《大行皇太后挽歌詞,三首之一》このような状況の中で、崩御され、禁中においては武帳に座する人も出る人もなく、今の太平の世に際して、玄室を覆い、ご葬儀を行うということはまことに哀しいことである。

 

2013年10月6日  同じ日の紀頌之5つのブログ
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場
Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
   
LiveDoor
司馬相如 《上林賦 》(4)#2-2 文選 賦<110-#2-2>13分割52回 Ⅱ李白に影響を与えた詩909 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3093
●唐を代表する中唐の韓愈の儒家としての考えのよくわかる代表作の一つ
Ⅱ中唐詩・晩唐詩
 
 LiveDoor
《大行皇太后挽歌詞,三首之一》韓愈(韓退之) Ⅱ中唐詩 <822>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3094韓愈詩-198
●杜甫の全作品1141首を取り上げて訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"
Ⅲ杜甫詩1000詩集  LiveDoor 661 《棕拂子》 蜀中転々 杜甫 <567-#1>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3095 杜甫詩1000-567-#1-813/1500
●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている
Ⅳブログ漢・唐・宋詞詩集 Fc2 34曹植(曹子建) 《贈白馬王彪 其六》 魏詩 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 3096 (10/06)
●●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩
Ⅴ.唐五代詞詩・宋詞詩・女性 LiveDoor 夢江南二首 其二 皇甫松  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-310-5-#64  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3097
 
 ■最近の人気の文・賦・詩・詞(漢詩の5ブログ各部門)
 ■主要詩人の一覧・詩目次・ブログindex

『楚辞・九歌』東君 屈原詩<78-#1505 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1332 
http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67664757.html 
『楚辞』九辯 第九段―まとめ 宋玉  <00-#35> 664 漢文委員会kanbuniinkai 紀頌之の漢詩ブログ2304 
http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10-rihakujoseishi/archives/6471825.html 
安世房中歌十七首(1) 唐山夫人 漢詩 http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67710265.html 
為焦仲卿妻作 序 漢詩<143>古詩源 巻三 女性詩http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67729401.html 
於凊河見輓船士新婚別妻一首 曹丕(魏文帝) 魏詩http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67759129.html 
朔風 (一章) 曹植 魏詩<25-1>文選 雑詩 上 http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67780868.html 
謝靈運詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/1901_shareiun000.html 謝靈運詩六朝期の山水詩人。この人の詩は上品ですがすがしい男性的な深みのある詩である。後世に多大な影響を残している。 
謝靈運が傲慢で磊落だったというが彼の詩からはそれを感じさせるということは微塵もない。謝靈運、謝朓、孟浩然は好きな詩人である。 
登永嘉緑嶂山詩 #1 謝霊運 <20> 詩集 386http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67474554.html 
登池上樓 #1 謝霊運<25>#1  ー http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67502196.html 
孟浩然の詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/209mokonen01.html 孟浩然の詩盛唐初期の詩人であるが謝霊運の詩に傾倒して山水詩人としてとてもきれいな詩を書いている。特に山水画のような病者の中で細やかな部分に動態を感じさせる表現力は素晴らしい。
李商隠詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/3991_rishoin000.html 
李商隠詩 華やかな時はほんの1年余り、残りは不遇であった。それが独特な詩を生み出した。この詩人の詩は物語であり、詩を単発で見ては面白くなく、数編から十数編のシリーズになっているのでそれを尊重して読まれることを進める。 
女性詩人 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/0josei00index.html 女性詩人古代から近世に至るまで女性の詩は書くことを許されない環境にあった。貴族の子女、芸妓だけである。残されている詩のほとんどは詞、楽府の優雅、雅なものへの媚の詞である。しかしその中に針のような痛みを感じさせるものがあるのである。 
孟郊詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/328_moukou001.html 「文章得其微,物象由我裁。」詩人が作り出す文章は細やかなる描写表現を得ているものだ、万物の事象をも作り出すことさえも詩人自身の裁量でもってするのである。 
李商隠詩 http://kanbuniinkai7.dousetsu.com/99_rishoinn150.html 

 

《大行皇太后挽歌詞,三首之一》韓愈(韓退之) Ⅱ中唐詩 <822  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3094韓愈詩-198

 

作者: 韓愈  816年元和十一年49

卷別: 卷三四四  文體: 五言律詩 

詩題: 大行皇太后挽歌詞,三首之一

 

 

行皇太后挽歌詞 其一

(憲宗の母である莊憲皇后の諡「大行皇太后」の野辺の送り、柩の車を挽きつつうたう歌三首の一。)

一紀尊名正,三時孝養榮。

皇太后はその尊名を正されること十二年の久しきに及び、その間、今の天子は特に孝養を盡されて一日に三度も起居を候せられた。

高居朝聖主,厚德載群生。

こうして、高居には聖主を朝するように命を出され、この世においてこれほどの厚い徳のある施政は多くの人民の者が頭上に載せてあがめる。

武帳虛中禁,玄堂掩太平。

このような状況の中で、崩御され、禁中においては武帳に座する人も出る人もなく、今の太平の世に際して、玄室を覆い、ご葬儀を行うということはまことに哀しいことである。

秋天笳鼓歇,松柏遍山鳴。 

澄み切った秋の空に胡笳と鼓の声音がひびく、葬儀が済むと、満山の松柏を風が抜けて哀鳴するだけなのだ。

 

其の一

一紀 尊名正しく,三時 孝養榮える。

高居 聖主を朝せしめ,厚德 群生を載す。

武帳 中禁を虛しくし,玄堂 太平に掩う。

秋天 笳鼓歇みて,松柏 山に遍ねく鳴く。 

yuugure02 

 

『行皇太后挽歌詞 其一』 現代語訳と訳註

(本文)

 行皇太后挽歌詞 其一

一紀尊名正,三時孝養榮。

高居朝聖主,厚德載群生。

武帳虛中禁,玄堂掩太平。

秋天笳鼓歇,松柏遍山鳴。 
 

(下し文)

 其の一

一紀 尊名正しく,三時 孝養榮える。

高居 聖主を朝せしめ,厚德 群生を載す。

武帳 中禁を虛しくし,玄堂 太平に掩う。

秋天 笳鼓歇みて,松柏 山に遍ねく鳴く。 

 

(現代語訳)

(憲宗の母である莊憲皇后の諡「大行皇太后」の野辺の送り、柩の車を挽きつつうたう歌三首の一。)

皇太后はその尊名を正されること十二年の久しきに及び、その間、今の天子は特に孝養を盡されて一日に三度も起居を候せられた。

こうして、高居には聖主を朝するように命を出され、この世においてこれほどの厚い徳のある施政は多くの人民の者が頭上に載せてあがめる。

このような状況の中で、崩御され、禁中においては武帳に座する人も出る人もなく、今の太平の世に際して、玄室を覆い、ご葬儀を行うということはまことに哀しいことである。

澄み切った秋の空に胡笳と鼓の声音がひびく、葬儀が済むと、満山の松柏を風が抜けて哀鳴するだけなのだ。

 

 

 

(訳注)

大行皇太后挽歌詞,三首之一

(憲宗の母である莊憲皇后の諡「大行皇太后」の野辺の送り、柩の車を挽きつつうたう歌三首の一。)

 

一紀 尊名 正,三時 孝養

皇太后はその尊名を正されること十二年の久しきに及び、その間、今の天子は特に孝養を盡されて一日に三度も起居を候せられた。

「一紀」紀十二年。皇后は永貞元年以て尊ばれて皇太后となり、元和十一年に崩じ、それから十一年になるから「一紀」と云ったのである。

「尊」語義類別:人、稱謂、尊稱美稱、尊。

「三時」一日に三度も起居を候せられること。『禮記』「九月七月之喪,三時也;五月之喪,二時也;三月之喪,一時也。」とある。

「孝養」おやこうこうすること。

「榮」まつること。

 

 

高居 聖主 ,厚德 群生

こうして、高居には聖主を朝するように命を出され、この世においてこれほどの厚い徳のある施政は多くの人民の者が頭上に載せてあがめる。

 

 

武帳 虛中禁 ,玄堂 太平

このような状況の中で、崩御され、禁中においては武帳に座する人も出る人もなく、今の太平の世に際して、玄室を覆い、ご葬儀を行うということはまことに哀しいことである。

「武帳」語義類別:物、器物、帳幕、帳。

「中禁」禁中と同じ。天子が住む宮中(きゅうちゅう)を指す。禁裏(きんり)とも呼ばれる。

「玄堂」碑塔陵墓、墳墓。ここでは御棺を入れる北側の講堂をいう。

 

 

秋天 笳鼓 ,松柏 遍山

澄み切った秋の空に胡笳と鼓の声音がひびく、葬儀が済むと、満山の松柏を風が抜けて哀鳴するだけなのだ。

「秋天」澄み切った秋の空。

「笳鼓」胡笳と鼓。軍隊につきもの。

「歇」語義類別:其他、現象、自然現象、歇。

「松柏」墳墓の東西に植える、東は松で、西に柏。

「遍山」すべての山峰崖嶺。満山。
宮島(6)