊破って回えり重ねて台司を拜し,詩を以て幕中賓客に示さる,愈奉和す。)
南伐 師を旋【かえ】す太華の東,天書 夜に到り 元功を冊す。
將軍 舊【もと】三司の貴さを壓し,相國 新たに五等の崇を兼ねる。
鵷鷺【あんう】仙仗の裡に歸らんと欲し,熊羆【ゆうひ】還た入禁營中。
長く慚ず 典午の材職に非ざるを,閒官に就くを得ば 即ち至公。
『晉公破賊回重拜台司,以詩示幕中賓客,愈奉和』 現代語訳と訳註
(本文)
晉公破賊回重拜台司,以詩示幕中賓客,愈奉和
南伐旋師太華東,天書夜到冊元功。
將軍舊壓三司貴,相國新兼五等崇。
鵷鷺欲歸仙仗裡,熊羆還入禁營中。
長慚典午非材職,得就閒官即至公。
(下し文)
(晉公賊破って回えり重ねて台司を拜し,詩を以て幕中賓客に示さる,愈奉和す。)
南伐 師を旋【かえ】す太華の東,天書 夜に到り 元功を冊す。
將軍 舊【もと】三司の貴さを壓し,相國 新たに五等の崇を兼ねる。
鵷鷺【あんう】仙仗の裡に歸らんと欲し,熊羆【ゆうひ】還た入禁營中。
長く慚ず 典午の材職に非ざるを,閒官に就くを得ば 即ち至公。
(現代語訳)
(裴度相公、晉國公は呉元濟という賊を征伐し、晉國公に封じられ、台司と名付られた。裴度相公が帰朝され、宰相に復帰され、詩を作り、賓客に示された。その詩に唱和してこの詩を奉った。)
裴度相公は南、蔡州を征しこの度、凱旋して華山の東に差しかかると、勅書が夜到着し、第一の戦功を賞されて、昇進の御沙汰があった。
裴度相公は先に将軍としては、開府儀同を貴きをも圧し、この度、あらたに相國となっては、五等爵の最上に列せられた。
かくて、幕府の僚佐は鵷鷺の行列を整えて朝廷なる仙仗のうちに帰着せんとし、引き具したる熊羆の勇士共は、やがて、もとの禁營にはいるであろう。
菲才、予(韓愈)のごときは、一時、行軍司馬ににんぜられたが、もとこの身にかなった官職でもなく、したがってこのような功績がなかったときには、まことに慚愧とおもうところで、幸いに何か、閒官に転任されたならば、至極公平のお沙汰であるのである。つまり、裴度相国の栄進を賀するにつけて、驥尾に付する自己の無能が、いよいよ恥ずかしく思われるのである。
(訳注)
晉公破賊回重拜台司,以詩示幕中賓客,愈奉和
(裴度相公、晉國公は呉元濟という賊を征伐し、晉國公に封じられ、台司と名付られた。裴度相公が帰朝され、宰相に復帰され、詩を作り、賓客に示された。その詩に唱和してこの詩を奉った。)
・晉公 817年8月17日郾城にいたって破り、おおよその賊を抑えたが、間隙をついて、10月11日裴度の管轄、配下でなかった唐鄧節度使李愬が呉元濟を束縛した。同年12月、晉國公に封ぜられ、台司と名付けられる。
・破賊 蔡州の呉元濟を征伐したこと。
・拜台司 晉國公に封じられたこと。
南伐旋師太華東,天書夜到冊元功。
裴度相公は南、蔡州を征しこの度、凱旋して華山の東に差しかかると、勅書が夜到着し、第一の戦功を賞されて、昇進の御沙汰があった。
・南伐 蔡州の呉元濟を征伐したこと。
・旋師 軍隊と共に凱旋する。
・太華 華山、長安に凱旋する際に目指す山であること。
・天書 天子の御沙汰。勅書。
將軍舊壓三司貴,相國新兼五等崇。
裴度相公は先に将軍としては、開府儀同を貴きをも圧し、この度、あらたに相國となっては、五等爵の最上に列せられた。
・三司貴 開府儀同の貴きことをいう。
・五等崇 五等爵(公候伯子男)の最上に列せられたこと。
鵷鷺欲歸仙仗裡,熊羆還入禁營中。
かくて、幕府の僚佐は鵷鷺の行列を整えて朝廷なる仙仗のうちに帰着せんとし、引き具したる熊羆の勇士共は、やがて、もとの禁營にはいるであろう。
・鵷鷺 朝廷の官僚の行列。
・仙仗 仙人の杖。ここでは朝廷を仙界としているので、施政を行うことを示す。
・熊羆 宮殿警護の兵士。近衛兵。
・禁營 天子の宮殿警護の軍隊。近衛軍営。
長慚典午非材職,得就閒官即至公。
菲才、予(韓愈)のごときは、一時、行軍司馬ににんぜられたが、もとこの身にかなった官職でもなく、したがってこのような功績がなかったときには、まことに慚愧とおもうところで、幸いに何か、閒官に転任されたならば、至極公平のお沙汰であるのである。つまり、裴度相国の栄進を賀するにつけて、驥尾に付する自己の無能が、いよいよ恥ずかしく思われるのである。
・典午 行軍司馬。
・閒官 暇な職、自分の役職についての謙譲語。
・至公 きわめて公平な態度をとること。















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其の二





梁國惠康公主挽歌,二首之二




