嘲魯連子 韓愈 戦国齊の魯仲連は繊細にして聡明である。黄色の斑があるあの「はしたか」に似ているようである。戰國齊の田巴はせがたかくろうれんなおとこだったが、口が上手いことに自惚れていることにこの男の哀れさを感じさせる。

2013年8月16日  同じ日の紀頌之5つのブログ
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩
Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
   
LiveDoor
揚雄 《甘泉賦 》 文選 賦<108-(5)#2-1>9分割26回 Ⅱ李白に影響を与えた詩858 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2838
●唐を代表する中唐の韓愈の儒家としての考えのよくわかる代表作の一つ
Ⅱ中唐詩・晩唐詩
 
 LiveDoor
嘲魯連子 韓愈(韓退之) <165>Ⅱ中唐詩771 漢文委員会kanbuniinkai 紀頌之の漢詩ブログ2839
●杜甫の全作品1141首を取り上げて訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"
Ⅲ杜甫詩1000詩集  LiveDoor 《寄題杜二錦江野亭》 厳武  蜀中転々 <528(附)>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2840 杜甫詩1000-528(附)-762/1500
●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている
Ⅳブログ漢・唐・宋詞詩集 Fc2 《擬魏太子鄴中集詩八首 應瑒》 謝靈運 六朝詩 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 2841 (08/16)
●●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩
Ⅴ.唐五代詞詩・宋詞詩・女性 LiveDoor 謁金門 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-259-5-#13  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2677
 
 ■最近の人気記事(漢詩の5ブログ各部門)
 ■主要詩人の一覧・詩目次・ブログindex

『楚辞・九歌』東君 屈原詩<78-#1>505 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1332http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67664757.html  
『楚辞』九辯 第九段―まとめ 宋玉  <00-#35> 664 漢文委員会kanbuniinkai 紀頌之の漢詩ブログ2304  
http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10-rihakujoseishi/archives/6471825.html  
安世房中歌十七首(1) 唐山夫人 漢詩 http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67710265.html  
為焦仲卿妻作 序 漢詩<143>古詩源巻三 女性詩http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67729401.html  
於凊河見輓船士新婚別妻一首 曹丕(魏文帝) 魏詩http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67759129.html  
朔風 (一章) 曹植 魏詩<25-#1>文選 雑詩 上 http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67780868.html  
謝靈運詩 
http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/1901_shareiun000.html 謝靈運詩 六朝期の山水詩人。この人の詩は上品ですがすがしい男性的な深みのある詩である。後世に多大な影響を残している。  
謝靈運が傲慢で磊落だったというが彼の詩からはそれを感じさせるということは微塵もない。謝靈運、謝朓、孟浩然は好きな詩人である。  
登永嘉緑嶂山詩 #1 謝霊運 <20> 詩集 386ーhttp://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67474554.html  
登池上樓 #1 謝霊運<25>#1  ー 
http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67502196.html  
孟浩然の詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/209mokonen01.html 孟浩然の詩 盛唐初期の詩人であるが謝霊運の詩に傾倒して山水詩人としてとてもきれいな詩を書いている。特に山水画のような病者の中で細やかな部分に動態を感じさせる表現力は素晴らしい。

李商隠詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/3991_rishoin000.html  
李商隠詩 華やかな時はほんの1年余り、残りは不遇であった。それが独特な詩を生み出した。この詩人の詩は物語であり、詩を単発で見ては面白くなく、数編から十数編のシリーズになっているのでそれを尊重して読まれることを進める。  
女性詩人 
http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/0josei00index.html 女性詩人 古代から近世に至るまで女性の詩は書くことを許されない環境にあった。貴族の子女、芸妓だけである。残されている詩のほとんどは詞、楽府の優雅、雅なものへの媚の詞である。しかしその中に針のような痛みを感じさせるものがあるのである。  
孟郊詩 
http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/328_moukou001.html 「文章得其微,物象由我裁。」詩人が作り出す文章は細やかなる描写表現を得ているものだ、万物の事象をも作り出すことさえも詩人自身の裁量でもってするのである。  
李商隠詩 
http://kanbuniinkai7.dousetsu.com/99_rishoinn150.html Ⅰ李商隠150

 

 

嘲魯連子 韓愈(韓退之) <165>Ⅱ中唐詩771 漢文委員会kanbuniinkai 紀頌之の漢詩ブログ2839

 

 

詩題: 嘲魯連子 

卷別: 卷三四0  文體: 五言古詩 

作年: 元和十一年  816  49 

 

 

嘲魯連子

(魯仲連をあざける)

魯連細而黠,有似黃鷂子。 

戦国齊の魯仲連は繊細にして聡明である。黄色の斑があるあの「はしたか」に似ているようである。

田巴兀老蒼,憐汝矜爪觜。 

戰國齊の田巴はせがたかくろうれんなおとこだったが、口が上手いことに自惚れていることにこの男の哀れさを感じさせる。

開端要驚人,雄跨吾厭矣。 

発端になったことはまず人々を驚かせる必要があった子である。戦いにおいて形ばかりに勇ましく軍馬にまたがっているようなものは私は嫌いである。

高拱禪鴻聲,若輟一杯水。 

両手を合わせてたかくあげて拝礼して、大鳥の声が聞えて儀式をする、若し大樽一杯の水によって止めることになる。

獨稱唐虞賢,顧未知之耳。 

古代の唐虞三代はひとり賢帝としょうされた、東晉の虎頭将軍はいまだ誰の耳に聞こえしらないものはない。

 

魯連子を嘲る

魯連 細にして黠【かつ】なり,黃鷂子に似る有り。 

田巴 老蒼を兀くす,汝を憐れむ 爪觜を矜るを。 

開端は 人を驚かすを要す,雄跨は吾 厭なり。 

高く拱し鴻聲くを禪し,若し一杯水をもって輟まんとす。 

獨り唐虞の賢を稱し,顧 未た之の耳にするを知らざる。 

 

 

『嘲魯連子』 現代語訳と訳註

鷹将(本文)

魯連細而黠,有似黃鷂子。 

田巴兀老蒼,憐汝矜爪觜。 

開端要驚人,雄跨吾厭矣。 

高拱禪鴻聲,若輟一杯水。 

獨稱唐虞賢,顧未知之耳。 

 

詩文(含異文)

魯連細而黠【魯連細兒黠】,有似黃鷂子。

田巴兀老蒼,憐汝矜爪觜。

開端要驚人,雄跨吾厭矣。

高拱禪鴻聲,若輟一杯水【若啜一杯水】。

獨稱唐虞賢,顧未知之耳。

 

 

(下し文)

魯連子を嘲る

魯連 細にして黠【かつ】なり,黃鷂子に似る有り。 

田巴 老蒼を兀くす,汝を憐れむ 爪觜を矜るを。 

開端は 人を驚かすを要す,雄跨は吾 厭なり。 

高く拱し鴻聲くを禪し,若し一杯水をもって輟まんとす。 

獨り唐虞の賢を稱し,顧 未た之の耳にするを知らざる。 

 

 

(現代語訳)

(魯仲連をあざける)

戦国齊の魯仲連は繊細にして聡明である。黄色の斑があるあの「はしたか」に似ているようである。

戰國齊の田巴はせがたかくろうれんなおとこだったが、口が上手いことに自惚れていることにこの男の哀れさを感じさせる。

発端になったことはまず人々を驚かせる必要があった子である。戦いにおいて形ばかりに勇ましく軍馬にまたがっているようなものは私は嫌いである。

両手を合わせてたかくあげて拝礼して、大鳥の声が聞えて儀式をする、若し大樽一杯の水によって止めることになる。

古代の唐虞三代はひとり賢帝としょうされた、東晉の虎頭将軍はいまだ誰の耳に聞こえしらないものはない。

 

 

(訳注)

嘲魯連子

(魯仲連などをあざける)

魯仲連【ろちゅうれん】とは。中国、戦国時代の斉の雄弁家。高節を守って誰にも仕えず、諸国を遊歴した。生没年未詳。魯連。【案:齊田巴辯於徂丘,議於稷下,一日而服千人,有徐劫弟子曰魯連,年十二,謂劫曰:「臣願當田子,使不得復」魯連往見田,巴於是杜口易業,終身不談。】

 

 

魯連 而黠 ,有似 鷂子

戦国齊の魯仲連は繊細にして聡明である。黄色の斑があるあの「はしたか」に似ているようである。

魯連」魯連(戰國齊)。

細」繊細。

「黠」聰明。かんかつ【奸黠/姦黠】とは。意味や解説。[名・形動]悪賢いこと。また、そのさま。狡猾(こうかつ)

「黃」黃。皇帝のいろ。

「鷂子」飛禽、はしたか。

 

 

田巴 兀老蒼 ,憐汝 爪觜

戰國齊の田巴はせがたかくろうれんなおとこだったが、口が上手いことに自惚れていることにこの男の哀れさを感じさせる。

「田巴」田巴(戰國齊)。

「兀」 たかい。はげやま。無知。兀兀:地道に働くさま。たゆまず努め励むさま。

「老蒼」年をとって髪が白くなること。老練。

「矜」矜持。うぬぼれる。

「爪觜」言語動作において口才であること。

 

 

開端 驚人 ,雄跨 厭矣

発端になったことはまず人々を驚かせる必要があった子である。戦いにおいて形ばかりに勇ましく軍馬にまたがっているようなものは私は嫌いである。

「開端」発端,始まり

「雄跨」雄々しくまたがる

 

 

高拱 鴻聲 ,若輟 一杯

両手を合わせてたかくあげて拝礼して、大鳥の声が聞えて儀式をする、若し大樽一杯の水によって止めることになる。

「高拱」高。拱【こまね】く。両手を組む。両手を合わせて拝礼する。転じて、ある方向に向かう。

「禪」宗教稱謂、禪。1 天子が天を祭る儀式。「封禅(ほうぜん)2 天子が位を譲る。「禅譲/受禅」3 仏教で、雑念を払い、心を集中して悟りの境地を得ること。「禅定(ぜんじょう)/座禅・参禅・修禅

「鴻」(飛禽)、鴻。大鳥。

「輟」一般行為(其他部)、輟。やめる。

 

 

獨稱唐虞 ,顧未 知之 耳。

古代の唐虞三代はひとり賢帝としょうされた、東晉の虎頭将軍はいまだ誰の耳に聞こえしらないものはない。

「唐虞」中国の伝説上の聖天子である陶唐氏(尭(ぎょう))と有虞氏(舜(しゅん))を併せてよぶ名。また、その二人の治めた時代。とうぐさんだい【唐虞三代】尭と舜に、夏・殷(いん)・周の3代を加えた呼び名。

「顧」 愷之中国・東晋時代の画家。字は長康、またかつて虎頭将軍となったことから、顧虎頭とも称する。

 ani0026