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韓愈、河南太子の頃の友人として、孟郊、張籍、皇甫湜、李翺、賈島、盧仝がおり、盧仝については既に、

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と掲載したが、韓愈の交友を理解を深めるため、ここで少し、盧仝の詩についてみてみよう。盧仝については『走筆謝孟諫議寄新茶』が群を抜いて知れ渡ってはいるが、ここに挙げるものは、斬新なものではない。



卷388_7 《歎昨日三首》盧仝
歎昨日三首其一
昨日之日不可追,今日之日須臾期。
如此如此複如此,壯心死盡生鬢絲。
秋風落葉客腸斷,不辦鬥酒開愁眉。
賢名聖行甚辛苦,周公孔子徒自欺。

其二
天下薄夫苦耽酒,玉川先生也耽酒。
薄夫有錢恣張樂,先生無錢養恬漠。
有錢無錢俱可憐,百年驟過如流川。
平生心事消散盡,天上白日悠悠懸。

其三
上帝板板主何物,日車劫劫西向沒。
自古賢聖無奈何,道行不得皆白骨。
白骨土化鬼入泉,生人莫負平生年。
何時出得禁酒國,滿甕釀酒曝背眠。


其の一
昨日之日 追う可からず,今日 之日 須く期に臾【すす】む。
此如くと此如くして複た此の如し, 壯心 死盡して 鬢絲を生む。
秋風 落葉して客 腸斷し,鬥の酒 愁眉を開くを辦【わきま】えず 。
賢名し聖行するは辛苦に甚え,周公孔子は徒【いたずら】に自ら欺くのみ。

其の二
天下の薄夫 苦【はなは】だ酒に耽【ふ】けり,玉川先生 也【ま】た酒に耽【つか】る。
薄夫 錢有りて樂を張るを恣【ほしいまま】にし,先生 錢無くして恬漠【てんばく】を養う。
錢有ると錢無きとは俱に憐れむ可し,百年驟【にわか】に過ぎて流るる川の如し。
平生の事を心して消散し盡し,天上の白日 悠悠として懸かれり。

其三
上帝 板板として主に何の物,日車 劫劫として西に向き沒す。
古え自り賢聖とは奈何とする無く,道行するは皆白骨となるを得ず。
白骨は土化して鬼 泉に入り,生人は平生の年となるを負う莫れ。
何時ぞ禁酒の國と得るを出んや,滿甕 釀酒は曝して背眠する。


歎昨日三首其一
昨日之日不可追,今日之日須臾期。
昨日は昨日の事で過ぎ去ってしまったもので追いかけて行くことはできない。今日のこの日はなんといっても約束の日で楽しみにしていたのに瞬く間に過ぎ去ってしまう。
如此如此複如此,壯心死盡生鬢絲。
このようにし、こうであって、そしてまたこの通りで過ごすのである。若いころに思うことはいつの間にかなくなってしまいそれに代わって髪に白いものが生えてくるのである。
秋風落葉客腸斷,不辦鬥酒開愁眉。
秋風が吹けば紅葉して落葉していく旅人は故郷が恋しくて断腸の思いになるものだ。だから一斗の樽酒が悲愁に浸るこの胸の内を晴らすのである、それを分別を持つことはないのだ。
賢名聖行甚辛苦,周公孔子徒自欺。
賢者も聖人も酒を呑んだ故事はあるがその道を進むには辛苦がはなはだしくついてまわる。「周公を訪ねる」という孔子が夢で旦に教えを請うた故事から、夢に出なくなったといって自ら歎いたというではないか。
其の一
昨日之日 追う可からず,今日 之日 須く期に臾う。
此如くと此如くして複た此の如し, 壯心 死盡 鬢絲を生む。
秋風 落葉して客 腸斷し,鬥酒 愁眉を開くを辦えず 。
賢名 聖行して辛苦に甚え,周公 孔子は自ら欺くを徒す。




『歎昨日三首其一』 現代語訳と訳註
(本文)

昨日之日不可追,今日之日須臾期。
如此如此複如此,壯心死盡生鬢絲。
秋風落葉客腸斷,不辦鬥酒開愁眉。
賢名聖行甚辛苦,周公孔子徒自欺。


(下し文)
昨日之日 追う可からず,今日 之日 須く期に臾う。
此如くと此如くして複た此の如し, 壯心 死盡 鬢絲を生む。
秋風 落葉して客 腸斷し,鬥酒 愁眉を開くを辦えず 。
賢名 聖行して辛苦に甚え,周公 孔子は自ら欺くを徒す。


(現代語訳)
昨日は昨日の事で過ぎ去ってしまったもので追いかけて行くことはできない。今日のこの日はなんといっても約束の日で楽しみにしていたのに瞬く間に過ぎ去ってしまう。
このようにし、こうであって、そしてまたこの通りで過ごすのである。若いころに思うことはいつの間にかなくなってしまいそれに代わって髪に白いものが生えてくるのである。
秋風が吹けば紅葉して落葉していく旅人は故郷が恋しくて断腸の思いになるものだ。だから一斗の樽酒が悲愁に浸るこの胸の内を晴らすのである、それを分別を持つことはないのだ。
賢者も聖人も酒を呑んだ故事はあるがその道を進むには辛苦がはなはだしくついてまわる。「周公を訪ねる」という孔子が夢で旦に教えを請うた故事から、夢に出なくなったといって自ら歎いたというではないか。


(訳注)
昨日之日不可追,今日之日須臾期。

昨日は昨日の事で過ぎ去ってしまったもので追いかけて行くことはできない。今日のこの日はなんといっても約束の日で楽しみにしていたのに瞬く間に過ぎ去ってしまう。


如此如此複如此,壯心死盡生鬢絲。
このようにし、こうであって、そしてまたこの通りで過ごすのである。若いころに思うことはいつの間にかなくなってしまいそれに代わって髪に白いものが生えてくるのである。


秋風落葉客腸斷,不辦鬥酒開愁眉。
秋風が吹けば紅葉して落葉していく旅人は故郷が恋しくて断腸の思いになるものだ。だから一斗の樽酒が悲愁に浸るこの胸の内を晴らすのである、それを分別を持つことはないのだ。
腸断 断腸には相手がいる。古来、妻であったり、交際の相手に会えない状態でいるものが、秋になり、夜が長くなるとその人と過ごした夜が忘れられなくて下半身に疼きを覚える。間もなくこの年も終わるあの人もまた一つ年を取ってしまう。秋風→夜長→旅客→轉蓬→寂寞→歳暮→悶夜→閨艶→断腸→悲愁 という三段論法、聯想があるのであるが、盧仝は隠遁者、韓愈たちは儒者であり「悶夜→閨艶→断腸」ということは詩の上では関係ないかもしれない。
・辨【わきまえる】1 物事の違いを見分ける。弁別する。区別する。2 物事の道理をよく知っている。心得ている。


賢名聖行甚辛苦,周公孔子徒自欺。
賢者も聖人も酒を呑んだ故事はあるがその道を進むには辛苦がはなはだしくついてまわる。「周公を訪ねる」という孔子が夢で旦に教えを請うた故事から、夢に出なくなったといって自ら歎いたというではないか。
賢名聖行 「賢者は濁り酒を飲んで白眼視して、清談するもの、聖人は清酒を呑み、ひもじくて死んでいくもの。」という竹林の七子のことを踏まえての句である。