城南聯句 韓退之(韓愈)詩<64-#24>Ⅱ中唐詩420 紀頌之の漢詩ブログ1339

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 李商隠詩李商隠/韓愈韓退之(韓愈)・柳宗元・李煜・王安石・蘇東坡 
   2011/7/11李商隠 1 錦瑟 
      2011/7/11 ~ 2012/1/11 まで毎日掲載 全130首(187回) 
   2012/1/11 唐宋 Ⅰ李商隠187 行次西郊作一百韻  白文/現代語訳 (全文) 
     


城南聯句 韓退之(韓愈)詩64首-#24>#1~#31(全31回)
第六部(#21~#24)
#21
孟郊) 飛膳自北下,
韓愈) 函珍極東烹。如瓜煮大卵,
孟郊) 比線茹芳菁。海嶽錯口腹,
韓愈) 趙燕錫媌娙。一笑釋仇恨,
孟郊) 百金交弟兄。貨至貊戎幣,
韓愈) 呼傳鸚鵒令。
#21  *上記聯句を韻により変更して読む
飛膳自北下,函珍極東烹。
空を飛び交うほどの膳が北側の厨房より運ばれる。重箱に盛られた珍しい料理みな東国風のものである。
如瓜煮大卵,比線茹芳菁。
瓜のようにみえるのは大き卵を煮たものである。糸のように細く切られているのは香ばしいニラである。
海嶽錯口腹,趙燕錫媌娙。
海や山でとれた材料でつくったごちそうが多くある。燕と趙方面の小柄な美人と丈の高い美人がずらりと侍っている。
一笑釋仇恨,百金交弟兄。
彼女たちが一度笑めば憎みあっていた気持ちも溶けて仲よくなる。百両のお金を積んで兄弟となり交わりたいものだ。
貨至貊戎幣,呼傳鸚鵒令。
飾られる器物はみな北夷西蛮で作られたものだ。鸚鵡やクヨクのように同じ言葉を繰り返して人を呼びこんでいる。


#22
韓愈) 順居無鬼瞰,
孟郊) 抑橫免官評。殺候肆淩翦,
韓愈) 籠原巿罝紭。羽空顛雉鷃,
孟郊) 血路進狐麖。折足去踸踔,
韓愈) 蹙鬐怒髽鬤。躍犬疾翥鳥,
孟郊) 呀鷹甚饑虻。
#22  *上記聯句を韻により変更して読む
順居無鬼瞰,抑橫免官評。
普段はおだやかな生活をしていて、もののけなどがとりつくということはなく、横暴なしわざを抑制することを官吏・役人は咎めずにいる。
殺候肆淩翦,籠原巿罝紭。
狩の季節になれば狩猟の腕をふるいまくるし、野原いっぱいをしかけの網をはりめぐらすのだ。
羽空顛雉鷃,血路進狐麖。
空をとぶウヅラやキジを撃ち落とす、陸道に血が滴り、おどり、キツネと鹿が走り抜ける。
折足去踸踔,蹙鬐怒髽鬤。
足が折れてのがれ、よろめきながらにげようとする。鬣のように逆毛たて吼えるものもあるのだ。
躍犬疾翥鳥,呀鷹甚饑虻。

犬跳ね回り、とぶ鳥よりはやくはしりさる、鷹がさけんでいるかと思えば飢えた虻がはなはだしくいるのだ。
#23
孟郊) 算蹄記功賞,
韓愈) 裂腦擒摚掁。猛斃牛馬樂,
孟郊) 妖殘梟鵅煢。窟窮尚嗔視,
韓愈) 箭出方驚抨。連箱載已實,
孟郊) 礙轍棄仍贏。喘覷鋒刃點,
韓愈) 困沖株枿盲。
#23  *上記聯句を韻により変更して読む
算蹄記功賞,裂腦擒摚掁。
蹄を数えて獲物の論功行賞を記したし、脳を裂いて血抜きをするのにばたつき暴れるのを押さえつける。
猛斃牛馬樂,妖殘梟鵅煢。
猛獣を倒してしまえば牛馬たちはたのしくなるのだし、なまめかしいところをなくしてしまったらフクロウとミミズクは悩んでいるだけになる。
窟窮尚嗔視,箭出方驚抨。
穴の中にはまってにげられなくなった動物はそれでもなお眼むいてにらむものだし、矢を射ると走りだし、弓弦のはじく音だけでもおどろくものだ。
連箱載已實,礙轍棄仍贏。
えものをいれた箱をならべるともうすでに荷台にいっぱいになっている。積んだ獲物が重すぎて車が動かいとなればとった獲物のうちあまるほどのものを棄てるということになる。
喘覷鋒刃點,困沖株枿盲。

血のりの付いた刃をあえぎながら見ることになり、殺生の痛みと鋒刃の輝きに目がくらみ切株につまずく。

蹄【ひづめ】を算して功賞を記し,腦を裂いて摚掁【とうちょう】を擒【とら】える。
猛 斃【たお】れて牛馬 樂し,妖 殘【そこな】われて梟鵅【きょうかく】煢【うれ】う。
窟 窮【きわま】りて尚お嗔【いかり】視【み】,箭【や】出でて方に驚き抨【はじ】かる。
箱を連ねて載 已に實ち,轍【わだち】を礙【ささ】えて棄てて仍お贏【あま】る。
喘ぎて覷る 鋒刃の點ずるを,困しみて沖【つ】く 株枿【しゅげつ】に盲するを。


#24
韓愈) 掃凈豁曠曠,
孟郊) 騁遙略蘋蘋。饞扌義飽活臠,
韓愈) 惡嚼噉腥鯖。歲律及郊至,
孟郊) 古音命韶韺。旗旆流日月,
韓愈) 帳廬扶棟甍。磊落奠鴻璧,
孟郊) 參差席香藑。
#24  *上記聯句を韻により変更して読む
掃凈豁曠曠,騁遙略蘋蘋。
このあたりのよごれた跡をきれいにし広々と開けているとこうこうと広がってくる。馬に乗って向こうからぼうぼうと生い茂っている草をなびかせて近づいてくる。
饞扠飽活臠,惡嚼噉腥鯖。
はさみとってむさぼり食べて生肉に飽てくる。こんな悪食は生肉の寄せ鍋を噉【くら】うということだ。
歲律及郊至,古音命韶韺。
年を取ることの法則をそろそろ感じる11月になる。いにしへの音楽を演奏するため古代の宮廷の雅楽を練習せよと命を受ける。
旗旆流日月,帳廬扶棟甍。
旗とのぼりは日がたち、月が迫ると次第に旗がなびくようになる。とばりと幔幕、筵はむなぎ、いらかの下におかれている。
磊落奠鴻璧,參差席香藑。

度量が広く、小事にこだわらないかのように大きな玉をたてまつっている。不揃い下はあるがにおいのよい霊草の敷物をしいている。


掃うこと凈らかにして豁として曠曠【こうこう】,騁【は】すること遙かにして略して蘋蘋【ひょうひょう】。
饞扠【ざんさ】活臠【かつれん】に飽き,惡嚼【あくしゃく】腥鯖【せいせい】を噉【くら】う。
歲律【さいりつ】郊至【こうし】に及び,古音 韶韺【しょうえい】を命ず。
旗旆【きはい】日月【じつげつ】を流【つら】ね,帳廬【ちょうろ】棟甍【とうばく】を扶【たす】く。
磊落【らいらく】として鴻璧【こうへき】を奠【お】き,參差【しんじ】として香藑【こうけい】を席【し】く。



現代語訳と訳註
(本文)
#24
韓愈) 掃凈豁曠曠,
孟郊) 騁遙略蘋蘋。饞扠飽活臠,
韓愈) 惡嚼噉腥鯖。歲律及郊至,
孟郊) 古音命韶韺。旗旆流日月,
韓愈) 帳廬扶棟甍。磊落奠鴻璧,
孟郊) 參差席香藑。
#24
掃凈豁曠曠,騁遙略蘋蘋。
饞扠飽活臠,惡嚼噉腥鯖。
歲律及郊至,古音命韶韺。
旗旆流日月,帳廬扶棟甍。
磊落奠鴻璧,參差席香藑。


(下し文)
掃うこと凈らかにして豁として曠曠【こうこう】,騁【は】すること遙かにして略して蘋蘋【ひょうひょう】。
饞扠【ざんさ】活臠【かつれん】に飽き,惡嚼【あくしゃく】腥鯖【せいせい】を噉【くら】う。
歲律【さいりつ】郊至【こうし】に及び,古音 韶韺【しょうえい】を命ず。
旗旆【きはい】日月【じつげつ】を流【つら】ね,帳廬【ちょうろ】棟甍【とうばく】を扶【たす】く。
磊落【らいらく】として鴻璧【こうへき】を奠【お】き,參差【しんじ】として香藑【こうけい】を席【し】く。


(現代語訳)
このあたりのよごれた跡をきれいにし広々と開けているとこうこうと広がってくる。馬に乗って向こうからぼうぼうと生い茂っている草をなびかせて近づいてくる。
はさみとってむさぼり食べて生肉に飽てくる。こんな悪食は生肉の寄せ鍋を噉【くら】うということだ。
年を取ることの法則をそろそろ感じる11月になる。いにしへの音楽を演奏するため古代の宮廷の雅楽を練習せよと命を受ける。
旗とのぼりは日がたち、月が迫ると次第に旗がなびくようになる。とばりと幔幕、筵はむなぎ、いらかの下におかれている。
度量が広く、小事にこだわらないかのように大きな玉をたてまつっている。不揃い下はあるがにおいのよい霊草の敷物をしいている。


(訳注)
掃凈豁曠曠,騁遙略蘋蘋。
このあたりのよごれた跡をきれいにし広々と開けているとこうこうと広がってくる。馬に乗って向こうからぼうぼうと生い茂っている草をなびかせて近づいてくる。
広々と開けているさま。・曠曠 こうこうと広がっているさま。・略 うちなびかせる。・蘋蘋 草がぼうぼうと茂り生じる。


饞扠飽活臠,惡嚼噉腥鯖。
はさみとってむさぼり食べて生肉に飽てくる。こんな悪食は生肉の寄せ鍋を噉【くら】うということだ。
饞扠 はさみとってむさぼり食う。・活臠 生肉。・惡嚼 悪い食。・噉 たべる。・腥鯖 生肉の寄せ鍋。


歲律及郊至,古音命韶韺。
年を取ることの法則をそろそろ感じる11月になる。いにしへの音楽を演奏するため古代の宮廷の雅楽を練習せよと命を受ける。
歲律及郊至 11月になること。(歲律:年を取ることの法則。及郊至:十一月のこと。)・韶韺 古代の宮廷の雅楽。


旗旆流日月,帳廬扶棟甍。
旗とのぼりは日がたち、月が迫ると次第に旗がなびくようになる。とばりと幔幕、筵はむなぎ、いらかの下におかれている。
旗旆 はた。旗はのぼりのようなはた。旆は後ろの割れた小さなのぼり。・帳廬 天幕。・棟甍 むなぎ、いらか。


磊落奠鴻璧,參差席香藑。
度量が広く、小事にこだわらないかのように大きな玉をたてまつっている。不揃い下はあるがにおいのよい霊草の敷物をしいている。
磊落 度量が広く、小事にこだわらないこと。・鴻璧 大きな玉。・參差 長短の等しくないさま。そろわないさま。入りまじるさま。入り組むさま。・香藑 においのよい霊草。