2013年3月2日 同じ日の紀頌之5つのブログ
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩
Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩箜篌引 曹植 魏詩<50-#3>古詩源 巻五 女性詩691 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2003
●唐を代表する中唐の韓愈の儒家としての考えのよくわかる代表作の一つ
Ⅱ中唐詩・晩唐詩原性 韓愈(韓退之) <116-6>Ⅱ中唐詩602 漢文委員会kanbuniinkai 紀頌之の漢詩ブログ1994
●杜甫の全作品1141首を取り上げて訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"
Ⅲ杜甫詩1000詩集漫成二首其二 杜甫 成都(4部)浣花渓の草堂(4 - 7)  杜甫 <412> 五言律詩 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2005 杜甫詩1000-412-595/1500
●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている
Ⅳブログ漢・唐・宋詞詩集會吟行 謝霊運<1> kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞ブログ 2006 (03/02)
●森鴎外の小説 ”激しい嫉妬・焦燥に下女を殺してしまった『魚玄機』”といわれているがこれに疑問を持ち異なる視点で解釈して行く。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩
Ⅴ.唐五代詞詩・宋詞詩・女性江行 二首 其一 魚玄機  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-92-28-#  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2007
 
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登永嘉緑嶂山詩 #1 謝霊運 <20> 詩集 386ー
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http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/3991_rishoin000.html 李商隠詩 華やかな時はほんの1年余り、残りは不遇であった。それが独特な詩を生み出した。この詩人の詩は物語であり、詩を単発で見ては面白くなく、数編から十数編のシリーズになっているのでそれを尊重して読まれることを進める。
女性詩人
http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/0josei00index.html 女性詩人 古代から近世に至るまで女性の詩は書くことを許されない環境にあった。貴族の子女、芸妓だけである。残されている詩のほとんどは詞、楽府の優雅、雅なものへの媚の詞である。しかしその中に針のような痛みを感じさせるものがあるのである。
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http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/328_moukou001.html 「文章得其微,物象由我裁。」詩人が作り出す文章は細やかなる描写表現を得ているものだ、万物の事象をも作り出すことさえも詩人自身の裁量でもってするのである。
李商隠詩
http://kanbuniinkai7.dousetsu.com/99_rishoinn150.html Ⅰ李商隠150首  
 
 



原性 韓愈(韓退之) <116-6>Ⅱ中唐詩602 漢文委員会kanbuniinkai 紀頌之の漢詩ブログ1994


人間の倫理性の本質を原【たず】ねる論文。孟子の性善、荀子の性悪、揚雄の性善悪混在説の三説に対して、韓愈は性に上・中・下三等の区別があるとし、その上品と下品の性は移らないものであるという新しい見解を述べた。


四段目
孟子之言性曰:人之性善。
孟子の性を論ずる説にいう。:人の性は善である。
荀子之言性曰:人之性惡。
筍子の人の性を論ずる説はこういう:人の性は悪である。
揚子之言性曰:人之性善惡混。
揚子の人の性を論ずる説はこういう。:人の性は善と悪が混合しているのである。
夫始善而進惡,與始惡而進善,與始也混而今也善惡,
そもそも始めは善いけれども悪に進むという孟子の説と、もともと悪いけれども善に進むという荀子の説と、始めは善悪混合しているけれども、今は善となり、或いは悪にとなるという揚雄の説である。
皆舉其中而遺其上下者也,得其一而失其二者也。
それぞれの挙げている説には、その性の中等のものを取りあげて論じているのであり、その上等のものと下等のものとを忘れているのである。その一つである中等の性を理解してはいるが、他の二つ、上等と下等の性を論外のものとして見落としているのだ。
孟子の性を言ふ、日く、人の性は善なりと。
荀子の性を言ふ、日く、人の性は悪なりと。
揚子の性を言ふ、日く、人の性は善悪混ずと。
夫れ始め善にして悪に進むと、始め悪にして善に進むと、始めや混じて今や善悪なると、
皆其の中を挙げて其の上下を遺す者なり。其の一を得て、其の二を失ふ者なり。

原道孔子廟001306







『原性 四段目』 現代語訳と訳註
(本文)

孟子之言性曰:人之性善。
荀子之言性曰:人之性惡。
揚子之言性曰:人之性善惡混。
夫始善而進惡,與始惡而進善,與始也混而今也善惡,
皆舉其中而遺其上下者也,得其一而失其二者也。


(下し文) 四段目
孟子之言性曰:人之性善。
荀子之言性曰:人之性惡。
揚子之言性曰:人之性善惡混。
夫始善而進惡,與始惡而進善,與始也混而今也善惡,
皆舉其中而遺其上下者也,得其一而失其二者也。


(現代語訳)
孟子の性を論ずる説にいう。:人の性は善である。
筍子の人の性を論ずる説はこういう:人の性は悪である。
揚子の人の性を論ずる説はこういう。:人の性は善と悪が混合しているのである。
そもそも始めは善いけれども悪に進むという孟子の説と、もともと悪いけれども善に進むという荀子の説と、始めは善悪混合しているけれども、今は善となり、或いは悪にとなるという揚雄の説である。
それぞれの挙げている説には、その性の中等のものを取りあげて論じているのであり、その上等のものと下等のものとを忘れているのである。その一つである中等の性を理解してはいるが、他の二つ、上等と下等の性を論外のものとして見落としているのだ。


(訳注) 四段目
孟子之言性曰:人之性善。
孟子の性を論ずる説にいう。:人の性は善である。
○性善 『孟子』滕文公上篇に「孟子道性善、言必稱堯舜。道、言也。性者、人所禀於天以生之理也。」(孟子性善を道い、言えば必ず堯舜を稱す。道は、言うなり。性は、人の天に禀け以て生じる所の理なり。)


荀子之言性曰:人之性惡。
筍子の人の性を論ずる説はこういう:人の性は悪である。
○性悪 『荀子』に「性悪篇」があり、人の性は皆悪であり、礼をもって矯正しなければ、善をなすことはできないという。


揚子之言性曰:人之性善惡混。
揚子の人の性を論ずる説はこういう。:人の性は善と悪が混合しているのである。
○性善悪混 人の性には善悪二因子が混じっているといぅ、漢の揚雄の説。『揚子法言』修身篇に「人之性也善惡混。修其善則為善人,修其惡則為惡人。」(人の性や、善悪混ず、その善を修むれば、則ち善人と為り、その悪を修むれは、則ち悪人と為る)とある。


夫始善而進惡,與始惡而進善,與始也混而今也善惡,
そもそも始めは善いけれども悪に進むという孟子の説と、もともと悪いけれども善に進むという荀子の説と、始めは善悪混合しているけれども、今は善となり、或いは悪にとなるという揚雄の説である。


皆舉其中而遺其上下者也,得其一而失其二者也。
それぞれの挙げている説には、その性の中等のものを取りあげて論じているのであり、その上等のものと下等のものとを忘れているのである。その一つである中等の性を理解してはいるが、他の二つ、上等と下等の性を論外のものとして見落としているのだ。
○遺 取り落とす。忘れる。