韓愈《和侯協律詠筍》#4段々伸びるとその高さが図れないということが驚くべきことで、上の方へは幾段になるのかわからないのである。

 

2013年10月13日 同じ日の紀頌之5つのブログ
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《和侯協律詠筍》韓愈

(韓退之) Ⅱ中唐詩 <829  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3129韓愈詩-202-#4

 

 

和侯協律詠筍#1

(侯喜が筍について詠った詩に唱和した詩。)

竹亭人不到,新筍滿前軒。

この竹亭には人が来ないでいるうちに、新しい筍が率々と出て、軒の前に一杯になっている。

乍出真堪賞,初多未覺煩。

これらが思いがけず出てきたのは、真に鑑賞するに十分であるし、はじめは多くても、それは珍しいものだから煩わしいことなどと思うことはない。

成行齊婢僕,環立比兒孫。

そして、やがては行列を成して下女と下男、召し使いのようである。あるいは、筍は根っこで環って群立する様子は子や孫というのに比すべきである。

驗長常攜尺,愁乾屢側盆。

その伸びるのを試すためには常に物差しを携帯して、その丈の長さをはかり、そしてその辺の土の乾くのを気を付けてしばしば盆に水を入れて注ぎかけてやるのである。

對吟忘膳飲,偶坐變朝昏。

その筍に対して、吟詠したならば、飲食を忘れてしまうだろう。偶然やってきて座ったとするならば、朝と夕方ではその様子が違っていることに気が付くことであろう。

侯協律【こうきょうりつ】詠筍をずるに和す #1

竹亭 人 到らず,新筍 前軒に滿つ。

乍【たちま】ち出でて真に賞する堪へたり,初めて多くして未だ煩わしきをえ覺ず。

行を成して婢僕【ひぼく】に齊しく,環立して兒孫に比す。

長ずるを驗して常に尺を攜え,乾くを愁いて屢ば盆を側つ。

對吟して膳飲【ぜんいん】忘れ,偶坐して朝昏を變ず。

#2

滯雨膏腴驕陽氣候溫。

雨が長雨になれば膏沃な土地であっても水にあふれ、日照り続きになれば気温は暖かになる。

得時方張王,挾勢欲騰騫。

晴雨ということになればいよいよ筍が時のいきおいを得てなお成長していくことになり、その勢いを挟んで手を突き上げるほどに昇りそうになる。

見角牛羊沒,看皮虎豹存。

その見た目は角に似ているが牛や羊であるところの本体は隠れているがその表面の皮膚は虎豹によく似ているというものだ。

攢生猶有隙,散布忽無垠。

集合して生じたとしてもなお隙間があり、この園に散布したとしても際限が在りはしない。

詎可持籌算,誰能以理言。

どうやってこれを数えることが出来ようか、また誰がこの理屈を把握してその発生の理由を述べることが出来ようか。

#2

滯雨 膏腴【こうゆ】【うるお】い,驕陽【きょうよう】氣候溫【あたた】かなり。

時を得て方に張王し,勢を挾【さしはさ】んで騰騫せむと欲す。

角を見【あら】わして牛羊沒し,皮を看れば虎豹【こひょう】存す。

攢生【さんせい】して猶お隙有り,散布して忽ち垠【かぎ】り無し。

詎【な】んぞ籌【ちゅう】を持して算す可き,誰か能く理を以って言わむ。

 

#3

縱橫公占地,羅列暗連根。

こうして、公然として縦横にその地を占め、勝手に羅列していながら、地下においてひそかに根を連ねている。

狂劇時穿壁,橫強幾觸藩。

まかり間違えば、時には、土壁を穿って、あらぬ方へ這い出るし、勢いの強いのが横暴にも藩籬においてこれを打ち破ることさえある。

深潛如避逐,遠去若追奔。

その地中深くに潜めるには追われるのを避けるようなものだが、本根から遠く隔てるのは走るのを追われたようである。

始訝妨人路,還驚入藥園。

はじめは何故に人の通行するを道を妨げるかと疑ったが、元来、物に頓着せぬからで、薬園の中まで入りこんだのは驚くほどである。

萌芽防寖大,覆載莫偏恩。

筍はもと竹の萌芽であるが、次第に大きくなると、邪魔になるから注意して、これを防ぐべくして天地覆載の恩も、決して辺鄙なわけではない。

縱橫【じゅうおう】公に地を占め,羅列して暗に根を連ね。

狂劇 時に壁を穿ち,橫強 幾たびか藩【まがき】に觸る。

深く潛み逐うを避くるが如し,遠く去り奔るを追うが若し。

始めは訝【いぶか】る人の路を妨ぐるかと,還た驚く藥園に入るかと。

萌芽 寖【や】や大ならむことを防ぎ,覆載【ふさい】恩を偏する莫れ。

#4

已復侵危砌,非徒出短垣。

既に崩れかかった階の砌に侵し入って來る、ひとり短い垣根から出るというほどのことでもない。

身寧虞瓦礫,計擬揜蘭蓀。

たとえ、瓦礫が路にあたったとしても格別用心せず、果ては、蘭蓀のごとき芳香草をも押しかぶるほどの勢いである。

且歎高無數,庸知上幾番。

段々伸びるとその高さが図れないということが驚くべきことで、上の方へは幾段になるのかわからないのである。

短長終不校,先後竟誰論。

はてはその長短を比較することもできなくなるし、どちらが先に生えたのか、どちらが後か、そんなことは論ずる必要もなく、すべてが同じくらいの丈に伸び揃ってしまう。
外恨苞藏密,中仍節目繁。

表面には竹の皮が厳密に包んであるのが、邪魔になるが、中には節が繁く伸び揃っている。

已に復た危砌【きせい】を侵す,徒らに出短垣【たんえん】にづるに非ず。

身は寧ろ瓦礫【がれき】を虞【おもんばか】らんや,計は蘭蓀【らんそん】を揜わむと擬す。

且つ歎ず 高くして數 無きを,庸【な】んぞ知らん 上ること幾番【いくばん】。

短長 終【つい】に校【くら】べず,先後 竟に誰か論んぜむ。

外は苞藏【ほうぞう】の密なるを恨み,中は節目の繁きに仍る。

 

隋堤01 

『和侯協律詠筍』 現代語訳と訳註

(本文) #4

已復侵危砌,非徒出短垣。

身寧虞瓦礫,計擬揜蘭蓀。

且歎高無數,庸知上幾番。

短長終不校,先後竟誰論。

外恨苞藏密,中仍節目繁。

 

 

(下し文) #4

已に復た危砌【きせい】を侵す,徒らに出短垣【たんえん】にづるに非ず。

身は寧ろ瓦礫【がれき】を虞【おもんばか】らんや,計は蘭蓀【らんそん】を揜わむと擬す。

且つ歎ず 高くして數 無きを,庸【な】んぞ知らん 上ること幾番【いくばん】。

短長 終【つい】に校【くら】べず,先後 竟に誰か論んぜむ。

外は苞藏【ほうぞう】の密なるを恨み,中は節目の繁きに仍る。

 

 

 

(現代語訳)

既に崩れかかった階の砌に侵し入って來る、ひとり短い垣根から出るというほどのことでもない。

たとえ、瓦礫が路にあたったとしても格別用心せず、果ては、蘭蓀のごとき芳香草をも押しかぶるほどの勢いである。

はてはその長短を比較することもできなくなるし、どちらが先に生えたのか、どちらが後か、そんなことは論ずる必要もなく、すべてが同じくらいの丈に伸び揃ってしまう。
段々伸びるとその高さが図れないということが驚くべきことで、上の方へは幾段になるのかわからないのである。

表面には竹の皮が厳密に包んであるのが、邪魔になるが、中には節が繁く伸び揃っている。

 

 

(訳注) #4

已復侵危砌,非徒出短垣。

既に崩れかかった階の砌に侵し入って來る、ひとり短い垣根から出るというほどのことでもない。

危砌

・短垣 短い垣根。

 

身寧虞瓦礫,計擬揜蘭蓀。

たとえ、瓦礫が路にあたったとしても格別用心せず、果ては、蘭蓀のごとき芳香草をも押しかぶるほどの勢いである。

・揜 ](1) とじる,閉める,(【同】关)掩上ドアを閉める.(2) 《方》(戸やふたを閉める時)ものがはさまる手被掩了一下手がドアにはさまった.(1) 覆う,覆い隠す掩面顔を(手で)隠す.(2) 隙を突く,不意を襲う掩.

 

且歎高無數,庸知上幾番。

段々伸びるとその高さが図れないということが驚くべきことで、上の方へは幾檀になるのかわからないのである。

・庸 ①もちいる。②もってする。③つねに。④なんぞ。⑤唐代の税。

・幾番 竹が繁る様子が幾段にも及んでいること。

 

短長終不校,先後竟誰論。

はてはその長短を比較することもできなくなるし、どちらが先に生えたのか、どちらが後か、そんなことは論ずる必要もなく、すべてが同じくらいの丈に伸び揃ってしまう。

 

 

外恨苞藏密,中仍節目繁。

表面には竹の皮が厳密に包んであるのが、邪魔になるが、中には節が繁く伸び揃っている。
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