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李商隠詩李商隠/韓愈韓退之(韓愈)・柳宗元・李煜・王安石・蘇東坡
2011/7/11李商隠 1 錦瑟
2011/7/11 ~ 2012/1/11 まで毎日掲載 全約150首
2012/1/11唐宋詩 Ⅰ李商隠 187 行次西郊作一百韻  白文  現代語訳 (全文)



第四部(#12~#16)
#13
孟郊) 藂巧競采笑,
韓愈) 駢鮮互探嬰。桑變忽蕪蔓,
孟郊) 樟裁浪登丁。霞鬥詎能極,
韓愈) 風期誰復賡。臯區扶帝壤,
孟郊) 瑰蘊郁天京。祥色被文彥,
韓愈) 良才插杉檉。
  *上記聯句を韻により変更して読む

藂巧競采笑,駢鮮互探嬰。
芸達者な連中をあつめ、きそって笑ひをとる、新鮮な肉をならべ、互いにわかどりの肉をさぐるのである。
桑變忽蕪蔓,樟裁浪登丁。
施政者が変わるとたちまち桑畑も変わって雑草が生いしげった荒れ地となり、楠を植えてみだりに木を切る音がする。
霞鬥詎能極,風期誰復賡。
その家門の栄華を他の霞のようなものとの闘争をしていることをどうして極められようか、そして、この風流の時期をだれかつぐべきというのであろうか。
臯區扶帝壤,瑰蘊郁天京。
すぐれた地域があり、皇帝が治めるこの国土を扶育している。そのうつくしい国土には天子のみやこがある。
祥色被文彥,良才插杉檉。
幸せな色を文才あるひとが発している、優良な才能は杉や檉の木が他の木よりもぬきんでるようにあらわすのだ。
巧を藂【あつ】めて競って笑いを采る,鮮を駢【なら】べて互いに嬰【わか】きを探る。
桑變して忽ち蕪蔓し,樟裁して浪【みだ】りに登丁【とうちょう】。
霞鬥【かとう】詎【なん】ぞ能く極めん,風期【ふうき】誰か復た賡【つ】がん。
臯區【こうく】帝壤【ていじょう】を扶【たす】け,瑰蘊【かいうん】天京【てんきょう】を郁【かんば】しくす。
祥色【しょうしょく】文彥【ぶんげん】に被【こうむ】らしめ,良才【りょうさい】杉檉【さんてい】を插【さしはさ】む。

#14
隱伏饒氣象,
孟郊) 興潛示堆坑。擘華露神物,
韓愈) 擁終儲地禎。訏謨壯締始,
孟郊) 輔弼登階清。坌秀恣填塞,
韓愈) 呀靈滀渟澄。益大聯漢魏,
孟郊) 肇初邁周嬴。
  *上記聯句を韻により変更して読む

隱伏饒氣象,興潛示堆坑。
隠遁して誰とも接することなく住んでいるものの  生まれつきもっている性格は有り余るほど多い。隠遁して興のある生活でひそんでいる中で積重ねたり穴を探したりするのである。
擘華露神物,擁終儲地禎。
華山を切り開いて黄河を通した神が現れたし、終南山を抱え込んでこの土地でめでたいことが起こるという前兆をもよおしている。
訏謨壯締始,輔弼登階清。
国の大きなはかりごとは終始壮大なものなのだ。天子の政治をたすける大臣たちは階を登り朝廷の清々しい所に整列する、
坌秀恣填塞,呀靈滀渟澄。
秀いでた気の堆積がひたすら満たしてふさぐことになり、はき出された霊気はたたえて澄んだ水があつまる。
益大聯漢魏,肇初邁周嬴。
だんだん大きくなってゆく国が漢と魏を兼ねている。国家をつくり始めるわざは周の国と嬴の国を合わせたようなものである。

隱伏【いんぷく】すれども氣象 饒【ゆた】かに,興潛【こうせん】堆坑【たいこう】を示す。
華【か】を擘【ひら】いて神物【しんぶつ】を露【あらわ】し,終【しゅう】を擁【よう】して地禎【ちてい】を儲【たくえ】る。
訏謨【たぼ】締始【ていし】を壯にし,輔弼【ほひつ】階清【かいせい】に登る。
坌秀【ふんしゅう】恣【ほしいまま】に填塞【てんそく】し,呀靈【がれい】滀【あつま】って渟澄【ていちょう】。
益大【えきだ】漢魏【かんぎ】を聯ね,肇初【ちょうしょ】周嬴【しゅうえい】を邁えたり。

#15
孟郊) 積照涵德鏡,
韓愈) 傳經儷金籝。食家行鼎鼐,
孟郊) 寵族飫弓旌。弈制盡從賜,
韓愈) 殊私得逾程。飛橋上架漢,
孟郊) 繚岸俯規瀛。瀟碧遠輸委,
韓愈) 湖嵌費攜擎。
#15  *上記聯句を韻により変更して読む
積照涵德鏡,傳經儷金籝。
仁徳の鏡にほまれがかがやき、かさなりあう、経典を伝え遺すことは 竹かごに黄金を盛ったものより優るものである。
食家行鼎鼐,寵族飫弓旌。
家で食事をすることは小さなかなえと大きなかなえをならべてするものだ、家門一族を愛し、恩に感じることは高官として迎えられることをあふれさせたい。
弈制盡從賜,殊私得逾程。
国の代々受け継がれた制度によりてことごとく天子より賜ることにより、わたしとって特別ないつくしみが程度をこしてあられる。
飛橋上架漢,繚岸俯規瀛。
天の河のうえに吊橋をかけ、仙人の住む里の一つである、東海の三山、瀛州の入り組んだ岸辺に橋でつなぐことになろう。
瀟碧遠輸委,湖嵌費攜擎。

瀟湘地方の碧竹をとおくからはこばせ、太湖産の穴のあいた奇岩をもってこさせる。

照を積みて涵德鏡【とくきょう】を【ひた】し,經を傳えて金籝【きんえい】を儷【くら】ぶ。
家に食して鼎鼐【ていだい】を行【つら】ね,族を寵【ちょう】して弓旌【きゅうせい】を飫【おお】からしむ。
弈制【えきせい】盡【ことごと】く賜【し】に從い,殊私【しゅし】程を逾ゆるを得たり。
飛橋【ひきょう】上って漢に架け,繚岸【しゅうがん】俯して瀛【えい】を規【はか】る。
瀟碧【しょうへき】遠くより輸委【しゅい】し,湖嵌【こかん】攜擎【けいけい】を費【ついや】す。


#16
萄苜從大漠,
孟郊) 楓櫧至南荊。嘉植鮮危朽,
韓愈) 膏理易滋榮。懸長巧紐翠,
孟郊) 象曲善攢珩。魚口星浮沒,
韓愈) 馬毛錦斑骍。五方亂風土,
孟郊) 百種分鉏耕。



現代語訳と訳註
(本文) #15
孟郊) 積照涵德鏡,
韓愈) 傳經儷金籝。食家行鼎鼐,
孟郊) 寵族飫弓旌。弈制盡從賜,
韓愈) 殊私得逾程。飛橋上架漢,
孟郊) 繚岸俯規瀛。瀟碧遠輸委,
韓愈) 湖嵌費攜擎。
#15  *上記聯句を韻により変更して読む
積照涵德鏡,傳經儷金籝。
食家行鼎鼐,寵族飫弓旌。
弈制盡從賜,殊私得逾程。
飛橋上架漢,繚岸俯規瀛。
瀟碧遠輸委,湖嵌費攜擎。


(下し文)
照を積みて涵德鏡【とくきょう】を【ひた】し,經を傳えて金籝【きんえい】を儷【くら】ぶ。
家に食して鼎鼐【ていだい】を行【つら】ね,族を寵【ちょう】して弓旌【きゅうせい】を飫【おお】からしむ。
弈制【えきせい】盡【ことごと】く賜【し】に從い,殊私【しゅし】程を逾ゆるを得たり。
飛橋【ひきょう】上って漢に架け,繚岸【しゅうがん】俯して瀛【えい】を規【はか】る。
瀟碧【しょうへき】遠くより輸委【しゅい】し,湖嵌【こかん】攜擎【けいけい】を費【ついや】す。


(現代語訳)
仁徳の鏡にほまれがかがやき、かさなりあう、経典を伝え遺すことは 竹かごに黄金を盛ったものより優るものである。
家で食事をすることは小さなかなえと大きなかなえをならべてするものだ、家門一族を愛し、恩に感じることは高官として迎えられることをあふれさせたい。
国の代々受け継がれた制度によりてことごとく天子より賜ることにより、わたしとって特別ないつくしみが程度をこしてあられる。
天の河のうえに吊橋をかけ、仙人の住む里の一つである、東海の三山、瀛州の入り組んだ岸辺に橋でつなぐことになろう。
瀟湘地方の碧竹をとおくからはこばせ、太湖産の穴のあいた奇岩をもってこさせる。


(訳注)
積照涵德鏡,傳經儷金籝。
仁徳の鏡にほまれがかがやき、かさなりあう、経典を伝え遺すことは 竹かごに黄金を盛ったものより優るものである。
積照 照り輝くのが重なり合うさま。・ くらべる。・金籝 黄金を盛った竹かご。


食家行鼎鼐,寵族飫弓旌。
家で食事をすることは小さなかなえと大きなかなえをならべてするものだ、家門一族を愛し、恩に感じることは高官として迎えられることをあふれさせたい。
食家 家で食事をする。・行 ならべる。・鼎飛 小さなかなえと大きなかなえ。・寵族 家門一族を愛するとう恩に感じること。・弓旌 高官として迎えられること。・ 旗竿(はたざお)のさきに旄(ぼう)という旗飾りをつけ、これに鳥の羽などを垂らした旗。天子が士気を鼓舞するのに用いる。また、旗の総称。


弈制盡從賜,殊私得逾程。
国の代々受け継がれた制度によりてことごとく天子より賜ることにより、わたしとって特別ないつくしみが程度をこしてあられる。
弈制 国の代々受け継がれた制度。えきせい【奕世】とは。《「奕」は重ねる意》世を重ねること。代々。奕葉。累世。《奕【えき】碁を打つこと。手段を考える。》大きな制度。・殊私 特別のいつくしみ。・遜程 程度をこす。


飛橋上架漢,繚岸俯規瀛。
天の河のうえに吊橋をかけ、仙人の住む里の一つである、東海の三山、瀛州の入り組んだ岸辺に橋でつなぐことになろう。
 あまのがわ。・繚岸 入り組んだ岸辺。
 滄州のことであろう。東海三山。蓬莱・方丈・瀛州の中にあって神仙が住むという山。


瀟碧遠輸委,湖嵌費攜擎。
瀟湘地方の碧竹をとおくからはこばせ、太湖産の穴のあいた奇岩をもってこさせる。

蒲碧 瀟湘地方の碧竹。・輪委 はこび、おく。・湖嵌 太湖産の穴のあいた奇岩。