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中唐詩235 贈別崔純亮 Ⅶ孟郊(孟東野)<18>紀頌之の漢詩ブログ


贈別崔純亮 孟郊

崔純亮の旅立ちに詩を贈る。
鏡破不改光,蘭死不改香。
鏡はこわれても、その輝きは残していて本質は変わることがない。気高い蘭の花が枯れることがあっても、その香りのある季節は変わることなく過ぎてゆくものである。
始知君子心,交久道益彰。
『莊子・山木』でいう君子の交わりについての筋道がやっと分かってきた。友人との交際が長くなればなるほど、その人物の仁徳が一層顕著になってくる、そのように、「君子淡以親」の精神をあきらかに続けようと思う。


崔純亮に贈別す  
鏡 破れて光改まらず,蘭 死して香改まらず。
始めて知る君子の心,交わり久しくして道 益々彰(あきら)かなるを。


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現代語訳と訳註
(本文)
贈別崔純亮
鏡破不改光,蘭死不改香。
始知君子心,交久道益彰。

(下し文) 崔純亮に贈別す  
鏡 破れて光改まらず,蘭 死して香改まらず。
始めて知る君子の心,交わり久しくして道 益々彰(あきら)かなるを。


(現代語訳) 贈別崔純亮
崔純亮の旅立ちに詩を贈る。
鏡はこわれても、その輝きは残していて本質は変わることがない。気高い蘭の花が枯れることがあっても、その香りのある季節は変わることなく過ぎてゆくものである。
『莊子・山木』でいう君子の交わりについての筋道がやっと分かってきた。友人との交際が長くなればなるほど、その人物の仁徳が一層顕著になってくる、そのように、「君子淡以親」の精神をあきらかに続けようと思う。

80022008

(訳注)
贈別崔純亮

崔純亮の旅立ちに詩を贈る。 
贈別 人の旅立ちに詩を餞別として贈る。人を見送る。 ○崔純亮 崔玄亮(767-833年) 唐代官吏『舊唐書・列傳・崔玄亮』「崔玄亮字晦叔,山東磁州人、…弟純亮、寅亮相次升進士科,藩府辟召,而玄亮最達。玄亮孫貽孫,位至侍郎。」の弟。山東磁州の人。兄は白居易と進士同期及第者。兄のと記録が残されている。
 

鏡破不改光,蘭死不改香。
鏡はこわれても、その輝きは残していて本質は変わることがない。気高い蘭の花が枯れることがあっても、その香りのある季節は変わることなく過ぎてゆくものである。
鏡破 鏡が破壊する。 ○不改 変わることはない。○光:輝き。○蘭死 蘭の花の部分がその勢いをなくし枯れることになる。・蘭はフジバカマ、菊科の草本で、秋に薄紫の花を著け、この秋の気節の芳しいことをもいう。『楚辞』「離騒」に「朝飮木蘭之墜露兮,夕餐秋菊之落英。」(朝には木蘭の墜露を飮み,夕には  秋菊の落英を餐す。) 陳子昂『感遇三十八首』其二に「蘭若生春夏,蔚何青青。幽獨空林色,朱冒紫莖。遲遲白日晩,嫋嫋秋風生。歳華盡搖落,芳意竟何成。」(蘭若春夏に生じ,芊蔚として何ぞ青青たる。幽獨空林の色,朱蕤紫莖を冒す。遲遲たる白日の晩,嫋嫋として  秋風生ず。歳華盡く搖落し,芳意竟に何をか成さん。)と気節の中での気高さを表すものとしても使われている。 ○かおり。


始知君子心,交久道益彰。
『莊子・山木』でいう君子の交わりについての筋道がやっと分かってきた。友人との交際が長くなればなるほど、その人物の仁徳が一層顕著になってくる、そのように、「君子淡以親」の精神をあきらかに続けようと思う。
始知 やっと分かった。 ○君子心 儒教者の言う徳のある人の交わりは、水のようにあっさりとしているが、長く変わらない、ということ。『莊子・山木』「且君子之交淡若水,小人之交甘若醴。君子淡以親,小人甘以絶。彼無故以合者、則無故以離。」(君子の心は、汪汪(ひろびろ)として淡きこと水の如し。且君子の交わりは淡きこと水の若く、小人の交わりは甘きこと醴(れい)の若し。君子は淡くして以て親しみ、小人は甘くして以て絶つ。彼の故無くして以て合う者は、則ち故え無くして以て離る。) ○交久 交際が長くなる。○ 人生のひととしておこなうべき道筋。人の行為や生き方について規範とすべき筋道。聖者・賢者の訓え。 ○ ますます。いよいよ。 ○〔しょう〕あきらかになる。顕著になる。あらわす。