中唐詩-302 岳陽樓別竇司直 #8 Ⅱ韓退之(韓愈) 紀頌之の漢詩ブログ 韓愈特集-36-#8


#8
新恩移府庭,逼側廁諸將。
新帝の即位とともに私は御恩をかけていただき、江陵府の役所に移って、腰をかがめながら役所の将校たちの間にまじることになった。
于嗟苦駑緩,但懼失宜當。
ああ、困ったことにのろまな性質で、気がかりなのは量刑が当を得ないのではないかということだけだ。
追思南渡時,魚腹甘所葬。
思い返せば南に流されたときは、魚の腹に入ってしまおうと、死に場所は選ばぬつもりだった。
嚴程迫風帆,劈箭入高浪。
きびしく定められた期限が追手にあげた帆をせきたて、矢のように走る小舟は高浪の中へとつき進んだ。
顛沈在須臾,忠鯁誰復諒。

あっという間に舟が転覆して沈み、真心があって剛直なわたしを、誰も理解してはくれないということになりそうだった。

新恩 府庭に移り、逼側【ひょくそく】として諸将に廁【まじ】わる。
于嗟【ああ】驚緩【どかん】を苦しみ、但だ宜当【ぎとう】を失わんことを懼【おそ】る。
追思す 南渡の時、魚腹 葬る所に甘んず。
厳程 風帆に迫り、劈箭 高浪に入る。
顛沈せんこと須臾【しゅゆ】に在り、忠鯁【ちゅうこう】 誰か復諒【りょう】とせん。


現代語訳と訳註
(本文)#8

新恩移府庭,逼側廁諸將。
于嗟苦駑緩,但懼失宜當。
追思南渡時,魚腹甘所葬。
嚴程迫風帆,劈箭入高浪。
顛沈在須臾,忠鯁誰復諒。

(下し文)
新恩 府庭に移り、逼側【ひょくそく】として諸将に廁【まじ】わる。
于嗟【ああ】驚緩【どかん】を苦しみ、但だ宜当【ぎとう】を失わんことを懼【おそ】る。
追思す 南渡の時、魚腹 葬る所に甘んず。
厳程 風帆に迫り、劈箭 高浪に入る。
顛沈せんこと須臾【しゅゆ】に在り、忠鯁【ちゅうこう】 誰か復諒【りょう】とせん。


(現代語訳)
新帝の即位とともに私は御恩をかけていただき、江陵府の役所に移って、腰をかがめながら役所の将校たちの間にまじることになった。
ああ、困ったことにのろまな性質で、気がかりなのは量刑が当を得ないのではないかということだけだ。
思い返せば南に流されたときは、魚の腹に入ってしまおうと、死に場所は選ばぬつもりだった。
きびしく定められた期限が追手にあげた帆をせきたて、矢のように走る小舟は高浪の中へとつき進んだ。
あっという間に舟が転覆して沈み、真心があって剛直なわたしを、誰も理解してはくれないということになりそうだった。


(訳注) #8
新恩移府庭,逼側廁諸將。
新帝の即位とともに私は御恩をかけていただき、江陵府の役所に移って、腰をかがめながら役所の将校たちの間にまじることになった。
新恩 私は御恩をかけていただ○移府庭 新帝の即位とともに○逼側 腰をかがめながら○廁諸將 役所の将校たちの間にまじることになった。


于嗟苦駑緩,但懼失宜當。
ああ、困ったことにのろまな性質で、気がかりなのは量刑が当を得ないのではないかということだけだ。
苦駑緩 困ったことに何事にのろまな性質○ また欺かれるかもしれない。○失宜當 前の量刑が不当なもので、だまし討ちであったことが影響するかもしれない。


追思南渡時,魚腹甘所葬。
思い返せば南に流されたときは、魚の腹に入ってしまおうと、死に場所は選ばぬつもりだった。
時南渡 五嶺山脈を越えて南に流罪として行く。○魚腹 なすがまま。死んでもいいたとえ。○甘所葬 死に場所は選ばぬどこでもいい。


嚴程迫風帆,劈箭入高浪。
きびしく定められた期限が追手にあげた帆をせきたて、矢のように走る小舟は高浪の中へとつき進んだ。
迫風帆 挙げた帆風が迫ってくる。○劈箭 矢のように早く迫ること。○入高浪 乗っている小舟が高波の中に入っていくこと。


顛沈在須臾,忠鯁誰復諒。
あっという間に舟が転覆して沈み、真心があって剛直なわたしを、誰も理解してはくれないということになりそうだった。
顛沈 船が転覆するということ○在須臾 寸刻の間に。○忠鯁 真心があって剛直なこと。



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