《韓愈詩index-4 [806年元和元年 39歳]江陵府参事軍・権知国子博士 51首(1)》韓愈(韓退之) Ⅱ中唐詩 <983> 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3899韓愈詩-韓愈詩index-4
その年の夏のおわりの六月、やっと、長安帰還の命令を、江陵で、うけとった。待ちに待った召還を果たす。
新しい任務は、権知国子博士。国立大学の准教授とでもいうべき地位である。さきの四門博士よりは、やや上級だが、正教授ではない。それでも、長安に帰れることは飛び上がるほどうれしかった。陽山や江陵に在任中につくった詩にしばしばうたった、鋤・鍬をとって祖先の基辺に残年を送ろうなどいう隠遁の考えは、たちまち雲散霧消し、さっさと長安に上って行った。