同じ日のブログ   
    1563古怨歌 竇玄妻 漢詩<142>古詩源 巻三 女性詩581 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1560
    1564陸渾山火和皇甫湜用其韻(湜時為陸渾尉) 韓退之(韓愈)詩<93-#2>Ⅱ中唐詩495 漢文委員会kanbuniinkai 紀頌之の漢詩ブログ1564
    1565“同谷紀行(10)” 積草嶺 杜甫 1000<329>#2 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1565 杜甫詩 1500- 486
 
 ■今週の人気記事(漢詩の3部門ランキング)
 ■主要詩人の一覧・詩目次・ブログindex  
 謝靈運index謝靈運詩古詩index漢の無名氏  
孟浩然index孟浩然の詩韓愈詩index韓愈詩集
杜甫詩index杜甫詩 李商隠index李商隠詩
李白詩index 李白350首女性詩index女性詩人 
 上代・後漢・三国・晉南北朝・隋初唐・盛唐・中唐・晩唐北宋の詩人  
 
陸渾山火和皇甫湜用其韻(湜時為陸渾尉) 韓退之(韓愈)詩<93-#2>Ⅱ中唐詩495 漢文委員会kanbuniinkai 紀頌之の漢詩ブログ1564


#2
三光弛隳不複暾,虎熊麋豬逮猴猿。
日月星辰 天にあるものすべてものが地に堕ちてくる。地にいる虎 熊 鹿 猪 猿猴のたぐいも一緒になる。
水龍鼉龜魚與黿,鴉鴟雕鷹雉鵠鹍。
水の中に住む、水竜【みずち】鼉【すっぽん】亀【かめ】魚【うお】黿【やもり】たちに、鳥の鴉【からす】鴟【とび】雕【わし】鷹【たか】雉【きじ】鵠【くぐい】鹍【とおまる】がいる。
燖炰煨爊孰飛奔,祝融告休酌卑尊,
それを焼いたり、焦がしたり、蒸されたり、そして、みんな飛び出したのだ。火をつかさどる神はこのあたりで攻撃をやめよと命令するとむれいこうとなってさかもりにうつるのである。
錯陳齊玫辟華園,芙蓉披猖塞鮮繁。
火の玉を松明代わりにならべた花園で宴はひらけられている、紅蓮の花束は目も鮮かにかざられている。
千鍾萬鼓咽耳喧。
千の鐘をならし、万の鼓をとどろきわたり耳をつんざくばかりなのだ。


三光 弛隳【しき】して 復た暾【あきら】かならず、
水龍 鼉 龜 魚と黿と,鴉 鴟 雕 鷹 雉 鵠 鹍。
燖炰【じんぽう】煨爊【わいおう】孰【いづ】れか飛奔【ひほん】する,祝融【しゅくゆう】休を告げ 卑尊【ひそん】に酌む,
齊玫【せいばい】錯陳【さくちん】し 華園【かえん】を辟【ひら】く,芙蓉 披猖【ひしょう】し塞って鮮繁【せんぱん】。
千鍾 萬鼓 耳に咽【むせ】んで喧【かますび】す。


現代語訳と訳註
(本文)
#2
三光弛隳不複暾,虎熊麋豬逮猴猿。
水龍鼉龜魚與黿,鴉鴟雕鷹雉鵠鹍。
燖炰煨爊孰飛奔,祝融告休酌卑尊,
錯陳齊玫辟華園,芙蓉披猖塞鮮繁。
千鍾萬鼓咽耳喧。


(下し文)
三光 弛隳【しき】して 復た暾【あきら】かならず、
水龍 鼉 龜 魚と黿と,鴉 鴟 雕 鷹 雉 鵠 鹍。
燖炰【じんぽう】煨爊【わいおう】孰【いづ】れか飛奔【ひほん】する,祝融【しゅくゆう】休を告げ 卑尊【ひそん】に酌む,
齊玫【せいばい】錯陳【さくちん】し 華園【かえん】を辟【ひら】く,芙蓉 披猖【ひしょう】し塞って鮮繁【せんぱん】。
千鍾 萬鼓 耳に咽【むせ】んで喧【かますび】す。


(現代語訳)
日月星辰 天にあるものすべてものが地に堕ちてくる。地にいる虎 熊 鹿 猪 猿猴のたぐいも一緒になる。
水の中に住む、水竜【みずち】鼉【すっぽん】亀【かめ】魚【うお】黿【やもり】たちに、鳥の鴉【からす】鴟【とび】雕【わし】鷹【たか】雉【きじ】鵠【くぐい】鹍【とおまる】がいる。
それを焼いたり、焦がしたり、蒸されたり、そして、みんな飛び出したのだ。火をつかさどる神はこのあたりで攻撃をやめよと命令するとむれいこうとなってさかもりにうつるのである。
火の玉を松明代わりにならべた花園で宴はひらけられている、紅蓮の花束は目も鮮かにかざられている。
・錯陳 まぜならべる。
千の鐘をならし、万の鼓をとどろきわたり耳をつんざくばかりなのだ。


(訳注) #2
三光弛隳不複暾,虎熊麋豬逮猴猿。

日月星辰 天にあるものすべてものが地に堕ちてくる。地にいる虎 熊 鹿 猪 猿猴のたぐいも一緒になる。
三光 日・月・星。
・弛隳 ゆるみくずれる。
・麋 大鹿。
・豬 一つの毛穴から三本の毛が生えているぶた。ここでは野豬すなわち、いのしし、のこと。


水龍鼉龜魚與黿,鴉鴟雕鷹雉鵠鵾。
水の中に住む、水竜【みずち】鼉【すっぽん】亀【かめ】魚【うお】黿【やもり】たちに、鳥の鴉【からす】鴟【とび】雕【わし】鷹【たか】雉【きじ】鵠【くぐい】鹍【とおまる】がいる。
 わにの一種。
黿 あおうみがめ。山の中にわにやうみがめなどいるものではないが、この詩た動物名はとって来て、遠慮なしに使っているのである。これをいちいち動物図
鑑にあたって、九世紀中国には陸上にこんな動物がいたのかなどと驚く必要はない。こうした羅列法は仏典によく見える。特に七言句なので面白さを強調することになる。
 とうまる。大型の鷄。


燖炰煨爊孰飛奔,祝融告休酌卑尊,
それを焼いたり、焦がしたり、蒸されたり、そして、みんな飛び出したのだ。火を司る神はこのあたりで攻撃をやめよと命令すると無礼講となって酒盛りにうつるのである
・燖炰 煮ることと焼くこと。
・煨爊 うずめ焼くこと。これらの文字も、一字一字せんさくする必要はない。おそらく、韓愈のその時の気分で火に関係のある文字は、杏古な感じのするものなら、手あたりしだいに使用されるだろう。
・祝融 火をつかさどる神。
・告休 ふつう休暇をとるという意味だが、ここでは攻撃をやめよと命令する、というほどの意で使われているのであろう。
・卑尊 身分のひくいもの高いもの。火の神の手下をさす。


錯陳齊玫辟華園,芙蓉披猖塞鮮繁。
火の玉を松明代わりにならべた花園で宴はひらけられている、紅蓮の花束は目も鮮かにかざられている。
錯陳 まぜならべる。
斉玫 火をふき出す南方産の珠。
・華園 火のもえさかっているところを花園と見たてたのだ。
芙蓉 紅蓮、これも火。
披猖 みだれる。


千鍾萬鼓咽耳喧。
千の鐘をならし、万の鼓をとどろきわたり耳をつんざくばかりなのだ。
千鐘万鼓 鐘や太鼓でドンチャソ騒ぎをやりだした。