此日足可惜贈張籍 唐宋詩-212Ⅱ韓退之(韓愈) 紀頌之の漢詩ブログ 韓愈特集-13-#6


此の日惜しむ可きに足る 張籍に贈る 韓愈
門人の張籍も無事で、訪ねて来てくれた。韓愈もようやく心の落ち着きを取りもどしたらしい。張籍の去るにあたって、彼は次の詩を贈った。
長い詩であるが、汴州の乱について韓愈の抱いた思いと彼の行動がよくみえる。またこのころには、愈の周囲に孟郊・張籍・李翺・ (賈島)などの人々が集まり、韓門が形成されていたようだ。

この頃の韓愈、孟郊、張籍の年譜。
796年 董晋の招きで宣武軍節度使の幕府に入る。
797年 病気のため一時求職。
    孟郊が来る。
798年 同所で進士科の予備試験員。
    張籍、この試験合格者の中に有る。
799年 董晋歿す。汴州の乱
    徐州武寧軍節度使 張建封の幕府に入る。
    韓愈、命受けて長安へ。孟郊、呉、越を遊覧。


#5まで
張籍は抜群の成績で及第した。句韻文はなんと素晴らしく光り輝いていたのである。
幕府の董晋公は正装して立ち、音楽師たち は受験者慰労の宴席で「鹿鳴」の歌をうたっていわってくれ、役人たちは拝礼して受験者をその場から送り出した。張籍が都へ去ってからまもなく、功名・声望など、りっぱな評判が伝わってきた。韓愈は張籍が将来、名を成す人物であろうとひそかにおもった。

此日足可惜贈張籍 唐宋詩-212Ⅱ韓退之(韓愈) 紀頌之の漢詩ブログ 韓愈特集-7-#6
人事安可恒,奄忽令我傷。
ところが人間界の出来事は定めのないもので、にわかに董晋公が亡くなって私を悲しい気拝にした。
聞子高第日,正從相公喪。
君がよい成績で合格したと聞いた日は、ちょうど董晋公の喪列についているときであった。
哀情逢吉語,惝恍難爲雙。
哀悼の情のうちに吉報と逢い、何が何やらわからなくなって両立しがたい思いを抱いたものだった。
暮宿偃師西,徒展轉在床。
日暮れ方、偃師の西に宿泊したが、寝つかれずに床の上で寝返りをうつばかりだった。
夜聞汴州亂,繞壁行彷徨。」
6
そして夜中に汁州の反乱を聞き、壁をめぐってうろうろと歩きまわっていた。

人事安くんぞ恒とす可き、奄忽 我をして傷ましむ。
子の高第を聞きし日は、正に相公の喪に従う。
哀情 吉語に逢う、惝恍として双と為し難し。
暮に偃師の西に宿るも、徒らに展転して床に在るのみ。
夜汴州の乱を聞き、壁を繞って行いて彷徨す。

DCF00212

#6 現代語訳と訳註
(本文)

人事安可恒,奄忽令我傷。聞子高第日,正從相公喪。
哀情逢吉語,惝恍難爲雙。暮宿偃師西,徒展轉在床。
夜聞汴州亂,繞壁行彷徨。


(下し文)
人事安くんぞ恒とす可き、奄忽 我をして傷ましむ。
子の高第を聞きし日は、正に相公の喪に従う。
哀情 吉語に逢う、惝恍として双と為し難し。
暮に偃師の西に宿るも、徒らに展転して床に在るのみ。
夜汴州の乱を聞き、壁を繞って行いて彷徨す。


(現代語訳)
ところが人間界の出来事は定めのないもので、にわかに董晋公が亡くなって私を悲しい気拝にした。
君がよい成績で合格したと聞いた日は、ちょうど董晋公の喪列についているときであった。
哀悼の情のうちに吉報と逢い、何が何やらわからなくなって両立しがたい思いを抱いたものだった。
日暮れ方、偃師の西に宿泊したが、寝つかれずに床の上で寝返りをうつばかりだった。
そして夜中に汁州の反乱を聞き、壁をめぐってうろうろと歩きまわっていた。


(訳注) #6
人事安可恒,奄忽令我傷。
ところが人間界の出来事は定めのないもので、にわかに董晋公が亡くなって私を悲しい気拝にした。
我傷 宣武軍節度使の幕府の董晋歿す。
  
聞子高第日,正從相公喪。
君がよい成績で合格したと聞いた日は、ちょうど董晋公の喪列についているときであった。
高第 よい成績で合格すること。
  
哀情逢吉語,惝恍難爲雙。
哀悼の情のうちに吉報と逢い、何が何やらわからなくなって両立しがたい思いを抱いたものだった。
哀情逢吉語 幕府の董晋の詩と張籍の合格。○惝恍 ・惝:ぼおっとしている、・恍 ぼんやりしている。何が何だかわからないこと。
 
暮宿偃師西,徒展轉在床。
日暮れ方、偃師の西に宿泊したが、寝つかれずに床の上で寝返りをうつばかりだった。
偃師 河南省 偃師市。○徒展 いたずらに、~するばかり。


夜聞汴州亂,繞壁行彷徨。」6
そして夜中に汁州の反乱を聞き、壁をめぐってうろうろと歩きまわっていた。
○汴州亂 汴州亂二首其一 唐宋詩-205Ⅱ韓退之(韓愈) 紀頌之の漢詩ブログ 韓愈特集-6
汴州亂二首其二 唐宋詩-206Ⅱ韓退之(韓愈) 紀頌之の漢詩ブログ 韓愈特集-7○彷徨 さまようこと


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