漢文委員会kanbuniinkai 紀頌之の漢詩 中唐詩人選集【Ⅰ李商隠-150】Ⅱ韓退之(韓愈)-500Ⅶ孟郊(東野)賈島張籍柳宗元韋応物

Ⅰ李商隠は難解詩といわれている。約150首紹介済。(晩唐詩人) Ⅱ韓退之(韓愈)-約500首Ⅶ孟郊、中唐の詩人を掲載中。万物の性(さが)をテーマにした哲学的な詩。このブログは基本的に中唐詩人を中心にして掲載する予定。 韓愈詩文のこれまでの掲載分とこれから掲載予定分を時系列で整理した2014.3.29のブログに集約してそこから各年次を見ることができる  kanbuniinkai 検索で、《漢文委員会HP05》サイトあります。漢詩唐詩を理解するための総合サイト:≪漢文委員会 漢詩07≫。

2013年11月

少し、マニアックな晩唐詩人Ⅰ-李商隠150首をまず掲載済み。中唐は盛唐詩人(孟浩然・王維、杜甫、李白)を受け継いだ多様な詩人が出ている。この時代も驚くほど詩が発展している。Ⅱ韓退之(韓愈)500首、Ⅲ柳宗元40首、Ⅳ韋応物、Ⅴ劉長卿、Ⅵ韋荘、Ⅶ孟郊(孟東野)、Ⅷ張籍、Ⅸ賈島、Ⅹ劉禹錫、ほか2012~2020年の予定で気長に進める。同じ中唐ではあるが、白居易のグループについては、李白のブログ350首(2015/6月再開~2018/夏・秋月予定)の後掲載の予定。別に杜甫詩ブログ1500首(2011/7月~2018/8月の予定で)を進行中。詩数につぃては、予定の詩数より多くなる。気まぐれなところがあるのでこの予定が少し変わる場合があり、その節はご容赦ください。                 古詩・謝霊運詩 杜甫詩 韓愈詩 花間集500首全詩 それぞれ毎日ブログしています。 このブログ、索引=語句の「検索」 参考書以上掲載。漢詩力up。

《讀皇甫湜公安園池詩書其後〔一本為二首。〕》元和十三年韓愈(韓退之) Ⅱ中唐詩 <877>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3369韓愈詩-221ー#3

韓愈《讀皇甫湜公安園池詩書其後》元来、苑池などは瑣瑣たるもので、まったく話にもならない。我が家にも、一つ池があって、蒲葦の類がその間に叢生している。そして、蟲や魚が自然とその内に沸いて、互いにかみ合い、日夜、暇なことは全くない。


2013年11月30日  の紀頌之5つのブログ
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場
Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
 
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《讀皇甫湜公安園池詩書其後〔一本為二首。〕》元和十三年韓愈(韓退之) Ⅱ中唐詩 <877>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3369韓愈詩-221ー#3
●杜甫の全作品1141首を取り上げて訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"
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●●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩
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謝靈運が傲慢で磊落だったというが彼の詩からはそれを感じさせるということは微塵もない。謝靈運、謝朓、孟浩然は好きな詩人である。
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李商隠詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/3991_rishoin000.html 
李商隠詩 華やかな時はほんの1年余り、残りは不遇であった。それが独特な詩を生み出した。この詩人の詩は物語であり、詩を単発で見ては面白くなく、数編から十数編のシリーズになっているのでそれを尊重して読まれることを進める。
女性詩人 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/0josei00index.html 女性詩人古代から近世に至るまで女性の詩は書くことを許されない環境にあった。貴族の子女、芸妓だけである。残されている詩のほとんどは詞、楽府の優雅、雅なものへの媚の詞である。しかしその中に針のような痛みを感じさせるものがあるのである。
孟郊詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/328_moukou001.html 「文章得其微,物象由我裁。」詩人が作り出す文章は細やかなる描写表現を得ているものだ、万物の事象をも作り出すことさえも詩人自身の裁量でもってするのである。
李商隠詩 http://kanbuniinkai7.dousetsu.com/99_rishoinn150.html Ⅰ李商隠150首
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《讀皇甫湜公安園池詩書其後〔一本為二首。〕》元和十三年韓愈(韓退之) Ⅱ中唐詩 <877  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3369韓愈詩-221ー#3

 

 

作時: 818  元和十三年  51

卷別: 卷三四一  文體: 五言古詩 

詩題: 讀皇甫湜公安園池詩書其後〔一本為二首。〕 

及地點: 公安園池 (山南東道 荊州 公安)     

交遊人: 皇甫湜 (山南東道 襄州 襄陽)

 

221-#1

讀皇甫湜公安園池詩書其後

(皇甫湜の公安園池の詩を寄せたのでそれを読んで返したその後の詩)

晉人目二子,其猶吹一

戴晋人は堯と舜を目標とすること、尋常の人に同じく、格別えらいとも思わず、いくら堯舜を誉め立てて話しても、息を吹きかけること位に思っている。

區區自其下,顧肯掛牙舌。

元来区区として、堯舜のことに甘んずるようでは、到底つまらぬ人で、歯牙にかかるにも足らず、そこ得行くと戴晋人はちょっと奇矯のようではあるが、一面からいえば、最も至極なことである。

《春秋》書王法,不誅其人身。

「春秋」は孔子が王法に基づいて褒貶したもので、はあるが、何もその人の身を誅するがためにしたのではなく、あくまで道にかなったもので、儒教の正義はまさしくここにある。

《爾雅》注蟲魚,定非磊落人。

「爾雅」のごときは、ほんの字書で蟲魚名を注したるにすぎず、そんなことをしているのは、決して、磊落のひとではない。

221-#2

湜也困公安,不自閑窮年。

(今皇甫松の作った園地の詩をみると、取りも直さず爾雅の蟲魚を注したるが如く、春秋の王方には全然関係なく要するに取るに足らない技ということなのだ。)皇甫湜は小吏として、公安の地に苦しみ、のんきに年を極めることが出来ず、平生大いに弱っている。

枉智思掎摭,糞壤穢豈有臧。

そんなことをしているのはもし、智を枉げて、何かを引き上げ、拾い出して、一の仕事やらかそうと思うのであれば、よろしくそのものを選ぶべく糞壤汚穢とも称すべき取るにたらないこの苑池などが何になろう。

誠不如兩忘,但以一概量。

それよりも苑池などは、二つながら忘れ去り、それは尋常一様のものとして見るが良いので、その手をつけなければいけない範囲は、ほかにいくらもある。

221-#3

我有一池水,蒲葦生其間。 

元来、苑池などは瑣瑣たるもので、まったく話にもならない。我が家にも、一つ池があって、蒲葦の類がその間に叢生している。

蟲魚沸相嚼,日夜不得閑。 

そして、蟲や魚が自然とその内に沸いて、互いにかみ合い、日夜、暇なことは全くない。

我初往觀之,其後益不觀。

我も初めは行くとしてこれを見て、いささか打ち興じたが、その後、次第にこれを見ないようになった。

221-#4

觀之亂我意,不如不觀完。 

用將濟諸人,捨得業孔顏。 

百年詎幾時,君子不可閑。 

 

#1(皇甫湜【こうほしょく】公安の園池の詩を讀み、其の後に書す)

晉人 二子を目す,其れ猶お一【いちげつ】をくがごとし

區區として其下よりせば,顧みるに肯えて牙舌【がぜつ】に掛らむや。

《春秋》は王法を書す,其の人の身を誅せず。

《爾雅》は注蟲魚【ちゅうぎょ】をす,定めて磊落【らいらく】の人に非ず。

#2

湜【しょく】や公安に困【くるし】み,自ら閑に年を窮めず。

智を枉げて掎摭【きしょう】せむことを思う,糞壤【ふんじょう】【おあい】豈に臧【よき】ころらむ

誠に如かず兩つながら忘れ,但だ一概を以って量る。

 

我に一池の水有り,蒲葦【ほい】其の間に生ず。 

蟲魚【ちゅうぎょ】沸いて相い嚼【か】み,日夜 閑なるを得ず。 

我 初め往うて之を觀る,其の後 益【ますま】す觀ず。 

 

之を觀れば我が意を亂る,如かず 觀ずして完うするに。 

用うるとき將に諸人を濟【すく】わんとす,捨るときは孔顏を業とすつを得む。 

百年 詎【なん】ぞ幾時ぞ,君子 閑なる可からず。 

 

DCF00004 

 

『讀皇甫湜公安園池詩書其後』 現代語訳と訳註

(本文)

我有一池水,蒲葦生其間。 

蟲魚沸相嚼,日夜不得閑。 

我初往觀之,其後益不觀。

 

 

(下し文)

我に一池の水有り,蒲葦【ほい】其の間に生ず。 

蟲魚【ちゅうぎょ】沸いて相い嚼【か】み,日夜 閑なるを得ず。 

我 初め往うて之を觀る,其の後 益【ますま】す觀ず。 

之を觀れば我が意を亂る,如かず 觀ずして完うするに。 

用うるとき將に諸人を濟【すく】わんとす,捨るときは孔顏を業とすつを得む。 

百年 詎【なん】ぞ幾時ぞ,君子 閑なる可からず。 

 

(現代語訳)

元来、苑池などは瑣瑣たるもので、まったく話にもならない。我が家にも、一つ池があって、蒲葦の類がその間に叢生している。

そして、蟲や魚が自然とその内に沸いて、互いにかみ合い、日夜、暇なことは全くない。

我も初めは行くとしてこれを見て、いささか打ち興じたが、その後、次第にこれを見ないようになった。

 

 

(訳注)

我有一池水,蒲葦生其間。 

元来、苑池などは瑣瑣たるもので、まったく話にもならない。我が家にも、一つ池があって、蒲葦の類がその間に叢生している。

・蒲葦(ほい)1 草の名。ガマ。2 木の名。カワヤナギ。「蒲柳」3 ばくちを打つ。

 

蟲魚沸相嚼,日夜不得閑。 

そして、蟲や魚が自然とその内に沸いて、互いにかみ合い、日夜、暇なことは全くない。

・嚼 1 上下の歯で物を挟んだり、砕いたりする。2 歯を立てて傷つける。3 歯車の歯などがぴったりと合わさる。

 

我初往觀之,其後益不觀。

我も初めは行くとしてこれを見て、いささか打ち興じたが、その後、次第にこれを見ないようになった。
魚玄機55021

《讀皇甫湜公安園池詩書其後〔一本為二首。〕》元和十三年韓愈(韓退之) Ⅱ中唐詩 <876>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3364韓愈詩-221ー#2

韓愈《讀皇甫湜公安園池詩書其後》(今皇甫松の作った園地の詩をみると、取りも直さず爾雅の蟲魚を注したるが如く、春秋の王方には全然関係なく要するに取るに足らない技ということなのだ。)皇甫湜は小吏として、公安の地に苦しみ、のんきに年を極めることが出来ず、平生大いに弱っている。


2013年11月29日  の紀頌之5つのブログ
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場
Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
 
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班孟堅(班固)《西都賦》(9)#3-3 文選 賦<112―9>18分割55回 Ⅱ李白に影響を与えた詩963 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3363
●唐を代表する中唐の韓愈の儒家としての考えのよくわかる代表作の一つ
Ⅱ中唐詩・晩唐詩
 
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《讀皇甫湜公安園池詩書其後〔一本為二首。〕》元和十三年韓愈(韓退之) Ⅱ中唐詩 <876>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3364韓愈詩-221ー#2
●杜甫の全作品1141首を取り上げて訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"
Ⅲ杜甫詩1000詩集  LiveDoorブログ 704 《投簡梓州幕府兼簡韋十郎官【投簡梓州幕府兼簡韋十郎】》 蜀中転々 杜甫<611>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3365 杜甫詩1000-611-867/1500
●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている
Ⅳブログ漢・唐・宋詞詩集 Fc2ブログ 88 李陵 《與蘇武詩三首 其一》古詩源 文選 漢詩  kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 3366 (11/29)
●●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩
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『楚辞・九歌』東君 屈原詩<78-#1>505 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1332http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67664757.html
『楚辞』九辯 第九段―まとめ 宋玉  <00-#35> 664 漢文委員会kanbuniinkai 紀頌之の漢詩ブログ2304  http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10-rihakujoseishi/archives/6471825.html
安世房中歌十七首(1) 唐山夫人 漢詩 http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67710265.html 
為焦仲卿妻作 序 漢詩<143>古詩源 巻三 女性詩http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67729401.html
於凊河見輓船士新婚別妻一首 曹丕(魏文帝) 魏詩http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67759129.html
朔風 (一章) 曹植 魏詩<25-#1>文選雑詩 上 http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67780868.html
謝靈運詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/1901_shareiun000.html 謝靈運詩六朝期の山水詩人。この人の詩は上品ですがすがしい男性的な深みのある詩である。後世に多大な影響を残している。
謝靈運が傲慢で磊落だったというが彼の詩からはそれを感じさせるということは微塵もない。謝靈運、謝朓、孟浩然は好きな詩人である。
登永嘉緑嶂山詩 #1 謝霊運 <20> 詩集 386ーhttp://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67474554.html
登池上樓 #1 謝霊運<25>#1  ー http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67502196.html
孟浩然の詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/209mokonen01.html 孟浩然の詩盛唐初期の詩人であるが謝霊運の詩に傾倒して山水詩人としてとてもきれいな詩を書いている。特に山水画のような病者の中で細やかな部分に動態を感じさせる表現力は素晴らしい。
李商隠詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/3991_rishoin000.html 
李商隠詩 華やかな時はほんの1年余り、残りは不遇であった。それが独特な詩を生み出した。この詩人の詩は物語であり、詩を単発で見ては面白くなく、数編から十数編のシリーズになっているのでそれを尊重して読まれることを進める。
女性詩人 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/0josei00index.html 女性詩人古代から近世に至るまで女性の詩は書くことを許されない環境にあった。貴族の子女、芸妓だけである。残されている詩のほとんどは詞、楽府の優雅、雅なものへの媚の詞である。しかしその中に針のような痛みを感じさせるものがあるのである。
孟郊詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/328_moukou001.html 「文章得其微,物象由我裁。」詩人が作り出す文章は細やかなる描写表現を得ているものだ、万物の事象をも作り出すことさえも詩人自身の裁量でもってするのである。
李商隠詩 http://kanbuniinkai7.dousetsu.com/99_rishoinn150.html Ⅰ李商隠150首
魚玄機 詩 全首130回賦得江邊柳 魚玄機  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-65-1-#五言律詩  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1876
薛濤 詩詞全首100 井梧吟 薛濤 唐五代詞・宋詩 薛濤-136-8-#1  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2227
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温庭筠 70首『菩薩蠻 一』温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-1-1-#1 花間集 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1620
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皇甫松 10首 採蓮子二首  其一 皇甫松  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-307-5-#61  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3082
牛嶠  20首 女冠子四首 其一 牛嶠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-312-5-#66  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3107
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《讀皇甫湜公安園池詩書其後〔一本為二首。〕》元和十三年韓愈(韓退之) Ⅱ中唐詩 <876  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3364韓愈詩-221ー#2

 

 

作時: 818  元和十三年  51

卷別: 卷三四一  文體: 五言古詩 

詩題: 讀皇甫湜公安園池詩書其後〔一本為二首。〕 

及地點: 公安園池 (山南東道 荊州 公安)     

交遊人: 皇甫湜 (山南東道 襄州 襄陽)

 

221-#1

讀皇甫湜公安園池詩書其後

(皇甫湜の公安園池の詩を寄せたのでそれを読んで返したその後の詩)

晉人目二子,其猶吹一

戴晋人は堯と舜を目標とすること、尋常の人に同じく、格別えらいとも思わず、いくら堯舜を誉め立てて話しても、息を吹きかけること位に思っている。

區區自其下,顧肯掛牙舌。

元来区区として、堯舜のことに甘んずるようでは、到底つまらぬ人で、歯牙にかかるにも足らず、そこ得行くと戴晋人はちょっと奇矯のようではあるが、一面からいえば、最も至極なことである。

《春秋》書王法,不誅其人身。

「春秋」は孔子が王法に基づいて褒貶したもので、はあるが、何もその人の身を誅するがためにしたのではなく、あくまで道にかなったもので、儒教の正義はまさしくここにある。

《爾雅》注蟲魚,定非磊落人。

「爾雅」のごときは、ほんの字書で蟲魚名を注したるにすぎず、そんなことをしているのは、決して、磊落のひとではない。

221-#2

湜也困公安,不自閑窮年。

(今皇甫松の作った園地の詩をみると、取りも直さず爾雅の蟲魚を注したるが如く、春秋の王方には全然関係なく要するに取るに足らない技ということなのだ。)皇甫湜は小吏として、公安の地に苦しみ、のんきに年を極めることが出来ず、平生大いに弱っている。

枉智思掎摭,糞壤穢豈有臧。

そんなことをしているのはもし、智を枉げて、何かを引き上げ、拾い出して、一の仕事やらかそうと思うのであれば、よろしくそのものを選ぶべく糞壤汚穢とも称すべき取るにたらないこの苑池などが何になろう。

誠不如兩忘,但以一概量。

それよりも苑池などは、二つながら忘れ去り、それは尋常一様のものとして見るが良いので、その手をつけなければいけない範囲は、ほかにいくらもある。

221-#3

我有一池水,蒲葦生其間。 

蟲魚沸相嚼,日夜不得閑。 

我初往觀之,其後益不觀。

221-#4

觀之亂我意,不如不觀完。 

用將濟諸人,捨得業孔顏。 

百年詎幾時,君子不可閑。 

 

#1(皇甫湜【こうほしょく】公安の園池の詩を讀み、其の後に書す)

晉人 二子を目す,其れ猶お一【いちげつ】をくがごとし

區區として其下よりせば,顧みるに肯えて牙舌【がぜつ】に掛らむや。

《春秋》は王法を書す,其の人の身を誅せず。

《爾雅》は注蟲魚【ちゅうぎょ】をす,定めて磊落【らいらく】の人に非ず。

#2

湜【しょく】や公安に困【くるし】み,自ら閑に年を窮めず。

智を枉げて掎摭【きしょう】せむことを思う,糞壤【ふんじょう】【おあい】豈に臧【よき】ころらむ

誠に如かず兩つながら忘れ,但だ一概を以って量る。

 

我に一池の水有り,蒲葦【ほい】其の間に生ず。 

蟲魚【ちゅうぎょ】沸いて相い嚼【か】み,日夜 閑なるを得ず。 

我 初め往うて之を觀る,其の後 益【ますま】す觀ず。 

 

之を觀れば我が意を亂る,如かず 觀ずして完うするに。 

用うるとき將に諸人を濟【すく】わんとす,捨るときは孔顏を業とすつを得む。 

百年 詎【なん】ぞ幾時ぞ,君子 閑なる可からず。 

楊貴妃清華池002 

『讀皇甫湜公安園池詩書其後』 現代語訳と訳註

(本文)

湜也困公安,不自閑窮年。

枉智思掎摭,糞壤穢豈有臧。

誠不如兩忘,但以一概量。

 

(下し文)

湜【しょく】や公安に困【くるし】み,不自ら閑に年を窮めず。

智を枉げて掎摭【きしょう】せむことを思う,糞壤【ふんじょう】【おあい】豈に臧【よき】ころらむ

誠に如かず兩つながら忘れ,但だ一概を以って量る。

 

(現代語訳)

(今皇甫松の作った園地の詩をみると、取りも直さず爾雅の蟲魚を注したるが如く、春秋の王方には全然関係なく要するに取るに足らない技ということなのだ。)皇甫湜は小吏として、公安の地に苦しみ、のんきに年を極めることが出来ず、平生大いに弱っている。

そんなことをしているのはもし、智を枉げて、何かを引き上げ、拾い出して、一の仕事やらかそうと思うのであれば、よろしくそのものを選ぶべく糞壤汚穢とも称すべき取るにたらないこの苑池などが何になろう。

それよりも苑池などは、二つながら忘れ去り、それは尋常一様のものとして見るが良いので、その手をつけなければいけない範囲は、ほかにいくらもある。

  

(訳注)

湜也 困公安 ,不自 窮年

(今皇甫松の作った園地の詩をみると、取りも直さず爾雅の蟲魚を注したるが如く、春秋の王方には全然関係なく要するに取るに足らない技ということなのだ。)皇甫湜は小吏として、公安の地に苦しみ、のんきに年を極めることが出来ず、平生大いに弱っている。

「湜」皇甫湜(こうほしょく)777835,中国中唐代散文家。字は持正,唐の睦州新安の人(今浙江建德淳安)。牛李黨派に属す。韓愈門下で,韓愈の唱える學古文復活に随う。

石佛谷 皇甫湜 詩<94-1>Ⅱ中唐詩498 漢文委員会kanbuniinkai 紀頌之の漢詩ブログ1573

陸渾山火和皇甫湜用其韻(湜時為陸渾尉) 韓退之(韓愈)詩<93-#0>Ⅱ中唐詩493 漢文委員会kanbuniinkai 紀頌之の漢詩ブログ1558

「公安」湖北省州市長江南岸。安梅園が古代より有名。

 

枉智 掎摭 ,糞壤 豈有 臧。

そんなことをしているのはもし、智を枉げて、何かを引き上げ、拾い出して、一の仕事やらかそうと思うのであれば、よろしくそのものを選ぶべく糞壤汚穢とも称すべき取るにたらないこの苑池などが何になろう。

「智」儒学をまなぶものとしての智。

「掎摭」何かを引き上げ、拾い出して、一の仕事やること。

「糞壤」くそみたいなところ。

污穢なくて身分的に最低な事

「豈有」とるにたらない。

 

誠不 如兩忘 ,但以一概

それよりも苑池などは、二つながら忘れ去り、それは尋常一様のものとして見るが良いので、その手をつけなければいけない範囲は、ほかにいくらもある。

「誠」誠意。まじめなこと

「兩忘」二つながら忘れ去り。一切忘れること。

「一概量」尋常一様のものとしての範囲。
云亭 

《讀皇甫湜公安園池詩書其後〔一本為二首。〕》元和十三年韓愈(韓退之) Ⅱ中唐詩 <875>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3359韓愈詩-221ー#1

韓愈(皇甫湜の公安園池の詩を寄せたのでそれを読んで返したその後の詩)戴晋人は堯と舜を目標とすること、尋常の人に同じく、格別えらいとも思わず、いくら堯舜を誉め立てて話しても、息を吹きかけること位に思っている。



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《讀皇甫湜公安園池詩書其後〔一本為二首。〕》元和十三年韓愈(韓退之) Ⅱ中唐詩 <875  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3359韓愈詩-221ー#1

 

 

作時: 818  元和十三年  51

卷別: 卷三四一  文體: 五言古詩 

詩題: 讀皇甫湜公安園池詩書其後〔一本為二首。〕 

及地點: 公安園池 (山南東道 荊州 公安)     

交遊人: 皇甫湜 (山南東道 襄州 襄陽)

 

221-#1

讀皇甫湜公安園池詩書其後

(皇甫湜の公安園池の詩を寄せたのでそれを読んで返したその後の詩)

晉人目二子,其猶吹一

戴晋人は堯と舜を目標とすること、尋常の人に同じく、格別えらいとも思わず、いくら堯舜を誉め立てて話しても、息を吹きかけること位に思っている。

區區自其下,顧肯掛牙舌。

元来区区として、堯舜のことに甘んずるようでは、到底つまらぬ人で、歯牙にかかるにも足らず、そこ得行くと戴晋人はちょっと奇矯のようではあるが、一面からいえば、最も至極なことである。

《春秋》書王法,不誅其人身。

「春秋」は孔子が王法に基づいて褒貶したもので、はあるが、何もその人の身を誅するがためにしたのではなく、あくまで道にかなったもので、儒教の正義はまさしくここにある。

《爾雅》注蟲魚,定非磊落人。

「爾雅」のごときは、ほんの字書で蟲魚名を注したるにすぎず、そんなことをしているのは、決して、磊落のひとではない。

 

湜也困公安,不自閑窮年。

枉智思掎摭,糞壤穢豈有臧。

誠不如兩忘,但以一概量。

 

我有一池水,蒲葦生其間。 

蟲魚沸相嚼,日夜不得閑。 

我初往觀之,其後益不觀。

 

觀之亂我意,不如不觀完。 

用將濟諸人,捨得業孔顏。 

百年詎幾時,君子不可閑。 

 

(皇甫湜【こうほしょく】公安の園池の詩を讀み、其の後に書す)

晉人 二子を目す,其れ猶お一【いちげつ】をくがごとし

區區として其下よりせば,顧みるに肯えて牙舌【がぜつ】に掛らむや。

《春秋》は王法を書す,其の人の身を誅せず。

《爾雅》は注蟲魚【ちゅうぎょ】をす,定めて磊落【らいらく】の人に非ず。

湜【しょく】や公安に困【くるし】み,不自ら閑に年を窮めず。

智を枉げて掎摭【きしょう】せむことを思う,糞壤【ふんじょう】【おあい】豈に臧【よき】ころらむ

誠に如かず兩つながら忘れ,但だ一概を以って量る。

 

我に一池の水有り,蒲葦【ほい】其の間に生ず。 

蟲魚【ちゅうぎょ】沸いて相い嚼【か】み,日夜 閑なるを得ず。 

我 初め往うて之を觀る,其の後 益【ますま】す觀ず。 

之を觀れば我が意を亂る,如かず 觀ずして完うするに。 

用うるとき將に諸人を濟【すく】わんとす,捨るときは孔顏を業とすつを得む。 

百年 詎【なん】ぞ幾時ぞ,君子 閑なる可からず。 

云亭 

『讀皇甫湜公安園池詩書其後』 現代語訳と訳註

(本文)

讀皇甫湜公安園池詩書其後

晉人目二子,其猶吹一

區區自其下,顧肯掛牙舌。

《春秋》書王法,不誅其人身。

《爾雅》注蟲魚,定非磊落人。

 

(下し文)

晉人 二子を目す,其れ猶お一【いちげつ】を吹くがごとし。

區區として其下よりせば,顧みるに肯えて牙舌【がぜつ】に掛らむや。

《春秋》は王法を書す,其の人の身を誅せず。

《爾雅》は注蟲魚【ちゅうぎょ】をす,定めて磊落【らいらく】の人に非ず。

 

(現代語訳)

(皇甫湜の公安園池の詩を寄せたのでそれを読んで返したその後の詩)

戴晋人は堯と舜を目標とすること、尋常の人に同じく、格別えらいとも思わず、いくら堯舜を誉め立てて話しても、息を吹きかけること位に思っている。

元来区区として、堯舜のことに甘んずるようでは、到底つまらぬ人で、歯牙にかかるにも足らず、そこ得行くと戴晋人はちょっと奇矯のようではあるが、一面からいえば、最も至極なことである。

「春秋」は孔子が王法に基づいて褒貶したもので、はあるが、何もその人の身を誅するがためにしたのではなく、あくまで道にかなったもので、儒教の正義はまさしくここにある。

「爾雅」のごときは、ほんの字書で蟲魚名を注したるにすぎず、そんなことをしているのは、決して、磊落のひとではない。

 

(訳注)

讀皇甫湜公安園池詩書其後

(皇甫湜の公安園池の詩を寄せたのでそれを読んで返したその後の詩)

この詩は皇甫湜が公安縣に赴任し、その地にある園地に遊んで詩を作り、それを韓愈に寄せたのでその詩の後ろに題するために作った。

皇甫湜にこんな詩を作っているようではだめで、もっと儒学を勉強しなさいというものである。

 

晉人 二子 ,其猶吹

戴晋人は堯と舜を目標とすること、尋常の人に同じく、格別えらいとも思わず、いくら堯舜を誉め立てて話しても、息を吹きかけること位に思っている。

「晉人目」晉人。

「二子」堯と舜

「一」小さな音の意)風の吹き過ぎる際の小さな音。荘子‐則陽「恵子曰、夫吹 也、猶有 也。吹 剣首 者、 而已矣。堯 .

 

區區 自其下 ,顧肯 牙舌

元来区区として、堯舜のことに甘んずるようでは、到底つまらぬ人で、歯牙にかかるにも足らず、そこ得行くと戴晋人はちょっと奇矯のようではあるが、一面からいえば、最も至極なことである。

「區區」(1)ばらばらでまとまりのないさま。まちまち。 (2)小さくてとるに足りないさま。

「牙舌」歯牙舌。

 

《春秋 》書 王法 ,不誅 其人

「春秋」は孔子が王法に基づいて褒貶したもので、はあるが、何もその人の身を誅するがためにしたのではなく、あくまで道にかなったもので、儒教の正義はまさしくここにある。

「春秋」春秋時代に関する編年体の歴史書である。儒教では、孔子の手が加わった、もしくは孔子が作ったとされ、その聖典である経書(五経または六経)の一つとされている。

「書」語義類別:人、行為動作、一般行為(宀部)、寫。

「王法」儒者の正義の法をいう。

 

《爾雅 》注 蟲魚 ,定非 磊落

「爾雅」のごときは、ほんの字書で蟲魚名を注したるにすぎず、そんなことをしているのは、決して、磊落のひとではない。

「爾雅」古代の字書。いま伝わる本は全19篇。著者,著作の年代,ともに未詳。ただし周公旦の著作といい,あるいは孔子の作といい,またあるいは孔子の弟子の作というのは,いずれもこの字書を重視し,できるだけ由緒正しいものに仕立てようというためであろう。《爾疋(じが)》とも書くが,いずれも〈爾〉は〈邇〉すなわち〈近〉,〈雅〉もしくは〈疋〉は〈正〉,全体として〈正しきに近づく〉意だとされ,もと《五経》をその正しい意味において読むための字書だとされた。

「蟲魚」むしと魚。

「磊落」度量が広く、小事にこだわらないこと。また、そのさま。
真竹002 

《晚秋郾城夜會聯句〔韓愈、李正封〕》最終回(27)-#25韓愈(韓退之) Ⅱ中唐詩 <874>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3354韓愈詩-220-#25

〔韓愈、李正封〕《晚秋郾城夜會聯句》最終回(27)ここに聯句を為し、詩を作って、淮西征伐の本末は、到底詳述することが出来ないに相違ないが、糟粕、なお余味を存するものとして、どうか世に残しておきたいものである。


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《晚秋郾城夜會聯句〔韓愈、李正封〕》最終回(27)-#25韓愈(韓退之) Ⅱ中唐詩 <874>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3354韓愈詩-220-#25

 

 

25

雪下收新息,陽生過京索。

思えば雪降る時、蔡州をおとしいれて呉元濟を擒にし、一陽来復の冬至の時分に凱旋して、亰索地方を通過した。

爾牛時寢訛,我僕或歌咢。(正封)

汝らの牛も、先には徴発されて、輺重を運搬していたが、今後放し飼いにされて、寢るも、動くも、勝手次第になるし、わがしもべも、先には戦地に従行して、ずいぶん苦労したが、これからは歌ったり、鼓を打ったりして、十分休息をすることが出来る。

帝載彌天地,臣辭劣螢爝。

天子の事業は、天地の間にわたって、洪大無辺なるに反して、臣の言辞は、蛍火のごとく、はなはだ拙劣なるものである。

爲詩安能詳,庶用存糟粕。(愈)

ここに聯句を為し、詩を作って、淮西征伐の本末は、到底詳述することが出来ないに相違ないが、糟粕、なお余味を存するものとして、どうか世に残しておきたいものである。

 

雪 下って新息を收め,陽 生じて京索を過ぎむ。

爾じの牛 時に寢訛【しんか】,我が僕 或は歌咢【かがく】。(正封)

帝の載【とし】天地に彌【わた】り,臣の辭 螢爝【けいしゃく】よりも劣【つたな】し。

詩を爲【つく】って安んぞ能く詳【つまびらか】にせむ,庶【こいねが】はくば用って糟粕を存せむ。(愈)

甘粛省-嘉峪関 

 

『晚秋郾城夜會聯句』 現代語訳と訳註

(本文)

雪下收新息,陽生過京索。

爾牛時寢訛,我僕或歌咢。(正封)

帝載彌天地,臣辭劣螢爝。

爲詩安能詳,庶用存糟粕。(愈)

 

(下し文)

雪 下って新息を收め,陽 生じて京索を過ぎむ。

爾じの牛 時に寢訛【しんか】,我が僕 或は歌咢【かがく】。(正封)

帝の載【とし】天地に彌【わた】り,臣の辭 螢爝【けいしゃく】よりも劣【つたな】し。

詩を爲【つく】って安んぞ能く詳【つまびらか】にせむ,庶【こいねが】はくば用って糟粕を存せむ。(愈)

 

(現代語訳)

思えば雪降る時、蔡州をおとしいれて呉元濟を擒にし、一陽来復の冬至の時分に凱旋して、亰索地方を通過した。

汝らの牛も、先には徴発されて、輺重を運搬していたが、今後放し飼いにされて、寢るも、動くも、勝手次第になるし、わがしもべも、先には戦地に従行して、ずいぶん苦労したが、これからは歌ったり、鼓を打ったりして、十分休息をすることが出来る。

天子の事業は、天地の間にわたって、洪大無辺なるに反して、臣の言辞は、蛍火のごとく、はなはだ拙劣なるものである。

ここに聯句を為し、詩を作って、淮西征伐の本末は、到底詳述することが出来ないに相違ないが、糟粕、なお余味を存するものとして、どうか世に残しておきたいものである。

 

 

(訳注)

雪下收新息,陽生過京索。

思えば雪降る時、蔡州をおとしいれて呉元濟を擒にし、一陽来復の冬至の時分に凱旋して、亰索地方を通過した。

・新息 蔡州にある新息縣をいう。蔡州をおとしいれて呉元濟を擒にしたことをしめす。

・陽生 冬至の一陽来復の時分をいう。

・京索 京は県名、策は部落、地域といった意味と考える。漢書皇帝紀「楚と濚陽の南、京策の間に戦う」とある。

 

爾牛時寢訛,我僕或歌咢。(正封)

汝らの牛も、先には徴発されて、輺重を運搬していたが、今後放し飼いにされて、寢るも、動くも、勝手次第になるし、わがしもべも、先には戦地に従行して、ずいぶん苦労したが、これからは歌ったり、鼓を打ったりして、十分休息をすることが出来る。

・寢訛 寢るも、動くも、勝手次第になり、放し飼いにされること。

・咢 鼓を敲くこと。

 

帝載彌天地,臣辭劣螢爝。

天子の事業は、天地の間にわたって、洪大無辺なるに反して、臣の言辞は、蛍火のごとく、はなはだ拙劣なるものである。

・帝載 天子の事業。

・劣螢爝 蛍火のごとく、はなはだ拙劣なるものであることをいう。

 

爲詩安能詳,庶用存糟粕。(愈)

ここに聯句を為し、詩を作って、淮西征伐の本末は、到底詳述することが出来ないに相違ないが、糟粕、なお余味を存するものとして、どうか世に残しておきたいものである。

・糟粕 先人のまねをするだけで、独創性のないことのたとえ。『荘子(天道)』「君之所読者、古人之糟魄已矣」聖人の道は言語や文章で表すことはできない。書物に残っている聖人の言はその糟粕(かす)のようなものである。
幻日環01 

《晚秋郾城夜會聯句〔韓愈、李正封〕》(26)-#24韓愈(韓退之) Ⅱ中唐詩 <873>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3349韓愈詩-220-#24

〔韓愈、李正封〕《晚秋郾城夜會聯句》(26)池の蓮は、秋、実が熟して房を破り、中庭の若竹は夏にずんずん伸びて、皮が禿げるくらいになるくらい歳月は遠慮なく押し移ってゆく。願うことには、天子の五歳一度遵守せられるに陪同して、恆嶽と岱山に朝し、一年三度の狩猟にしたがって、長楊五柞、両故宮の間に宿したいというところであるし、


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《晚秋郾城夜會聯句〔韓愈、李正封〕》(26)-#24韓愈(韓退之) Ⅱ中唐詩 <873>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3349韓愈詩-220-#24

 

21

山多離隱豹,野有求伸蠖。

推選羣材,薦延搜一鶚。(正封)

左右供諂譽,親交獻諛噱。

名聲載揄揚,權勢實熏灼。(愈)

いまの世には、群賢ことごとく朝に在るも、尚遺賢無きにしも非ずで、山には隠れていた霧の中から離れて、文彩すでに成りし豹も多く、野には、今まで屈したが、これから大いに伸びようとする尺蠖もある。

草野賢良、既に少なからざる上は、その羣材を検閲して、多くの鷥鳥の中から一羽の鶚を探り出すとおなじく、しかるべきものを推選して、蔓延せねばならない。

左右の侍者は、お気にいるようなことをいってから、相公の才徳を誉めそやして、親交の輩は、諛言を呈して笑いを献ずるが、それは、その場合に限るのであって、国家の大事に至っては掛かる手合いを相手にせず、別に相談されるべき人がいくらもあろう。

今や、相公の名声は、いよいよ上がり、権勢は、あらゆるものを薫灼せんばかり。

山には隱を離るる豹多く,野には伸ぶるをむるの蠖【わく】有り。

推選 羣材をし,薦延【すいえん】一鶚【いちがく】搜る。(正封)

左右 供諂譽【てんよ】をし,親交 諛噱【ゆうやく】を獻ず。

名聲 載ち揄揚【ゆよう】,權勢 實に熏灼【くんしゃく】。(愈)

 

22

道舊生感激,當歌發酬酢。

羣孫輕綺紈,下客豐醴酪。(正封)

窮天貢琛異,匝海賜酺醵。

作樂鼓還槌,從禽弓始彍。(愈)

自分としては、幸いに久しい前から、知遇をかたじけのうすることによって、ありし昔のことを言いだして、感激を生じ、歌を歌って歓しく過ごすべきことに代えて、酒の献酬をしている。

相公の羣孫は、軽くして精巧なる絹物を召され、賓客中の最下なものまでも、芳醇な酒などを十分に頂戴しているのである。

そうであるから、天下を極めて、珍しき品々を献上し、海をめぐって集めた珍味を以て、饗応されたのである。

その時になって、音楽を成して、鼓をなんども拍してkれて、鳥を射撃たんとして弓を張るのである。

舊を道うて感激を生じ,歌に當って酬酢【しゅうさく】を發す。

羣孫 綺紈【きがん】を輕くし,下客 醴酪【れいらく】を豐にす。(正封)

天を窮めて琛異【らんい】を貢し,海を匝【めぐ】って酺醵【ほきゃく】を賜う。

樂を作して鼓 還た槌ち,禽を從【お】うて弓 始めて彍【は】る。(愈)

 

23

取歡移日飲,求勝通宵博。

五白氣爭呼,六奇心運度。(正封)

恩澤誠布濩,嚚頑已簫勺。

告成上云亭,考古垂矩矱。(愈)

歓楽を求めて夜飲に日の遷るを忘れ、勝ちを求めて徹宵、博塞の游をなすこともある。

博塞における賽の目の五白は、気合で転がしだすのであるし、また、陳平のごとく、六度までも奇計をなして毫も窮せざる心を持って運度とするからである。

今や天子の恩沢は、布き渡らぬ隈もなく、嚚頑にして教化しがたき賊徒も追々慣れて親しむようになり、簫勺の楽を聞くようになった。

うであればその成功を告げ封禅の義を行って、雲亭二山に登ることもあるべく、古の興亡盛衰を考えて、法度を天下後世に垂れるようにしたいのである。

 

24

前堂清夜吹,東第良晨酌。

わたしとしても、またその通りで前堂に置いては、清夜に管を吹き、東第においては、良晨に酒を酌み朝夕優遊しているのであるが、

池蓮拆秋房,院竹飜夏籜。(正封)

池の蓮は、秋、実が熟して房を破り、中庭の若竹は夏にずんずん伸びて、皮が禿げるくらいになるくらい歳月は遠慮なく押し移ってゆく。

五狩朝恆岱,三畋宿楊柞。

願うことには、天子の五歳一度遵守せられるに陪同して、恆嶽と岱山に朝し、一年三度の狩猟にしたがって、長楊五柞、両故宮の間に宿したいというところであるし、

農書乍討論,馬法長懸格。(愈)

乱を起こした賊共は既に平定されて、世は清平になったから、農業に関する古書を討論し、司馬法などの兵書は、今後全く不要になってしまった。

 

云亭 

『晚秋郾城夜會聯句』〔韓愈、李正封〕 現代語訳と訳註

(本文)24

前堂清夜吹,東第良晨酌。

池蓮拆秋房,院竹飜夏籜。(正封)

五狩朝恆岱,三畋宿楊柞。

農書乍討論,馬法長懸格。(愈)

 

(下し文) 24

前堂 清夜の吹,東第 良晨の酌。

池蓮 秋房を拆り,院竹 夏籜【かたく】を飜す。(正封)

五狩 恆岱【こうだい】朝し,三畋【さんぶん】楊柞に宿す。

農書 乍【たちま】ち討論,馬法【ばほう】長く懸格【けんかく】。(愈)

 

(現代語訳)

わたしとしても、またその通りで前堂に置いては、清夜に管を吹き、東第においては、良晨に酒を酌み朝夕優遊しているのであるが、

池の蓮は、秋、実が熟して房を破り、中庭の若竹は夏にずんずん伸びて、皮が禿げるくらいになるくらい歳月は遠慮なく押し移ってゆく。

願うことには、天子の五歳一度遵守せられるに陪同して、恆嶽と岱山に朝し、一年三度の狩猟にしたがって、長楊五柞、両故宮の間に宿したいというところであるし、

乱を起こした賊共は既に平定されて、世は清平になったから、農業に関する古書を討論し、司馬法などの兵書は、今後全く不要になってしまった。

 

 

(訳注) 24

前堂清夜吹,東第良晨酌。

わたしとしても、またその通りで前堂に置いては、清夜に管を吹き、東第においては、良晨に酒を酌み朝夕優遊しているのであるが、

・清夜吹 清夜に管楽器を吹くこと。

・良晨酌 良晨に酒を酌み朝夕優遊する。

 

池蓮拆秋房,院竹飜夏籜。(正封)

池の蓮は、秋、実が熟して房を破り、中庭の若竹は夏にずんずん伸びて、皮が禿げるくらいになるくらい歳月は遠慮なく押し移ってゆく。

・夏籜 夏にずんずん伸びて、皮が禿げるくらいになるくらい歳月は遠慮なく押し移ってゆく

 

五狩朝恆岱,三畋宿楊柞。

願うことには、天子の五歳一度遵守せられるに陪同して、恆嶽と岱山に朝し、一年三度の狩猟にしたがって、長楊五柞、両故宮の間に宿したいというところであるし、

・恆岱 五岳(ごがく)道教の聖地である5つの山の北岳と東岳のこと。恒山(北嶽;2,016,m山西省大同市渾源県)と泰山(東嶽;1,545m山東省泰安市泰山区)のこと。

・楊柞 長楊宮。もと秦の離宮で、漢代に修理された。五柞宮も漢代の故宮。

 

農書乍討論,馬法長懸格。(愈)

乱を起こした賊共は既に平定されて、世は清平になったから、農業に関する古書を討論し、司馬法などの兵書は、今後全く不要になってしまった。

・馬法 司馬法などの兵書。
甘粛省-嘉峪関 

《晚秋郾城夜會聯句〔韓愈、李正封〕》(25)-#23韓愈(韓退之) Ⅱ中唐詩 <872>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3344韓愈詩-220-#23

〔韓愈、李正封〕《晚秋郾城夜會聯句》(25) 博塞における賽の目の五白は、気合で転がしだすのであるし、また、陳平のごとく、六度までも奇計をなして毫も窮せざる心を持って運度とするからである。今や天子の恩沢は、布き渡らぬ隈もなく、嚚頑にして教化しがたき賊徒も追々慣れて親しむようになり、簫勺の楽を聞くようになった。


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●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場
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《晚秋郾城夜會聯句〔韓愈、李正封〕》(25)-#23韓愈(韓退之) Ⅱ中唐詩 <872>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3344韓愈詩-220-#23
●杜甫の全作品1141首を取り上げて訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"
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孟浩然の詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/209mokonen01.html 孟浩然の詩盛唐初期の詩人であるが謝霊運の詩に傾倒して山水詩人としてとてもきれいな詩を書いている。特に山水画のような病者の中で細やかな部分に動態を感じさせる表現力は素晴らしい。
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魚玄機 詩 全首130回賦得江邊柳 魚玄機  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-65-1-#五言律詩  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1876
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牛嶠  20首 女冠子四首 其一 牛嶠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-312-5-#66  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3107
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《晚秋郾城夜會聯句〔韓愈、李正封〕》(25)-#23韓愈(韓退之) Ⅱ中唐詩 <872>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3344韓愈詩-220-#23

 

 

#21

山多離隱豹,野有求伸蠖。

いまの世には、群賢ことごとく朝に在るも、尚遺賢無きにしも非ずで、山には隠れていた霧の中から離れて、文彩すでに成りし豹も多く、野には、今まで屈したが、これから大いに伸びようとする尺蠖もある。

推選羣材,薦延搜一鶚。(正封)

草野賢良、既に少なからざる上は、その羣材を検閲して、多くの鷥鳥の中から一羽の鶚を探り出すとおなじく、しかるべきものを推選して、蔓延せねばならない。

左右供諂譽,親交獻諛噱。

左右の侍者は、お気にいるようなことをいってから、相公の才徳を誉めそやして、親交の輩は、諛言を呈して笑いを献ずるが、それは、その場合に限るのであって、国家の大事に至っては掛かる手合いを相手にせず、別に相談されるべき人がいくらもあろう。

名聲載揄揚,權勢實熏灼。(愈)

今や、相公の名声は、いよいよ上がり、権勢は、あらゆるものを薫灼せんばかり。

山には隱を離るる豹多く,野には伸ぶるをむるの蠖【わく】有り。

推選 羣材をし,薦延【すいえん】一鶚【いちがく】搜る。(正封)

左右 供諂譽【てんよ】をし,親交 諛噱【ゆうやく】を獻ず。

名聲 載ち揄揚【ゆよう】,權勢 實に熏灼【くんしゃく】。

#22

道舊生感激,當歌發酬酢。

自分としては、幸いに久しい前から、知遇をかたじけのうすることによって、ありし昔のことを言いだして、感激を生じ、歌を歌って歓しく過ごすべきことに代えて、酒の献酬をしている。

羣孫輕綺紈,下客豐醴酪。(正封)

相公の羣孫は、軽くして精巧なる絹物を召され、賓客中の最下なものまでも、芳醇な酒などを十分に頂戴しているのである。

窮天貢琛異,匝海賜酺醵。

そうであるから、天下を極めて、珍しき品々を献上し、海をめぐって集めた珍味を以て、饗応されたのである。

作樂鼓還槌,從禽弓始彍。(愈)

その時になって、音楽を成して、鼓をなんども拍してkれて、鳥を射撃たんとして弓を張るのである。

舊を道うて感激を生じ,歌に當って酬酢【しゅうさく】を發す。

羣孫 綺紈【きがん】を輕くし,下客 醴酪【れいらく】を豐にす。(正封)

天を窮めて琛異【らんい】を貢し,海を匝【めぐ】って酺醵【ほきゃく】を賜う。

樂を作して鼓 還た槌ち,禽を從【お】うて弓 始めて彍【は】る。(愈)

 

#23

取歡移日飲,求勝通宵博。

歓楽を求めて夜飲に日の遷るを忘れ、勝ちを求めて徹宵、博塞の游をなすこともある。

五白氣爭呼,六奇心運度。(正封)

博塞における賽の目の五白は、気合で転がしだすのであるし、また、陳平のごとく、六度までも奇計をなして毫も窮せざる心を持って運度とするからである。

恩澤誠布濩,嚚頑已簫勺。

今や天子の恩沢は、布き渡らぬ隈もなく、嚚頑にして教化しがたき賊徒も追々慣れて親しむようになり、簫勺の楽を聞くようになった。

告成上云亭,考古垂矩矱。(愈)

うであればその成功を告げ封禅の義を行って、雲亭二山に登ることもあるべく、古の興亡盛衰を考えて、法度を天下後世に垂れるようにしたいのである。

歡を取り 日を移して飲み,勝を求めて宵を通じて博す。

五白【ごさい】 氣 爭呼【そうこ】し,六奇 心 運度【うんたく】す。(正封)

恩澤 誠に布濩【ふご】し,嚚頑【ぎんがん】已に簫勺【しょうしゃくす】。

成を告げて云亭に上り,古えを考えて矩矱【くかく】に垂る。(愈) 

云亭 

『晚秋郾城夜會聯句』〔韓愈、李正封〕 現代語訳と訳註

(本文) 23

取歡移日飲,求勝通宵博。

五白氣爭呼,六奇心運度。(正封)

恩澤誠布濩,嚚頑已簫勺。

告成上云亭,考古垂矩矱。(愈)

 

(下し文) 23

歡を取り 日を移して飲み,勝を求めて宵を通じて博す。

五白【ごさい】 氣 爭呼【そうこ】し,六奇 心 運度【うんたく】す。(正封)

恩澤 誠に布濩【ふご】し,嚚頑【ぎんがん】已に簫勺【しょうしゃくす】。

成を告げて云亭に上り,古えを考えて矩矱【くかく】に垂る。(愈)

 

(現代語訳)

歓楽を求めて夜飲に日の遷るを忘れ、勝ちを求めて徹宵、博塞の游をなすこともある。

博塞における賽の目の五白は、気合で転がしだすのであるし、また、陳平のごとく、六度までも奇計をなして毫も窮せざる心を持って運度とするからである。

今や天子の恩沢は、布き渡らぬ隈もなく、嚚頑にして教化しがたき賊徒も追々慣れて親しむようになり、簫勺の楽を聞くようになった。

うであればその成功を告げ封禅の義を行って、雲亭二山に登ることもあるべく、古の興亡盛衰を考えて、法度を天下後世に垂れるようにしたいのである。

 

(訳注) 23

取歡移日飲,求勝通宵博。

歓楽を求めて夜飲に日の遷るを忘れ、勝ちを求めて徹宵、博塞の游をなすこともある。

通宵博 夜通し賭博をする。荘子、外篇駢拇第八「問穀奚事、則博塞以遊。」「賊与穀一一人相与牧羊、而倶亡其羊。問臧奚事、則抉莢謊書。間穀実事、則博塞以遊。一一人者事業不同、其於亡羊、均也。」

 

五白氣爭呼,六奇心運度。(正封)

博塞における賽の目の五白は、気合で転がしだすのであるし、また、陳平のごとく、六度までも奇計をなして毫も窮せざる心を持って運度とするからである。

・五白 『楚辞·招魂』「成梟而牟,呼五白些。」梟(一の目)が出て倍勝ちになろうと五白(五の目)のよい目を大声で叫ぶ。

・六奇 六度までの奇計。陳平(未詳- 紀元前178年)は、中国秦末から前漢初期にかけての政治家・軍師で、魏咎・項羽などに仕官するものの長続きせず、最終的には劉邦に仕え、項羽との戦い(楚漢戦争)の中で危機に陥る劉邦を、さまざまな献策(奇計)で救った。その後、劉邦の遺言により丞相となり、呂雉亡き後の呂氏一族を謀で滅ぼして劉氏の政権を守るという功績を立てた。

 

恩澤誠布濩,嚚頑已簫勺。

今や天子の恩沢は、布き渡らぬ隈もなく、嚚頑にして教化しがたき賊徒も追々慣れて親しむようになり、簫勺の楽を聞くようになった。

・布濩 恩沢が隅々まで行き渡ること。遍布。布散。

・嚚頑 意地悪くまた頑固な人。頑冥で、かたくなに口を開かないこと。

・簫勺 簫は舜の楽で勺は周の楽でもって賊軍を一掃すること。。

唐山夫人『安世房中歌十七首(5)』 五

有奸,紛亂東北。詔撫成師,武臣承德。

行樂交逆,《簫》、《勺》群慝。肅為濟哉,蓋定燕國。

国土を侵略してくる異民族、匈奴がある、彼等はわが東北地方騒乱を起こしていた。

これを伐つために、高祖は詔をくだされ、兵を起こし騒乱を平定した民を安んじられた。武臣はよく皇帝の徳意をうけて命に従ったのである。

軍隊は和楽して行軍するので、遠近の民はみなよろこんで迎えた、ついに群がる悪賊を徹底的に壊滅させたのである。

まことに厳粛にして威儀多きことをいきわたらせたのである、今や燕国をしてことごく平定ならしめた。

 

 

告成上云亭,考古垂矩矱。(愈)

そうであればその成功を告げ封禅の義を行って、雲亭二山に登ることもあるべく、古の興亡盛衰を考えて、法度を天下後世に垂れるようにしたいのである。

云亭 云云山亭亭山合称である古代帝王が封禅を行った嵩山、泰山を云う。

《晚秋郾城夜會聯句〔韓愈、李正封〕》(24)-#22韓愈(韓退之) Ⅱ中唐詩 <871>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3339韓愈詩-220-#22

〔韓愈、李正封〕《晚秋郾城夜會聯句》(24) 相公の羣孫は、軽くして精巧なる絹物を召され、賓客中の最下なものまでも、芳醇な酒などを十分に頂戴しているのである。そうであるから、天下を極めて、珍しき品々を献上し、海をめぐって集めた珍味を以て、饗応されたのである。
 

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《晚秋郾城夜會聯句〔韓愈、李正封〕》(24)-#22韓愈(韓退之) Ⅱ中唐詩 <871>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3339韓愈詩-220-#22

 

 

#20

洗沐恣蘭芷,割烹厭腗

湯浴みをしたり、髪を洗ったりするときは、蘭芷の香料を加え、割烹は腸詰に飽きるくらい。

喜顏非忸怩,達志無隕穫。(正封)

喜ばしき顔をされたところで、もとその功勲によって至当のことであるから、決して恥入ることもなく、既に志を達したうえは、決して困迫されることはない。

詼諧酒席展,慷慨戎裝著。

その酒の席に於けることで詼諧を弄し、戎裝を著毛ては、慷慨の気象がりりしい。

斬馬祭旄纛,炰羔禮芒屩。(愈)

先に出陣の際には、馬を斬って旄纛を祀ったが、今や都に凱旋し、羊の肉を包みに焼にして、行李をはいているような窮士をも禮せられる。

洗沐【せんもく】蘭芷【らんし】を恣【ほしいまま】にし,割烹【かっぽう】腗【ひきゃく】に厭【あ】く。

顏を喜ばして忸怩【ちくじ】に非ず,志を達して隕穫【えんかく】する無し。(正封)

詼諧【かいかい】酒席を展べ,慷慨【こうがい】戎裝【じゅうそう】を著く。

馬を斬って旄纛【ぼうとう】を祭り,羔【こう】を炰して芒屩【ぼうきゃく】を禮す。(愈)

 

#21

山多離隱豹,野有求伸蠖。

いまの世には、群賢ことごとく朝に在るも、尚遺賢無きにしも非ずで、山には隠れていた霧の中から離れて、文彩すでに成りし豹も多く、野には、今まで屈したが、これから大いに伸びようとする尺蠖もある。

推選羣材,薦延搜一鶚。(正封)

草野賢良、既に少なからざる上は、その羣材を検閲して、多くの鷥鳥の中から一羽の鶚を探り出すとおなじく、しかるべきものを推選して、蔓延せねばならない。

左右供諂譽,親交獻諛噱。

左右の侍者は、お気にいるようなことをいってから、相公の才徳を誉めそやして、親交の輩は、諛言を呈して笑いを献ずるが、それは、その場合に限るのであって、国家の大事に至っては掛かる手合いを相手にせず、別に相談されるべき人がいくらもあろう。

名聲載揄揚,權勢實熏灼。(愈)

今や、相公の名声は、いよいよ上がり、権勢は、あらゆるものを薫灼せんばかり。

鷹将

山には隱を離るる豹多く,野には伸ぶるをむるの蠖【わく】有り。

推選 羣材をし,薦延【すいえん】一鶚【いちがく】搜る。(正封)

左右 供諂譽【てんよ】をし,親交 諛噱【ゆうやく】を獻ず。

名聲 載ち揄揚【ゆよう】,權勢 實に熏灼【くんしゃく】。

22

道舊生感激,當歌發酬酢。

自分としては、幸いに久しい前から、知遇をかたじけのうすることによって、ありし昔のことを言いだして、感激を生じ、歌を歌って歓しく過ごすべきことに代えて、酒の献酬をしている。

羣孫輕綺紈,下客豐醴酪。(正封)

相公の羣孫は、軽くして精巧なる絹物を召され、賓客中の最下なものまでも、芳醇な酒などを十分に頂戴しているのである。

窮天貢琛異,匝海賜酺醵。

そうであるから、天下を極めて、珍しき品々を献上し、海をめぐって集めた珍味を以て、饗応されたのである。

作樂鼓還槌,從禽弓始彍。(愈)

その時になって、音楽を成して、鼓をなんども拍してkれて、鳥を射撃たんとして弓を張るのである。

舊を道うて感激を生じ,歌に當って酬酢【しゅうさく】を發す。

羣孫 綺紈【きがん】を輕くし,下客 醴酪【れいらく】を豐にす。(正封)

天を窮めて琛異【らんい】を貢し,海を匝【めぐ】って酺醵【ほきゃく】を賜う。

樂を作して鼓 還た槌ち,禽を從【お】うて弓 始めて彍【は】る。(愈)

 

 

『晚秋郾城夜會聯句』〔韓愈、李正封〕 現代語訳と訳註

(本文)  22

道舊生感激,當歌發酬酢。

羣孫輕綺紈,下客豐醴酪。(正封)

窮天貢琛異,匝海賜酺醵。

作樂鼓還槌,從禽弓始彍。(愈)

 

(下し文) 22

舊を道うて感激を生じ,歌に當って酬酢【しゅうさく】を發す。

羣孫 綺紈【きがん】を輕くし,下客 醴酪【れいらく】を豐にす。(正封)

天を窮めて琛異【らんい】を貢し,海を匝【めぐ】って酺醵【ほきゃく】を賜う。

樂を作して鼓 還た槌ち,禽を從【お】うて弓 始めて彍【は】る。(愈)

 

(現代語訳)

自分としては、幸いに久しい前から、知遇をかたじけのうすることによって、ありし昔のことを言いだして、感激を生じ、歌を歌って歓しく過ごすべきことに代えて、酒の献酬をしている。

相公の羣孫は、軽くして精巧なる絹物を召され、賓客中の最下なものまでも、芳醇な酒などを十分に頂戴しているのである。

そうであるから、天下を極めて、珍しき品々を献上し、海をめぐって集めた珍味を以て、饗応されたのである。

その時になって、音楽を成して、鼓をなんども拍してkれて、鳥を射撃たんとして弓を張るのである。

 

(訳注) 22

道舊生感激,當歌發酬酢。

自分としては、幸いに久しい前から、知遇をかたじけのうすることによって、ありし昔のことを言いだして、感激を生じ、歌を歌って歓しく過ごすべきことに代えて、酒の献酬をしている。

・當歌 覆いに詠うべきである。   曹操『短歌行』「対酒当歌、人生幾何。」酒を飲もうとしている時は、歌を歌って歓しく過ごすべきである。人の命はどれほどのものだというのだろうか。

《短歌行》 魏武帝  魏詩<86-#1 古詩源 800 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2548

 

 

羣孫輕綺紈,下客豐醴酪。(正封)

相公の羣孫は、軽くして精巧なる絹物を召され、賓客中の最下なものまでも、芳醇な酒などを十分に頂戴しているのである。

・綺紈 精巧なる練絹物。紈:練り絹。

・醴酪 酒。芳醇な酒。

 

窮天貢琛異,匝海賜酺醵。

そうであるから、天下を極めて、珍しき品々を献上し、海をめぐって集めた珍味を以て、饗応されたのである。

・琛 珍しい宝。珍しいしなじな。

・酺醵 酺:酒盛り。天子から飲食をいただき宴会を開くこと。醵:金銭を払って酒盛をする。

 

作樂鼓還槌,從禽弓始彍。(愈)

その時になって、音楽を成して、鼓をなんども拍してkれて、鳥を射撃たんとして弓を張るのである。

《晚秋郾城夜會聯句〔韓愈、李正封〕》(23)-#21韓愈(韓退之) Ⅱ中唐詩 <870>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3334韓愈詩-220-#21

《晚秋郾城夜會聯句〔韓愈、李正封〕》(23)草野賢良、既に少なからざる上は、その羣材を検閲して、多くの鷥鳥の中から一羽の鶚を探り出すとおなじく、しかるべきものを推選して、蔓延せねばならない。左右の侍者は、お気にいるようなことをいってから、相公の才徳を誉めそやして、親交の輩は、諛言を呈して笑いを献ずるが、それは、その場合に限るのであって、国家の大事に至っては掛かる手合いを相手にせず、別に相談されるべき人がいくらもあろう。


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●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場
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●唐を代表する中唐の韓愈の儒家としての考えのよくわかる代表作の一つ
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李商隠詩 華やかな時はほんの1年余り、残りは不遇であった。それが独特な詩を生み出した。この詩人の詩は物語であり、詩を単発で見ては面白くなく、数編から十数編のシリーズになっているのでそれを尊重して読まれることを進める。
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《晚秋郾城夜會聯句〔韓愈、李正封〕》(23)-#21韓愈(韓退之) Ⅱ中唐詩 <870>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3334韓愈詩-220-#21

 

 

20

洗沐恣蘭芷,割烹厭腗

湯浴みをしたり、髪を洗ったりするときは、蘭芷の香料を加え、割烹は腸詰に飽きるくらい。

喜顏非忸怩,達志無隕穫。(正封)

喜ばしき顔をされたところで、もとその功勲によって至当のことであるから、決して恥入ることもなく、既に志を達したうえは、決して困迫されることはない。

詼諧酒席展,慷慨戎裝著。

その酒の席に於けることで詼諧を弄し、戎裝を著毛ては、慷慨の気象がりりしい。

斬馬祭旄纛,炰羔禮芒屩。(愈)

先に出陣の際には、馬を斬って旄纛を祀ったが、今や都に凱旋し、羊の肉を包みに焼にして、行李をはいているような窮士をも禮せられる。

洗沐【せんもく】蘭芷【らんし】を恣【ほしいまま】にし,割烹【かっぽう】腗【ひきゃく】に厭【あ】く。

顏を喜ばして忸怩【ちくじ】に非ず,志を達して隕穫【えんかく】する無し。(正封)

詼諧【かいかい】酒席を展べ,慷慨【こうがい】戎裝【じゅうそう】を著く。

馬を斬って旄纛【ぼうとう】を祭り,羔【こう】を炰して芒屩【ぼうきゃく】を禮す。(愈)

 

21

山多離隱豹,野有求伸蠖。

いまの世には、群賢ことごとく朝に在るも、尚遺賢無きにしも非ずで、山には隠れていた霧の中から離れて、文彩すでに成りし豹も多く、野には、今まで屈したが、これから大いに伸びようとする尺蠖もある。

推選羣材,薦延搜一鶚。(正封)

草野賢良、既に少なからざる上は、その羣材を検閲して、多くの鷥鳥の中から一羽の鶚を探り出すとおなじく、しかるべきものを推選して、蔓延せねばならない。

左右供諂譽,親交獻諛噱。

左右の侍者は、お気にいるようなことをいってから、相公の才徳を誉めそやして、親交の輩は、諛言を呈して笑いを献ずるが、それは、その場合に限るのであって、国家の大事に至っては掛かる手合いを相手にせず、別に相談されるべき人がいくらもあろう。

名聲載揄揚,權勢實熏灼。(愈)

今や、相公の名声は、いよいよ上がり、権勢は、あらゆるものを薫灼せんばかり。

鷹将

山には隱を離るる豹多く,野には伸ぶるをむるの蠖【わく】有り。

推選 羣材をし,薦延【すいえん】一鶚【いちがく】搜る。(正封)

左右 供諂譽【てんよ】をし,親交 諛噱【ゆうやく】を獻ず。

名聲 載ち揄揚【ゆよう】,權勢 實に熏灼【くんしゃく】。(愈)

 

 

『晚秋郾城夜會聯句』〔韓愈、李正封〕 現代語訳と訳註

(本文) 21

山多離隱豹,野有求伸蠖。

推選羣材,薦延搜一鶚。(正封)

左右供諂譽,親交獻諛噱。

名聲載揄揚,權勢實熏灼。(愈)

 

(下し文) 21

山には隱を離るる豹多く,野には伸ぶるをむるの蠖【わく】有り。

推選 羣材を,薦延【すいえん】一鶚【いちがく】搜る。(正封)

左右 供諂譽【てんよ】をし,親交 諛噱【ゆうやく】を獻ず。

名聲 載ち揄揚【ゆよう】,權勢 實に熏灼【くんしゃく】。(愈)

 

(現代語訳)

いまの世には、群賢ことごとく朝に在るも、尚遺賢無きにしも非ずで、山には隠れていた霧の中から離れて、文彩すでに成りし豹も多く、野には、今まで屈したが、これから大いに伸びようとする尺蠖もある。

草野賢良、既に少なからざる上は、その羣材を検閲して、多くの鷥鳥の中から一羽の鶚を探り出すとおなじく、しかるべきものを推選して、蔓延せねばならない。

左右の侍者は、お気にいるようなことをいってから、相公の才徳を誉めそやして、親交の輩は、諛言を呈して笑いを献ずるが、それは、その場合に限るのであって、国家の大事に至っては掛かる手合いを相手にせず、別に相談されるべき人がいくらもあろう。

今や、相公の名声は、いよいよ上がり、権勢は、あらゆるものを薫灼せんばかり。

 

 

(訳注) 21

山多離隱豹,野有求伸蠖。

いまの世には、群賢ことごとく朝に在るも、尚遺賢無きにしも非ずで、山には隠れていた霧の中から離れて、文彩すでに成りし豹も多く、野には、今まで屈したが、これから大いに伸びようとする尺蠖もある。

・蠖 尺蠖:尺取虫(しゃくとりむし)の古名。

 

推選羣材,薦延搜一鶚。(正封)

草野賢良、既に少なからざる上は、その羣材を検閲して、多くの鷥鳥の中から一羽の鶚を探り出すとおなじく、しかるべきものを推選して、蔓延せねばならない。

・鶚 タカ目ミサゴ科の猛鳥。全長60センチメートルほどで翼が細長く、腹が白いのでカモメに似る。海岸や湖沼にすみ、魚を見つけると水面に急降下し、足でつかみとって食べる。南米と極地を除く全世界に広く分布。

 

左右供諂譽,親交獻諛噱。

左右の侍者は、お気にいるようなことをいってから、相公の才徳を誉めそやして、親交の輩は、諛言を呈して笑いを献ずるが、それは、その場合に限るのであって、国家の大事に至っては掛かる手合いを相手にせず、別に相談されるべき人がいくらもあろう。

・諛噱 諛:へつらうへつらう。おもねる。噱:大笑いする。

 

名聲載揄揚,權勢實熏灼。(愈)

今や、相公の名声は、いよいよ上がり、権勢は、あらゆるものを薫灼せんばかり。

・名聲 裴度、相公の名声。

・熏灼 くすぶらし焼くこと。また、苦しめ悩ますこと。鸕鷀005

《晚秋郾城夜會聯句〔韓愈、李正封〕》(22)-#20韓愈(韓退之) Ⅱ中唐詩 <869>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3329韓愈詩-220-#20

〔韓愈、李正封〕《晚秋郾城夜會聯句》(22) 喜ばしき顔をされたところで、もとその功勲によって至当のことであるから、決して恥入ることもなく、既に志を達したうえは、決して困迫されることはない。その酒の席に於けることで詼諧を弄し、戎裝を著毛ては、慷慨の気象がりりしい。
 

2013年11月22日  の紀頌之5つのブログ
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場
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李商隠詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/3991_rishoin000.html 
李商隠詩 華やかな時はほんの1年余り、残りは不遇であった。それが独特な詩を生み出した。この詩人の詩は物語であり、詩を単発で見ては面白くなく、数編から十数編のシリーズになっているのでそれを尊重して読まれることを進める。
女性詩人 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/0josei00index.html 女性詩人古代から近世に至るまで女性の詩は書くことを許されない環境にあった。貴族の子女、芸妓だけである。残されている詩のほとんどは詞、楽府の優雅、雅なものへの媚の詞である。しかしその中に針のような痛みを感じさせるものがあるのである。
孟郊詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/328_moukou001.html 「文章得其微,物象由我裁。」詩人が作り出す文章は細やかなる描写表現を得ているものだ、万物の事象をも作り出すことさえも詩人自身の裁量でもってするのである。
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《晚秋郾城夜會聯句〔韓愈、李正封〕》(22)-#20韓愈(韓退之) Ⅱ中唐詩 <869>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3329韓愈詩-220-#20

 

20

洗沐恣蘭芷,割烹厭腗

湯浴みをしたり、髪を洗ったりするときは、蘭芷の香料を加え、割烹は腸詰に飽きるくらい。

喜顏非忸怩,達志無隕穫。(正封)

喜ばしき顔をされたところで、もとその功勲によって至当のことであるから、決して恥入ることもなく、既に志を達したうえは、決して困迫されることはない。

詼諧酒席展,慷慨戎裝著。

その酒の席に於けることで詼諧を弄し、戎裝を著毛ては、慷慨の気象がりりしい。

斬馬祭旄纛,炰羔禮芒屩。(愈)

先に出陣の際には、馬を斬って旄纛を祀ったが、今や都に凱旋し、羊の肉を包みに焼にして、行李をはいているような窮士をも禮せられる。

 

洗沐【せんもく】蘭芷【らんし】を恣【ほしいまま】にし,割烹【かっぽう】腗【ひきゃく】に厭【あ】く。

顏を喜ばして忸怩【ちくじ】に非ず,志を達して隕穫【えんかく】する無し。(正封)

詼諧【かいかい】酒席を展べ,慷慨【こうがい】戎裝【じゅうそう】を著く。

馬を斬って旄纛【ぼうとう】を祭り,羔【こう】を炰して芒屩【ぼうきゃく】を禮す。(愈)

杏の花0055 

『晚秋郾城夜會聯句』〔韓愈、李正封〕 現代語訳と訳註

(本文) 20

洗沐恣蘭芷,割烹厭腗

喜顏非忸怩,達志無隕穫。(正封)

詼諧酒席展,慷慨戎裝著。

斬馬祭旄纛,炰羔禮芒屩。(愈)

 

kagaribi00

(下し文) 20

洗沐【せんもく】蘭芷【らんし】を恣【ほしいまま】にし,割烹【かっぽう】腗【ひきゃく】に厭【あ】く

顏を喜ばして忸怩【ちくじ】に非ず,志を達して隕穫【えんかく】する無し。(正封)

詼諧【かいかい】酒席を展べ,慷慨【こうがい】戎裝【じゅうそう】を著く。

馬を斬って旄纛【ぼうとう】を祭り,羔【こう】を炰して芒屩【ぼうきゃく】を禮す。(愈)

 

(現代語訳)

湯浴みをしたり、髪を洗ったりするときは、蘭芷の香料を加え、割烹は腸詰に飽きるくらい。

喜ばしき顔をされたところで、もとその功勲によって至当のことであるから、決して恥入ることもなく、既に志を達したうえは、決して困迫されることはない。

その酒の席に於けることで詼諧を弄し、戎裝を著毛ては、慷慨の気象がりりしい。

先に出陣の際には、馬を斬って旄纛を祀ったが、今や都に凱旋し、羊の肉を包みに焼にして、行李をはいているような窮士をも禮せられる。

 

(訳注) 20

洗沐恣蘭芷,割烹厭腗

湯浴みをしたり、髪を洗ったりするときは、蘭芷の香料を加え、割烹は腸詰に飽きるくらい。

・洗沐 髪を洗う。『楚辞・九歌、第二、雲忠君』「浴蘭湯兮沐芳、華采衣兮若英。」蘭湯:フジバカマとよろいぐさを入れた香湯。芷:よろいぐさ。

・腗 秘蔵腎臓を取り去り、腸詰にして炙るのをという。『詩経』「嘉肴腗」にある

 

喜顏非忸怩,達志無隕穫。(正封)

喜ばしき顔をされたところで、もとその功勲によって至当のことであるから、決して恥入ることもなく、既に志を達したうえは、決して困迫されることはない。

・忸怩 はずる。はにかむ。

・隕穫 喪失志氣。儒者の諦めの心。

 

詼諧酒席展,慷慨戎裝著。

その酒の席に於けることで詼諧を弄し、戎裝を著毛ては、慷慨の気象がりりしい。

・詼諧 - こっけいな言動をしてふざけること。おどけ。

 

斬馬祭旄纛,炰羔禮芒屩。(愈)

先に出陣の際には、馬を斬って旄纛を祀ったが、今や都に凱旋し、羊の肉を包みに焼にして、行李をはいているような窮士をも禮せられる。

・旄纛 旄牛の尾、竿(さお)の先端につける、犛牛(やく)・馬の尾の黒毛を束ねた飾り。竜像などの幡(はた)をかけ、即位式・大嘗祭(だいじょうさい)などに用いる。

・炰羔 羊を煮て、包み焼きをする。

・芒屩 芒:1 稲などの穀物の実の先端にある針状の突起。のぎ。「芒種」2 物の細くとがった先端。「光芒」 屩:くつしき。
10risho長安城の図035 

《晚秋郾城夜會聯句〔韓愈、李正封〕》(21)-#19韓愈(韓退之) Ⅱ中唐詩 <868>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3324韓愈詩-220-#19

〔韓愈、李正封〕《晚秋郾城夜會聯句》(21) そうであれば、笑いを買うのに金をなげうち、すなわち、若返りの薬を求めるべく、かくいうお偉いお方は何時までも達者でいてもらいたいものである。先祖の廟には酒器を配して備え、老親の居られる堂上においては鍾馨を鳴らして楽を奏るのである。


2013年11月21日 の紀頌之5つのブログ
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場
Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
 
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●唐を代表する中唐の韓愈の儒家としての考えのよくわかる代表作の一つ
Ⅱ中唐詩・晩唐詩
 
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《晚秋郾城夜會聯句〔韓愈、李正封〕》(21)-#19韓愈(韓退之) Ⅱ中唐詩 <868>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3324韓愈詩-220-#19
●杜甫の全作品1141首を取り上げて訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"
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Ⅳブログ漢・唐・宋詞詩集 Fc2ブログ79魏武帝(曹操) 《苦寒行》 魏詩 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 3321 (11/20)
●●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩
Ⅴ.唐五代詞詩・宋詞詩・女性 LiveDoor南歌子 三首之三 張泌【ちょうひつ】  ⅩⅫ唐五代詞・ 「花間集」 Gs-356-7-#18  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3327
 
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『楚辞・九歌』東君 屈原詩<78-#1>505 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1332http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67664757.html
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於凊河見輓船士新婚別妻一首 曹丕(魏文帝) 魏詩http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67759129.html
朔風 (一章) 曹植 魏詩<25-#1>文選雑詩 上 http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67780868.html
謝靈運詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/1901_shareiun000.html 謝靈運詩六朝期の山水詩人。この人の詩は上品ですがすがしい男性的な深みのある詩である。後世に多大な影響を残している。
謝靈運が傲慢で磊落だったというが彼の詩からはそれを感じさせるということは微塵もない。謝靈運、謝朓、孟浩然は好きな詩人である。
登永嘉緑嶂山詩 #1 謝霊運 <20> 詩集 386ーhttp://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67474554.html
登池上樓 #1 謝霊運<25>#1  ー http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67502196.html
孟浩然の詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/209mokonen01.html 孟浩然の詩盛唐初期の詩人であるが謝霊運の詩に傾倒して山水詩人としてとてもきれいな詩を書いている。特に山水画のような病者の中で細やかな部分に動態を感じさせる表現力は素晴らしい。
李商隠詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/3991_rishoin000.html 
李商隠詩 華やかな時はほんの1年余り、残りは不遇であった。それが独特な詩を生み出した。この詩人の詩は物語であり、詩を単発で見ては面白くなく、数編から十数編のシリーズになっているのでそれを尊重して読まれることを進める。
女性詩人 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/0josei00index.html 女性詩人古代から近世に至るまで女性の詩は書くことを許されない環境にあった。貴族の子女、芸妓だけである。残されている詩のほとんどは詞、楽府の優雅、雅なものへの媚の詞である。しかしその中に針のような痛みを感じさせるものがあるのである。
孟郊詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/328_moukou001.html 「文章得其微,物象由我裁。」詩人が作り出す文章は細やかなる描写表現を得ているものだ、万物の事象をも作り出すことさえも詩人自身の裁量でもってするのである。
李商隠詩 http://kanbuniinkai7.dousetsu.com/99_rishoinn150.html Ⅰ李商隠150首
魚玄機 詩 全首130回賦得江邊柳 魚玄機  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-65-1-#五言律詩  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1876
薛濤 詩詞全首100 井梧吟 薛濤 唐五代詞・宋詩 薛濤-136-8-#1  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2227
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温庭筠 70首『菩薩蠻 一』温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-1-1-#1 花間集 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1620
韋荘 50首 菩薩蠻 一 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩花間集Gs-247-5-#1  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2617
皇甫松 10首 採蓮子二首  其一 皇甫松  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-307-5-#61  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3082
牛嶠  20首 女冠子四首 其一 牛嶠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-312-5-#66  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3107
『花間集』継続中 
杜甫全詩 韓愈全詩 花間集 古詩源 玉台新詠

《晚秋郾城夜會聯句〔韓愈、李正封〕》(21)-#19韓愈(韓退之) Ⅱ中唐詩 <868>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3324韓愈詩-220-#19

 

 

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惟當早富貴,豈得暫寂寞。

もとより、これは偶然ではなく、実を云えば、もっと富貴になるべく、どういうわけか、しばしなりとも寂寞なる不得意の境地におられるべきはずではなかったのである。

但擲雇笑金,仍祈却老藥。(正封)

そうであれば、笑いを買うのに金をなげうち、すなわち、若返りの薬を求めるべく、かくいうお偉いお方は何時までも達者でいてもらいたいものである。

歿廟配尊斝,生堂合鑮。

先祖の廟には酒器を配して備え、老親の居られる堂上においては鍾馨を鳴らして楽を奏るのである。

安行庇松篁,高臥枕莞蒻。(愈)

のどかに散歩するときには、松竹の陰に憩い、楽々と高臥するときには、薄縁の上に枕されるのである。

惟だ當に早く富貴なるべし,豈に暫くも寂寞なるを得んや。

但だ雇笑の金を擲【なげう】ち,仍お却老の藥を祈【もと】む。(正封)

歿廟【ぼつびょう】尊斝【そんか】に配し,生堂【しょうどう】鑮【きょうはく】を合す。

安行【あんこう】松篁【しょうこう】に庇【かく】れ,高臥【こうが】莞蒻【かんじゃく】をに枕す。(愈)

真竹002 

『晚秋郾城夜會聯句』〔韓愈、李正封〕 現代語訳と訳註

(本文) 19

惟當早富貴,豈得暫寂寞。

但擲雇笑金,仍祈却老藥。(正封)

歿廟配尊斝,生堂合鑮。

安行庇松篁,高臥枕莞蒻。(愈)

 

(下し文) 19

惟だ當に早く富貴なるべし,豈に暫くも寂寞なるを得んや。

但だ雇笑の金を擲【なげう】ち,仍お却老の藥を祈【もと】む。(正封)

歿廟【ぼつびょう】尊斝【そんか】に配し,生堂【しょうどう】【きょうはく】を合す

安行【あんこう】松篁【しょうこう】に【かく】れ,高臥【こうが】莞蒻【かんじゃく】をに(愈)

 

(現代語訳)

もとより、これは偶然ではなく、実を云えば、もっと富貴になるべく、どういうわけか、しばしなりとも寂寞なる不得意の境地におられるべきはずではなかったのである。

そうであれば、笑いを買うのに金をなげうち、すなわち、若返りの薬を求めるべく、かくいうお偉いお方は何時までも達者でいてもらいたいものである。

先祖の廟には酒器を配して備え、老親の居られる堂上においては鍾馨を鳴らして楽を奏るのである。

のどかに散歩するときには、松竹の陰に憩い、楽々と高臥するときには、薄縁の上に枕されるのである。

 

 

(訳注) 19

惟當早富貴,豈得暫寂寞。

もとより、これは偶然ではなく、実を云えば、もっと富貴になるべく、どういうわけか、しばしなりとも寂寞なる不得意の境地におられるべきはずではなかったのである。

 

但擲雇笑金,仍祈却老藥。(正封)

そうであれば、笑いを買うのに金をなげうち、すなわち、若返りの薬を求めるべく、かくいうお偉いお方は何時までも達者でいてもらいたいものである。

 

歿廟配尊斝,生堂合鑮。

先祖の廟には酒器を配して備え、老親の居られる堂上においては鍾馨を鳴らして楽を奏るのである。

尊斝 おおさかずき、斝(か)は二里頭期・商代前期・商代後期を通じて重要視された彝器(いき)の一つで、酒を温めるための器である。斝は、王墓や重要な貴族などの墓から出土する程度で、貴重なものであった。酒器

鑮 鍾馨を鳴らして楽を奏る

 

安行庇松篁,高臥枕莞蒻。(愈)

のどかに散歩するときには、松竹の陰に憩い、楽々と高臥するときには、薄縁の上に枕されるのである。

安行 のんびり歩行する。

松篁 松と竹が群がって生えている所。たけやぶ。

莞蒻 薄縁の上。いぐさでおったうすいしきもの。

莞:[音]カン(クヮン)(呉)(漢) [訓]い1 植物の名。フトイ。また、イで織ったむしろ。「莞席」2 にこやかに笑うさま。蒻:若いガマ。
楠樹03 

《晚秋郾城夜會聯句〔韓愈、李正封〕》(20)-#18韓愈(韓退之) Ⅱ中唐詩 <867>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3319韓愈詩-220-#18

〔韓愈、李正封〕《晚秋郾城夜會聯句》(20) そういうこともあって、裴度公の誘掖招接を得たものは、龍門に上ったのと同じような名誉なものであるし、ここに参趨して馳駆するものは、葵霍がおのずと太陽の方に向くのと同じような忠君の精神を抱いているものに限るのである。その暇なときにあたっては青い眉の女どもが、長袖をかざして舞いをなし、頬の紅の妓女が笛を吹いて興をたすける。

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《晚秋郾城夜會聯句〔韓愈、李正封〕》(20)-#18韓愈(韓退之) Ⅱ中唐詩 <867>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3319韓愈詩-220-#18

 

 

#16

印從負鼎佩,門爲登壇鑿。

裴度公は古の伊尹が鼎爼を負うて、湯に用いられたのと同じく、今の天子に抜擢されて、印綬を佩び、また漢の高祖が壇を設けて、韓信を大將に拝せしが如く、特に壇に登るがために、門をさえ開かれたくらいである。

再入更顯嚴,九遷彌謇諤。(正封)

かくて再び朝廷に入って、いよいよ顕厳の位に上り、ひと月に九度官を移されたというように、暫くの間に昇進し、そして、顕厳の節、諤諤の言をもって、朝廷の風気を一新せられた。

賓筵盡狐趙,導騎多衛霍。

そこで、凱旋の賓筵に列するものは、孤偃趙衰に比すべき名臣輩であるし、案内をして先導する騎兵は、衛靑・霍去病のような堂々たる武臣である。

國史擅芬芳,宮娃分綽約。(愈)

国史は、裴度公の功業を記して、その芳芬を千古にほしいままにすべく、入朝の際は、綽約たる宮娃に導かれて、奥御殿まで参入することを許される。

印は鼎【かなえ】を負うに從って佩び,門は壇に登るが爲に鑿【ほ】る。

再び入って更に顯嚴【けんげん】,九たび遷って彌【いよい】よ謇諤【けんがく】。(正封)

賓筵【ひんえん】盡【ことごと】く狐趙,導騎【どうき】多くは衛霍【えいかく】。

國史 芬芳【ふんほう】擅【ほしいまま】にし,宮娃【きゅうあい】綽約【しゃくやく】を分つ。(愈)

 

#17

丹掖列鵷鷺,洪爐衣狐貉。

そこで、内廷の丹掖においては、群臣が鵷鷺の列を並べ整えて、折からの寒さに際し、おおきな炉のまわりに、狐貉を着た貴臣どもが並んでいる。

摛文揮月毫,講劒淬霜鍔。(正封)

その間に文を作っては、月の中の兎の毛で作ったような筆を振るって、これを書にする。そして、剣法の話をしては、剣の霜鍔を磨いたのが目の前に見えるような気がする。

命衣備藻火,賜樂兼拊搏。

天子より授けられた朝衣には、藻火粉米の十二の模様が明らかに見え、また、特に賜った楽には、琴瑟の類を持ち併せている。

兩廂鋪𣰽,五鼎調勺藥。(愈)

その東西両廂には立派な毛氈を敷き列ね、五鼎を列ねて調理して、芍薬の根を以て、その味を調和させるのである。

#17

丹掖【たんえき】鵷鷺【あんう】を列ね,洪爐【こうろ】狐貉【こかく】を衣る。

文を摛【の】べて月毫【げつごう】を揮い,劒【けん】を講じて霜鍔【そうがく】を淬【みが】く。(正封)

命衣 藻火【そうか】を備え,賜樂【しがく】拊搏【ふはく】を兼ぬ。

兩廂【りょうしょう】鋪𣰽【くゆ】を【し】き,五鼎【ごてい】勺藥【しゃくやく】を【ととの】調う。(愈)

18

帶垂蒼玉佩,轡蹙黃金絡。

一家にある時は佩びに蒼玉を垂らしていて、外に出るときは、たずなに黄金をより込んだ綱を用いる。

誘接登龍,趨馳狀傾藿。(正封)

そういうこともあって、裴度公の誘掖招接を得たものは、龍門に上ったのと同じような名誉なものであるし、ここに参趨して馳駆するものは、葵霍がおのずと太陽の方に向くのと同じような忠君の精神を抱いているものに限るのである。

青娥翳長袖,紅頰吹鳴籥。

その暇なときにあたっては青い眉の女どもが、長袖をかざして舞いをなし、頬の紅の妓女が笛を吹いて興をたすける。

儻不忍辛勤,何由恣歡謔。(愈)

裴度公は、今まで随分、辛苦勤労を為された結果として、かくのごとく、歓楽游躍を究められているので、もとより、偶然ではなく、実を云えば、もっと富貴になるべく、暫しなりとも寂寞なる不得意の境地におられるべきはずではなかったのである。

18

帶は蒼玉の佩を垂れ,轡は黃金の絡を蹙【ちぢ】む。

誘接 登龍と,趨馳【すうち】傾藿【けいかく】に【かたど】る。(正封)

青娥【せいが】長袖を翳【かざ】し,紅頰【こうきょう】鳴籥【めいやく】を吹く。

儻【も】し辛勤を忍びずんば,何に由ってか歡謔【かんんぎゃく】を恣【ほしいまま】にせん。(愈)

kairo10680 

『晚秋郾城夜會聯句』 現代語訳と訳註

(本文) 18

帶垂蒼玉佩,轡蹙黃金絡。

誘接登龍,趨馳狀傾藿。(正封)

青娥翳長袖,紅頰吹鳴籥。

儻不忍辛勤,何由恣歡謔。(愈)

 

(下し文) 18

帶は蒼玉の佩を垂れ,轡は黃金の絡を蹙【ちぢ】む。

誘接 登龍とい,趨馳【すうち】傾藿【けいかく】に狀【かたど】る。(正封)

青娥【せいが】長袖を翳【かざ】し,紅頰【こうきょう】鳴籥【めいやく】を吹く。

儻【も】し辛勤を忍びずんば,何に由ってか歡謔【かんんぎゃく】を恣【ほしいまま】にせん。(愈)

 

(現代語訳)

一家にある時は佩びに蒼玉を垂らしていて、外に出るときは、たずなに黄金をより込んだ綱を用いる。

そういうこともあって、裴度公の誘掖招接を得たものは、龍門に上ったのと同じような名誉なものであるし、ここに参趨して馳駆するものは、葵霍がおのずと太陽の方に向くのと同じような忠君の精神を抱いているものに限るのである。

その暇なときにあたっては青い眉の女どもが、長袖をかざして舞いをなし、頬の紅の妓女が笛を吹いて興をたすける。

裴度公は、今まで随分、辛苦勤労を為された結果として、かくのごとく、歓楽游躍を究められているので、もとより、偶然ではなく、実を云えば、もっと富貴になるべく、暫しなりとも寂寞なる不得意の境地におられるべきはずではなかったのである。

 

(訳注) 18

帶垂蒼玉佩,轡蹙黃金絡。

一家にある時は佩びに蒼玉を垂らしていて、外に出るときは、たずなに黄金をより込んだ綱を用いる。

 

誘接登龍,趨馳狀傾藿。(正封)

そういうこともあって、裴度公の誘掖招接を得たものは、龍門に上ったのと同じような名誉なものであるし、ここに参趨して馳駆するものは、葵霍がおのずと太陽の方に向くのと同じような忠君の精神を抱いているものに限るのである。

・登龍 成功へといたる難しい関門を突破したことをいう。『後漢書』李膺伝に語られた故事に由来する。それによると、李膺は宦官の横暴に憤りこれを粛正しようと試みるなど公明正大な人物であり、司隷校尉に任じられるなど宮廷の実力者でもあった(党錮の禁を参照)。もし若い官吏の中で彼に才能を認められた者があったならば、それはすなわち将来の出世が約束されたということであった。このため彼に選ばれた人のことを、流れの急な龍門という河を登りきった鯉は龍になるという伝説になぞらえて、「竜門に登った」と形容したという。

なお「竜門」とは夏朝の皇帝・禹がその治水事業において山西省の黄河上流にある竜門山を切り開いてできた急流のことである。

・傾藿 葵霍がおのずと太陽の方に向く「葵霍傾太陽,物性固莫奪」

 

青娥翳長袖,紅頰吹鳴籥。

その暇なときにあたっては青い眉の女どもが、長袖をかざして舞いをなし、頬の紅の妓女が笛を吹いて興をたすける。

・青娥 青い眉の女ども

 

儻不忍辛勤,何由恣歡謔。(愈)

裴度公は、今まで随分、辛苦勤労を為された結果として、かくのごとく、歓楽游躍を究められているので、もとより、偶然ではなく、実を云えば、もっと富貴になるべく、暫しなりとも寂寞なる不得意の境地におられるべきはずではなかったのである。

・辛勤 辛苦勤労。

・歡謔 歓楽游躍。
五重塔(1) 

《晚秋郾城夜會聯句〔韓愈、李正封〕》(19)-#17韓愈(韓退之) Ⅱ中唐詩 <866>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3314韓愈詩-220-#17

〔韓愈、李正封〕《晚秋郾城夜會聯句》(19)その間に文を作っては、月の中の兎の毛で作ったような筆を振るって、これを書にする。そして、剣法の話をしては、剣の霜鍔を磨いたのが目の前に見えるような気がする。天子より授けられた朝衣には、藻火粉米の十二の模様が明らかに見え、また、特に賜った楽には、琴瑟の類を持ち併せている。

 

2013年11月19日 の紀頌之5つのブログ
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場
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班孟堅(班固) 《兩都賦序》(7) 文選 賦<111―7>13分割41回 Ⅱ李白に影響を与えた詩953 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3313
●唐を代表する中唐の韓愈の儒家としての考えのよくわかる代表作の一つ
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《晚秋郾城夜會聯句〔韓愈、李正封〕》(19)-#17韓愈(韓退之) Ⅱ中唐詩 <866>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3314韓愈詩-220-#17
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Ⅳブログ漢・唐・宋詞詩集 Fc2ブログ78魏武帝(曹操) 《蒿里行》 魏詩  kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 3316 (11/19)
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謝靈運が傲慢で磊落だったというが彼の詩からはそれを感じさせるということは微塵もない。謝靈運、謝朓、孟浩然は好きな詩人である。
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孟浩然の詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/209mokonen01.html 孟浩然の詩盛唐初期の詩人であるが謝霊運の詩に傾倒して山水詩人としてとてもきれいな詩を書いている。特に山水画のような病者の中で細やかな部分に動態を感じさせる表現力は素晴らしい。
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李商隠詩 華やかな時はほんの1年余り、残りは不遇であった。それが独特な詩を生み出した。この詩人の詩は物語であり、詩を単発で見ては面白くなく、数編から十数編のシリーズになっているのでそれを尊重して読まれることを進める。
女性詩人 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/0josei00index.html 女性詩人古代から近世に至るまで女性の詩は書くことを許されない環境にあった。貴族の子女、芸妓だけである。残されている詩のほとんどは詞、楽府の優雅、雅なものへの媚の詞である。しかしその中に針のような痛みを感じさせるものがあるのである。
孟郊詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/328_moukou001.html 「文章得其微,物象由我裁。」詩人が作り出す文章は細やかなる描写表現を得ているものだ、万物の事象をも作り出すことさえも詩人自身の裁量でもってするのである。
李商隠詩 http://kanbuniinkai7.dousetsu.com/99_rishoinn150.html Ⅰ李商隠150首
魚玄機 詩 全首130回賦得江邊柳 魚玄機  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-65-1-#五言律詩  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1876
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温庭筠 70首『菩薩蠻 一』温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-1-1-#1 花間集 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1620
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皇甫松 10首 採蓮子二首  其一 皇甫松  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-307-5-#61  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3082
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《晚秋郾城夜會聯句〔韓愈、李正封〕》(19)-#17韓愈(韓退之) Ⅱ中唐詩 <866>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3314韓愈詩-220-#17

 

 

16

印從負鼎佩,門爲登壇鑿。

裴度公は古の伊尹が鼎爼を負うて、湯に用いられたのと同じく、今の天子に抜擢されて、印綬を佩び、また漢の高祖が壇を設けて、韓信を大將に拝せしが如く、特に壇に登るがために、門をさえ開かれたくらいである。

再入更顯嚴,九遷彌謇諤。(正封)

かくて再び朝廷に入って、いよいよ顕厳の位に上り、ひと月に九度官を移されたというように、暫くの間に昇進し、そして、顕厳の節、諤諤の言をもって、朝廷の風気を一新せられた。

賓筵盡狐趙,導騎多衛霍。

そこで、凱旋の賓筵に列するものは、孤偃趙衰に比すべき名臣輩であるし、案内をして先導する騎兵は、衛靑・霍去病のような堂々たる武臣である。

國史擅芬芳,宮娃分綽約。(愈)

国史は、裴度公の功業を記して、その芳芬を千古にほしいままにすべく、入朝の際は、綽約たる宮娃に導かれて、奥御殿まで参入することを許される。

印は鼎【かなえ】を負うに從って佩び,門は壇に登るが爲に鑿【ほ】る。

再び入って更に顯嚴【けんげん】,九たび遷って彌【いよい】よ謇諤【けんがく】。(正封)

賓筵【ひんえん】盡【ことごと】く狐趙,導騎【どうき】多くは衛霍【えいかく】。

國史 芬芳【ふんほう】擅【ほしいまま】にし,宮娃【きゅうあい】綽約【しゃくやく】を分つ。(愈)

 

17

丹掖列鵷鷺,洪爐衣狐貉。

そこで、内廷の丹掖においては、群臣が鵷鷺の列を並べ整えて、折からの寒さに際し、おおきな炉のまわりに、狐貉を着た貴臣どもが並んでいる。

摛文揮月毫,講劒淬霜鍔。(正封)

その間に文を作っては、月の中の兎の毛で作ったような筆を振るって、これを書にする。そして、剣法の話をしては、剣の霜鍔を磨いたのが目の前に見えるような気がする。

命衣備藻火,賜樂兼拊搏。

天子より授けられた朝衣には、藻火粉米の十二の模様が明らかに見え、また、特に賜った楽には、琴瑟の類を持ち併せている。

兩廂鋪𣰽,五鼎調勺藥。(愈)

その東西両廂には立派な毛氈を敷き列ね、五鼎を列ねて調理して、芍薬の根を以て、その味を調和させるのである。

17

丹掖【たんえき】鵷鷺【あんう】を列ね,洪爐【こうろ】狐貉【こかく】を衣る。

文を摛【の】べて月毫【げつごう】を揮い,劒【けん】を講じて霜鍔【そうがく】を淬【みが】く。(正封)

命衣 藻火【そうか】を備え,賜樂【しがく】拊搏【ふはく】を兼ぬ。

兩廂【りょうしょう】鋪𣰽【くゆ】を【し】き,五鼎【ごてい】勺藥【しゃくやく】を【ととの】調う。(愈)

18

帶垂蒼玉佩,轡蹙黃金絡。

誘接登龍,趨馳狀傾藿。(正封)

青娥翳長袖,紅頰吹鳴籥。

儻不忍辛勤,何由恣歡謔。(愈)

18

帶は蒼玉の佩を垂れ,轡は黃金の絡を蹙【ちぢ】む。

誘接 登龍と,趨馳【すうち】傾藿【けいかく】に【かたど】る。(正封)

青娥【せいが】長袖を翳【かざ】し,紅頰【こうきょう】鳴籥【めいやく】を吹く。

儻【も】し辛勤を忍びずんば,何に由ってか歡謔【かんんぎゃく】を恣【ほしいまま】にせん。(愈)

唐朝 大明宮2000 

『晚秋郾城夜會聯句』 現代語訳と訳註

(本文) 17

丹掖列鵷鷺,洪爐衣狐貉。

摛文揮月毫,講劒淬霜鍔。(正封)

命衣備藻火,賜樂兼拊搏。

兩廂鋪𣰽,五鼎調勺藥。(愈)

 

(下し文) 17

丹掖【たんえき】鵷鷺【あんう】を列ね,洪爐【こうろ】狐貉【こかく】を衣る。

文を摛【の】べて月毫【げつごう】を揮い,劒【けん】を講じて霜鍔【そうがく】を淬【みが】く。(正封)

命衣 藻火【そうか】を備え,賜樂【しがく】拊搏【ふはく】を兼ぬ。

兩廂【りょうしょう】鋪𣰽【くゆ】を【し】き,五鼎【ごてい】勺藥【しゃくやく】を【ととの】調。(愈)

 

(現代語訳)

そこで、内廷の丹掖においては、群臣が鵷鷺の列を並べ整えて、折からの寒さに際し、おおきな炉のまわりに、狐貉を着た貴臣どもが並んでいる。

その間に文を作っては、月の中の兎の毛で作ったような筆を振るって、これを書にする。そして、剣法の話をしては、剣の霜鍔を磨いたのが目の前に見えるような気がする。

天子より授けられた朝衣には、藻火粉米の十二の模様が明らかに見え、また、特に賜った楽には、琴瑟の類を持ち併せている。

その東西両廂には立派な毛氈を敷き列ね、五鼎を列ねて調理して、芍薬の根を以て、その味を調和させるのである。

 

 

(訳注) 17

丹掖列鵷鷺,洪爐衣狐貉。

そこで、内廷の丹掖においては、群臣が鵷鷺の列を並べ整えて、折からの寒さに際し、おおきな炉のまわりに、狐貉を着た貴臣どもが並んでいる。

・洪爐 おおきな炉のまわり

・狐貉 キツネとムジナ。また、その皮で作った衣服。防寒の衣服。

 

摛文揮月毫,講劒淬霜鍔。(正封)

その間に文を作っては、月の中の兎の毛で作ったような筆を振るって、これを書にする。そして、剣法の話をしては、剣の霜鍔を磨いたのが目の前に見えるような気がする。

・霜鍔 剣のつばが霜のように白いことをいう。

 

命衣備藻火,賜樂兼拊搏。

天子より授けられた朝衣には、藻火粉米の十二の模様が明らかに見え、また、特に賜った楽には、琴瑟の類を持ち併せている。

・命衣備藻火 法服は天子の服であり、日・月・星座・山・龍・華虫・藻・火・粉・米・黻(ふつ=亞に似た模様)・黼(ほ=斧の模様)の十二の模様がついていた。

・賜樂兼拊搏 特に賜った楽と四代の樂器(拊搏):大琴、大瑟,中琴、小瑟、敲いて奏る琴・瑟のこと。

 花蕊夫人002

兩廂鋪𣰽,五鼎調勺藥。(愈)

その東西両廂には立派な毛氈を敷き列ね、五鼎を列ねて調理して、芍薬の根を以て、その味を調和させるのである。

・廂 ①. 建物の外壁から差し出した,日光・雨などを防ぐための小さな片流れの屋根。のき。 ②. 寝殿造りなどで,母屋(もや)の外側に付加された細長い下屋(げや)部分。

・勺藥 韓愈芍藥【元和中知制誥寓直禁中作。】

浩態狂香昔未逢,紅燈爍爍綠盤籠。 

覺來獨對情驚恐,身在仙宮第幾重。

〔元和年間、「知制誥」の職にあった時に宮中にたまたま当直している時につくる。〕

芍薬は仙人の世界にあるべきで、人間の者ではない。そこに居合わせた人でないとこの詩の本当の意味は分からないということなのだろう。何処にスパイが居るかわからない暗黒の時代になっているので意味不明というか、中身がないというか、浅薄庸近というべき詩である。

ボタン科の多年草。学名 Paeonia lactiflora。高さ約60cm。葉は複葉。初夏、大形の紅・白色などのボタンに似た花を開く。アジア大陸北東部の原産。品種も多い。

牡丹が「花王」と呼ばれるのに対し、芍薬は花の宰相、「花相」と呼ばれる。ボタンが樹木であるのに対して、シャクヤクは草本である。そのため、冬には地上部が枯れてしまい休眠する。ボタンの台木として使用されるが、シャクヤク自体の花も美しく、中国の宋代には育種が始まったという。

・知制誥【ちせいこう】天子の命令を起草する官。

・禁中 禁門(禁闕)の内部、すなわち天子が住む宮中。
10risho長安城の図035 

《晚秋郾城夜會聯句〔韓愈、李正封〕》(18)-#16韓愈(韓退之) Ⅱ中唐詩 <865>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3309韓愈詩-220-#16

〔韓愈、李正封〕《晚秋郾城夜會聯句》(18)かくて再び朝廷に入って、いよいよ顕厳の位に上り、ひと月に九度官を移されたというように、暫くの間に昇進し、そして、顕厳の節、諤諤の言をもって、朝廷の風気を一新せられた。そこで、凱旋の賓筵に列するものは、孤偃趙衰に比すべき名臣輩であるし、案内をして先導する騎兵は、衛靑・霍去病のような堂々たる武臣である。
 

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《晚秋郾城夜會聯句〔韓愈、李正封〕》(18)-#16韓愈(韓退之) Ⅱ中唐詩 <865>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3309韓愈詩-220-#16

  

15

洪赦方下究,武飆亦旁魄。

大赦の詮議は下々まで行き渡り、武威は飄風の如く四海隅々までいきわたっている。

南據定蠻陬,北攫空朔漠。(正封)

そこで南には根拠地を定めて、蛮族を平定し、北にむけては地を略して、砂漠をむなしくする。

儒生愜教化,武士猛刺斫。

儒家はその身にふさわしく、教化を務め、武人は、刺撃斫殺に猛々しく厳然としてひかえている以上は、何ら心配もないのである。

吾相兩優游,他人雙落莫。(愈)

私の知才を知っていただいている宰相の裴度公は優游して、国家の至治を楽しみ、その余の小人輩は、全く落莫として、段々に朝廷から退けられてしまった。

洪赦【こうしゃ】方【まさ】に下究【かきゅう】,武飆【ぶひょう】亦た旁魄【ほうはく】。

南に據【よ】って蠻陬【はんそう】を定め,北に攫【つか】んで朔漠【さくばく】を空しうす。(正封)

儒生 教化に愜【かな】い,武士 刺斫【さつしゃく】を猛【たけ】くす。

吾が相 兩つながら 優游,他人 雙びに 落莫【らくばく】。(愈)

 

16

印從負鼎佩,門爲登壇鑿。

裴度公は古の伊尹が鼎爼を負うて、湯に用いられたのと同じく、今の天子に抜擢されて、印綬を佩び、また漢の高祖が壇を設けて、韓信を大將に拝せしが如く、特に壇に登るがために、門をさえ開かれたくらいである。

再入更顯嚴,九遷彌謇諤。(正封)

かくて再び朝廷に入って、いよいよ顕厳の位に上り、ひと月に九度官を移されたというように、暫くの間に昇進し、そして、顕厳の節、諤諤の言をもって、朝廷の風気を一新せられた。

賓筵盡狐趙,導騎多衛霍。

そこで、凱旋の賓筵に列するものは、孤偃趙衰に比すべき名臣輩であるし、案内をして先導する騎兵は、衛靑・霍去病のような堂々たる武臣である。

國史擅芬芳,宮娃分綽約。(愈)

国史は、裴度公の功業を記して、その芳芬を千古にほしいままにすべく、入朝の際は、綽約たる宮娃に導かれて、奥御殿まで参入することを許される。

 

印は鼎【かなえ】を負うに從って佩び,門は壇に登るが爲に鑿【ほ】る。

再び入って更に顯嚴【けんげん】,九たび遷って彌【いよい】よ謇諤【けんがく】。(正封)

賓筵【ひんえん】盡【ことごと】く狐趙,導騎【どうき】多くは衛霍【えいかく】。

國史 芬芳【ふんほう】擅【ほしいまま】にし,宮娃【きゅうあい】綽約【しゃくやく】を分つ。(愈)

sas0009 

 

『晚秋郾城夜會聯句』 現代語訳と訳註

(本文) 16

印從負鼎佩,門爲登壇鑿。

再入更顯嚴,九遷彌謇諤。(正封)

賓筵盡狐趙,導騎多衛霍。

國史擅芬芳,宮娃分綽約。(愈)

 

(下し文) 16

印は鼎【かなえ】を負うに從って佩び,門は壇に登るが爲に鑿【ほ】る。

再び入って更に顯嚴【けんげん】,九たび遷って彌【いよい】よ謇諤【けんがく】。(正封)

賓筵【ひんえん】盡【ことごと】く狐趙,導騎【どうき】多くは衛霍【えいかく】。

國史 芬芳【ふんほう】擅【ほしいまま】にし,宮娃【きゅうあい】綽約【しゃくやく】を分つ。(愈)

 

(現代語訳)

裴度公は古の伊尹が鼎爼を負うて、湯に用いられたのと同じく、今の天子に抜擢されて、印綬を佩び、また漢の高祖が壇を設けて、韓信を大將に拝せしが如く、特に壇に登るがために、門をさえ開かれたくらいである。

かくて再び朝廷に入って、いよいよ顕厳の位に上り、ひと月に九度官を移されたというように、暫くの間に昇進し、そして、顕厳の節、諤諤の言をもって、朝廷の風気を一新せられた。

そこで、凱旋の賓筵に列するものは、孤偃趙衰に比すべき名臣輩であるし、案内をして先導する騎兵は、衛靑・霍去病のような堂々たる武臣である。

国史は、裴度公の功業を記して、その芳芬を千古にほしいままにすべく、入朝の際は、綽約たる宮娃に導かれて、奥御殿まで参入することを許される。

 

bijo01(訳注) 16

印從負鼎佩,門爲登壇鑿。

裴度公は古の伊尹が鼎爼を負うて、湯に用いられたのと同じく、今の天子に抜擢されて、印綬を佩び、また漢の高祖が壇を設けて、韓信を大將に拝せしが如く、特に壇に登るがために、門をさえ開かれたくらいである。

・鼎 鼎爼:1 かなえと、まないた。ともに料理に使う道具。2 かなえで煮られ、まないたの上で切られること。死ぬべき運命にあることのたとえ。

・壇 1 土を小高く盛り、上を平らにした所。「花壇・祭壇」2 他より一段高くした設備。「壇上/演壇・教壇・降壇・登壇・仏壇」3 学芸の専門家の社会。歌壇・画壇

・鑿 木材、石材、金属等に穴を穿ったり、溝を刻んだりするのに用いる工具。

 

再入更顯嚴,九遷彌謇諤。(正封)

かくて再び朝廷に入って、いよいよ顕厳の位に上り、ひと月に九度官を移されたというように、暫くの間に昇進し、そして、顕厳の節、諤諤の言をもって、朝廷の風気を一新せられた。

・顯嚴 高級官僚。

・謇諤 正しいことを遠慮せず直言すること。遠慮なく直言・論議すること。別名 蹇愕、侃諤.

 

賓筵盡狐趙,導騎多衛霍。

そこで、凱旋の賓筵に列するものは、孤偃趙衰に比すべき名臣輩であるし、案内をして先導する騎兵は、衛靑・霍去病のような堂々たる武臣である。

・狐趙 孤偃趙衰

・衛霍 衛靑・霍去病。衛靑:? - 元封5年(紀元前106年))は、前漢の武帝に仕えた武将。河東平陽(山西省臨汾)出身。字は仲卿。爵位は長平侯。母親は婢であった衛媼(えいおん)。幼少時に下級官吏の鄭季(ていき)の家に引き取られていたため、父親は鄭季とされる。霍 去病:(かく きょへい、紀元前140 - 紀元前117年)は、前漢の武帝時代の武将である。父は、霍仲孺。異母弟は、大司馬大将軍になり、武帝後の政治を取り仕切った霍光。

 

國史擅芬芳,宮娃分綽約。(愈)

国史は、裴度公の功業を記して、その芳芬を千古にほしいままにすべく、入朝の際は、綽約たる宮娃に導かれて、奥御殿まで参入することを許される。

・芬芳 よい香り。また、よい香りをただよわせること。

・宮娃 (「娃」は美女の意)宮中に仕えている女性。李賀『宮娃歌』

・綽約 姿がしなやかで優しいさま。たおやかなさま。

《晚秋郾城夜會聯句〔韓愈、李正封〕》(17)-#15韓愈(韓退之) Ⅱ中唐詩 <864>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3304韓愈詩-220-#15

〔韓愈、李正封〕《晚秋郾城夜會聯句》(17)そこで南には根拠地を定めて、蛮族を平定し、北にむけては地を略して、砂漠をむなしくする。儒家はその身にふさわしく、教化を務め、武人は、刺撃斫殺に猛々しく厳然としてひかえている以上は、何ら心配もないのである。
 

2013年11月17日  の紀頌之5つのブログ
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場
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班孟堅(班固)《兩都賦序》(5) 文選 賦<111―5>13分割41回 Ⅱ李白に影響を与えた詩951 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3303
●唐を代表する中唐の韓愈の儒家としての考えのよくわかる代表作の一つ
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《晚秋郾城夜會聯句〔韓愈、李正封〕》(17)-#15韓愈(韓退之) Ⅱ中唐詩 <864>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3304韓愈詩-220-#15
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●●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩
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孟浩然の詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/209mokonen01.html 孟浩然の詩盛唐初期の詩人であるが謝霊運の詩に傾倒して山水詩人としてとてもきれいな詩を書いている。特に山水画のような病者の中で細やかな部分に動態を感じさせる表現力は素晴らしい。
李商隠詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/3991_rishoin000.html 
李商隠詩 華やかな時はほんの1年余り、残りは不遇であった。それが独特な詩を生み出した。この詩人の詩は物語であり、詩を単発で見ては面白くなく、数編から十数編のシリーズになっているのでそれを尊重して読まれることを進める。
女性詩人 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/0josei00index.html 女性詩人古代から近世に至るまで女性の詩は書くことを許されない環境にあった。貴族の子女、芸妓だけである。残されている詩のほとんどは詞、楽府の優雅、雅なものへの媚の詞である。しかしその中に針のような痛みを感じさせるものがあるのである。
孟郊詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/328_moukou001.html 「文章得其微,物象由我裁。」詩人が作り出す文章は細やかなる描写表現を得ているものだ、万物の事象をも作り出すことさえも詩人自身の裁量でもってするのである。
李商隠詩 http://kanbuniinkai7.dousetsu.com/99_rishoinn150.html Ⅰ李商隠150首
魚玄機 詩 全首130回賦得江邊柳 魚玄機  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-65-1-#五言律詩  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1876
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主に花間集から
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『花間集』継続中 
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《晚秋郾城夜會聯句〔韓愈、李正封〕》(17)-#15韓愈(韓退之) Ⅱ中唐詩 <864>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3304韓愈詩-220-#15

 

 

(15)-#13

聲明動朝闕,光寵耀京洛。

従軍の将士は、今度大功をたてたるによって、赫赫たる声名は、朝闕を動かし、光輝寵栄は京洛に輝くばかり、

旁午降絲綸,中堅擁鼓鐸。(正封)

天子よりも打ちつづけに詔勅を下して、その入京を促がされ、よって行列を整え、中軍には鼓鐸を擁し、しずしずと練りだして、都に帰って來る。

密坐列珠翠,高門塗粉雘。

その都においての邸宅では、妻妾共が密坐して珠玉翡翠を列ね、高門は赤や白で塗りなおして、何時帰着してもよいようになっている。

跋朝賀書飛,塞路歸鞍躍。(愈)

この間、擧朝の人々は、爭って慶賀の書を送り、一行の歸鞍は道を塞ぐほどで、いそいそと勢いよくやってくるのである。

聲明 朝闕を動かし,光寵 京洛に耀【かがや】く。

旁午【ほうご】絲綸【しりん】を降【くだ】し,中堅 鼓鐸【こたく】を擁す。(正封)

密坐【みつざ】珠翠【しゅすい】を列ね,高門 粉雘【ふんわく】を塗る。

朝を跋【こぞ】りて賀書 飛び,路を塞いで歸鞍【きあん】躍る。(愈)

 

 (16)-#14

魏闕橫雲漢,秦關束巖崿。

眺め遣れば、九重の城闕は、高く雲漢に横たわり、秦地の関門は険阻によって、さすがに形勝の固めである。

拜迎羅櫜鞬,問遺結囊橐。(正封)

さて、いよいよ全軍が都に近ずくとこれを拝迎する武人たちは、箙や弓嚢でもって整列し、これを慰労して、物品を贈るものは、嚢に入れて、固くその口を結んである。

江淮永清晏,宇宙重開拓。

呉元濟は既に成敗されたことによって、泗水から淮西にかけては、これによって清平無事であって、宇宙が再び開かれたような感がある。

是日號升平,此年名作噩。(愈)

今この日を以て、世は、昇平であり、おまけに今年は、酉年にあたっておごそかな変革の年になるとされたことであった

魏闕 雲漢に橫わり,秦關【しんかん】巖崿【がんがく】を束【つか】ぬ。

拜迎【はいげい】櫜鞬【こうけん】を羅【つら】ね,問遺【もんい】囊橐【のうたく】結ぶ。(正封)

江淮【こうわい】永く清晏,宇宙 重ねて開拓。

是の日 升平と號し,此の年 作噩【さくがき】と名づく。(愈)

杏の花0055 

15

洪赦方下究,武飆亦旁魄。

大赦の詮議は下々まで行き渡り、武威は飄風の如く四海隅々までいきわたっている。

南據定蠻陬,北攫空朔漠。(正封)

そこで南には根拠地を定めて、蛮族を平定し、北にむけては地を略して、砂漠をむなしくする。

儒生愜教化,武士猛刺斫。

儒家はその身にふさわしく、教化を務め、武人は、刺撃斫殺に猛々しく厳然としてひかえている以上は、何ら心配もないのである。

吾相兩優游,他人雙落莫。(愈)

私の知才を知っていただいている宰相の裴度公は優游して、国家の至治を楽しみ、その余の小人輩は、全く落莫として、段々に朝廷から退けられてしまった。

洪赦【こうしゃ】方【まさ】に下究【かきゅう】,武飆【ぶひょう】亦た旁魄【ほうはく】。

南に據【よ】って蠻陬【はんそう】を定め,北に攫【つか】んで朔漠【さくばく】を空しうす。(正封)

儒生 教化に愜【かな】い,武士 刺斫【さつしゃく】を猛【たけ】くす。

吾が相 兩つながら 優游,他人 雙びに 落莫【らくばく】。(愈)

 

 唐時代 韓愈関連01

『晚秋郾城夜會聯句』 現代語訳と訳註

(本文) 15

洪赦方下究,武飆亦旁魄。

南據定蠻陬,北攫空朔漠。(正封)

儒生愜教化,武士猛刺斫。

吾相兩優游,他人雙落莫。(愈)

 

(下し文) 15

洪赦【こうしゃ】方【まさ】に下究【かきゅう】,武飆【ぶひょう】亦た旁魄【ほうはく】。

南に據【よ】って蠻陬【はんそう】を定め,北に攫【つか】んで朔漠【さくばく】を空しうす。(正封)

儒生 教化に愜【かな】い,武士 刺斫【さつしゃく】を猛【たけ】くす。

吾が相 兩つながら 優游,他人 雙びに 落莫【らくばく】。(愈)

 

(現代語訳)

大赦の詮議は下々まで行き渡り、武威は飄風の如く四海隅々までいきわたっている。

そこで南には根拠地を定めて、蛮族を平定し、北にむけては地を略して、砂漠をむなしくする。

儒家はその身にふさわしく、教化を務め、武人は、刺撃斫殺に猛々しく厳然としてひかえている以上は、何ら心配もないのである。

私の知才を知っていただいている宰相の裴度公は優游して、国家の至治を楽しみ、その余の小人輩は、全く落莫として、段々に朝廷から退けられてしまった。

 

(訳注) 15

洪赦方下究,武飆亦旁魄。

大赦の詮議は下々まで行き渡り、武威は飄風の如く四海隅々までいきわたっている。

・赦 大赦の詮議

・下究 下々まで行き渡り

・武飆 武威は飄風

・旁魄 四海隅々までいきわたること。

 

南據定蠻陬,北攫空朔漠。(正封)

そこで南には根拠地を定めて、蛮族を平定し、北にむけては地を略して、砂漠をむなしくする。

・南據 南に根拠地

・蠻陬 蛮族 南の田舎もの。

・北攫 北にむけては地を略して

・朔漠 北方の砂漠。

 

儒生愜教化,武士猛刺斫。

儒家はその身にふさわしく、教化を務め、武人は、刺撃斫殺に猛々しく厳然としてひかえている以上は、何ら心配もないのである。

・愜 満足に思う,意にかなう惬怀満足する

・刺斫 刺撃斫殺。切り裂いて殺す。なぐりころす。

 

吾相兩優游,他人雙落莫。(愈)

私の知才を知っていただいている宰相の裴度公は優游して、国家の至治を楽しみ、その余の小人輩は、全く落莫として、段々に朝廷から退けられてしまった。
幻日環01 

《晚秋郾城夜會聯句〔韓愈、李正封〕》(16)-#14韓愈(韓退之) Ⅱ中唐詩 <863>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3299韓愈詩-220-#14

〔韓愈、李正封〕《晚秋郾城夜會聯句》(16)さて、いよいよ全軍が都に近ずくとこれを拝迎する武人たちは、箙や弓嚢でもって整列し、これを慰労して、物品を贈るものは、嚢に入れて、固くその口を結んである。呉元濟は既に成敗されたことによって、泗水から淮西にかけては、これによって清平無事であって、宇宙が再び開かれたような感がある。


2013年11月16日 の紀頌之5つのブログ
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場
Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
 
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女性詩人 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/0josei00index.html 女性詩人古代から近世に至るまで女性の詩は書くことを許されない環境にあった。貴族の子女、芸妓だけである。残されている詩のほとんどは詞、楽府の優雅、雅なものへの媚の詞である。しかしその中に針のような痛みを感じさせるものがあるのである。
孟郊詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/328_moukou001.html 「文章得其微,物象由我裁。」詩人が作り出す文章は細やかなる描写表現を得ているものだ、万物の事象をも作り出すことさえも詩人自身の裁量でもってするのである。
李商隠詩 http://kanbuniinkai7.dousetsu.com/99_rishoinn150.html Ⅰ李商隠150首
魚玄機 詩 全首130回賦得江邊柳 魚玄機  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-65-1-#五言律詩  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1876
薛濤 詩詞全首100 井梧吟 薛濤 唐五代詞・宋詩 薛濤-136-8-#1  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2227
主に花間集から
温庭筠 70首『菩薩蠻 一』温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-1-1-#1 花間集 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1620
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牛嶠  20首 女冠子四首 其一 牛嶠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-312-5-#66  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3107
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杜甫全詩 韓愈全詩 花間集 古詩源 玉台新詠
 

《晚秋郾城夜會聯句〔韓愈、李正封〕》(16)-#14韓愈(韓退之) Ⅱ中唐詩 <863>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3299韓愈詩-220-#14

 

 

(13)-#11

藁街陳鈇鉞,桃塞興錢鎛。

その後始末として、長安の外国人居留地である藁街には、斧鉞を陳列して声威を示し、桃林の塞には田器を備えて、開墾の用意を成している。

地理畫封疆,天文埽寥廓。(正封)

地理上、天子の直轄地と潘鎮との境界を画して、天文においては、大空を払って、妖氛を消滅させるように致したい。

天子憫瘡痍,將軍禁鹵掠。

今の天子は聖明におわす故に、蒼生の創痍に悩むを哀憫せられ、将軍は令を下して、奪掠を禁じる。

策勳封龍,歸獸獲麟脚。(愈)

功勲あるものを策して、諸侯に封じ、猟をした時に麒麟を得るに相違なく、世は追々と太平に復帰することであろう。

藁街【おうがい】鈇鉞【ふえつ】を陳【つら】ね,桃塞【とうさい】錢鎛【せんはく】を興す。

地理 封疆【ほうきょう】を畫す,天文 寥廓【りょうかく】を埽う。(正封)

天子 瘡痍【そうい】を憫【あわれ】み,將軍 鹵掠【ろりゃく】を禁ず。

勳を策して 龍ぜられ,歸獸 麟脚を獲たり。(愈)

 (14)-#12

詰誅敬王怒,給復哀人瘼。

その暴慢を詰責して、誅罰するにあたりては、王の前日の怒りを敬して、みだりにこれを許さず、しかし、人民の止めるものに対しては、同情を表して、租税を免じ、かつこれを使役せぬようにしたい。

澤髮解兜鍪,酡顏傾鑿落。(正封)

将士の凱旋に当たっては、重苦しい兜を脱ぎ棄てて、梳る髪にはつやを生じ、よっては顔を赤くしつつ、杯を傾ける。

安存惟恐晚,洗雪不論昨。

厚生の道によって、人民を安存させることにたいしては、なんの手落ちもなく、速やかに行うべく、既に罪科を洗い清め、翻然として正に復歸したものに対しては、昔日のことを論じない方がよろしいとされる。

暮鳥已安巢,春蠶看滿箔。(愈)

かくのごとくすれば、暮鳥がその巢に帰り、安心するように、銘々落ち着くところを得て、春になれば、蚕を飼って箔上に満ち、次第に殖産の発展を図ることもできるのである。

詰誅【きつちゅう】王の怒を敬【つつし】み,給復 人の瘼【はく】を哀む。

澤髮【たくはつ】兜鍪【とうぼう】をき,酡顏【たがん】鑿落【さくらく】傾く。(正封)

安存【あんそん】惟だ晚からむことを恐れ,洗雪 昨を論ぜず。

暮鳥 已に巢に安んじ,春蠶【しゅんさん】箔に滿つるを看る。(愈)

 (15)-#13

聲明動朝闕,光寵耀京洛。

従軍の将士は、今度大功をたてたるによって、赫赫たる声名は、朝闕を動かし、光輝寵栄は京洛に輝くばかり、

旁午降絲綸,中堅擁鼓鐸。(正封)

天子よりも打ちつづけに詔勅を下して、その入京を促がされ、よって行列を整え、中軍には鼓鐸を擁し、しずしずと練りだして、都に帰って來る。

密坐列珠翠,高門塗粉雘。

その都においての邸宅では、妻妾共が密坐して珠玉翡翠を列ね、高門は赤や白で塗りなおして、何時帰着してもよいようになっている。

跋朝賀書飛,塞路歸鞍躍。(愈)

この間、擧朝の人々は、爭って慶賀の書を送り、一行の歸鞍は道を塞ぐほどで、いそいそと勢いよくやってくるのである。

聲明 朝闕を動かし,光寵 京洛に耀【かがや】く。

旁午【ほうご】絲綸【しりん】を降【くだ】し,中堅 鼓鐸【こたく】を擁す。(正封)

密坐【みつざ】珠翠【しゅすい】を列ね,高門 粉雘【ふんわく】を塗る。

朝を跋【こぞ】りて賀書 飛び,路を塞いで歸鞍【きあん】躍る。(愈)

 (16)-#14

魏闕橫雲漢,秦關束巖崿。

眺め遣れば、九重の城闕は、高く雲漢に横たわり、秦地の関門は険阻によって、さすがに形勝の固めである。

拜迎羅櫜鞬,問遺結囊橐。(正封)

さて、いよいよ全軍が都に近ずくとこれを拝迎する武人たちは、箙や弓嚢でもって整列し、これを慰労して、物品を贈るものは、嚢に入れて、固くその口を結んである。

江淮永清晏,宇宙重開拓。

呉元濟は既に成敗されたことによって、泗水から淮西にかけては、これによって清平無事であって、宇宙が再び開かれたような感がある。

是日號升平,此年名作噩。(愈)

今この日を以て、世は、昇平であり、おまけに今年は、酉年にあたっておごそかな変革の年になるとされたことであった

 

魏闕 雲漢に橫わり,秦關【しんかん】巖崿【がんがく】を束【つか】ぬ。

拜迎【はいげい】櫜鞬【こうけん】を羅【つら】ね,問遺【もんい】囊橐【のうたく】結ぶ。(正封)

江淮【こうわい】永く清晏,宇宙 重ねて開拓。

是の日 升平と號し,此の年 作噩【さくがき】と名づく。(愈)

 

kagaribi00 

『晚秋郾城夜會聯句』 現代語訳と訳註

(本文) (16)-#14

魏闕橫雲漢,秦關束巖崿。

拜迎羅櫜鞬,問遺結囊橐。(正封)

江淮永清晏,宇宙重開拓。

是日號升平,此年名作噩。(愈)

 

 

(下し文) (16)-#14

魏闕 雲漢に橫わり,秦關【しんかん】巖崿【がんがく】を束【つか】ぬ。

拜迎【はいげい】櫜鞬【こうけん】を羅【つら】ね,問遺【もんい】囊橐【のうたく】結ぶ。(正封)

江淮【こうわい】永く清晏,宇宙 重ねて開拓。

是の日 升平と號し,此の年 作噩【さくがき】と名づく。(愈)

 

 

(現代語訳)

眺め遣れば、九重の城闕は、高く雲漢に横たわり、秦地の関門は険阻によって、さすがに形勝の固めである。

さて、いよいよ全軍が都に近ずくとこれを拝迎する武人たちは、箙や弓嚢でもって整列し、これを慰労して、物品を贈るものは、嚢に入れて、固くその口を結んである。

呉元濟は既に成敗されたことによって、泗水から淮西にかけては、これによって清平無事であって、宇宙が再び開かれたような感がある。

今この日を以て、世は、昇平であり、おまけに今年は、酉年にあたっておごそかな変革の年になるとされたことであった

 

 

(訳注) (16)-#14

魏闕橫雲漢,秦關束巖崿。

眺め遣れば、九重の城闕は、高く雲漢に横たわり、秦地の関門は険阻によって、さすがに形勝の固めである。

・魏闕 古代の宮門において九重の闕門をいう。『莊子·讓王』「身在江海之上,心居乎魏闕之下、奈何。」(身は江海の上に在り,心は魏闕の下に居る、奈何と。)私は江海のほとりで隠遁生活をしていますが、心には魏の宮門のことが忘れられないのです。どうしたらよいのでしょう。生命を尊重すれば名誉心がなくなると答えるくだりがあり、これに基づいている。

・秦關 秦にとっての函谷関、潼関をいう。

・巖崿 峻險険阻であること。

 

拜迎羅櫜鞬,問遺結囊橐。(正封)

さて、いよいよ全軍が都に近ずくとこれを拝迎する武人たちは、箙や弓嚢でもって整列し、これを慰労して、物品を贈るものは、嚢に入れて、固くその口を結んである。

・櫜 弓衣也,甲衣也。又受箭器也。箙【えびら】

・鞬 馬上盛弓矢器。弓嚢【きゅうのう】。

・囊橐 物品を贈るものは、嚢に入れること。

 

江淮永清晏,宇宙重開拓。

呉元濟は既に成敗されたことによって、泗水から淮西にかけては、これによって清平無事であって、宇宙が再び開かれたような感がある。

・江淮 前に述べたこの詩(11)9に見た「軸轤亙淮泗,旌連夏鄂。」(軸轤【じくろ】淮泗【わいし】に亙り,旌【はいせい】夏鄂【かがく】に連なる。)の地域である黄河下流域から、淮水をへて長江下流域までをいう。

 

是日號升平,此年名作噩。(愈)

今この日を以て、世は、昇平であり、おまけに今年は、酉年にあたっておごそかな変革の年になるとされたことであった

噩 おごそかなさま。恐ろしげな噩梦悪夢.噩耗 èhào[](親しい人や敬愛する人の)訃報.817年元和十二年は、丁酉の年である。西暦年を12で割って1が余る年が酉の年となる。 酉の月は旧暦8月(概ね新暦9月); 酉の刻は日暮れの18時を中心とする約2時間。=夕刻(ゆうこく)という。日暮れの18時(夕方6時)を正酉(しょうゆう)ということがある。 酉の方は西の方角である。
甘粛省-嘉峪関 

《晚秋郾城夜會聯句〔韓愈、李正封〕》(15)-#13韓愈(韓退之) Ⅱ中唐詩 <862>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3294韓愈詩-220-#13

〔韓愈、李正封〕《晚秋郾城夜會聯句》(15) 天子よりも打ちつづけに詔勅を下して、その入京を促がされ、よって行列を整え、中軍には鼓鐸を擁し、しずしずと練りだして、都に帰って來る。その都においての邸宅では、妻妾共が密坐して珠玉翡翠を列ね、高門は赤や白で塗りなおして、何時帰着してもよいようになっている。


2013年11月15日 の紀頌之5つのブログ
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Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
 
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Ⅱ中唐詩・晩唐詩
 
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●杜甫の全作品1141首を取り上げて訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"
Ⅲ杜甫詩1000詩集  LiveDoorブログ691 《涪城縣香積寺官閣》 蜀中転々 杜甫 <597>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3295 杜甫詩1000-597-853/1500
●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている
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●●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩
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『楚辞・九歌』東君 屈原詩<78-#1>505 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1332http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67664757.html
『楚辞』九辯 第九段―まとめ 宋玉  <00-#35> 664 漢文委員会kanbuniinkai 紀頌之の漢詩ブログ2304  http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10-rihakujoseishi/archives/6471825.html
安世房中歌十七首(1) 唐山夫人 漢詩 http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67710265.html 
為焦仲卿妻作 序 漢詩<143>古詩源 巻三 女性詩http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67729401.html
於凊河見輓船士新婚別妻一首 曹丕(魏文帝) 魏詩http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67759129.html
朔風 (一章) 曹植 魏詩<25-#1>文選雑詩 上 http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67780868.html
謝靈運詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/1901_shareiun000.html 謝靈運詩六朝期の山水詩人。この人の詩は上品ですがすがしい男性的な深みのある詩である。後世に多大な影響を残している。
謝靈運が傲慢で磊落だったというが彼の詩からはそれを感じさせるということは微塵もない。謝靈運、謝朓、孟浩然は好きな詩人である。
登永嘉緑嶂山詩 #1 謝霊運 <20> 詩集 386ーhttp://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67474554.html
登池上樓 #1 謝霊運<25>#1  ー http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67502196.html
孟浩然の詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/209mokonen01.html 孟浩然の詩盛唐初期の詩人であるが謝霊運の詩に傾倒して山水詩人としてとてもきれいな詩を書いている。特に山水画のような病者の中で細やかな部分に動態を感じさせる表現力は素晴らしい。
李商隠詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/3991_rishoin000.html 
李商隠詩 華やかな時はほんの1年余り、残りは不遇であった。それが独特な詩を生み出した。この詩人の詩は物語であり、詩を単発で見ては面白くなく、数編から十数編のシリーズになっているのでそれを尊重して読まれることを進める。
女性詩人 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/0josei00index.html 女性詩人古代から近世に至るまで女性の詩は書くことを許されない環境にあった。貴族の子女、芸妓だけである。残されている詩のほとんどは詞、楽府の優雅、雅なものへの媚の詞である。しかしその中に針のような痛みを感じさせるものがあるのである。
孟郊詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/328_moukou001.html 「文章得其微,物象由我裁。」詩人が作り出す文章は細やかなる描写表現を得ているものだ、万物の事象をも作り出すことさえも詩人自身の裁量でもってするのである。
李商隠詩 http://kanbuniinkai7.dousetsu.com/99_rishoinn150.html Ⅰ李商隠150首
魚玄機 詩 全首130回賦得江邊柳 魚玄機  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-65-1-#五言律詩  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1876
薛濤 詩詞全首100 井梧吟 薛濤 唐五代詞・宋詩 薛濤-136-8-#1  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2227
主に花間集から
温庭筠 70首『菩薩蠻 一』温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-1-1-#1 花間集 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1620
韋荘 50首 菩薩蠻 一 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩花間集Gs-247-5-#1  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2617
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『花間集』継続中 
杜甫全詩 韓愈全詩 花間集 古詩源 玉台新詠
 

《晚秋郾城夜會聯句〔韓愈、李正封〕》(15)-#13韓愈(韓退之) Ⅱ中唐詩 <862>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3294韓愈詩-220-#13

 

 

(13)-#11

藁街陳鈇鉞,桃塞興錢鎛。

その後始末として、長安の外国人居留地である藁街には、斧鉞を陳列して声威を示し、桃林の塞には田器を備えて、開墾の用意を成している。

地理畫封疆,天文埽寥廓。(正封)

地理上、天子の直轄地と潘鎮との境界を画して、天文においては、大空を払って、妖氛を消滅させるように致したい。

天子憫瘡痍,將軍禁鹵掠。

今の天子は聖明におわす故に、蒼生の創痍に悩むを哀憫せられ、将軍は令を下して、奪掠を禁じる。

策勳封龍,歸獸獲麟脚。(愈)

功勲あるものを策して、諸侯に封じ、猟をした時に麒麟を得るに相違なく、世は追々と太平に復帰することであろう。

藁街【おうがい】鈇鉞【ふえつ】を陳【つら】ね,桃塞【とうさい】錢鎛【せんはく】を興す。

地理 封疆【ほうきょう】を畫す,天文 寥廓【りょうかく】を埽う。(正封)

天子 瘡痍【そうい】を憫【あわれ】み,將軍 鹵掠【ろりゃく】を禁ず。

勳を策して 龍ぜられ,歸獸 麟脚を獲たり。(愈)

 (14)-#12

詰誅敬王怒,給復哀人瘼。

その暴慢を詰責して、誅罰するにあたりては、王の前日の怒りを敬して、みだりにこれを許さず、しかし、人民の止めるものに対しては、同情を表して、租税を免じ、かつこれを使役せぬようにしたい。

澤髮解兜鍪,酡顏傾鑿落。(正封)

将士の凱旋に当たっては、重苦しい兜を脱ぎ棄てて、梳る髪にはつやを生じ、よっては顔を赤くしつつ、杯を傾ける。

安存惟恐晚,洗雪不論昨。

厚生の道によって、人民を安存させることにたいしては、なんの手落ちもなく、速やかに行うべく、既に罪科を洗い清め、翻然として正に復歸したものに対しては、昔日のことを論じない方がよろしいとされる。

暮鳥已安巢,春蠶看滿箔。(愈)

かくのごとくすれば、暮鳥がその巢に帰り、安心するように、銘々落ち着くところを得て、春になれば、蚕を飼って箔上に満ち、次第に殖産の発展を図ることもできるのである。

詰誅【きつちゅう】王の怒を敬【つつし】み,給復 人の瘼【はく】を哀む。

澤髮【たくはつ】兜鍪【とうぼう】をき,酡顏【たがん】鑿落【さくらく】傾く。(正封)

安存【あんそん】惟だ晚からむことを恐れ,洗雪 昨を論ぜず。

暮鳥 已に巢に安んじ,春蠶【しゅんさん】箔に滿つるを看る。(愈)

 (15)-#13

聲明動朝闕,光寵耀京洛。

従軍の将士は、今度大功をたてたるによって、赫赫たる声名は、朝闕を動かし、光輝寵栄は京洛に輝くばかり、

旁午降絲綸,中堅擁鼓鐸。(正封)

天子よりも打ちつづけに詔勅を下して、その入京を促がされ、よって行列を整え、中軍には鼓鐸を擁し、しずしずと練りだして、都に帰って來る。

密坐列珠翠,高門塗粉雘。

その都においての邸宅では、妻妾共が密坐して珠玉翡翠を列ね、高門は赤や白で塗りなおして、何時帰着してもよいようになっている。

跋朝賀書飛,塞路歸鞍躍。(愈)

この間、擧朝の人々は、爭って慶賀の書を送り、一行の歸鞍は道を塞ぐほどで、いそいそと勢いよくやってくるのである。

聲明 朝闕を動かし,光寵 京洛に耀【かがや】く。

旁午【ほうご】絲綸【しりん】を降【くだ】し,中堅 鼓鐸【こたく】を擁す。(正封)

密坐【みつざ】珠翠【しゅすい】を列ね,高門 粉雘【ふんわく】を塗る。

朝を跋【こぞ】りて賀書 飛び,路を塞いで歸鞍【きあん】躍る。(愈)

 (16)-#14

魏闕橫雲漢,秦關束巖崿。

拜迎羅櫜鞬,問遺結囊橐。(正封)

江淮永清晏,宇宙重開拓。

是日號升平,此年名作噩。(愈)

魏闕 雲漢に橫わり,秦關【しんかん】巖崿【がんがく】を束【つか】ぬ。

拜迎【はいげい】櫜鞬【こうけん】を羅【つら】ね,問遺【もんい】囊橐【のうたく】結ぶ。(正封)

江淮【こうわい】永く清晏,宇宙 重ねて開拓。

是の日 升平と號し,此の年 作噩【さくがき】と名づく。(愈)

桑摘女00 

 

『晚秋郾城夜會聯句』 現代語訳と訳註

(本文) (15)-#13

聲明動朝闕,光寵耀京洛。

旁午降絲綸,中堅擁鼓鐸。(正封)

密坐列珠翠,高門塗粉雘。

跋朝賀書飛,塞路歸鞍躍。(愈)

 

 

(下し文) (15)-#13

聲明 朝闕を動かし,光寵 京洛に耀【かがや】く。

旁午【ほうご】絲綸【しりん】を降【くだ】し,中堅 鼓鐸【こたく】を擁す。(正封)

密坐【みつざ】珠翠【しゅすい】を列ね,高門 粉雘【ふんわく】を塗る。

朝を跋【こぞ】りて賀書 飛び,路を塞いで歸鞍【きあん】躍る。(愈)

 

 

燕麦003(現代語訳)

従軍の将士は、今度大功をたてたるによって、赫赫たる声名は、朝闕を動かし、光輝寵栄は京洛に輝くばかり、

天子よりも打ちつづけに詔勅を下して、その入京を促がされ、よって行列を整え、中軍には鼓鐸を擁し、しずしずと練りだして、都に帰って來る。

その都においての邸宅では、妻妾共が密坐して珠玉翡翠を列ね、高門は赤や白で塗りなおして、何時帰着してもよいようになっている。

この間、擧朝の人々は、爭って慶賀の書を送り、一行の歸鞍は道を塞ぐほどで、いそいそと勢いよくやってくるのである。

 

 

(訳注) (15)-#13

聲明動朝闕,光寵耀京洛。

従軍の将士は、今度大功をたてたるによって、赫赫たる声名は、朝闕を動かし、光輝寵栄は京洛に輝くばかり、

 

旁午降絲綸,中堅擁鼓鐸。(正封)

天子よりも打ちつづけに詔勅を下して、その入京を促がされ、よって行列を整え、中軍には鼓鐸を擁し、しずしずと練りだして、都に帰って來る。

・絲綸 王の言葉である。彼らは、彼らの知性や理性でもっても抗えない何かが訪れるのを待っているのだ。ここでは詔勅とする。

・鼓鐸 太鼓とかね。青銅製の〈かね〉の一種。中国では有柄有舌の〈かね〉をさす。すなわち,筒状の身(かねの本体)の閉じた方の端に長い柄が直立し,他端は開いたまま終わる。身の内側につるした発音用の棒(舌(ぜつ))を振り鳴らす。

 

密坐列珠翠,高門塗粉雘。

その都においての邸宅では、妻妾共が密坐して珠玉翡翠を列ね、高門は赤や白で塗りなおして、何時帰着してもよいようになっている。

・珠翠 宝珠と翡翠。女性の装飾品。

・粉雘 赤と白の両色をいう。ここでは赤や白で塗りなおす。

 

跋朝賀書飛,塞路歸鞍躍。(愈)

この間、擧朝の人々は、爭って慶賀の書を送り、一行の歸鞍は道を塞ぐほどで、いそいそと勢いよくやってくるのである。

《晚秋郾城夜會聯句〔韓愈、李正封〕》(14)-#12韓愈(韓退之) Ⅱ中唐詩 <861>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3289韓愈詩-220-#12

〔韓愈、李正封〕《晚秋郾城夜會聯句》(14)将士の凱旋に当たっては、重苦しい兜を脱ぎ棄てて、梳る髪にはつやを生じ、よっては顔を赤くしつつ、杯を傾ける。厚生の道によって、人民を安存させることにたいしては、なんの手落ちもなく、速やかに行うべく、既に罪科を洗い清め、翻然として正に復歸したものに対しては、昔日のことを論じない方がよろしいとされる。

2013年11月14日  の紀頌之5つのブログ
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場
Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
 
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班孟堅(班固) 《兩都賦序》(2) 文選 賦<111―2>13分割41回 Ⅱ李白に影響を与えた詩948 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3288
●唐を代表する中唐の韓愈の儒家としての考えのよくわかる代表作の一つ
Ⅱ中唐詩・晩唐詩
 
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《晚秋郾城夜會聯句〔韓愈、李正封〕》(14)-#12韓愈(韓退之) Ⅱ中唐詩 <861>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3289韓愈詩-220-#12
●杜甫の全作品1141首を取り上げて訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"
Ⅲ杜甫詩1000詩集  LiveDoorブログ 690 《江亭送眉州辛別駕昇之〔得蕪字。〕》 蜀中転々 杜甫 <596>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3290 杜甫詩1000-596-852/1500
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●●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩
Ⅴ.唐五代詞詩・宋詞詩・女性 LiveDoor 臨江仙 一首 張泌【ちょうひつ】  ⅩⅫ唐五代詞・ 「花間集」 Gs-349-7-#11  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3292
 
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『楚辞・九歌』東君 屈原詩<78-#1>505 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1332http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67664757.html
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謝靈運詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/1901_shareiun000.html 謝靈運詩六朝期の山水詩人。この人の詩は上品ですがすがしい男性的な深みのある詩である。後世に多大な影響を残している。
謝靈運が傲慢で磊落だったというが彼の詩からはそれを感じさせるということは微塵もない。謝靈運、謝朓、孟浩然は好きな詩人である。
登永嘉緑嶂山詩 #1 謝霊運 <20> 詩集 386ーhttp://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67474554.html
登池上樓 #1 謝霊運<25>#1  ー http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67502196.html
孟浩然の詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/209mokonen01.html 孟浩然の詩盛唐初期の詩人であるが謝霊運の詩に傾倒して山水詩人としてとてもきれいな詩を書いている。特に山水画のような病者の中で細やかな部分に動態を感じさせる表現力は素晴らしい。
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李商隠詩 華やかな時はほんの1年余り、残りは不遇であった。それが独特な詩を生み出した。この詩人の詩は物語であり、詩を単発で見ては面白くなく、数編から十数編のシリーズになっているのでそれを尊重して読まれることを進める。
女性詩人 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/0josei00index.html 女性詩人古代から近世に至るまで女性の詩は書くことを許されない環境にあった。貴族の子女、芸妓だけである。残されている詩のほとんどは詞、楽府の優雅、雅なものへの媚の詞である。しかしその中に針のような痛みを感じさせるものがあるのである。
孟郊詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/328_moukou001.html 「文章得其微,物象由我裁。」詩人が作り出す文章は細やかなる描写表現を得ているものだ、万物の事象をも作り出すことさえも詩人自身の裁量でもってするのである。
李商隠詩 http://kanbuniinkai7.dousetsu.com/99_rishoinn150.html Ⅰ李商隠150首
魚玄機 詩 全首130回賦得江邊柳 魚玄機  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-65-1-#五言律詩  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1876
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《晚秋郾城夜會聯句〔韓愈、李正封〕》(14)-#12韓愈(韓退之) Ⅱ中唐詩 <861>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3289韓愈詩-220-#12

 

 

(13)-#11

藁街陳鈇鉞,桃塞興錢鎛。

その後始末として、長安の外国人居留地である藁街には、斧鉞を陳列して声威を示し、桃林の塞には田器を備えて、開墾の用意を成している。

地理畫封疆,天文埽寥廓。(正封)

地理上、天子の直轄地と潘鎮との境界を画して、天文においては、大空を払って、妖氛を消滅させるように致したい。

天子憫瘡痍,將軍禁鹵掠。

今の天子は聖明におわす故に、蒼生の創痍に悩むを哀憫せられ、将軍は令を下して、奪掠を禁じる。

策勳封龍,歸獸獲麟脚。(愈)

功勲あるものを策して、諸侯に封じ、猟をした時に麒麟を得るに相違なく、世は追々と太平に復帰することであろう。

藁街【おうがい】鈇鉞【ふえつ】を陳【つら】ね,桃塞【とうさい】錢鎛【せんはく】を興す。

地理 封疆【ほうきょう】を畫す,天文 寥廓【りょうかく】を埽う。(正封)

天子 瘡痍【そうい】を憫【あわれ】み,將軍 鹵掠【ろりゃく】を禁ず。

勳を策して 龍ぜられ,歸獸 麟脚を獲たり。(愈)

 (14)-#12

詰誅敬王怒,給復哀人瘼。

その暴慢を詰責して、誅罰するにあたりては、王の前日の怒りを敬して、みだりにこれを許さず、しかし、人民の止めるものに対しては、同情を表して、租税を免じ、かつこれを使役せぬようにしたい。

澤髮解兜鍪,酡顏傾鑿落。(正封)

将士の凱旋に当たっては、重苦しい兜を脱ぎ棄てて、梳る髪にはつやを生じ、よっては顔を赤くしつつ、杯を傾ける。

安存惟恐晚,洗雪不論昨。

厚生の道によって、人民を安存させることにたいしては、なんの手落ちもなく、速やかに行うべく、既に罪科を洗い清め、翻然として正に復歸したものに対しては、昔日のことを論じない方がよろしいとされる。

暮鳥已安巢,春蠶看滿箔。(愈)

かくのごとくすれば、暮鳥がその巢に帰り、安心するように、銘々落ち着くところを得て、春になれば、蚕を飼って箔上に満ち、次第に殖産の発展を図ることもできるのである。

詰誅【きつちゅう】王の怒を敬【つつし】み,給復 人の瘼【はく】を哀む。

澤髮【たくはつ】兜鍪【とうぼう】をき,酡顏【たがん】鑿落【さくらく】傾く。(正封)

安存【あんそん】惟だ晚からむことを恐れ,洗雪 昨を論ぜず。

暮鳥 已に巢に安んじ,春蠶【しゅんさん】箔に滿つるを看る。(愈)

 (15)-#13

聲明動朝闕,光寵耀京洛。

旁午降絲綸,中堅擁鼓鐸。(正封)

密坐列珠翠,高門塗粉雘。

跋朝賀書飛,塞路歸鞍躍。(愈)

聲明 朝闕を動かし,光寵 京洛に耀【かがや】く。

旁午【ほうご】絲綸【しりん】を降【くだ】し,中堅 鼓鐸【こたく】を擁す。(正封)

密坐【みつざ】珠翠【しゅすい】を列ね,高門 粉雘【ふんわく】を塗る。

朝を跋【こぞ】りて賀書 飛び,路を塞いで歸鞍【きあん】躍る。(愈)

 (16)-#14

魏闕橫雲漢,秦關束巖崿。

拜迎羅櫜鞬,問遺結囊橐。(正封)

江淮永清晏,宇宙重開拓。

是日號升平,此年名作噩。(愈)

魏闕 雲漢に橫わり,秦關【しんかん】巖崿【がんがく】を束【つか】ぬ。

拜迎【はいげい】櫜鞬【こうけん】を羅【つら】ね,問遺【もんい】囊橐【のうたく】結ぶ。(正封)

江淮【こうわい】永く清晏,宇宙 重ねて開拓。

是の日 升平と號し,此の年 作噩【さくがき】と名づく。(愈)

 

杏の白花013 

『晚秋郾城夜會聯句』 現代語訳と訳註

(本文) (14)-#12

詰誅敬王怒,給復哀人瘼。

澤髮解兜鍪,酡顏傾鑿落。(正封)

安存惟恐晚,洗雪不論昨。

暮鳥已安巢,春蠶看滿箔。(愈)

 

 

(下し文) (14)-#12

詰誅【きつちゅう】王の怒を敬【つつし】み,給復 人の瘼【はく】を哀む。

澤髮【たくはつ】兜鍪【とうぼう】をき,酡顏【たがん】鑿落【さくらく】傾く。(正封)

安存【あんそん】惟だ晚からむことを恐れ,洗雪 昨を論ぜず。

暮鳥 已に巢に安んじ,春蠶【しゅんさん】箔に滿つるを看る。(愈)

 

 

(現代語訳)

その暴慢を詰責して、誅罰するにあたりては、王の前日の怒りを敬して、みだりにこれを許さず、しかし、人民の止めるものに対しては、同情を表して、租税を免じ、かつこれを使役せぬようにしたい。

将士の凱旋に当たっては、重苦しい兜を脱ぎ棄てて、梳る髪にはつやを生じ、よっては顔を赤くしつつ、杯を傾ける。

厚生の道によって、人民を安存させることにたいしては、なんの手落ちもなく、速やかに行うべく、既に罪科を洗い清め、翻然として正に復歸したものに対しては、昔日のことを論じない方がよろしいとされる。

かくのごとくすれば、暮鳥がその巢に帰り、安心するように、銘々落ち着くところを得て、春になれば、蚕を飼って箔上に満ち、次第に殖産の発展を図ることもできるのである。

 

 

(訳注) (14)-#12

詰誅敬王怒,給復哀人瘼。

その暴慢を詰責して、誅罰するにあたりては、王の前日の怒りを敬して、みだりにこれを許さず、しかし、人民の止めるものに対しては、同情を表して、租税を免じ、かつこれを使役せぬようにしたい。

・詰誅 詰責して、誅罰する。

・瘼 病,困苦。

 

澤髮解兜鍪,酡顏傾鑿落。(正封)

将士の凱旋に当たっては、重苦しい兜を脱ぎ棄てて、梳る髪にはつやを生じ、よっては顔を赤くしつつ、杯を傾ける。

・澤髮 梳る髪にはつやを生じる。

・兜鍪 かぶと。

・鑿 鑿(のみ)は、木材、石材、金属等に穴を穿ったり、溝を刻んだりするのに用いる工具。

 

安存惟恐晚,洗雪不論昨。

厚生の道によって、人民を安存させることにたいしては、なんの手落ちもなく、速やかに行うべく、既に罪科を洗い清め、翻然として正に復歸したものに対しては、昔日のことを論じない方がよろしいとされる。

 

暮鳥已安巢,春蠶看滿箔。(愈)

かくのごとくすれば、暮鳥がその巢に帰り、安心するように、銘々落ち着くところを得て、春になれば、蚕を飼って箔上に満ち、次第に殖産の発展を図ることもできるのである。

・暮鳥 夕方になって山の巣に帰ることをいう。

・春蠶 春になれば、蚕を飼う。

・滿箔 箔上に満ち、次第に殖産の発展を図る。
甘粛省-嘉峪関 

《晚秋郾城夜會聯句〔韓愈、李正封〕》(13)-#11韓愈(韓退之) Ⅱ中唐詩 <860>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3284韓愈詩-220-#11

〔韓愈、李正封〕《晚秋郾城夜會聯句》地理上、天子の直轄地と潘鎮との境界を画して、天文においては、大空を払って、妖氛を消滅させるように致したい。今の天子は聖明におわす故に、蒼生の創痍に悩むを哀憫せられ、将軍は令を下して、奪掠を禁じる。


2013年11月13日  の紀頌之5つのブログ
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場
Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
 
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班孟堅(班固)《兩都賦序》文選 賦<111―1>8分割8回 Ⅱ李白に影響を与えた詩947 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3283
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●杜甫の全作品1141首を取り上げて訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"
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