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石佛谷 皇甫湜 詩<94-#1>Ⅱ中唐詩498 漢文委員会kanbuniinkai 紀頌之の漢詩ブログ1573


作者: 皇甫湜(こうほしょく)777—835,中国中唐代散文家。字は持正,唐の睦州新安の人(今浙江建德淳安)。牛李黨派に属す。韓愈門下で,韓愈の唱える學古文復活に随う。


韓愈(かんゆ)①   韓退之 768年~824年 韓愈:中唐の文人、政治家。768年(大暦三年)~824年(長慶四年)。洛陽の西北西100キロメートルの河陽(現・河南省孟県)の人。『中国歴史地図集』第五冊 隋・唐・五代十国時期(中国地図出版社)44-45ページ「唐 都畿道 河南道」。字は退之。諡は文公。四六駢儷文を批判し、古文復興を倡えた。仏舎利が宮中に迎えられることに対して韓愈は、『論仏骨表』を帝(憲宗)に奉ったが、却って帝の逆鱗に触れ、潮州刺史に左遷された。その時の詩 。唐宋八大家の一人。


卷 別: 卷三六九
詩 題: 石佛谷



石佛谷
漫澶太行北,千里一塊石。
心を揺さぶるような太行山脈は北に続いている。それは千里にわたって一塊の岩場で続いている。
平腹有壑谷,深廣數百尺。
頂に至るその中腹に深い谷がある、そこは深く広くそこの広さは百尺である。
土僧何為者,老草毛髮白。
この山にいる僧侶は何をしているのだろう。その人は歳をとって白髪姿である。
寢處容身龕,足膝隱成跡。

寝所と云えば、石龕の中に身を置くのである。足を使いひざを折って山に入りそのあともわからなくなる隠遁生活をしている。
金仙琢靈象,相好倚北壁。
花座五雲扶,玉毫六虛射。
文人留紀述,時事可辨析。
鳥跡巧均分,龍骸極臞瘠。

枯松間槎櫱,猛獸恣騰擲。
蛣〔虫+屋〕蟲食縱,懸垂露凝滴。
精藝貫古今,窮巖誰愛惜。
託師禪誦餘,勿使塵埃積。

石佛谷
漫澶【まんたん】たる太行の北,千里一塊の石。
平腹に壑谷【がくこく】有り,深廣 數百尺。
土僧 何為【なんす】る者ぞ,老草 毛髮 白し。
寢處 身を容るる龕,足膝 成跡を隱せり。

#2
金仙【きんせん】靈象【れいしょう】琢【きざ】み,相好 北壁に倚る。
花座 五雲 扶【たす】け,玉毫【ぎょくごう】六虛の射。
文人 紀述を留め,時事 辨析すべし。
鳥跡 巧に均分し,龍骸 極めて臞瘠【くせ】せり。
#3
枯松 槎櫱【さげつ】を間【まじ】え,猛獸 騰擲【とうてき】を恣【ほしいまま】にす 。
蛣〔虫+屋〕【きつおく】蟲 縱に食し,懸垂 露 滴を凝らす。
精藝【せいげい】古今を貫くも,窮巖 誰か愛惜せむ。
師に託さむ 禪誦の餘,塵埃をして積らしむる勿れ。

 太行山脈001

現代語訳と訳註
(本文)
石佛谷
漫澶太行北,千里一塊石。
平腹有壑谷,深廣數百尺。
土僧何為者,老草毛髮白。
寢處容身龕,足膝隱成跡。


(下し文)
石佛谷
漫澶【まんたん】たる太行の北,千里一塊の石。
平腹に壑谷【がくこく】有り,深廣 數百尺。
土僧 何為【なんす】る者ぞ,老草 毛髮 白し。
寢處 身を容るる龕,足膝 成跡を隱せり。


(現代語訳)
心を揺さぶるような太行山脈は北に続いている。それは千里にわたって一塊の岩場で続いている。
頂に至るその中腹に深い谷がある、そこは深く広くそこの広さは百尺である。
この山にいる僧侶は何をしているのだろう。その人は歳をとって白髪姿である。
寝所と云えば、石龕の中に身を置くのである。足を使いひざを折って山に入りそのあともわからなくなる隠遁生活をしている。


(訳注)
石佛谷

河北贊皇縣,有世界最大的天然迴音壁。五台山は文殊菩薩、峨眉山は普賢菩薩、九華山はお地蔵様、普陀山は観音様の住む聖地とされている。
五台山の五台とは5つの平らな峰という意味で、平均海抜は1000m以上あり、風が強く、背の高い木は育っていない。道も険しく、五月でも綿入れの上着を着るほど寒いところ。また、ラマ教徒の聖地にもなっている。


漫澶太行北,千里一塊石。
漫澶【まんたん】たる太行の北,千里一塊の石。
心を揺さぶるような太行山脈は北に続いている。それは千里にわたって一塊の岩場で続いている。
漫澶 ほしいままなさま。澶漫 『莊子•馬蹄篇』「澶漫為樂,摘辟為禮,而天下始分矣。」
太行 太行山脈山西省、河南省、河北省の三つの省の境界部分に位置する。太行山脈は東の華北平野と西の山西高原(黄土高原の最東端)の間に、北東から南西へ400kmにわたり伸びており、平均標高は1,500mから2,000mである。最高峰は河北省張家口市の小五台山で、標高2,882m。山脈の東にある標高1,000mほどの蒼岩山は自然の奇峰や歴史ある楼閣などの多い風景区となっている。山西省・山東省の地名は、この太行山脈の西・東にあることに由来する。


平腹有壑谷,深廣數百尺。
平腹に壑谷【がくこく】有り,深廣 數百尺。
頂に至るその中腹に深い谷がある、そこは深く広くそこの広さは百尺である。


土僧何為者,老草毛髮白。
土僧 何為【なんす】る者ぞ,老草 毛髮 白し。
この山にいる僧侶は何をしているのだろう。その人は歳をとって白髪姿である。


寢處容身龕,足膝隱成跡。
寢處 身を容るる龕,足膝 成跡を隱せり。
寝所と云えば、石龕の中に身を置くのである。足を使いひざを折って山に入りそのあともわからなくなる隠遁生活をしている。