806-122 先生-巻八-01城南聯句 §11 【韓愈、孟郊】

 

 

2017823

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806-122 先生-巻八-01城南聯句 §11 【韓愈、孟郊】【此首又見張籍集】 Ⅱ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之韓愈詩集8946

うっとりとあたたかい日の風に舞う燕のように飛び交うのであり、めくるめく晴れた空にひるがえるとんぼのように舞うことが出来るのだ。幸いなことに私の足腰は強じんであるので自分からどこへでも行けることであるし、こうした詩文の力により、敵が強かろうが弱かろうがいくらでも相手になってやろうという気持ちなのである。名教・礼教という儒家思想がこれほど人生を楽しくさせてくれるものかと初めて認識したし、この名教・礼教があればどんな手段をもってして拘束され苦しめられることがあるというのか。朝廷に仕えている現在の景色を終えて趣興・風流を詩文に詠じて行こうというきもちにまかせていきたいと思うし、もうどうしてもこの気持ちを鏗鏗と鐘の音などが鳴りわたるほどに守っていくことにする。

西安の平原 始皇帝陵03 

806-0122

城南聯句 §11 -3(最終回)

 【韓愈、孟郊】【此首又見張籍集】 -#41

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全唐詩 卷七百九十一

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タイトル道觀01 城南聯句
城南聯句 
§1(城南の風景の盛を泛言する。)#1

竹影金瑣碎【孟郊。】,泉音玉淙琤。琉璃翦木葉【韓愈。】,翡翠開園英。

流滑隨仄步【孟郊。】,搜尋得深行。遙岑出寸碧【韓愈。】,遠目增雙明。

乾穟紛拄地【孟郊。】,化蟲枯挶莖。木腐或垂耳【韓愈。】,草珠競駢睛。

浮虛有新斸【孟郊。】,摧扤饒孤撐。囚飛黏網動【韓愈。】,盜啅接彈驚。

實自開坼【孟郊。】,牽柔誰繞縈。禮鼠拱而立【韓愈。】,駭牛躅且鳴【騃牛躅且鳴】。

蔬甲喜臨社【孟郊。】,田毛樂寬征。露螢不相暖【韓愈。】,凍蝶尚思輕。

宿羽有先曉【孟郊。】,食鱗時半橫。菱翻紫角利【韓愈。】,荷折碧圓傾。

楚膩鱣鮪亂【孟郊。】,獠羞螺蟹并。桑蠖見虛指【韓愈。】,穴貍聞鬥獰。

逗翳翅相築【孟郊。】,擺幽尾交搒。蔓涎角出縮【韓愈。】,樹啄頭敲鏗。

修箭金餌【孟郊。】,群鮮沸池羹。岸殼坼玄兆【韓愈。】,野麰漸豐萌。

窯煙冪疏島【孟郊。】,沙篆印迴平。痒肌遭眊刺【韓愈。】,啾耳聞雞生。

奇慮恣迴轉【孟郊。】,遐晞縱逢迎。顛林戢遠睫【韓愈。】,縹氣夷空情。

歸跡歸不得【孟郊。】,捨心捨還爭。靈麻撮狗虱【韓愈。】,村稚啼禽猩。

紅皺曬簷瓦【孟郊。】,黃團繫門衡。得雋蠅虎健【韓愈。】,相殘雀豹趟。

束枯樵指禿【孟郊。】,刈熟擔肩赬。澀旋皮卷臠【韓愈。】,苦開腹彭亨。

機舂潺湲力【孟郊。】,吹簸飄颻精。【韓愈。】

§2 (郊墟宅墅の古廃をいう)

賽饌木盤簇【韓愈。】,靸妖藤索絣。荒學五六卷【孟郊。】,古藏四三塋。

里儒拳足拜【韓愈。】,土怪閃眸偵。蹄道補復破【孟郊。】,絲窠掃還成。

暮堂蝙蝠沸【韓愈。】,破灶伊威盈。追此訊前主【孟郊。】,答云皆冢卿。

敗壁剝寒月【韓愈。】,折篁嘯遺笙。褂熏霏霏在【孟郊。】,綦跡微微呈。

劍石猶竦檻【韓愈。】,獸材尚拿楹。寶唾拾未盡【孟郊。】,玉啼墮猶鎗。

窗綃疑閟豔【韓愈。】,妝燭已銷檠。綠髮抽玟甃【孟郊。】,青膚聳瑤楨。

白蛾飛舞地【韓愈。】,幽蠹落書棚。【孟郊。】

§3(在昔詩人吟詠の工、人士繁華の習を追舒し、盛衰興廃の感を述べる)

惟昔集嘉詠【孟郊。】,吐芳類鳴嚶。窺奇摘海異【韓愈。】,恣韻激天鯨。

腸胃繞萬象【孟郊。】,精神驅五兵。蜀雄李杜拔【韓愈。】,嶽力雷車轟。

大句斡玄造【孟郊。】,高言軋霄崢。芒端轉寒燠【韓愈。】,神助溢杯觥。

巨細各乘運【韓愈。】,湍潿亦騰聲。凌花咀粉蕊【孟郊。】,削縷穿珠櫻。

綺語洗晴雪【韓愈。】,嬌辭哢雛鶯。酣歡雜弁珥【孟郊。】,繁價流金瓊。

菡萏寫江調【孟郊。】,萎蕤綴藍瑛。庖霜膾玄鯽【韓愈。】,淅玉炊香粳。

朝饌已百態【孟郊。】,春醪又千名。哀匏蹙駛景【韓愈。】,冽唱凝餘晶。

解魄不自主【孟郊。】,痹肌坐空瞠。扳援賤蹊【韓愈。】,炫曜仙選更。

叢巧競采笑【孟郊。】,駢鮮互探嬰。桑變忽蕪蔓【韓愈。】,樟裁浪登丁。

霞鬥詎能極【孟郊。】,風期誰復賡。【韓愈。】

§4(畿甸の形勝を紀した)#18

皋區扶帝壤【韓愈。】,瑰蘊郁天京。祥色被文【孟郊。】,良才插杉檉。

隱伏饒氣象【韓愈。】,興潛示堆坑。擘華露神物【孟郊。】,擁終儲地禎。

訏謨壯締始【韓愈。】,輔弼登階清。坌秀恣填塞【孟郊。】,呀靈滀渟澄。

 

§5(土地人物富華の盛をのべる)

益大聯漢魏【韓愈。】,肇初邁周嬴。

積照涵德鏡【孟郊。】,傳經儷金籯。食家行鼎鼐【韓愈。】,寵族飫弓旌。

奕制盡從賜【孟郊。】,殊私得逾程。飛橋上架漢【韓愈。】,繚岸俯規瀛。

瀟碧遠輸委【孟郊。】,湖嵌費攜擎。萄苜從大漠【韓愈。】,楓櫧至南荊。

嘉植鮮危朽【孟郊。】,膏理易滋榮。懸長巧紐翠【韓愈。】,象曲善攢珩。

魚口星浮沒【孟郊。】,馬毛錦斑騂。五方亂風土【韓愈。】,百種分鉏耕。

葩蘗相妒出【孟郊。】,菲茸共舒晴。類招臻倜詭【韓愈。】,翼萃伏衿纓。

危望跨飛動【孟郊。】,冥升躡登閎。春游轢靃靡【韓愈。】,彩伴颯嫈

遺璨飄的皪【孟郊。】,淑顏洞精誠。嬌應如在寤【韓愈。】,意若含酲。

鵷毳翔衣帶【孟郊。】,鵝肪截佩璜。文升相照灼【韓愈。】,武勝屠欃槍。

割錦不酬價【孟郊。】,構雲有高營。通波牣鱗介【韓愈。】,疏畹富蕭蘅。

買養馴孔翠【孟郊。】,遠苞樹蕉栟。鴻頭排刺芡【韓愈。】,鵠鷇攢瑰橙。

 

§6(門弟簪紱の家について述べる)

-1-26

騖廣雜良牧【孟郊。】,蒙休賴先盟。罷旄奉環衛【韓愈。】,守封踐忠貞。

戰服明介【孟郊。】,朝冠飄彩紘。爵勳逮僮隸【韓愈。】,簪笏自懷繃。

乳下秀嶷嶷【孟郊。】,椒蕃泣喤喤。貌鑑清溢匣【韓愈。】,眸光寒發硎。

館儒養經史【孟郊。】,綴戚觴孫甥。考鐘饋殽核【韓愈。】,戛鼓侑牢牲。

飛膳自北下【孟郊。】,函珍極東烹。如瓜煮大卵【韓愈。】,比線茹芳菁。

海嶽錯口腹【孟郊。】,趙燕錫媌娙。一笑釋仇恨【韓愈。】,百金交弟兄。

貨至貊戎市【孟郊。】,呼傳鸚鵒令。順居無鬼瞰【韓愈。】,抑橫免官評。

§7(射猟の壮観をいう)

殺候肆凌翦【孟郊。】,籠原匝罝紘。羽空顛雉鷃【韓愈。】,血路迸狐

折足去踸踔【孟郊。】,蹙鬐怒髟並。躍犬疾翥鳥【韓愈。】,呀鷹甚飢虻。

算蹄記功賞【孟郊。】,裂腦擒。猛斃牛馬樂【韓愈。】,妖殘梟鵅惸。

窟窮尚嗔視【孟郊。】,箭出方驚抨。連箱載已實【韓愈。】,礙轍棄仍贏。

喘覷鋒刃點【孟郊。】,困衝株櫱盲。掃淨豁曠曠【韓愈。】,騁遙略苹苹。

饞扠飽活臠【孟郊。】,惡嚼腥鯖。

 

§8(郊祀の禮についてのべる)-33

律及郊至【韓愈。】,古音命韶韺。旗旆流日月【孟郊。】,帳廬扶棟甍。

磊落奠鴻璧【韓愈。】,參差席香。玄祇祉兆姓【孟郊。】,黑秬饛豐盛。

慶流蠲瘥癘【韓愈。】,威暢捐輣。靈燔望高冏【孟郊。】,龍駕聞敲風黃

是惟禮之盛【韓愈。】,永用表其宏。德孕厚生植【孟郊。】,恩熙完刖黥。

 

§9-1(民居寺宇の美についてのべる)#35

宅土盡華族【韓愈。】。連田間強甿。蔭庾森嶺檜【孟郊。】,啄場翽祥明鳥

畦肥翦韭薤【韓愈。】,陶固收盆甖。利養積餘健【孟郊。】,孝思事嚴祊。

掘雲破嵽嵲【韓愈。】,采月漉坳泓。寺砌上明鏡【孟郊。】,僧盂敲曉鉦。

泥象對騁怪【韓愈。】,鐵鐘孤舂鍠。癭頸鬧鳩鴿【孟郊。】,蜿垣亂蠑。

 

§10(里人遊観の楽しみについて述べる。)#37

葚黑老蠶蠋【韓愈。】,麥黃韻鸝鶊。韶曙遲勝賞【孟郊。】,賢明戒先庚。

馳門填偪仄【韓愈。】,競墅輾砅砰。碎纈紅滿杏【孟郊。】,稠凝碧浮餳。

蹙繩覲娥婺【韓愈。】, 鬥草擷璣珵。粉汗澤廣額【孟郊。】,金星墮連瓔。

困淑郁【韓愈。】,眼剽強。是節飽顏色【孟郊。】,茲疆稱都城。

 

四阿008 

§11(韓愈自ら竄謫して帰京し、復、博士となった)#39

§11-1 #39

書饒罄魚繭【韓愈。】,

紀盛播琴箏。奚必事遠覿【孟郊。】,

無端逐羈傖。將身親魍魅【韓愈。】,

浮跡侶鷗鶄。腥味空奠屈【孟郊。】,

天年徒羨彭。

§11-2 #40

驚魂見蛇蚓【韓愈。】,

觸嗅幸得履中氣【孟郊。】,

忝從拂天棖。歸私暫休暇【韓愈。】,

驅明出庠黌。鮮意竦輕暢【孟郊。】,

連輝照瓊瑩。

§11-3 #41

陶暄逐風乙【韓愈。】,

躍視舞晴蜻。足勝自多詣【孟郊。】,

心貪敵無勍。始知樂名教【韓愈。】,

何用苦拘儜。畢景任詩趣【孟郊。】,

焉能守硜硜【韓愈。】。

 

作時年:

806

貞元22

39

全唐詩卷別:

卷七百九十一

文體:

五言古詩

昌黎先生集 

先生-巻八-01

韓昌黎集 巻八-01

詩題:

城南聯句【案:韓愈、孟郊】【案:此首又見張籍集。】

序文

案:韓愈、孟郊】【案:此首又見張籍集。

作地點:

長安(京畿道 / 京兆府 / 長安)

 

及地點:

城南 (京畿道 京兆府 長安)

 

荊州 (山南東道 荊州 荊州別名:郢門

 

 

 

0

交遊人物:

孟郊

張籍

 

§11-1 #39(韓愈自ら竄謫して帰京し、復、博士となった)

書饒罄魚繭【韓愈。】,

紀盛播琴箏。奚必事遠覿【孟郊。】,

無端逐羈傖。將身親魍魅【韓愈。】,

浮跡侶鷗鶄。腥味空奠屈【孟郊。】,

天年徒羨彭。

 

書饒罄魚繭,紀盛播琴箏。
書くことも多く、紙のすぐれた紙の魚子紙と蚕繭紙というものまで使うのだ、紀事、紀録を盛んに行い琴や瑟、箏に合わせて詠い広げるのである。
奚必事遠覿,無端逐羈傖。
どうして遠くに旅をしてまで見にゆく必要があるのだろうか、いやいや自分から進んでいったのではなく陰謀によって南方の陽山に左遷されたのだ。
將身親魍魅,浮跡侶鷗鶄。
五嶺山脈を越えて行くといろんな経験をした山の怪物や川の怪物などと親しくなったし、川の中州に足跡をつけるカモメとゴイ鷺のような人とも仲間意識を持った者だ。
腥味空奠屈,天年徒羨彭。
湘水を行くときは生肉で屈原を祭るほどつらくおもったものだし、是も天命と思いつつも古代の伝説上の長寿者の彭祖をひたすら羨んだものだった。

書くこと饒【おお】くして魚繭【ぎょけん】を【つく】し,紀すること盛んにして琴箏【きんしょう】にて播【ひろ】げん。

奚【なん】ぞ必しも遠覿【えんてき】を事せし,端無【はひなく】も羈【きそう】に逐さる。

身を將って魍魅【もうまい】に親み,跡を浮べて【おうせい】に侶【ともな】う。

腥味【せいみ】空しく屈を奠【まつり】,天年【てんねん】徒らに彭を羨【うらや】む。

 

§11-2 #40

驚魂見蛇蚓【韓愈。】,

觸嗅幸得履中氣【孟郊。】,

忝從拂天棖。歸私暫休暇【韓愈。】,

驅明出庠黌。鮮意竦輕暢【孟郊。】,

連輝照瓊瑩。

 

驚魂見蛇蚓,觸嗅
そこではへびやミミズにいたるまで反骨の魂があるのに驚かされたし、ガマとエビガニには触っても匂ってもこまらされた。
幸得履中氣,忝從拂天棖。
そうこうしていると、幸いにも天子が崩御され、奸臣らは成敗されて中興の機運が高まってきて、かたじけなくも私へのいわれのない罪が許され天子の御門をきれいに拂われたのだ。
歸私暫休暇,驅明出庠黌。
私生活にかえることがゆるされしばらくきゅうかおあたえられたことにより、夜明けを待って学び舎を旅立ったのだ
鮮意竦輕暢,連輝照瓊瑩。
こうして新鮮な詩意はつきあがってくるし、心は軽く伸びやかになり、つらなる光は照栄えて、美玉のような句が次々に生まれるのである。

§11-2 #40

魂を驚かせて蛇蚓【だいん】を見,嗅に觸【ふ】れて蝦【かほう】に【あ】う。

幸に中氣を履【ふ】むを得たり,忝【かたじけな】くも天【てんちょう】を拂【はら】うに從う。

私に歸りて暫く休暇し,明に驅りて庠黌【しょうこう】を出づ。

鮮意【せんい】竦【あらわ】れて輕く暢び,連輝【れんき】照して瓊瑩【けいえい】なり。

 

§11-3 #41

陶暄逐風乙【韓愈。】,

躍視舞晴蜻。足勝自多詣【孟郊。】,

心貪敵無勍。始知樂名教【韓愈。】,

何用苦拘。畢景任詩趣【孟郊。】,

焉能守硜硜【韓愈。】

陶暄逐風乙,躍視舞晴蜻。
うっとりとあたたかい日の風に舞う燕のように飛び交うのであり、めくるめく晴れた空にひるがえるとんぼのように舞うことが出来るのだ。
足勝自多詣,心貪敵無勍。
幸いなことに私の足腰は強じんであるので自分からどこへでも行けることであるし、こうした詩文の力により、敵が強かろうが弱かろうがいくらでも相手になってやろうという気持ちなのである。
始知樂名教,何用苦拘佇。
名教・礼教という儒家思想がこれほど人生を楽しくさせてくれるものかと初めて認識したし、この名教・礼教があればどんな手段をもってして拘束され苦しめられることがあるというのか。
畢景任詩趣,焉能守鏗鏗。
朝廷に仕えている現在の景色を終えて趣興・風流を詩文に詠じて行こうというきもちにまかせていきたいと思うし、もうどうしてもこの気持ちを鏗鏗と鐘の音などが鳴りわたるほどに守っていくことにする。

陶暄【とうけん】風乙【ふうあつ】を逐い,躍視【やくし】晴蜻【せいせい】を舞わしむ。

足 勝れて自ら詣【いた】ること多く,心 貪【むさぼ】れど敵も勍【つよ】く無し。
始めて知る名教【めいきょう】を樂しむを,何を用ってか拘佇【こうどう】に苦む。
景を畢【お】えて詩趣【ししゅ】に任す,焉ぞ能く鏗鏗【こうこう】を守る。

 

長安と城南 昆明池 杜曲 関係図02 

城南聯句》現代語訳と訳註解説
(
本文)

§11-3 #41

陶暄逐風乙【韓愈。】,

躍視舞晴蜻。足勝自多詣【孟郊。】,

心貪敵無勍。始知樂名教【韓愈。】,

何用苦拘。畢景任詩趣【孟郊。】,

焉能守硜硜【韓愈。】

 

陶暄逐風乙,躍視舞晴蜻。

足勝自多詣,心貪敵無勍。

始知樂名教,何用苦拘

畢景任詩趣,焉能守硜硜

 

(下し文)
§11-3 #41

陶暄【とうけん】風乙【ふうあつ】を逐い,躍視【やくし】晴蜻【せいせい】を舞わしむ。

足 勝れて自ら詣【いた】ること多く,心 貪【むさぼ】れど敵も勍【つよ】く無し。
始めて知る名教【めいきょう】を樂しむを,何を用ってか拘佇【こうどう】に苦む。
景を畢【お】えて詩趣【ししゅ】に任す,焉ぞ能く鏗鏗【こうこう】を守る。

 

 

(現代語訳)

うっとりとあたたかい日の風に舞う燕のように飛び交うのであり、めくるめく晴れた空にひるがえるとんぼのように舞うことが出来るのだ。
幸いなことに私の足腰は強じんであるので自分からどこへでも行けることであるし、こうした詩文の力により、敵が強かろうが弱かろうがいくらでも相手になってやろうという気持ちなのである。
名教・礼教という儒家思想がこれほど人生を楽しくさせてくれるものかと初めて認識したし、この名教・礼教があればどんな手段をもってして拘束され苦しめられることがあるというのか。
朝廷に仕えている現在の景色を終えて趣興・風流を詩文に詠じて行こうというきもちにまかせていきたいと思うし、もうどうしてもこの気持ちを鏗鏗と鐘の音などが鳴りわたるほどに守っていくことにする。

 

 

(訳注)

城南聯句 

1.(城南の情景をあらゆる角度からその感じを述べる)

2. 【解説】この詩は、長安の南、城南に遊んだ時、孟郊と二人、試みた聯句で、過去に例を見ない一百五十三韻、千五百三十字の凄さの詩である。韓愈は、しばしば散歩してきたものをこの詩に述べたのである。内容により十一のセクションに分割して訳註していく。

この聯句は、第一句が孟邦、第二、第三句が韓愈で、以下二句ずつ付け、最後の一句を韓愈が結んでいる。

(韓愈自ら竄謫して帰京し、復、博士となった)

§11-3 #41

陶暄逐風乙【韓愈。】,

躍視舞晴蜻。足勝自多詣【孟郊。】,

心貪敵無勍。始知樂名教【韓愈。】,

何用苦拘。畢景任詩趣【孟郊。】,

焉能守硜硜【韓愈。】

 

陶暄逐風乙,躍視舞晴蜻。
うっとりとあたたかい日の風に舞う燕のように飛び交うのであり、めくるめく晴れた空にひるがえるとんぼのように舞うことが出来るのだ。
367. ・陶暄 うっとりとあたたかい。
368.
 ・風乙 風にただようつばめ。
369.
 ・晴蜻 晴れた空にひるがえるとんぼ。

 

足勝自多詣,心貪敵無勍。
幸いなことに私の足腰は強じんであるので自分からどこへでも行けることであるし、こうした詩文の力により、敵が強かろうが弱かろうがいくらでも相手になってやろうという気持ちなのである。
370. ・足勝 脚力が強健だ。
371.
 ・多詣 どこへでもゆける。
372.
 ・心貪 いくらでも相手になってやろうという気持ち。


始知樂名教,何用苦拘佇。
名教・礼教という儒家思想がこれほど人生を楽しくさせてくれるものかと初めて認識したし、この名教・礼教があればどんな手段をもってして拘束され苦しめられることがあるというのか。
373. ・名教 儒家思想のこと。名教・礼教
374.
 ・拘佇 拘束。


畢景任詩趣,焉能守鏗鏗。
朝廷に仕えている現在の景色を終えて趣興・風流を詩文に詠じて行こうというきもちにまかせていきたいと思うし、もうどうしてもこの気持ちを鏗鏗と鐘の音などが鳴りわたるほどに守っていくことにする。
375. ・畢景 朝廷に仕えている現在の景色を終えること。
376.
 ・任詩趣 趣興・風流を詩文に詠じて行こうというきもちにまかせていきたいということ。
377.
 ・鏗鏗【こうこう】鐘の音などが鳴りわたるさま。「鏗」は金石の打ち合う音の意。