韓愈詩-韓愈142-#8送文暢師北遊 #8

從茲富裘馬,寧複茹藜蕨。余期報恩後,謝病老耕垡。

庇身指蓬茅,逞志縱獫猲。僧還相訪來,山藥煮可掘。

かくて、君は、裘馬に富む様な身分となれば、坊主の本色を無くして、精進三昧、藜や蕨ばかり食っているようなこともなく、その方が、人間味があって、却って、善いかも知れない。これに反して、自分は、今次召還された天恩に報ずることをなし得たなら、それで、思い置くことが無いから、病気を言い立てて歸農する。蓬茅の中に此身を置き、耕作を以て世を終わり、その間、暇でもあれば、猟犬でも引き連れて、山林を跋渉したい。その時、君が浮世の事をうるさく思つで、尋ねてきてくれたならば、僕射や相公の如き大した御馳走は到底できないが、せめては、山の芋でも掘って、それを煮て差し上げようとおもうところである。

韓昌黎集02-16

送文暢師北遊 #6

漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ7491

 806年貞元22 39-14)#8

14) #6

 <1703

 

 

 
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韓愈詩-韓愈142-#8

作時年:

806

貞元22

39

卷別:

全唐詩卷337-16 

文體:

 五言古詩

 

韓昌黎集巻02-16

 

 

詩題:

送文暢師北遊

序文

作地點:

長安(京畿道 / 京兆府 / 長安)

 

及地點:

(京畿道 京兆府 長安) 別名:京、京師、中京、京城、上都、京畿、西都  

交遊人物:

僧侶法師文暢

當地交遊(京畿道 京兆府 長安)

 

柳宗元

書簡

 

 

#5

征租聚異物,詭制怛巾襪。

土地の租税として徴収せるは、いづれも見たことの無いような物品ばかり、その地の人民の服装も、へんてこな拵え方であって、すべてが目慣れぬものである。

幽窮誰共語,思想甚含噦。

そうしたところから、幽窮の中に在って、話し相手もなく、いろいろ考へると、胸が悪くなって、嘔吐を催すばかりである。

昨來得京官,照壁喜見蠍。

ところが、幸にも、国士博士となって、都に召し還され、燈火を壁にさし付けて、サソリを見ても、嬉しく思う位であった。

況逢舊親識,無不比鶼.

まして、むかしの朋友に遭うと、けんけんと称する鳥が翔を並べて、飛ぶが如く.ケツという獣が二頭あいよって歩くが如く、いつまでも、相比し、相ならびて、末長く一緒に居たいとおもっていた。

#5

征租 異物を聚め,詭制 巾襪に怛く。

幽窮 誰と共に語らん,思想 噦を含むこと甚だし。

昨來 京官を得,壁を照して 蠍を見るを喜ぶ。

況んや 舊親識に逢い,鶼.に比せざる無し。

#6

長安多門,吊慶少休歇。

そうであれ、長安の都においては、非常に戸数も多いし、朋友もたくさんいるところであるから、たがいに離れない様にといっても、そういうわけにもゆかず、今日は誰の、葬礼、今は某の慶事というので、必ず出掛けてゆかねばならないのである。

而能勤來過,重惠安可揭。

そうした中、文暢師は、よくも勤めて来訪されていて、その重ねてあらわされる恵擇の厚いことに対しては、どうして、掲げて報ゆればよいのだろうかとおもっている。

當今聖政初,恩澤完獝狘。

今しも、聖天子が、新たに即位されたばかり、その恩澤は、飛禽走獣にも及ぶ程の時期である。

胡為不自暇,飄戾逐鸇

そういうことで、如何なれば、みずから寸暇を作ることできずにいるし、さりはさりとて、世人と同じような言い訳をすることはできないので、鷹の如く、鸇の如く、素早く野ネズミを見事に捕るが如く、詩文をつくろうとしているところである。 

#6

長安 門を多くし,吊慶 休歇少くす。

而【なんじ】能く勤めて來り過ぐ,重ねて惠む 安んぞ揭ぐ可きかを。

當今 聖政の初めなれば,恩澤に 狘【けつげつ】を完うす。

胡【なん】為れぞ 自ら暇あらざる,飄戾【ひょうれい】して鸇【せんけつ】を逐う。

#7

仆射領北門,威德壓胡羯。

君の行く方には、魏博節度使田季方が北門を領して、その威徳は、胡を壓服するに足る働きをしている。

相公鎮幽都,竹帛爛勳伐。

それに、幽州節度使劉濟は、幽都を鎮して、その勲功は、竹帛の上にかがやいて居る位である。

酒場舞閨姝,獵騎圍邊月。

そういうところに君が行かれると、或は宴会を催し、酒筵の上において、若い女共々に舞わせることもあるべく、或は狩猟を催し、辺地の月の皎皎たる下に、群がる騎馬を以て猟場を囲むこともあるべく、いづれにしても、非常な歓迎を受けられることであろう。

開張篋中寶,自可得津筏。

それから、君が今まで極力蒐集して篋中の寶となる例の送別の詩文を、いちいち開いて、僕射や相公にすすめたならば、渡りに船を得たるが如く、何かしかるべき役目でも仰せ付けるかも知れない。

#7

仆射 北門を領し,威德 胡羯を壓す。

相公 幽都に鎮し,竹帛 勳伐を爛かす。

酒場 閨姝を舞わしめ,獵騎 邊月を圍む。

篋中の寶を 開張すれば,自ら津筏を得可し。

#8

從茲富裘馬,寧複茹藜蕨。

かくて、君は、裘馬に富む様な身分となれば、坊主の本色を無くして、精進三昧、藜や蕨ばかり食っているようなこともなく、その方が、人間味があって、却って、善いかも知れない。

余期報恩後,謝病老耕垡。

これに反して、自分は、今次召還された天恩に報ずることをなし得たなら、それで、思い置くことが無いから、病気を言い立てて歸農する。

庇身指蓬茅,逞志縱獫猲。

蓬茅の中に此身を置き、耕作を以て世を終わり、その間、暇でもあれば、猟犬でも引き連れて、山林を跋渉したい。

僧還相訪來,山藥煮可掘。

その時、君が浮世の事をうるさく思つで、尋ねてきてくれたならば、僕射や相公の如き大した御馳走は到底できないが、せめては、山の芋でも掘って、それを煮て差し上げようとおもうところである。

#8

茲れ從り裘馬に富まば,寧ろ複た藜蕨を茹わんや。

余は期す 恩に報じた後,病を謝して 耕垡に老ゆるを。

身を庇して蓬茅を指し,志を逞うして獫猲を縱たしめん。

僧 還って相い訪い來らば,山藥 掘る可くして煮ん。

 

 

『送文暢師北遊』現代語訳と訳註解説
(
本文)

#8

從茲富裘馬,寧複茹藜蕨。

余期報恩後,謝病老耕

庇身指蓬茅,逞志縱獫

僧還相訪來,山藥煮可掘。

(下し文)
#8

茲れ從り裘馬に富まば,寧ろ複た藜蕨を茹わんや。

余は期す 恩に報じた後,病を謝して 耕垡にゆるを

身を庇して蓬茅を指し,志を逞うして獫猲を縱たしめん

僧 還って相い訪い來らば,山藥 掘る可くして煮ん。

(現代語訳)
かくて、君は、裘馬に富む様な身分となれば、坊主の本色を無くして、精進三昧、藜や蕨ばかり食っているようなこともなく、その方が、人間味があって、却って、善いかも知れない。

これに反して、自分は、今次召還された天恩に報ずることをなし得たなら、それで、思い置くことが無いから、病気を言い立てて歸農する。

蓬茅の中に此身を置き、耕作を以て世を終わり、その間、暇でもあれば、猟犬でも引き連れて、山林を跋渉したい。

その時、君が浮世の事をうるさく思つで、尋ねてきてくれたならば、僕射や相公の如き大した御馳走は到底できないが、せめては、山の芋でも掘って、それを煮て差し上げようとおもうところである。



(訳注)  #8

 

從茲富裘馬,寧複茹藜蕨。

かくて、君は、裘馬に富む様な身分となれば、坊主の本色を無くして、精進三昧、藜や蕨ばかり食っているようなこともなく、その方が、人間味があって、却って、善いかも知れない。

富裘馬 裘馬輕肥:身上穿著軟皮衣,騎著肥壯駿馬。指生活富裕,放蕩不羈。 【出處】:《論語·雍也》:“赤之適齊也,乘肥馬,衣輕裘。” 「子華は肥えた馬に乗り、豪華な衣服を着て斉にでかけた。(貧しい者に施しするならともかく金持ちに施しをするなど聞いた事も無い。」)

藜蕨 《詩召南草蟲》:陟彼南山, 言采其蕨。” 陸璣疏:蕨, 山菜也, 周秦曰蕨, 齊魯曰 初生似蒜, 莖紫黑色, 可食。” 南朝宋謝靈運《酬從弟惠連》詩:山桃發紅萼, 野蕨漸紫苞。”(山桃は紅萼【こうがく】を發し,野蕨【やけつ】は紫苞【しほう】を漸【すす】む。

酬従弟謝蕙運 五首その(5) 謝霊運(康楽) 詩<53>Ⅱ李白に影響を与えた詩440 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1137

 

 

余期報恩後,謝病老耕垡。

これに反して、自分は、今次召還された天恩に報ずることをなし得たなら、それで、思い置くことが無いから、病気を言い立てて歸農する。

 1動詞 (土地を)耕す.用例垡地=土地を耕す.2名詞 掘り起こした土の塊.

 

庇身指蓬茅,逞志縱獫猲。

蓬茅の中に此身を置き、耕作を以て世を終わり、その間、暇でもあれば、猟犬でも引き連れて、山林を跋渉したい。

獫猲 《爾雅》に「長喙曰獫/短喙曰猲。」(長喙を獫といい短喙を猲という。)獵犬の鼻先の長い犬と短い犬のことで、鳥や小獣の場合は長い鼻の犬、戦う場合は、鼻の短い犬ということである。 《詩經、秦風、駟驖》「游於北園,四馬既閑。輶車鸞鑣,載獫歇驕。」(北園に於て游ぶ,四馬既に閑う。輶車 鸞鑣,獫と歇驕とを載す。)狩が終わって北園に遊び、四頭の馬をならして遊ぶ。軽い車の鈴が鳴り、猟犬どもを載せておく。

 

僧還相訪來,山藥煮可掘。

その時、君が浮世の事をうるさく思つで、尋ねてきてくれたならば、僕射や相公の如き大した御馳走は到底できないが、せめては、山の芋でも掘って、それを煮て差し上げようとおもうところである。

山藥 山の芋。

 

#8

富裘馬、寧復茹藜蕨。余期報恩

謝病老耕垡。庇身指蓬茅、逞志縱獫猲。

獫猲爾雅》「長喙曰獫/短喙曰猲。」 《詩》曰「載獫猲竭獫虛撿」切猲許

僧還相訪來、山藥煑可掘。