城南聯句 韓退之(韓愈)詩<64-#29>Ⅱ中唐詩425 紀頌之の漢詩ブログ1354

     
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城南聯句 韓退之(韓愈)詩64首-#25>#1~#31(全31回)
第八部(#29~#31)最終3回

#29
孟郊) 是節飽顏色,
韓愈) 茲疆稱都城。書饒罄魚繭,
孟郊) 紀盛播琴箏。奚必事遠覿,
韓愈) 無端逐羈傖。將身親魍魅,
孟郊) 浮跡侶鷗。腥味空奠屈,
韓愈) 天年徒羨彭。
#29  *上記聯句を韻により変更して読む
是節飽顏色,茲疆稱都城。
春の節句には美女のはだをおおくみることができるし、田舎から出てきてこれこそが都というものである。
書饒罄魚繭,紀盛播琴箏。
書くことも多く、紙のすぐれた紙の魚子紙と蚕繭紙というものまで使うのだ、紀事、紀録を盛んに行い琴や瑟、箏に合わせて詠い広げるのである。
奚必事遠覿,無端逐羈傖。
どうして遠くに旅をしてまで見にゆく必要があるのだろうか、いやいや自分から進んでいったのではなく陰謀によって南方の陽山に左遷されたのだ。
將身親魍魅,浮跡侶鷗鶄。
五嶺山脈を越えて行くといろんな経験をした山の怪物や川の怪物などと親しくなったし、川の中州に足跡をつけるカモメとゴイ鷺のような人とも仲間意識を持った者だ。
腥味空奠屈,天年徒羨彭。
湘水を行くときは生肉で屈原を祭るほどつらくおもったものだし、是も天命と思いつつも古代の伝説上の長寿者の彭祖をひたすら羨んだものだった。
#30
韓愈) 驚魂見蛇蚓,
孟郊) 觸嗅值蝦蟛。幸得履中氣,
韓愈) 忝從拂天棖。歸私暫休暇,
孟郊) 驅明出庠黌。鮮意竦輕暢,
韓愈) 連輝照瓊瑩。陶暄逐風乙,
孟郊) 躍視舞晴蜻。
#31
孟郊) 足勝自多詣,
韓愈) 心貪敵無勍。始知樂名教,
孟郊) 何用苦拘佇。畢景任詩趣,
韓愈) 焉能守鏗鏗。



現代語訳と訳註
(本文) #29
孟郊) 是節飽顏色,
韓愈) 茲疆稱都城。書饒罄魚繭,
孟郊) 紀盛播琴箏。奚必事遠覿,
韓愈) 無端逐羈傖。將身親魍魅,
孟郊) 浮跡侶鷗。腥味空奠屈,
韓愈) 天年徒羨彭。
#29  *上記聯句を韻により変更して読む
是節飽顏色,茲疆稱都城。
書饒罄魚繭,紀盛播琴箏。
奚必事遠覿,無端逐羈傖。
將身親魍魅,浮跡侶鷗。
腥味空奠屈,天年徒羨彭。


(下し文)
是の節 顏色に飽【た】り,茲【こ】の疆【きょう】都城と稱【しょう】す。
書くこと饒【おお】くして魚繭【ぎょけん】を罄【つく】し,紀すること盛んにして琴箏【きんしょう】にて播【ひろ】げん。
奚【なん】ぞ必しも遠覿【えんてき】を事せし,端無【はひなく】も羈傖【きそう】に逐さる。
身を將って魍魅【もうまい】に親み,跡を浮べて鷗【おうせい】に侶【ともな】う。
腥味【せいみ】空しく屈を奠【まつり】,天年【てんねん】徒らに彭を羨【うらや】む。


(現代語訳)
春の節句には美女のはだをおおくみることができるし、田舎から出てきてこれこそが都というものである。
書くことも多く、紙のすぐれた紙の魚子紙と蚕繭紙というものまで使うのだ、紀事、紀録を盛んに行い琴や瑟、箏に合わせて詠い広げるのである。
どうして遠くに旅をしてまで見にゆく必要があるのだろうか、いやいや自分から進んでいったのではなく陰謀によって南方の陽山に左遷されたのだ。
五嶺山脈を越えて行くといろんな経験をした山の怪物や川の怪物などと親しくなったし、川の中州に足跡をつけるカモメとゴイ鷺のような人とも仲間意識を持った者だ。
湘水を行くときは生肉で屈原を祭るほどつらくおもったものだし、是も天命と思いつつも古代の伝説上の長寿者の彭祖をひたすら羨んだものだった。


(訳注)
是節飽顏色,茲疆稱都城。

春の節句には美女のはだをおおくみることができるし、田舎から出てきてこれこそが都というものである。
顏色 いろ。みるべきもの。
茲疆 この土地。


書饒罄魚繭,紀盛播琴箏。
書くことも多く、紙のすぐれた紙の魚子紙と蚕繭紙というものまで使うのだ、紀事、紀録を盛んに行い琴や瑟、箏に合わせて詠い広げるのである。
魚繭 紙のすぐれたもの。魚子紙と蚕繭紙。魚子紙は魚子織、斜文織風のもので、蚕繭紙とは、蚕が作り出す絹100%の紙。四門博士に任ぜられたこと言う。


奚必事遠覿,無端逐羈傖。
どうして遠くに旅をしてまで見にゆく必要があるのだろうか、いやいや自分から進んでいったのではなく陰謀によって南方の陽山に左遷されたのだ。
遠覿 遠く旅して見物する。
・羈傖 旅をする傖人。韓愈が陽山に貶められたときに、その地方の人間が北から来たものを蔑んでいう言葉で、その時の経験を意味する。


將身親魍魅,浮跡侶鷗
五嶺山脈を越えて行くといろんな経験をした山の怪物や川の怪物などと親しくなったし、川の中州に足跡をつけるカモメとゴイ鷺のような人とも仲間意識を持った者だ。
魍魅 魑魅魍魎。山の怪物や川の怪物。様々な化け物、妖怪変化。
鷗鶄 カモメとゴイ鷺。


腥味空奠屈,天年徒羨彭。
湘水を行くときは生肉で屈原を祭るほどつらくおもったものだし、是も天命と思いつつも古代の伝説上の長寿者の彭祖をひたすら羨んだものだった。
腥味 生肉。
奠屈 楚の詩人屈原を祭る。・天年 寿命,天寿.天命。
羨彭 彭祖は仙人として700年生きたというのを羨ましがること。彭祖は中国古代の伝説上の長寿者。『荘子』には単に長寿者の代表として言及するが,神仙思想の発達につれて仙人の一人とされ,さまざまな伝承が付加された。