唐宋詩204 Ⅶ孟郊(孟東野)紀頌之の漢詩ブログ 「渭上思帰」孟郊(9)


渭上思帰
獨訪千里信、囘臨千里河。
ひとり長安で試験に臨んでいる、千里先の故郷の母は信頼し、及第することを信じてくれている、そしてまた、渭水は千里の先で故郷とつながっているだからこの川にのぞむと母につながっていることを感じるのである。
家在呉楚郷、涙寄東南波。
実家は呉と楚の国の地方の水郷にある、春風の波から夏の風の波に変わりつつある、また次の都市の試験を思うと涙が止まらない。

渭上の思帰
ひとり千里の信を訪う、また千里の河に臨む。
家は在り呉楚の郷、涙は寄す東南の波。

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渭上思帰 現代語訳と訳註
(本文)

獨訪千里信、囘臨千里河。
家在呉楚郷、涙寄東南波。


(下し文)
ひとり千里の信を訪う、また千里の河に臨む。
家は在り呉楚の郷、涙は寄す東南の波。


(現代語訳)
ひとり長安で試験に臨んでいる、千里先の故郷の母は信頼し、及第することを信じてくれている、そしてまた、渭水は千里の先で故郷とつながっているだからこの川にのぞむと母につながっていることを感じるのである。
実家は呉と楚の国の地方の水郷にある、春風の波から夏の風の波に変わりつつある、また次の都市の試験を思うと涙が止まらない。


(訳注)
獨訪千里信、囘臨千里河。

ひとり千里の信を訪う、また千里の河に臨む。
ひとり長安で試験に臨んでいる、千里先の故郷の母は信頼し、及第することを信じてくれている、そしてまた、渭水は千里の先で故郷とつながっているだからこの川にのぞむと母につながっていることを感じるのである。
千里信 長安と江南は千里以上もある。その間を信頼という絆でつながっている。あるいは、母の慈愛であろうか。○千里河 渭水は黄河に灌ぎ、黄河は運河を通じて長江のつながっている。都、長安の食料の大半が江南地方の生産物に頼っていた。


家在呉楚郷、涙寄東南波。
家は在り呉楚の郷、涙は寄す東南の波。
実家は呉と楚の国の地方の水郷にある、春風の波から夏の風の波に変わりつつある、また次の都市の試験を思うと涙が止まらない。
呉楚郷 呉と楚の国の地方の水郷。浙江省、安徽省にある。○東南波 東の風は春を示す、春風に倚る波。春は、科挙の試験の季節。南は夏風による波、季節の移り変わりを詠ったものである。夏になる前から受験の準備にかかる。受験生は、毎年こうした季節を感じているのである。

 隋時代から始まった科挙試験、20歳前後から30年近く受験し続けた孟郊がすごいのか、息子を元気づける母親がすごいのか。現代人に理解できるのか。当時は貴族時代。当時としては科挙試験を宿命づけられた人にとって、頑張り続けるより道はなかったのだ。通常40歳を超え、45歳までにあきらめる場合が多かったようだが。
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