韓愈《送侯喜》 世の時勢に遅れてしまい、全くの落伍者になってしまったので、都登路の車馬絡駅の塵埃を一人トボトボと歩くというのが億劫になって、今日、賜暇を願い出て長官たる私と別れて何処へ行こうというのか、気分転換、心機一転の作としては大いに結構なことである。正月、一般の業務の始まるころまでにはどうしても帰ってきてもらわねばなるまい。


2014年3月1日 の紀頌之5つのブログ
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年:820  元和十五年  53

卷別: 卷三四三  文體: 七言 

詩題: 送侯喜 

寫作地點: 長安(京畿道 / 京兆府 / 長安

交遊人物/地點: 侯喜 當地交遊(京畿道 京兆府 長安)

 

 

送侯喜

(賜暇を願い出た侯喜を許可し見送る)

已作龍鐘後時者,懶於街裡蹋塵埃。 

君はもうすでに衰老という世代になっていて、世の時勢に遅れてしまい、全くの落伍者になってしまったので、都登路の車馬絡駅の間を、塵埃を踏みつつ一人トボトボと歩くというのが億劫になってしまったようだ。

如今便別長官去,直到新年衙日來。 

それももっともな事であろうが、今日、賜暇を願い出て長官たる私と別れて何処へ行こうというのか、気分転換、心機一転の作としては大いに結構なことであるが、しかし、正月、一般の業務の始まるころまでにはどうしても帰ってきてもらわねばなるまい。

 

(侯喜を送る)

已に龍鐘【りょうしょう】時に後るるものと作り,於街裡【がいり】に塵埃【じんあい】を蹋むより懶【ものう】し。 

今の如き 便ち長官に別れて去り,直ちに新年の衙日【がじつ】に到って來【こら】れよ。 

甘粛省-嘉峪関 

 

『送侯喜』 現代語訳と訳註

(本文)

送侯喜

已作龍鐘後時者,懶於街裡蹋塵埃。 

如今便別長官去,直到新年衙日來。 

 

 

(下し文)

(侯喜を送る)

已に龍鐘【りょうしょう】時に後るるものと作り,於街裡【がいり】に塵埃【じんあい】を蹋むより懶【ものう】し。 

今の如き 便ち長官に別れて去り,直ちに新年の衙日【がじつ】に到って來【こら】れよ。 

 

(現代語訳)

(賜暇を願い出た侯喜を許可し見送る)

君はもうすでに衰老という世代になっていて、世の時勢に遅れてしまい、全くの落伍者になってしまったので、都登路の車馬絡駅の間を、塵埃を踏みつつ一人トボトボと歩くというのが億劫になってしまったようだ。

それももっともな事であろうが、今日、賜暇を願い出て長官たる私と別れて何処へ行こうというのか、気分転換、心機一転の作としては大いに結構なことであるが、しかし、正月、一般の業務の始まるころまでにはどうしても帰ってきてもらわねばなるまい。

杏の花0055 

(訳注)

送侯喜

(賜暇を願い出た侯喜を許可し見送る)

別に『喜侯喜至寄張籍張徹』五言古詩というのがあり韓愈の門下性である。また、821年、長慶元年『雨中寄張博士籍、侯主簿喜』の時は韓愈が國子祭酒の大学総長であり、長官であったので、主簿は大学書記官で直属上司であった。

 

已作 龍鐘 後時 ,懶於 街裡 塵埃

君はもうすでに衰老という世代になっていて、世の時勢に遅れてしまい、全くの落伍者になってしまったので、都登路の車馬絡駅の間を、塵埃を踏みつつ一人トボトボと歩くというのが億劫になってしまったようだ。

「已作」すでに~と作す。

「龍鐘」衰老という世代になっているころ。生理狀態で、老いてる状況をいう。『除官赴闕至江州寄鄂岳李大夫』「盆城去鄂渚,風便一日耳。不枉故人書,無因帆江水。故人辭禮闈,旌節鎮江圻。而我竄逐者,龍鐘初得歸。 (官を除せられて闕に赴むいて江州に至り 鄂岳 李大夫に寄す)盆城は、鄂渚を去る,風便 一日 のみ。故人の書を枉げざれば,江水に帆する因無し。故人 禮闈【れいい】を辭し,旌節 江圻【こうさ】を鎮す。而【しか】も我 竄逐【ざんちく】の者,龍鐘【りょうしょう】初めて歸るを得たり。

「後時者」世の時勢に遅れてしまい、全くの落伍者。

「街裡蹋塵埃」都登路の車馬各駅の間を塵埃をふぃみつつつ一人トボトボと歩く。

 

 

如今 便別 長官 ,直到 新年 衙日

それももっともな事であろうが、今日、賜暇を願い出て長官たる私と別れて何処へ行こうというのか、気分転換、心機一転の作としては大いに結構なことであるが、しかし、正月、一般の業務の始まるころまでにはどうしても帰ってきてもらわねばなるまい。

「別長官」賜暇を願い出て長官たる私と別れる。

「去」何処へ行こうということ。

「到」帰ってきてもらわねばなるまい。

「新年衙日來」節慶、新年正月、一般の業務の始まるころまでにはどうしても。

 10risho長安城の図035