韓愈《和侯協律詠筍》 そして、やがては行列を成して下女と下男、召し使いのようである。あるいは、筍は根っこで環って群立する様子は子や孫というのに比すべきである。


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《和侯協律詠筍》韓愈

(韓退之) Ⅱ中唐詩 <826  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3114韓愈詩-202-#1

 

 

作者:    韓愈       816    元和十一年49

卷別:    卷三四四              文體:  五言古詩

詩題:    和侯協律詠筍

 

 

和侯協律詠筍#1

(侯喜が筍について詠った詩に唱和した詩。)

竹亭人不到,新筍滿前軒。

この竹亭には人が来ないでいるうちに、新しい筍が率々と出て、軒の前に一杯になっている。

乍出真堪賞,初多未覺煩。

これらが思いがけず出てきたのは、真に鑑賞するに十分であるし、はじめは多くても、それは珍しいものだから煩わしいことなどと思うことはない。

成行齊婢僕,環立比兒孫。

そして、やがては行列を成して下女と下男、召し使いのようである。あるいは、筍は根っこで環って群立する様子は子や孫というのに比すべきである。

驗長常攜尺,愁乾屢側盆。

その伸びるのを試すためには常に物差しを携帯して、その丈の長さをはかり、そしてその辺の土の乾くのを気を付けてしばしば盆に水を入れて注ぎかけてやるのである。

對吟忘膳飲,偶坐變朝昏。

その筍に対して、吟詠したならば、飲食を忘れてしまうだろう。偶然やってきて座ったとするならば、朝と夕方ではその様子が違っていることに気が付くことであろう。

侯協律【こうきょうりつ】詠筍をずるに和す #1

竹亭 人 到らず,新筍 前軒に滿つ。

乍【たちま】ち出でて真に賞する堪へたり,初めて多くして未だ煩わしきをえ覺ず。

行を成して婢僕【ひぼく】に齊しく,環立して兒孫に比す。

長ずるを驗して常に尺を攜え,乾くを愁いて屢ば盆を側つ。

對吟して膳飲【ぜんいん】忘れ,偶坐して朝昏を變ず。

#2

滯雨膏腴驕陽氣候溫。

得時方張王,挾勢欲騰騫。

見角牛羊沒,看皮虎豹存。

攢生猶有隙,散布忽無垠。

詎可持籌算,誰能以理言。

#3

縱橫公占地,羅列暗連根。

狂劇時穿壁,橫強幾觸藩。

深潛如避逐,遠去若追奔。

始訝妨人路,還驚入藥園。

萌芽防寖大,覆載莫偏恩。

#4

已復侵危砌,非徒出短垣。

身寧虞瓦礫,計擬揜蘭蓀。

且歎高無數,庸知上幾番。

短長終不校,先後竟誰論。

外恨苞藏密,中仍節目繁。

#5

暫須迴步履,要取助盤飧。

穰穰疑翻地,森森兢塞門。

戈矛頭戢戢,蛇虺首掀掀。

婦懦咨料揀,兒癡謁盡

侯生來慰我,詩句讀驚魂。

屬和才將竭,呻吟至日暾。

竹林0021 

 

『和侯協律詠筍』 現代語訳と訳註

(本文) 和侯協律詠筍#1

竹亭人不到,新筍滿前軒。

乍出真堪賞,初多未覺煩。

成行齊婢僕,環立比兒孫。

驗長常攜尺,愁乾屢側盆。

對吟忘膳飲,偶坐變朝昏。

 

 

(下し文)

侯協律【こうきょうりつ】詠筍をずるに和す #1

竹亭 人 到らず,新筍 前軒に滿つ。

乍【たちま】ち出でて真に賞する堪へたり,初めて多くして未だ煩わしきをえ覺ず。

行を成して婢僕【ひぼく】に齊しく,環立して兒孫に比す。

長ずるを驗して常に尺を攜え,乾くを愁いて屢ば盆を側つ。

對吟して膳飲【ぜんいん】忘れ,偶坐して朝昏を變ず。

 

 

(現代語訳)

(侯喜が筍について詠った詩に唱和した詩。)

この竹亭には人が来ないでいるうちに、新しい筍が率々と出て、軒の前に一杯になっている。

これらが思いがけず出てきたのは、真に鑑賞するに十分であるし、はじめは多くても、それは珍しいものだから煩わしいことなどと思うことはない。

そして、やがては行列を成して下女と下男、召し使いのようである。あるいは、筍は根っこで環って群立する様子は子や孫というのに比すべきである。

その伸びるのを試すためには常に物差しを携帯して、その丈の長さをはかり、そしてその辺の土の乾くのを気を付けてしばしば盆に水を入れて注ぎかけてやるのである。

その筍に対して、吟詠したならば、飲食を忘れてしまうだろう。偶然やってきて座ったとするならば、朝と夕方ではその様子が違っていることに気が付くことであろう。

 

 

(訳注)

和侯協律詠筍#1

(侯喜が笋について詠った詩に唱和した詩。)

・侯協律 侯喜というもの。

 

竹亭人不到,新筍滿前軒。

この竹亭には人が来ないでいるうちに、新しい筍が率々と出て、軒の前に一杯になっている。

 

乍出真堪賞,初多未覺煩。

これらが思いがけず出てきたのは、真に鑑賞するに十分であるし、はじめは多くても、それは珍しいものだから煩わしいことなどと思うことはない。

 

成行齊婢僕,環立比兒孫。

そして、やがては行列を成して下女と下男、召し使いのようである。あるいは、筍は根っこで環って群立する様子は子や孫というのに比すべきである。

・婢僕 下女と下男。召し使い。

 

驗長常攜尺,愁乾屢側盆。

その伸びるのを試すためには常に物差しを携帯して、その丈の長さをはかり、そしてその辺の土の乾くのを気を付けてしばしば盆に水を入れて注ぎかけてやるのである。

・驗長 その伸びるのを試す。

・側盆 盆にある水を灌ぎかける。

 

對吟忘膳飲,偶坐變朝昏。

その筍に対して、吟詠したならば、飲食を忘れてしまうだろう。偶然やってきて座ったとするならば、朝と夕方ではその様子が違っていることに気が付くことであろ
真竹002