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6段目-3


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李商隠詩
http://kanbuniinkai7.dousetsu.com/99_rishoinn150.html Ⅰ李商隠150首
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6段目-1#9
古之時,人之害多矣。
古代には人々にとっての害が多かった。
有聖人者立,然後教之以相生養之道。
そのため、智徳の最高にすぐれた聖人が帝位について継承して人を治めるということがなされ、それから後にこれを人に教えるのに、人々が互いに助け合って生き養う道を自らが行うことを示したのである。
為之君,為之師,
そして人民の君主となって治め、人民の師となって教えまず文明をもたらしたのである。
驅其蟲蛇禽獸,而處之中土。
先に述べた四分類からはみ出した人民を苦しめる盗賊を虫や蛇、鳥や獣を追いなくした。国土の中央を中原として豊かにすることで害のない処としたのだ。
寒,然後為之衣。飢,然後為之食。
まず寒さについて、即位後武具よりもはじめて衣服作りを優先させ、飢えにたしてはその後に武器生産より食糧生産を挙げることで食を成立させたのである。
木處而顛,土處而病也,然後為之宮室。

それまで木の上に棲んで落ちるものがおおく、土の穴(ヤオトン)に住んでいるため病気も発生した、だから帝位について後に人民の家を造りを進めたのである。

-2 #10
為之工,以贍其器用。
人民のための工業職をつくって、それでもって人々の器物を作り作業が十分にできるようにした。
為之賈,以通其有無。
その生活の不足を補うために商業、商店を作って、それでもって物資を有るところから無い所に運び商売をさせた。
為之醫藥,以濟其夭死。
人民のための医者や薬材を造くらせ、それでもって若か死することの治療にたいしてと、老死を少しでも救う手だてを作った。
為之葬埋祭祀,以長其恩愛。
人民のための死者の埋葬の礼法や祭りの儀式をつくって、それでもって、彼らの死者や先祖にたいして慈恩精神や、愛する心を増すこととなったのだ。
為之禮,以次其先後。
彼らの身分制度、社会制度を道徳形式をつくり定めることでもって、彼らの身分の後先順序、社会秩序を整えたのである。
為之樂,以宣其凐鬱。
人民のための音楽を作って情操教育とし、それでもって彼らの沈みふさがった心をのびのびと発散させるものとしたのだ。

-3 #11
為之政,以率其怠倦。
人民のための施政を行う指針の政策を作った。それにより、飽きたり、厭になったり、なまけたりしている人民の心を引き立て、持ち直すようにしたのである。
為之刑,以鋤其強梗。
更に進めて、彼らのために刑罰を作った。それでもって横暴や暴力で邪魔をする者を鋤き取ったのである。
相欺也,為之符璽斗斛權衡以信之。
人民同士で互いに欺き合うという場合のことも考えた。彼らのために割符や印判、一斗、一斛(石)の枡や計量器を作って、それでもって誤魔化しや偽りがないように取り決めと取締りをしたのだ。
相奪也,為之城郭甲兵以守之。
また互いに争いごとや奪い合うときのことにもたいしょした。人民のために、城壁や外城壁をつくりそのなかであんぜんにくらせるようにし、、鎧や武器を作って、軍隊として整備して人民生活を守ったのである。
害至而為之備,患生而為之防。
敵よる害、災害などがの予防策もした。まず、考えられる諸災害の備えをすることをし、新たな外患、内患が生じたら、ただちにその防禦の方法を作り出したのである。

6段目-1
古の時、人の害多し。聖人という者立つ有りて、然る後に之に教うるに相い生養【せいよう】するの道を以ってす。之が君と爲り、之が師と爲りて、其の蟲蛇【ちゅうだ】禽獸【きんじゅう】を駆りて、之を中土に處らしめ、寒くして然る後に之が衣を爲り、餞えて然る後に之が食を為り、木處【ぼくしょ】して顛【くつがえ】り、土處【どしょ】して病むや、然る後に之が宮室【きゅうしつ】を為す。

6段目-2
之が工を為して、以て其の器用を渡す。
之が賈を為して、以て其の有無を通ず。
之が醫藥【いやく】を為して、以て其の夭死を済う。
之が葬埋祭祀を為して、以て其の恩愛を長ず。
之が禮を為して、以て其の先後を次す。
之が樂を為して、以て其の凐鬱【いんうつ】を宣ぶ。

6段目-3
之が政【まつりごと】を為して、以て其の怠倦【かいけん】を率【ひき】い。
之が刑を為して、以て其の強梗【きょうこう】を鋤【のぞ】く。
相い欺くや、之が符璽【ふじ】斗斛【とこく】權衡【けんこう】を爲して、以て之を信にす。
相奪ふや、之が城郭甲兵を爲して、以て之を守る。
害至りて之が備【そなえ】を為し、患【うれい】生じて之が防【ふせぎ】を爲せり。

原道 韓退之(韓愈)01

『原道』6段目-3 現代語訳と訳註
(本文)
-3 #11
為之政,以率其怠倦。
為之刑,以鋤其強梗。
相欺也,為之符璽斗斛權衡以信之。
相奪也,為之城郭甲兵以守之。
害至而為之備,患生而為之防。


(下し文) 6段目-3
之が政【まつりごと】を為して、以て其の怠倦【かいけん】を率【ひき】い。
之が刑を為して、以て其の強梗【きょうこう】を鋤【のぞ】く。
相い欺くや、之が符璽【ふじ】斗斛【とこく】權衡【けんこう】を爲して、以て之を信にす。
相奪ふや、之が城郭甲兵を爲して、以て之を守る。
害至りて之が備【そなえ】を為し、患【うれい】生じて之が防【ふせぎ】を爲せり。


(現代語訳)
人民のための施政を行う指針の政策を作った。それにより、飽きたり、厭になったり、なまけたりしている人民の心を引き立て、持ち直すようにしたのである。
更に進めて、彼らのために刑罰を作った。それでもって横暴や暴力で邪魔をする者を鋤き取ったのである。
人民同士で互いに欺き合うという場合のことも考えた。彼らのために割符や印判、一斗、一斛(石)の枡や計量器を作って、それでもって誤魔化しや偽りがないように取り決めと取締りをしたのだ。
また互いに争いごとや奪い合うときのことにもたいしょした。人民のために、城壁や外城壁をつくりそのなかであんぜんにくらせるようにし、、鎧や武器を作って、軍隊として整備して人民生活を守ったのである。
敵よる害、災害などがの予防策もした。まず、考えられる諸災害の備えをすることをし、新たな外患、内患が生じたら、ただちにその防禦の方法を作り出したのである。

denen03350

(訳注) -3 #11
為之政,以率其怠倦。
人民のための施政を行う指針の政策を作った。それにより、飽きたり、厭になったり、なまけたりしている人民の心を引き立て、持ち直すようにしたのである。
○怠倦 倦怠に同じ。1 物事に飽きて嫌になること。飽き飽きすること。2 心身が疲れてだるいこと。「―感」けんたいき【倦怠期】飽きて嫌になる時期。特に夫婦の間柄についていう。


為之刑,以鋤其強梗。
更に進めて、彼らのために刑罰を作った。それでもって横暴や暴力で邪魔をする者を鋤き取ったのである。
○鋤 1 (鋤)手と足の力を利用して、土を掘り起こす農具。幅の広い刃に、まっすぐな柄をつけたもの。金(かな)鋤・風呂(ふろ)鋤・江州(ごうしゅう)鋤など。2 (犂)牛や馬に引かせ、畑や田を耕す農具。犂轅(ねりぎ).ここでは除き去ることをいう。
○強梗 強力で妨げる。梗はふさぐ。固い。


相欺也,為之符璽斗斛權衡以信之。
人民同士で互いに欺き合うという場合のことも考えた。彼らのために割符や印判、一斗、一斛(石)の枡や計量器を作って、それでもって誤魔化しや偽りがないように取り決めと取締りをしたのだ。
○符 割符、手形、証拠のしるし。証明書。
○璽 印形、しるし。
○斗 十升の桝。
○斛 十斗の枡。今は五斗。石に同じ。
○権 はかりのおもり。
○衡 はかりの横ざお。権衡は計量器。


相奪也,為之城郭甲兵以守之。
また互いに争いごとや奪い合うときのことにもたいしょした。人民のために、城壁や外城壁をつくりそのなかであんぜんにくらせるようにし、、鎧や武器を作って、軍隊として整備して人民生活を守ったのである。
○城郭 城壁と外城壁。
○甲兵 甲(よろい:甲冑)と兵器。兵は刀や剣。


害至而為之備,患生而為之防。
敵よる害、災害などがの予防策もした。まず、考えられる諸災害の備えをすることをし、新たな外患、内患が生じたら、ただちにその防禦の方法を作り出したのである。