韓愈(韓退之) 《奉和虢州劉給事使君三堂新題二十一詠:竹洞》 【劉伯芻、元和八年、出刺虢州。】
水の音を聞きながら進むと竹林の洞門が出来ている林ができるまで何年ぐらいたったのだろうか。あのお方が竹を切ってこの門を開かれたのです。

2013年5月20日 同じ日の紀頌之5つのブログ
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩
Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩應詔詩 曹植 魏詩<76-#4>文選 上 献詩 女性詩770 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2398
●唐を代表する中唐の韓愈の儒家としての考えのよくわかる代表作の一つ
Ⅱ中唐詩・晩唐詩奉和虢州劉給事使君三堂新題二十一詠:竹洞 韓愈(韓退之) <122>Ⅱ中唐詩683 漢文委員会kanbuniinkai 紀頌之の漢詩ブログ2399
●杜甫の全作品1141首を取り上げて訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"
Ⅲ杜甫詩1000詩集王十七侍禦掄許攜酒至草堂,奉寄此詩,便請邀高三十五使君同到  七言律詩 成都5-(38) 杜甫 <463>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2400 杜甫詩1000-463-674/1500
●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている
Ⅳブログ漢・唐・宋詞詩集
●●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩
Ⅴ.唐五代詞詩・宋詞詩・女性賦凌云寺二首 其二 薛濤 唐五代詞・宋詩 薛濤-171-43-#36  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2402
 
 ■今週の人気記事(漢詩の5ブログ各部門)
 ■主要詩人の一覧・詩目次・ブログindex

『楚辞・九歌』東君 屈原詩<78-#1>505 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1332
http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67664757.html
『楚辞』九辯 第九段―まとめ 宋玉  <00-#35> 664 漢文委員会kanbuniinkai 紀頌之の漢詩ブログ2304
http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10-rihakujoseishi/archives/6471825.html
安世房中歌十七首(1) 唐山夫人 漢詩 http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67710265.html
為焦仲卿妻作 序 漢詩<143>古詩源 巻三 女性詩 http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67729401.html
於凊河見輓船士新婚別妻一首 曹丕(魏文帝) 魏詩 http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67759129.html
朔風 (一章) 曹植 魏詩<25-#1>文選 雑詩 上  http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67780868.html
謝靈運詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/1901_shareiun000.html 謝靈運詩 六朝期の山水詩人。この人の詩は上品ですがすがしい男性的な深みのある詩である。後世に多大な影響を残している。
謝靈運が傲慢で磊落だったというが彼の詩からはそれを感じさせるということは微塵もない。謝靈運、謝朓、孟浩然は好きな詩人である。
登永嘉緑嶂山詩 #1 謝霊運 <20> 詩集 386ー http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67474554.html
登池上樓 #1 謝霊運<25>#1  ー http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67502196.html
孟浩然の詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/209mokonen01.html 孟浩然の詩 盛唐初期の詩人であるが謝霊運の詩に傾倒して山水詩人としてとてもきれいな詩を書いている。特に山水画のような病者の中で細やかな部分に動態を感じさせる表現力は素晴らしい。

李商隠詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/3991_rishoin000.html
李商隠詩 華やかな時はほんの1年余り、残りは不遇であった。それが独特な詩を生み出した。この詩人の詩は物語であり、詩を単発で見ては面白くなく、数編から十数編のシリーズになっているのでそれを尊重して読まれることを進める。
女性詩人 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/0josei00index.html 女性詩人 古代から近世に至るまで女性の詩は書くことを許されない環境にあった。貴族の子女、芸妓だけである。残されている詩のほとんどは詞、楽府の優雅、雅なものへの媚の詞である。しかしその中に針のような痛みを感じさせるものがあるのである。
孟郊詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/328_moukou001.html 「文章得其微,物象由我裁。」詩人が作り出す文章は細やかなる描写表現を得ているものだ、万物の事象をも作り出すことさえも詩人自身の裁量でもってするのである。
李商隠詩 http://kanbuniinkai7.dousetsu.com/99_rishoinn150.html Ⅰ李商隠150首

 


奉和虢州劉給事使君三堂新題二十一詠:竹洞 韓愈(韓退之) <122>Ⅱ中唐詩683 漢文委員会kanbuniinkai 紀頌之の漢詩ブログ2399


并序:
虢州刺史宅連水池竹林,
往往為亭臺島渚,目其處為三堂。
劉兄自給事中出刺此州,
在任餘歲,職修人治,
州中稱無事,頗復增飾。
從子弟而遊其間,
又作二十一詩以詠其事,
流行京師,文士爭和之。
余與劉善,故亦同作。

虢州刺史の官舎は、川と池と竹林に連続している。さきごろ、亭や台や島や渚をつくって、そこに「三堂」という名をつけた。
劉兄は、給事中の職にあったが、転出してこの州の刺史となり、赴任して一年を超えた。
職務はきちんとととのい、政治もうまくいって、州ではまったく事故がないということだ。
そこで、いくらか、増設改築などをして、子弟たちをつれて、そのほとりで宴遊する。
また二十一首の詩をつくって そのことを詠じた。これが、都にも流行し、文士たちは争って唱和した。
わたしは、劉兄と親しい仲なので、同じようにつくってみた。


奉和虢州劉給事使君三堂新題二十一詠:新亭
湖上新亭好,公來日出初。 
湖の水面につき出たあずまやがなかなか良いものだ。日の出とともにあのお方が初めてお出ましになられるという。
水文浮枕簟,瓦影蔭龜魚。
 
まくらと簟の涼しげなシーツには水の波紋の模様が浮かび上がっている。水面に四阿の瓦の陰に映るとそこに亀や魚が集まってくる。


奉和虢州劉給事使君三堂新題二十一詠:流水
(虢州刺史の劉給事君が改築して「三堂」という名をつけ「三堂新題二十一詠」に和し奉るの「流水」を詠う。)
汩汩幾時休,從春復到秋。 
ザーザーと流水の音が いつ休まず流れかつづいている。春から秋までながれ、秋から春までながれる。
只言池未滿,池滿強交流。
 
ただ、池がいっはいになりはしないからというのだけれど、池がいっぱいになったらというものの、なれば流れが入り混じってしまうというものだ。

287-3 
奉和虢州劉給事使君三堂新題二十一詠。竹洞
竹林0021(虢州刺史の劉給事君が改築して「三堂」という名をつけ「三堂新題二十一詠」に和し奉るの「竹洞」を詠う。)
竹洞何年有,公初斫竹開。
水の音を聞きながら進むと竹林の洞門が出来ている林ができるまで何年ぐらいたったのだろうか。あのお方が竹を切ってこの門を開かれたのです。
洞門無鎖鑰,俗客不曾來。

これほどの洞門であると外敵から守るための防御など必要はありません。だけど風流・風雅を理解できない人は通ってくることはできません。

(虢州【かしゅう】劉給事使君の「三堂新題二十一詠」に和し奉るの「竹洞」)
竹洞は何れの年よりか有る、公の初めて竹を斫って開きしなり。
洞門 鎖鑰 無きも、俗客曾て来らず。



『奉和虢州劉給事使君三堂新題二十一詠:竹洞』 現代語訳と訳註
(本文)

竹洞何年有,公初斫竹開。
洞門無鎖鑰,俗客不曾來。


(下し文)
(虢州【かしゅう】劉給事使君の「三堂新題二十一詠」に和し奉るの「竹洞」)
竹洞は何れの年よりか有る、公の初めて竹を斫って開きしなり。
洞門 鎖鑰 無きも、俗客曾て来らず。


(現代語訳)
(虢州刺史の劉給事君が改築して「三堂」という名をつけ「三堂新題二十一詠」に和し奉るの「竹洞」を詠う。)
水の音を聞きながら進むと竹林の洞門が出来ている林ができるまで何年ぐらいたったのだろうか。あのお方が竹を切ってこの門を開かれたのです。
これほどの洞門であると外敵から守るための防御など必要はありません。だけど風流・風雅を理解できない人は通ってくることはできません。


(訳注)
奉和虢州劉給事使君三堂新題二十一詠。竹洞

虢州刺史の劉給事君が改築して「三堂」という名をつけ「三堂新題二十一詠」に和し奉るの「竹洞」を詠う。


竹洞何年有,公初斫竹開。
水の音を聞きながら進むと竹林の洞門が出来ている林ができるまで何年ぐらいたったのだろうか。あのお方が竹を切ってこの門を開かれたのです。
・洞 1 筒形に抜け通る穴。ほらあな。「洞窟(どうくつ)・洞穴・洞門/空洞・風洞・鍾乳洞(しょうにゅうどう)」2 奥深い場所。婦人の部屋。また、仙人の住まい。「洞房・洞天」3 奥底まで見抜く。「洞見・洞察」〈トウ〉仙人の住まい。「仙洞」
・斫竹開 竹を切ってこの門を開かれる。


洞門無鎖鑰,俗客不曾來。
これほどの洞門であると外敵から守るための防御など必要はありません。だけど風流・風雅を理解できない人は通ってくることはできません。
・洞門 筒形に抜け通る穴
・鎖鑰 1 錠と鍵。また、戸締まり。2 外敵の侵入を防ぐ重要な場所。要所。
・俗客 風流・風雅を理解できない人。また、僧に対して、在家の人。俗人。