806-12- 韓昌黎集【字解集】征蜀聯句 

 

 

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・李商隠詩 (1) 136首の75

李商隠詩 (2) 135首の61

韓愈1 ・孟郊・張籍と汴州乱41

index-2[800年~804年]27

index-3 805年陽山から江陵36

index-4 806年 39 江陵・国子博士25

index-5 806年39歳(2)25

index-6 807~809年 20

index-7[810年~811年 44歳] 34

index-8 [812年~814年47歳]46

index-9[815年~816年 49歳57

index-10[817年~818年 51歳]「平淮西碑」28

index-11 819年『論佛骨表』左遷 38

index-12 820 國子祭酒18

index-13 821年~822年 22

index-14 57歳・病気のため退職。没す14

韓愈 哲学・儒学「五原」

孟郊

 

●杜甫の全作品1500首を訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"

Ⅲ 杜詩

詳注

767年-100#5 寄狄明府博濟#5 杜詩詳注(卷一九(四)一六八八)Ⅲ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ8611

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767年-集-1#7 【字解集】 奉酬薛十二丈判官見贈 杜詩詳注(卷一九(四)一六八四)Ⅲ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ8581

杜甫詩(1)736~751年  53

杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73

杜甫詩(3)45歳 安史の乱に彷徨う 26

杜甫詩(4)757年、左拾遺 43

杜甫詩(5)758年47歳 左遷 53

杜甫詩(6)759年 三吏三別 44

杜甫詩(7)759年秦州詩 66

杜甫詩(8)759年同谷紀行、成都紀行36

杜甫詩(9)760年、49歳 成都 45

杜甫詩(10)761年、50歳 成都82

杜甫詩(11)762年蜀中転々43

杜甫詩(12)762年 蜀中転々 49

(13)763年蜀中転々 96

 (14)764年 三月成都へ帰る 100

 (15)765年正月幕府を辞す 63

(16-1) 766年雲安、暮春、夔州 168首 の(1)80

(16-2) 766年雲安、暮春、夔州 168首 の(1)81

 

杜甫詩 (17-1)767年夔州・西閣・赤甲・瀼西132

杜甫詩 (17-2) 767年・瀼西・東屯 133

杜甫詩 (18)768年江陵・公安縣・岳州 78

杜甫詩 (19)769年・洞庭湖・潭州・衡州 78

杜甫詩 (20)770年・洞庭湖・潭州・衡州。27

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-0韓昌黎集【字解集】

征蜀聯句

昌黎先生集 巻八06

韓昌黎文集卷七九一

806年貞元2239 (46)

漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ806-12

 宮島0006


 

【字解集】征蜀聯句 

 

征蜀聯句

日王忿違慠,有命事誅拔。蜀險豁關防,秦師縱橫猾。——韓愈

風旗匝地揚,雷鼓轟天殺。竹兵彼皴脆,鐵刃我槍。——孟郊 〔齒+截〕

 

刑神吒犛旄,陰焰颭犀劄。翻霓紛偃蹇,塞野澒坱圠。——韓愈

生獰競掣跌,癡突爭填軋。渴鬥信豗呶,啖奸何噢嗗。——孟郊

更呼相簸蕩,交斫雙缺。火發激鋩腥,血漂騰足滑。——韓愈

飛猱無整陣,翩鶻有邪戛。江倒沸鯨鯤,山搖潰貙。——孟郊

中離分二三,外變迷七八。逆頸盡徽索,仇頭恣鬝。——韓愈

怒須猶鬇鬡,斷臂仍□□。——韓愈 〔果+瓜〕〔吉+瓜〕

石潛設奇伏,穴覷騁精察。中矢類妖,跳鋒狀驚。——孟郊 〔犭+參〕

蹋翻聚林嶺,鬥起成埃圿。——孟郊

旆亡多空杠,軸折鮮聯轄。剟膚浹瘡痍,敗面碎黥。——韓愈 〔吉+刂〕

渾奔肆狂勷,捷竄趫黠。岩鉤踔狙猿,水漉雜鱣。——韓愈

□□,填隍崴傄。——韓愈 〔石+宮〕〔隆+石〕、〔イ+密〕

強睛死不閉,獷眼困逾。爇堞熇歊熹,抉門呀拗。——孟郊 〔目+必〕、〔門+曷〕

天刀封未坼,酋膽懾前揠。跧梁排鬱縮,闖竇。——孟郊

迫脅聞雜驅,咿呦叫冤跀。——孟郊

窮區指清夷,凶部坐雕鎩。邛文裁斐,巴豔收婠妠。——韓愈

椎肥牛呼牟,載實駝鳴。聖靈閔頑嚚,燾養均草。——韓愈 〔囗+曷〕、〔艸+察〕

下書遏雄虓,解罪吊攣瞎。——韓愈

戰血時銷洗,劍霜夜清刮。漢棧罷囂闐,獠江息澎。——孟郊

戍寒朝乘,刁暗歇宵詧。始去杏飛蜂,及歸柳嘶。——孟郊

廟獻繁馘級,樂聲洞椌楬。——孟郊

台圖煥丹玄,郊告儼匏秸。念齒慰黴黧,視傷悼瘢痆。——韓愈

休輸任訛寢,報力厚麩。公歡鐘晨撞,室宴絲曉。——韓愈

杯盂酬酒醪,箱篋饋巾。小臣昧戎經,維用贊勳劼。——韓愈

城郭のデッサン001韓昌黎集タイトル01 

征蜀聯句

1.(蜀を平らげた後、事件を詳しく述べた元和聖徳詩と同時期に孟郊と聯句して述べたもの。)

2. <征蜀背景>

805年貞元二十一年正月、徳宗が崩じ順宗が即位すると、王叔文は、やはり順宗の気に入りであった王位と結んで政権を握った。

葦執誼・陸淳・呂温・李景倹・韓嘩・韓泰・陳諌・柳宗元・劉轟錫・凌準・程昇らが、その党人であった。

順宗は即位の前年から中風で政治ができない状態だったから、すべては、王叔文らの思うがままはこばれた。もっとも、王叔文は、小地主階数出身で、徳宗の治世に積みかさなっていた弊政を改革したいと思っていたので、その理想を短期間に実行に移そうとしたのであった。かれの党人の多くは、かれと同じような階級出身の尖鋭な少壮官僚だった。

この運動はたちまち貴族・大地主・常官たちのはげしい憎しみを買った。党人の中から、王叔文の名声をねたむ韋執誼がそむいた。また、王叔文を憎んでいた皇太子の李純が七月に摂政となり、八月、位を譲られて即位した。憲宗である。

憲宗は即位と同時に王叔文を四川渝州の司戸に、王伾を四川門州の司馬に流し、王叔文は翌年殺され王伾もまもなく病死した。党人も喪中の李景儉、国外にあった呂温をのぞき、柳宗元は湖南の永州、劉禹錫は朗州というように、みな司馬として左遷された。かれらを「八司馬」 という。この事件の事は《元和聖徳詩》に詳しく述べている。

元和聖徳詩 幷序 韓退之(韓愈)詩<80-#1>Ⅱ中唐詩448 漢文委員会 紀頌之の漢詩ブログ1423

3. 日 日或作曰,唐本、閣本皆作日。此語《左傳》《漢》《史》屢見,如《左氏》:“日衛不睦,故取其地。”《國語》:“日君之使於楚也。”又曰:“蔡君日其過此也。”沿流至於遷固。《淮南厲王傳》:“日得幸上有子。”如此語未易一二。考入詩則自庾信始,“日余濫推轂,民願始天從”是也。

忿違慠 帝の命に違い、且つ、虚慠なること、即ち劉闢の事を指す。

誅拔 賊を誅し、その営を抜く。

4. 關防 関所を設けて防御となし、その状態が豁然としていることをいう。

5. 橫猾 わがままにして狡猾であること。

6. 轟天殺 羣車の聲、殺し合う声が合わさって天に響き蒼然とすること。

7. 竹兵 竹を割いて武器にした歩兵隊。

8. 皴脆 皮が腫れ上がっていることを言う。《文》に「細皮起也。」とある。

9. 槍〔齒+截〕 利刀を持って居て、まことに鋭利である

10. 刑神 《國語》に、「虢公、夢は神人に有り、西阿に立つ」事なり。

11. 吒 吐く。

12. 犛旄 犛牛の尾,その尾で以って旄とする。

13. 陰焰 鎧の上に陰陰とした焰が燃え上がることを言う。

14. 颭 ゆるがす、うごかす。

15. 犀劄 「劄」は甲であり,犀の皮を以て「かぶと、よろい」をつくる。國語に「夫差、水犀之甲を衣るもの三千人。」とある。

16. 翻霓紛偃蹇 「霓」は虹、「偃蹇」は伸び広がる、旌旗がゆれうごいて虹霓のように見えることを言う。

17. 塞野澒坱圠 「塞野」は、野原が広がる中で兵隊が野を塞いで砦のような状態にする。「澒」は広がりたる貌、 「坱圠」は、涯岸がないような景色を言い、兵軍、兵衆が野原を塞いで、水の涯岸がないようなことをいう。 

18. 生獰競掣跌 「生獰」:うまれながらにして獰悪なるもの。

「掣跌」:「掣」:ひく引き留める。押さえる。押しとどめる。「掣肘/牽掣」。「跌」:ころぶ、つまずく足を踏み外す。つまずく。「蹉跌(さてつ)

19. 癡突爭填軋 「癡突」: 癡弱にして突出した状態を言う。「填軋」:軋み音が充満して込み入ったような状態を言う。

20. 豗呶 相撃って喧しくうるさい声。

21. 啖奸 人を取って食う姦党(謀反の賊)

22. 噢嗗 物を飲む聲。

10. 刑神 《國語》に、「虢公、夢は神人に有り、西阿に立つ」事なり。

11. 吒 吐く。

12. 犛旄 犛牛の尾,その尾で以って旄とする。

13. 陰焰 鎧の上に陰陰とした焰が燃え上がることを言う。

14. 颭 ゆるがす、うごかす。

15. 犀劄 「劄」は甲であり,犀の皮を以て「かぶと、よろい」をつくる。國語に「夫差、水犀之甲を衣るもの三千人。」とある。

16. 翻霓紛偃蹇 「霓」は虹、「偃蹇」は伸び広がる、旌旗がゆれうごいて虹霓のように見えることを言う。

17. 塞野澒坱圠 「塞野」は、野原が広がる中で兵隊が野を塞いで砦のような状態にする。「澒」は広がりたる貌、 「坱圠」は、涯岸がないような景色を言い、兵軍、兵衆が野原を塞いで、水の涯岸がないようなことをいう。 

18. 生獰競掣跌 「生獰」:うまれながらにして獰悪なるもの。

「掣跌」:「掣」:ひく引き留める。押さえる。押しとどめる。「掣肘/牽掣」。「跌」:ころぶ、つまずく足を踏み外す。つまずく。「蹉跌(さてつ)

19. 癡突爭填軋 「癡突」: 癡弱にして突出した状態を言う。「填軋」:軋み音が充満して込み入ったような状態を言う。

20. 豗呶 相撃って喧しくうるさい声。

21. 啖奸 人を取って食う姦党(謀反の賊)

22. 噢嗗 物を飲む聲。

23. 缺 歯とか器が欠けること。

24. 激鋩 激しく衝きこむ刃先、鉾先。

25. 腥 ① 生臭いこと。また,そのさまや,そのもの。  特に,魚や肉のこと。

26. 飛猱 喜んで猿が飛び跳ねることを言う。

27. 鯨鯤 鯤鯨” は大きな魚で、化して竜となる。 “変ぜざる” とは、まだその時が来ていないということ。 「且守碧潭渓」 そこで、その大魚は青く深い淵に潜んで、時が来るのを待っているのである。

28. 貙 貙:一種猛獸。形は大きく狗のようである。,毛紋は貍に似る。爾雅に.釋獸とあり、「貙,似貍。」とある。郭璞の注に「今貙虎也。大如狗,文如貍。」とある。猰㺄 古代の伝説中の人を食う猛獣とある.

29. 中離 中側から分離する。

30. 外變 外部から変化する。

31. 二三,七八 賊兵が三々五々に散らばってゆくのを指す。

32. 逆頸 叛乱、逆賊の首。首の数で恩賞にあずかるという事を言うので、抵抗するものは首を落としたという事を指す。

33. 徽索 索は縄のこと。捕縛を免れることを言う。《文選.揚雄.解嘲》:「揚子曰く:「范雎【はんしょ】は,魏の亡命なり,脅を折りを拉かれ,徽索を免れ,肩を翕せ背を蹈まれ,扶服して橐に入る,萬乘の主を激卬して,涇陽を界だて穰侯を抵ちて之に代るは,當りなり。」揚子曰:「范雎,魏之亡命也,折脅拉,免於徽索,翕肩蹈背,扶服入橐,激卬萬乘之主,界涇陽抵穰侯而代之,當也。

34.  頭の毛をそること。

35. 鬇鬡 髪が乱れ乱れた貌。落ち武者のザンバラ髪を指す。捕虜とすぐ分かるように頭の髷を切り、また、そりを入れることを言う。

36. 斷臂 罪人の処罰の程度を示すもので、腕を切り落とすことを指す。

37. 〔果+瓜〕〔吉+瓜〕(過活)切り落とされた腕がぴくぴく動いて居る生々しさを表す。

38. 穴覷 岩場に潜んで、穴から伺う。

39. 騁精察 精細に偵察を属し、禍根を断つために如何なるものをも逃がすまいと策を考ずることを言う。

40. 妖  賊を 【さんそう】に比喩していう。矢が当たって苦しい声を出すことを言う。《文》に、「犬容頭進也。」とあり、又《廣韻》に「㺝㺑,犬聲。」とあり、又、《文》「一曰賊疾也。」とある。また韓愈《 巻四01 劉生詩》「山摻〔犭+參〕讙譟猩猩遊,毒氣爍體黃膏流。」(山讙譟して 猩猩遊び,毒氣 體を爍して 黃膏流る。)山には山摻〔犭+參〕といふものが喧しく騒いで居るし、又、猩々などが遊び廻って居る。この邊は、熱帯に近いところであるから、毒気が身體を焦がして、黄色な脂汗が流れる。

  【さんそう】 《神異經》「西方深山有人,長尺餘,袒身,捕鰕蟹以食,名山。」(西方の深山に人有り,長さ尺餘,袒身,鰕蟹を捕えて以て食う,名づけて山という。)とある。

 巻四01 劉生詩》 #2 韓愈(韓退之) 805年貞元21年 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6934

41. 驚 猿か狸が驚いたときのようである。「」は猿とか狸のようなものをいう。

42. 蹋翻 猿が翻ったり、タヌキが転んだり、あるいは驚いた皆が駈け廻ること。

43. 聚林嶺 森の窪みや森の峰に集結する。

44. 鬥起 戦いを挑まれ、一撃を加へられること。

45. 埃圿 「聚林嶺」したものが、塵やほこりのように散らばることを言う。

46. 空杠 旌旗の旗がなくなって竿たけになる。「杠」は旌旗の竿。

47. 聯轄 轄が連結して効いている。

48. 剟膚 肌膚を刺されて、傷つける。「剟」削る,削除する.

49. 瘡痍 ①刀傷。また転じて、戦争などで受けた損害。「故道堙滅瘡痍存=故道堙滅し瘡痍存す」〔蘇軾・答呂梁仲屯田〕 ②病気の苦しみ。

50. 黥□〔吉+刂〕 入れ墨面剥の酷刑

51. 狂勷() あわただしく狂い乱れているさま。《楚辞、九歌》、「悼余生之不時兮,逢此世之攘。(余が生の時ならずして,此の世の攘にうを悼む

52. 捷 戦いに勝つ。勝ちいくさ。動きが速い。すばやい。ちかみち。

53. 竄 逃げ匿れて、脱出する。

54. 趫黠 極めて狡猾に振舞うこと。

55. 鉤 釣り針。

56. 踔 躍る。

57. 狙 猿のこと。

58. 水漉 水中にに潜り込むこと。

59. 鱣 「鱣」は大魚、「」は蟹などのちいさいもの。

60. 投 「」は、軍戦石で、その礮車を以て、大石を投げ飛ばす装置。

61. 〔石+宮〕〔隆+石〕山が崩れ落ちる、山崩れの音。

62. 填隍 城池、濠のこと。

63. 崴 (濠を埋めるために)積んだ泥土を押し倒す。

64. 〔イ+密〕傄 恐れることない、勢いを持った健なる貌。

65. 獷眼 「獷」は粗野である,荒々しい.眼をした貌。

66. 〔目+必〕 悪視する。

67. 爇堞 城上の垣

68. 熇 火の熾んなるさまをいう。

69. 歊熹 火が燃え上がること。

70. 抉門 取っ手を掲げて門を開ける。

71. 呀 口を開くさま。

72. 拗〔門+曷〕軋み音を立てて門を開く。

73. 天刀 天子から賜りたる劍。

74. 封未坼 鞘に入ったままで抜けないままにしている。

75. 前揠 前に引き抜く。揠:引き抜く,抜く.≦拔

76. 跧梁 梁の下に身を伏せる

77. 鬱縮 恐懼斂縮の貌。

78. 闖竇 穴をうかがう。

79.  正方形ではない形。

80. 窋 物の中にある穴があり、その穴からこちらを見ること。

81. 咿呦 悲しげに声を出す。

82. 冤跀 足を切り落とす刑。

83. 清夷 1、清平;太平。2.恬淡。3.明白平易。

84. 凶部 凶惡也。凶者、吉之反。象地穿交陷其中也。

85. 雕鎩 彫刻を掘って飾りにした矛に鐔のある鋭利な武器。文選・賈誼の《過秦論》に“「鋤耰棘矜,非銛於鉤戟長鎩也。」(鋤耰棘矜【じょゆうきょくきん】,鉤戟長鎩【こうげきちょうさい】より銛きに非らずなり。)持ってた武器の鋤や土砕き棒、鋤の柄で作った矛などは、六国の兵器の鎌槍や長い鋭かったわけではない。”とある。

86. 邛文 蜀の卭州の反物に文織りもの錦類。

87. 斐 文章ある貌。

88. 巴豔 蜀地方、三巴の美女。

89. 婠妠 肥満児の貌。

90. 椎 屠殺することをいう。

91. 〔囗+曷〕 ラクダの啼き声。

9. 聖靈 天子の霊威。

93. 閔 あわれむ。

94. 頑嚚 愚妄奸詐。愚昧で常軌を逸していたり、うそや計略で人を陥れようとすること。わるだくみすること。

95. 燾 《文解字.火部》:「燾,溥覆照也。」天下を普く照す。天子の聖恩を垂れることを表現するもの。

96. 草 功罪善悪。《玉篇》草,有毒,用殺魚。又《增韻》草芥也。

97. 遏雄虓 詩經 虓 ・遏:とどめる押しとどめる。さえぎりとめる。・虓: 1トラがほえる.≡猇.2勇猛である.≡猇.用例虓将 =猛将.

98. 解罪 罪を赦される。

99. 吊攣瞎 捕虜病傷の者をいたわる。

100. 漢棧 蜀と長安を結ぶ漢中の山越えの崖に作られた桟道。

101. 囂闐 集結して騒ぐこと、山賊、謀叛軍が集結した場所。

102. 獠江 夜間打獵、獰猛(どうもう),凶悪な大江に出没する海賊のいる河。

103. 澎 波浪冲に激声、大声をするもの。波浪冲激声。

104. 戍寒 戍営は、がらがらになって、寒い状況を言う。

105. 朝乘 これまで、朝兵力を整え討伐の戦に出かけるのであった(が、戦いがなくて、そのひつようがないこと。)

106. 刁暗 刁斗を夜になって敲いて、兵士に警戒の知らせをすること。古代中国の軍隊で、鍋(なべ)と銅鑼(どら)を兼ねた銅器。昼は食物を煮て、夜は打ち鳴らして警戒するのに用いた。・刁: 悪賢い,ずるい,狡猾である.

107. 宵詧 夜、定期的に繰り返し夜回りをする。

108. 始去杏飛蜂 王師が初めて出征したのは、正月、杏の花に蜂の飛ぶ頃であったという意。

109. 及歸柳嘶 (還るに及んだ=)凱旋したのは、十月、柳に古蝉の鳴く頃であるということ。

110. 廟獻繁馘級 打ち取った賊軍の首領の首を廟に献ずるということ。級は首の数を数えるという意。

111. 洞椌楬 洞は声の透ること。椌楬、椌(柷(しゅく)の小さいもの)、楬(たてふだ)をいう。

112. 台圖煥丹玄 臺の上に置いた功臣の像が朱墨煥然として輝いているということ。後漢書「永平中、顕宗追感前世功臣、乃図画二十八将於南宮雲台」 永平年間に、顕宗(明帝)は前世代の功臣に感じ、すなわち南宮雲台に二十八将の図を画かせる。

113. 郊告儼匏秸 郊祭して成功を天に告げる時は、匏をうつわとし、秸を神を祀る席とし、その後、頗る儼なりというほどの意。

114. 念齒慰黴黧 「齒」は、歳なり、「黴」は面黒きなり、その年の老いたるを思うて、顔色憔悴するものはこれを慰じということ。「黧」は、 肌に青黒い斑点がつく、肌に色がついてにじむ。

115. 瘢痆 疤痕、きずあと。

116. 休輸 荷物を運搬することをとめる。

117. 訛寢 牛馬を野に放ち、あるいは臥し、あるいは動いている。詩經 成寝成訛

118. 麩 牛馬に麥や粟のふすまを食わせる。

119. 絲曉 「」は琴瑟箏など絲、絃を使った楽器、「」はその楽器を打つ、弾くこと。

120. 醪 醤油・酒などを作るために醸造した液体の中に入っている、原料が発酵した柔らかい固形物のことである。

121. 箱篋饋巾 箱に帯や頭巾を入れて贈る。

122. 戎經 武道書、兵法書、孫呉の二子の類を言う。

123. 維用贊勳劼 功勲勤労を讃美する