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秋懷詩十一首
1   
窗前兩好樹,眾葉光薿薿。秋風一拂披,策策鳴不已。
微燈照空床,夜半偏入耳。愁憂無端來,感歎成坐起。
天明視顏色,與故不相似。羲和驅日月,疾急不可恃。
浮生雖多塗,趨死惟一軌。胡為浪自苦,得酒且歡喜。
2   
白露下百草,蕭蘭共雕悴。青青四牆下,已複生滿地。
寒蟬暫寂寞,蟋蟀鳴自恣。運行無窮期,稟受氣苦異。
適時各得所,松柏不必貴。
3   
彼時何卒卒,我志何曼曼。犀首空好飲,廉頗尚能飯。
學堂日無事,驅馬適所願。茫茫出門路,欲去聊自勸。
歸還閱書史,文字浩千萬。陳跡竟誰尋,賤嗜非貴獻。
丈夫意有在,女子乃多怨。
4   
秋氣日惻惻,秋空日淩淩。上無枝上蜩,下無盤中蠅。
豈不感時節,耳目去所憎。清曉卷書坐,南山見高棱。
其下澄湫水,有蛟寒可罾。惜哉不得往,豈謂吾無能。
5   
離離掛空悲,戚戚抱虛警。露泫秋樹高,蟲吊寒夜永。
斂退就新懦,趨營悼前猛。歸愚識夷塗,汲古得修綆。
名浮猶有恥,味薄真自幸。庶幾遺悔尤,即此是幽屏。
6   
今晨不成起,端坐盡日景。蟲鳴室幽幽,月吐窗冏冏。
喪懷若迷方,浮念劇含梗。塵埃慵伺候,文字浪馳騁。
尚須勉其頑,王事有朝請。
7   
秋夜不可晨,秋日苦易暗。我無汲汲志,何以有此憾。
寒雞空在棲,缺月煩屢瞰。有琴具徽弦,再鼓聽愈淡。
古聲久埋滅,無由見真濫。低心逐時趨,苦勉祗能暫。
有如乘風船,一縱不可纜。不如覷文字,丹鉛事點勘。
豈必求贏餘,所要石與甔。
8    
卷卷落地葉,隨風走前軒。鳴聲若有意,顛倒相追奔。
空堂黃昏暮,我坐默不言。童子自外至,吹燈當我前。
問我我不應,饋我我不餐。退坐西壁下,讀詩盡數編。
作者非今士,相去時已千。其言有感觸,使我複淒酸。
顧謂汝童子,置書且安眠。丈夫屬有念,事業無窮年。
9   
霜風侵梧桐,眾葉著樹乾。空階一片下,琤若摧琅玕。
謂是夜氣滅,望舒霣其團。青冥無依倚,飛轍危難安。
驚起出戶視,倚楹久汍瀾。憂愁費晷景,日月如跳丸。
迷複不計遠,為君駐塵鞍。
10   
暮暗來客去,群囂各收聲。悠悠偃宵寂,亹亹抱秋明。
世累忽進慮,外憂遂侵誠。強懷張不滿,弱念缺已盈。
詰屈避語阱,冥茫觸心兵。敗虞千金棄,得比寸草榮。
知恥足為勇,晏然誰汝令。
11   
鮮鮮霜中菊,既晚何用好。揚揚弄芳蝶,爾生還不早。
運窮兩值遇,婉孌死相保。西風蟄龍蛇,眾木日凋槁。
由來命分爾,泯滅豈足道。

8    
卷卷落地葉,隨風走前軒。
くるくると葉を地に落としている、風がおもうままに軒端のさきを走りぬけて行く。
鳴聲若有意,顛倒相追奔。
風の吹き叫ぶ声は意志を持っているかのようである、そしてひっくりかえし次々におっかけて行く。
空堂黃昏暮,我坐默不言。
人気のない座敷きをつつむ黄昏どきのことである、わたしは腰かけたままで、ただ、だまってなにもいわない。
童子自外至,吹燈當我前。
召使のわらべが門外からはいって来て、灯をつけてくれてわたしのまん前に進み出て來る。
問我我不應,饋我我不餐。
わたしに問いかけたがわたしは答えない、わたしに食事を持って来たがわたしは食べようとはしないのだ。
#2
退坐西壁下,讀詩盡數編。作者非今士,相去時已千。
其言有感觸,使我複淒酸。顧謂汝童子,置書且安眠。
丈夫屬有念,事業無窮年。

8    
卷卷たり地に葉を落し,風に隨いて軒を前に走る。
鳴聲して意有るが若く,顛倒して相い追奔す。
空堂 黃昏の暮れ,我坐して默して言わず。
童子 外より至り,燈を吹いて我が前に當る。
我れに問えども我に應えず,我に饋【すす】むれど我れ餐せず。

#2
退いて西壁の下に坐し,詩を讀んで數編を盡す。
作者 今の士に非ず,相い去ること時已に千なり。
其の言 感じ觸れしむる有りと,我をして複た淒酸たらしむ。
顧りみて謂う汝童子,書を置きて且つ安眠せよ。
丈夫 屬【たまた】ま念有り,事業は窮まる年無し。


『秋懐詩十一首』八 現代語訳と訳註
(本文)
8    
卷卷落地葉,隨風走前軒。鳴聲若有意,顛倒相追奔。
空堂黃昏暮,我坐默不言。童子自外至,吹燈當我前。
問我我不應,饋我我不餐。
#2
退坐西壁下,讀詩盡數編。作者非今士,相去時已千。
其言有感觸,使我複淒酸。顧謂汝童子,置書且安眠。
丈夫屬有念,事業無窮年。


(下し文) 8    
卷卷たり地に葉を落し,風に隨いて軒を前に走る。
鳴聲して意有るが若く,顛倒して相い追奔す。
空堂 黃昏の暮れ,我坐して默して言わず。
童子 外より至り,燈を吹いて我が前に當る。
我れに問えども我に應えず,我に饋【すす】むれど我れ餐せず。


(現代語訳)
くるくると葉を地に落としている、風がおもうままに軒端のさきを走りぬけて行く。
風の吹き叫ぶ声は意志を持っているかのようである、そしてひっくりかえし次々におっかけて行く。
人気のない座敷きをつつむ黄昏どきのことである、わたしは腰かけたままで、ただ、だまってなにもいわない。
召使のわらべが門外からはいって来て、灯をつけてくれてわたしのまん前に進み出て來る。
わたしに問いかけたがわたしは答えない、わたしに食事を持って来たがわたしは食べようとはしないのだ。


(訳注) 8    
卷卷落地葉,隨風走前軒。

くるくると葉を地に落としている、風がおもうままに軒端のさきを走りぬけて行く。
・巻巻 くるくる。
隨風 風のふくままに。
前軒 軒端のさき。


鳴聲若有意,顛倒相追奔。
風の吹き叫ぶ声は意志を持っているかのようである、そしてひっくりかえし次々におっかけて行く。
・鳴声 なる音。
顛倒 ひっくりかえる。
追奔 おいかける。


空堂黃昏暮,我坐默不言。
人気のない座敷きをつつむ黄昏どきのことである、わたしは腰かけたままで、ただ、だまってなにもいわない。
・空堂 人けのない部屋。
・黄嘗 たそがれ。唇は昏と同じ。


童子自外至,吹燈當我前。
召使のわらべが門外からはいって来て、灯をつけてくれてわたしのまん前に進み出て來る。
童子 めしつかい。中国の士人は身の回りの用をたすために、少年や少女を使っていた。
・吹燈 あかりをつけること。
・当 対する。


問我我不應,饋我我不餐。
わたしに問いかけたがわたしは答えない、わたしに食事を持って来たがわたしは食べようとはしないのだ。
・饋 食事をすすめる。