此日足可惜贈張籍 中唐詩-211Ⅱ韓退之(韓愈) 紀頌之の漢詩ブログ 韓愈特集-12-#5

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此日足可惜贈張籍(愈時在徐籍往謁之辭去作是詩以送)((此の日惜しむ可きに足る 張籍に贈る 韓愈)
門人の張籍も無事で、訪ねて来てくれた。韓愈もようやく心の落ち着きを取りもどしたらしい。張籍の去るにあたって、彼は次の詩を贈った。
長い詩であるが、汴州の乱について韓愈の抱いた思いと彼の行動がよくみえる。またこのころには、愈の周囲に孟郊・張籍・李翺・ (賈島)などの人々が集まり、韓門が形成されていたようだ。

この頃の韓愈、孟郊、張籍の年譜。
796年 董晋の招きで宣武軍節度使の幕府に入る。
797年 病気のため一時求職。
    孟郊が来る。
798年 同所で進士科の予備試験員。
    張籍、この試験合格者の中に有る。
799年 董晋歿す。汴州の乱
    徐州武寧軍節度使 張建封の幕府に入る。
    韓愈、命受けて長安へ。孟郊、呉、越を遊覧。


馳辭對我策,章句何煒煌。
君は文辞の筆を馳らせて私の問題に答えたが、その句韻文はなんと素晴らしく光り輝いていたのである。
相公朝服立,工席歌鹿鳴。
董晋公は正装して立ち、音楽師たち は受験者慰労の宴席で「鹿鳴」の歌をうたった。
禮終樂亦闋,相拜送於庭。
厚くもてなされて礼が終わり、音楽もそれに伴って終了した、董晋公以下の役人たちは拝礼して受験者をその場から送り出した。
之子去須臾,赫赫流盛名。
君が都へ去ってからまもなく、功名・声望など、りっぱな評判が伝わってきた。
竊喜複竊歎,諒知有所成。」5

私は胸のうちで喜びまた感心してほめたたえた。たしかに君が名を成すであろうとわかっていたからだ

#5
辞を馳せて我が策に対す、章句 何ぞ煒煌(いこう)たる。
相公 朝服して立ち、工 席に鹿鳴(ろくめい)を歌う。
礼終わりて楽も亦た闋(お)わり、相(あい)拝して庭に送る。
之の子去ること須臾(しゅゆ)にして、赫赫(かくかく)として盛名流る。

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現代語訳と訳註
(本文)

馳辭對我策,章句何煒煌。
相公朝服立,工席歌鹿鳴。
禮終樂亦闋,相拜送於庭。
之子去須臾,赫赫流盛名。
竊喜複竊歎,諒知有所成。


(下し文)
辞を馳せて我が策に対す、章句 何ぞ煒煌(いこう)たる。
相公 朝服して立ち、工 席に鹿鳴(ろくめい)を歌う。
礼終わりて楽も亦た闋(お)わり、相(あい)拝して庭に送る。
之の子去ること須臾(しゅゆ)にして、赫赫(かくかく)として盛名流る。


(現代語訳)
君は文辞の筆を馳らせて私の問題に答えたが、その句韻文はなんと素晴らしく光り輝いていたのである。
董晋公は正装して立ち、音楽師たち は受験者慰労の宴席で「鹿鳴」の歌をうたった。
厚くもてなされて礼が終わり、音楽もそれに伴って終了した、董晋公以下の役人たちは拝礼して受験者をその場から送り出した。
君が都へ去ってからまもなく、功名・声望など、りっぱな評判が伝わってきた。
私は胸のうちで喜びまた感心してほめたたえた。たしかに君が名を成すであろうとわかっていたからだ。



(訳注)
馳辭對我策,章句何煒煌。

辞を馳せて我が策に対す、章句 何ぞ煒煌(いこう)たる。
君は文辞の筆を馳らせて私の問題に答えたが、その句韻文はなんと素晴らしく光り輝いていたのである。
馳辭 文辞の筆を馳らせること。○對我策 私の設問、課題正解をした。○章句 対句、押韻、散文。○何煒煌


相公朝服立,工席歌鹿鳴。
相公 朝服して立ち、工 席に鹿鳴(ろくめい)を歌う。
董晋公は正装して立ち、音楽師たち は受験者慰労の宴席で「鹿鳴」の歌をうたった。
相公 あなた様。796年に招いてくれた董晋のこと。○朝服 朝衣と同じ。朝廷に出るときに着る衣服。○ 楽器の演奏者。楽人。職人。工房の人。○鹿鳴 「詩経」小雅の「鹿鳴」は、「群臣や賓客をもてなす宴会で詠じる歌であるところから」宴会で客をもてなす音楽。また、宴会のこと。
「詩経」小雅 『鹿鳴』 
呦呦鹿鳴,食野之苹。我有嘉賓,鼓瑟吹笙。
吹笙鼓簧,承筐是將。人之好我,示我周行。
呦呦鹿鳴,食野之蒿。我有嘉賓,德音孔昭。
視民不恌,君子是則是效。我有旨酒,嘉賓式燕以敖。
呦呦鹿鳴,食野之芩。我有嘉賓,鼓瑟鼓琴。
鼓瑟鼓琴,和樂且湛。我有旨酒,以燕樂嘉賓之心。


禮終樂亦闋,相拜送於庭。
礼終わりて楽も亦た闋(お)わり、相(あい)拝して庭に送る。
厚くもてなされて礼が終わり、音楽もそれに伴って終了した、董晋公以下の役人たちは拝礼して受験者をその場から送り出した。


之子去須臾,赫赫流盛名。
之の子去ること須臾(しゅゆ)にして、赫赫(かくかく)として盛名流る。
君が都へ去ってからまもなく、功名・声望など、りっぱな評判が伝わってきた。
須臾 - 短い時間。しばらくの間。ほんの少しの間。○赫赫  赤赤と照り輝くさま。「―たる日輪」。 功名・声望などがりっぱで目立つさま。


竊喜複竊歎,諒知有所成。」5
窃(ひそ)かに喜び復た窃かに歎じ、諒(まこと)に知る 成す所有らんことを。
私は胸のうちで喜びまた感心してほめたたえた。たしかに君が名を成すであろうとわかっていたからだ。
  なげく。ため息をつく。「歎息/慨歎・長歎」。 感心してほめる。

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