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中唐詩-237 秋思 Ⅷ 張籍<1> 紀頌之の漢詩ブログ

門人の張籍も無事で、訪ねて来てくれた。韓愈もようやく心の落ち着きを取りもどしたらしい。張籍の去るにあたって、彼は次の詩を贈った。
長い詩であるが、汴州の乱について韓愈の抱いた思いと彼の行動がよくみえる。またこのころには、愈の周囲に孟郊・張籍・李翺・ (賈島)などの人々が集まり、韓門が形成されていたようだ。

汴州の科挙の地方試験の試験官をしていた韓愈に世話になっている。汴州の乱の後、心配して韓愈を訪ね、一カ月も語り明かしている。乱のこと、友人のこと詩にしたものが『此日足可惜贈張籍』(此の日惜しむ可きに足る 張籍に贈る)である。

此日足可惜贈張籍 唐宋詩-207Ⅱ韓退之(韓愈) 紀頌之の漢詩ブログ 韓愈特集-7-#1~20


張籍は、中唐の詩人。字は文昌。和州(かしゅう)烏江(安徽省和県)の人。師友の韓愈に目をかけられ、その推薦によって、国子博士となった。楽府に長じている。賈島・孟郊などと唱和して古詩をよくし、盟友の王建とともに七言楽府に優れた作品を発表して「張王」と併称された。名詩人になろうとして、杜甫の詩集を焼いてその灰に膏蜜を混ぜて飲んだという逸話がある。表現は平易だが、世相の矛盾を指摘することは鋭く、白居易から「挙世(いまのよ)には其の倫(たぐい)少なし」と評せられ、後輩の姚合より「古風は敵手なく、新語は是れ人ぞ知る」と称えられた。中唐楽府運動の重要な担い手であり、白居易・元稹とともに「元和体」を形成した。『張司業詩集』8巻がある。


秋思    張籍

洛陽城裏見秋風,欲作家書意萬重。
復恐匆匆説不盡,行人臨發又開封。

 
秋の思い
洛陽 城裏 秋風を見る,家書を作らんと欲して    萬重ばんちょうを意う。
復(ま)た恐る 匆匆(そうそう)として 説(と)きて盡くせざるを,行人 發(た)つに臨(のぞ)みて 又 封を開く。

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 現代語訳と訳註
(本文)

洛陽城裏見秋風,欲作家書意萬重。
復恐匆匆説不盡,行人臨發又開封。


(下し文)
洛陽 城裏 秋風を見る,家書を作らんと欲して    萬重ばんちょうを意う。
復(ま)た恐る 匆匆(そうそう)として 説(と)きて盡くせざるを,行人 發(た)つに臨(のぞ)みて 又 封を開く。


(現代語訳)
洛陽の城郭の街に新たに秋風が吹き始めたのにでくわした。故郷を離れて、季節を何回も過ごしてしまい、懐郷の念が興ってきたので家へ手紙を書こうと思ったが、思いが幾重にも重なってきてなかなかまとまらない。
ひょっとしたら慌ただしく手紙を書いたので言い尽くせていないかと心配している。手紙を托した旅人の出発に際して、又してももう一度手紙の封を開けてみた。 

(訳注)
秋思
秋の頃の物思い。秋に感じるものさびしい思い。

洛陽城裏見秋風、欲作家書意萬重。
洛陽の城郭の街に新たに秋風が吹き始めたのにでくわした。故郷を離れて、季節を何回も過ごしてしまい、懐郷の念が興ってきたので家へ手紙を書こうと思ったが、思いが幾重にも重なってきてなかなかまとまらない。
洛陽 東の首都・洛陽の街。○城裏 城郭の内に。 ○ みる。あう。○秋風 秋の風であるが「見秋風」で、新しい季節である秋に出逢った。歳月、時間がたくさん流れたということを自覚したということ。○ …したいと思う。…しようとする。ほっす。○ 「作家書」で故郷への手紙を書く。○家書 故郷への便り。○ 思い。心。○萬重 幾重にも重なる。


復恐匆匆説不盡、行人臨發又開封。
ひょっとしたら慌ただしく手紙を書いたので言い尽くせていないかと心配している。手紙を托した旅人の出発に際して、又してももう一度手紙の封を開けてみた。 
復恐 ひょとしたら…なのかもしれないと心配する。○ また。ふたたび。リズムを整えるためにも使う。後に来る「匆匆」が強調される。○ …ではないかと心配する。○匆匆〔そうそう〕怱怱 [形動][文][ナリ]1 あわただしいさま。忙しいさま。「朝食もとらず―に出勤する」「烏兎(うと)―」2 「草草( そうそう)3」に同じ。3 忙しさのために、簡略にするさま。○説不盡 言い尽くせない。この表現では、なし遂(おお)せない、不可能であるというニュアンスを表す。否定形の「不説盡」とは異なる。○行人 旅人。ここでは、手紙を托す人のことになる。○臨發 出発に際して。出発にのぞんで。○ またしても。今までにもしたが、又もう一度したことをいう。二度目、三度目…と繰り返しているさまをいう。○開封 手紙の封を開ける。
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