中唐詩236 登科後 Ⅶ孟郊(孟東野)<19>紀頌之の漢詩ブログ


登科後  孟郊

昔日齷齪不足誇、今朝放蕩思無涯。
春風得意馬蹄疾、一日看尽長安花。

むかし、あくせくしていたことは自慢にはならない
今朝は合格発表心伸び伸び嬉しさ極まりない。
春風は徳満面ひずめの音も軽やかにする
今日一日は見尽くせる長安の花を


 この詩は、何度も何度も落第し、50歳前になってやっと合格した作者の嬉しさを表している。昨日まで、きっと肩身の狭い思いをしていたはずである。得意満面、同じ春風も、ひずめの音も、違っている。とくに、長安の王侯貴族の庭は合格者には無礼講。長安の都はにはボタンの花でいっぱい。作者孟郊は手ばなしに喜んだ。

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昔日(せきじつ)の齷齪(あくそく)誇りに足ら不(ず)
今朝(こんちょう)放蕩として思い涯(は)て無し
春風意(しゅんぷうい)を得て馬蹄疾(ばていはや)し
一日看(み)尽くす長安の花


 同じ作者の詩です。今年も落第しましたと、郷里の母親に手紙を出しています。この種の手紙の場合、通常母の口を借りた詩が多いのですが、作者はゆとりもなくなっているのでしょう。でも次こそ頑張るぞと決意をしめしています。

登科後  孟郊

昔日齷齪不足誇、今朝放蕩思無涯。
春風得意馬蹄疾、一日看尽長安花。

むかし、あくせくしていたことは自慢にはならない
今朝は合格発表心伸び伸び嬉しさ極まりない。
春風は徳満面ひずめの音も軽やかにする
今日一日は見尽くせる長安の花を

 この詩は、何度も何度も落第し、46歳になってやっと合格した作者の嬉しさを表している。昨日まで、きっと肩身の狭い思いをしていたはずである。得意満面、同じ春風も、ひずめの音も、違っている。とくに、長安の王侯貴族の庭は合格者には無礼講。長安の都はにはボタンの花でいっぱい。作者孟郊は手ばなしに喜んだ。


昔日(せきじつ)の齷齪(あくそく)誇りに足ら不(ず)
今朝(こんちょう)放蕩として思い涯(は)て無し
春風意(しゅんぷうい)を得て馬蹄疾(ばていはや)し
一日看(み)尽くす長安の花


註:科挙合格発表の日に限り合格者は一日何処の家の庭へも無礼講で入ることが出来たのだそうだ。
登科=科挙の試験に合格する事。作者・孟郊は五十歳近くなってようやく合格した。

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登科後
昔日齷齪不足誇 今朝放蕩思無涯
春風得意馬蹄疾 一日看尽長安花


昔日の齷齪誇るに足らず、今朝放蕩として思涯無し。
春風意を得て馬蹄疾し、一日看尽くす長安の花。


現代語訳
今まで積み重ねてきた苦労は自慢するほどのことではないのだが、
今朝はのびのびした気分で、どこまでも嬉しい。


科挙の試験に受かって、やっと任官の道が開けた、その晴れ晴れした気持ちです。孟郊は四十六歳にして試験に受かりました。二浪三浪どころの騒ぎじゃないんです。それゃ晴れ晴れもします。


科挙は隋代の598年に始まり清代の1905年に廃止されるまで1300年以上も続いた試験制度。最終的に合格して進士となれる者は数千人に一人。
hinode0200

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