韓愈《瀧吏》嶺南行(4)-8 朝廷のおえら方の間にシラミのように悪徳官吏としてまざれこみ、武芸もなければ文才もないという。仁義で自分のうわべの学識で飾り、言葉巧みに媚びて自分ひとり世渡りをうまくやり、ついてくる仲間をめちゃくちゃにしたのではございますまいかね。
 

2014年1月5日  の紀頌之5つのブログ
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場
Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
 
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班孟堅(班固)《西都賦》(46)#17-3 文選 賦<112―46>18分割55回 Ⅱ李白に影響を与えた詩1000 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3548 (46)#17-3
●唐を代表する中唐の韓愈の儒家としての考えのよくわかる代表作の一つ
Ⅱ中唐詩・晩唐詩
 
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《瀧吏》嶺南行(4)-8韓愈(韓退之) Ⅱ中唐詩 <913>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3549韓愈詩-238
●杜甫の全作品1141首を取り上げて訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"
Ⅲ杜甫詩1000詩集  LiveDoorブログ 741 《又送(惠義寺園送辛員外)〔草堂逸詩拾遺〕》 蜀中転々 杜甫 <648>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3550 杜甫詩1000-648-904/1500〔草堂逸詩拾遺-(17)〕
●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている
Ⅳブログ漢・唐・宋詞詩集 Fc2ブログ 245 《歎昨日三首其一》盧仝 中唐詩  kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 3551 (01/05)
●●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩。唐から五代詩詞。花間集
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嶺南行(4)-#8

得無虱其間,不武亦不文。

朝廷のおえら方の間にシラミのように悪徳官吏としてまざれこみ、武芸もなければ文才もないという。

仁義飭其躬,巧姦敗群倫。

 仁義で自分のうわべの学識で飾り、言葉巧みに媚びて自分ひとり世渡りをうまくやり、ついてくる仲間をめちゃくちゃにしたのではございますまいかね。


叩頭謝吏言,始慚今更羞。

私は、あたまを地につけてこの瀧川の役人にお礼をいった、最初からおはずかしいと思っていましたが今やまた一そうはじ入ってしまいました。

歷官二十餘,國恩並未酬。

私は、あたまを地につけてこの瀧川の役人にお礼をいった、最初からおはずかしいと思っていましたが今やまた一そうはじ入ってしまいました。

岳陽樓詩人0051

 

『瀧吏』 現代語訳と訳註

(本文) #8

得無虱其間,不武亦不文。

仁義飭其躬,巧姦敗群倫。

 

叩頭謝吏言,始慚今更羞。

歷官二十餘,國恩並未酬。

 

 (下し文) #8

其の間に虱【しらみ】で得るや無しか,武あらずか亦た文あらずか。

仁義もて其の躬を飭【かざ】りしか,巧姦【こうかん】もて群倫【ぐんりん】を敗りしか。

 

頭を叩きて吏に謝して言う,始めて慚じて 今 更に羞ず。

官を歷ること二十餘,國恩 並らびに 未だ酬いず。

 

(現代語訳)

朝廷のおえら方の間にシラミのように悪徳官吏としてまざれこみ、武芸もなければ文才もないという。

仁義で自分のうわべの学識で飾り、言葉巧みに媚びて自分ひとり世渡りをうまくやり、ついてくる仲間をめちゃくちゃにしたのではございますまいかね。

私は、あたまを地につけてこの瀧川の役人にお礼をいった、最初からおはずかしいと思っていましたが今やまた一そうはじ入ってしまいました。

私は、あたまを地につけてこの瀧川の役人にお礼をいった、最初からおはずかしいと思っていましたが今やまた一そうはじ入ってしまいました。

 

 

(訳注) #8

得無虱其間,不武亦不文。

朝廷のおえら方の間にシラミのように悪徳官吏としてまざれこみ、武芸もなければ文才もないという。

得無 反語。そうではなかろうか。

虱 悪徳官吏を虱官といい、その武官となって悪事を働いていたということ。

 

仁義飭其躬,巧姦敗群倫。

仁義で自分のうわべの学識で飾り、言葉巧みに媚びて自分ひとり世渡りをうまくやり、ついてくる仲間をめちゃくちゃにしたのではございますまいかね。

飾其窮 仁義というころもで自分のうわべの学識で飾り、。

巧姦 わるがしこいこと、言葉巧みに媚びて自分ひとり世渡りをうまくやること。

群倫 韓愈には弟子・グループがたくさんいた。

 

 

叩頭謝吏言,始慚今更羞。

私は、あたまを地につけてこの瀧川の役人にお礼をいった、最初からおはずかしいと思っていましたが今やまた一そうはじ入ってしまいました。

叩頭 ひざまずいて頭を地面にこつこつうちつけるお辞儀のし方。恐れ入った場合のていねいなお辞儀のし方である。

始慚 この詩の第二十二句、#3の後半に「汗出愧且駭。」とある。それが「姶めに愧ず」である。

瀧吏9分割―#3

儂幸無負犯,何由到而知。

官今行自到,那遽妄問為。

不虞卒見困,汗出愧且駭。

吏曰聊戲官,儂嘗使往罷。

儂【われ】幸にして負犯【ふはん】無し,何に由って到って知らん。

官 今行いて自ら到らん,那ぞ遽【にわか】に妄【みだり】に問うことを為さんと。

虞【はから】ざりき卒【にわか】に見困しめられんとは,汗出でて愧じ且つ駭【おどろ】く

吏曰く聊【いささ】か戲官に【たわむ】る,儂【われ】嘗って使いして往いて罷【や】む。

《瀧吏》嶺南行(4)-3韓愈(韓退之) Ⅱ中唐詩 <908  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3524韓愈詩-233

 

歷官二十餘,國恩並未酬。

つぎつぎと二十余りの官職につきましたが、国の御恩にいっこう報いてはおりません。

歴官二十余 年譜などによれば、792年進士及第して、819年までであるから正式には18年である。足かけでいえば20年というほどの意味で、15年を超えると20ねんである。

宜武軍節度推官からかぞえで死ぬまでに韓愈の経た官職はせいぜい二十数年というぐらいである。

並未 ここの並は末という否定のことばを二音節にのばして、語気を完ではゆるめ、一方ではつよめる。
終南山06