柳枝五首 其五 李商隠 紀頌之の漢詩ブログ李商隠特集150- 118



其五
畫屏繡步障,物物自成雙。
鮮やかな屏風がある、縫い取りを施した外出用のとばりもある、物と物、すべてのものがみなそれぞれ自然に対と対のそろいになっている。
如何江上望,只是見鴛鴦。
なんとしたことか湖上を眺めてみた、ただそこに見えるはこれまたつがいのおしどりではないか。

其の五
画屏 繍歩障、物物 自ら双を成す。
如何ぞ湖上に望めば、只だ是れ鴛鴦を見る


柳枝五首 其五 現代語訳と訳註
(本文) 其五

畫屏繡步障,物物自成雙。
如何江上望,只是見鴛鴦。

(下し文) 其の五
画屏 繍歩障、物物 自ら双を成す。
如何ぞ湖上に望めば、只だ是れ鴛鴦を見る


(現代語訳)
鮮やかな屏風がある、縫い取りを施した外出用のとばりもある、物と物、すべてのものがみなそれぞれ自然に対と対のそろいになっている。
なんとしたことか湖上を眺めてみた、ただそこに見えるはこれまたつがいのおしどりではないか。


(語訳)
畫屏繡步障,物物自成雙。

鮮やかな屏風がある、縫い取りを施した外出用のとばりもある、物と物、すべてのものがみなそれぞれ自然に対と対のそろいになっている。
画屏 あやどり美しい屏風。○繍歩障 歩障は外出した時に用いるとばり。竹や木の枠に布を張った物。○物物自成雙 「成双」はペアになる。屏風、歩障、いずれも二枚で一揃いになっている。


如何江上望,只是見鴛鴦。
なんとしたことか湖上を眺めてみた、ただそこに見えるはこれまたつがいのおしどりではないか。


○詩型 五言絶句。
○押韻 障,雙。鴦。


自分の詩をきっかけに一人の娘と知り合ったが、自分のミス、旅の支度のもの必要需品を先に送りかえしてしまった。その日に逢えなかったことが、こうして二度と会えないことになってしまった。でも会えたとしても、一介の下級官僚風情ではどうしようもないのだ。詩歌については、広く知れ渡っても、それだけのことなのだ。朝廷内の派閥争いに負けた側の私はもう取り返しがつかないのだ。柳枝も芸妓として連れて行かれたものできょうぐうは私と違いはないのだ。
 世の中のものは何からなにまで二つにそろい、対である。江上の鴛鴦もつがいである。そのつがいになったことも私にとって将来を期待できないものとなったのだ。
 柳枝、丁香、嘉瓜、碧玉、いずれも芸妓を指す語である。美しい、おいしいと表現されれば、その反対語としては、醜い、まずいということになる。芸妓にとっては、歳を重ねることを意味している。芸妓は一度傅くとそのまま一生底で過ごすか、流民となるかであるが、流民は詩を意味する時代である。明日の食のためには我慢しかないのである。


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