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原道 韓愈 (韓退之)詩<115-12>Ⅱ中唐詩584 漢文委員会kanbuniinkai 紀頌之の漢詩ブログ1902
7段目


7段目
今其言曰:「聖人不死,大盜不止。
今、老荘の言説にいう、「聖人が死に去らなければ、世に大盗賊はやまない。聖人が智を用いると、その智を悪用して、天下の民をあざむき盗むものが出るからである。
剖斗折衡,而民不爭。」
また桝を破り、はかりのさおを折ってしまえば、分量を計り較べることができないのである。そうすれば人民は利を争わなくなるというものだ。」と。
嗚呼!其亦不思而已矣!
ああ、このことはかれらは物の理を思わないからこそ、このようなことをいうのである。
如古之無聖人,人之類滅久矣。
もし古代に聖人がいなかったら、人類は生活できずに、滅亡していて久しくなることであっただろう。
何也?無羽毛鱗介以居寒熱也,無爪牙以爭食也。

それは何故なのだろうか。それは、人類には羽や毛皮や、うろこや貝殻などの、寒熱の地に居るための防護のすべがないということからである。また爪やきばなど、それをもって食物を争い取る武器を動物のように具えていないのである。ということで、生活の技術を教えてくれなければ、人類は死滅するよりほかなかった。

今其の言に日く、聖人死せざれは、大盗止まず。
斗を剖き衡を折りて、民爭はずと。
鳴呼、其れ亦恩はざるのみ。
如し古に之れ聖人無くんば、人の類滅ぶること久しからん。
何ぞや。羽毛鱗介の以て寒熱に居る無ければなり。
爪牙の以て食を爭ふ無ければなり。
 7段目

原道 韓退之(韓愈)01

『原道』 現代語訳と訳註
(本文) 7段目

今其言曰:「聖人不死,大盜不止。
剖斗折衡,而民不爭。」
嗚呼!其亦不思而已矣!
如古之無聖人,人之類滅久矣。
何也?無羽毛鱗介以居寒熱也,無爪牙以爭食也。


(下し文)
今其の言に日く、聖人死せざれは、大盗止まず。
斗を剖き衡を折りて、民爭はずと。
鳴呼、其れ亦恩はざるのみ。
如し古に之れ聖人無くんば、人の類滅ぶること久しからん。
何ぞや。羽毛鱗介の以て寒熱に居る無ければなり。
爪牙の以て食を爭ふ無ければなり。


(現代語訳)
今、老荘の言説にいう、「聖人が死に去らなければ、世に大盗賊はやまない。聖人が智を用いると、その智を悪用して、天下の民をあざむき盗むものが出るからである。
また桝を破り、はかりのさおを折ってしまえば、分量を計り較べることができないのである。そうすれば人民は利を争わなくなるというものだ。」と。
ああ、このことはかれらは物の理を思わないからこそ、このようなことをいうのである。
もし古代に聖人がいなかったら、人類は生活できずに、滅亡していて久しくなることであっただろう。
それは何故なのだろうか。それは、人類には羽や毛皮や、うろこや貝殻などの、寒熱の地に居るための防護のすべがないということからである。また爪やきばなど、それをもって食物を争い取る武器を動物のように具えていないのである。ということで、生活の技術を教えてくれなければ、人類は死滅するよりほかなかった。


(訳注) 7段目
今其言曰:「聖人不死,大盜不止。
今、老荘の言説にいう、「聖人が死に去らなければ、世に大盗賊はやまない。聖人が智を用いると、その智を悪用して、天下の民をあざむき盗むものが出るからである。
○其言 老荘の言説。
○聖人不死 聖人が死なないと大盗賊は引っ込まない。これは以下に基づく。
『荘子』胠筺篇 第十
聖人不死、大盜不止。
雖重聖人而治天下、則是重利盜跖也。
爲之斗斛以量之、則幷與斗斛而竊之。
爲之斗權衡稱之。則幷與權衡而竊之。
爲之符璽以信之。則幷與符璽而竊之。
爲之仁義以矯之。則幷與符璽而竊之。
故絶聖棄知、大盗乃止,擿玉毀珠、小盗不起; 焚符破璽, 而民朴鄙; 掊斗折衡, 而民不争。
殫殘天下之聖法、而民始可與論議。
聖人死せざれは、大盗止まず。聖人を重ねて天下を治むと雖も、是れ重ねて盜跖するなり。
之が斗斛を為りて、以て之を量れば、則ち幷せて斗斜と与もにして之を竊む。
之が仁義を為して、以て之を矯(た)むれば、則ち幷せて仁義と与にして之を窃む。
故に聖を絶ち知を棄つれば、大盗乃ち止み、玉を擿ち珠を毀てば、小盗起らず。符を焚き璽を破れば、而ち民朴鄙にして、斗を掊き衝を折れば、民争はず。
天下の聖法を殫殘すれば、而ち民始めて与に論議すべし。
とある。


剖斗折衡,而民不爭。」
また桝を破り、はかりのさおを折ってしまえば、分量を計り較べることができないのである。そうすれば人民は利を争わなくなるというものだ。」と。
・剖 刃物で切り開く。「剖検/解剖」〈ホウ〉解き分ける。分かれ開ける。


嗚呼!其亦不思而已矣!
ああ、このことはかれらは物の理を思わないからこそ、このようなことをいうのである。


如古之無聖人,人之類滅久矣。
もし古代に聖人がいなかったら、人類は生活できずに、滅亡していて久しくなることであっただろう。
○滅久矣 滅亡して久しくなっていることだろう。


何也?無羽毛鱗介以居寒熱也,無爪牙以爭食也。
それは何故なのだろうか。それは、人類には羽や毛皮や、うろこや貝殻などの、寒熱の地に居るための防護のすべがないということからである。また爪やきばなど、それをもって食物を争い取る武器を動物のように具えていないのである。ということで、生活の技術を教えてくれなければ、人類は死滅するよりほかなかった。
○羽毛鱗介 烏の羽、獣物の毛皮、魚の鱗、貝の殻、すべて身を保護する物。
○爪牙 食物を取る手管して自然に与えられた道具。これは人間にはない。