807年-06元和二年40歳外遺-10《嘲鼾睡,二首之一#2》
2018年2月11日 |
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807年-06元和二年40歳外遺-10《嘲鼾睡,二首之一#2》 Ⅱ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之Blog10079
無間地獄に堕ちこんだ屍がひどく苦しんで泣き叫び、長く叫んで罪を犯した罪人の拷問をうけた時の聲が集まったような感じである。
近くにいる馬や牛は驚いて食欲がなくなり、多くの死者の霊魂が集まってそれぞれ次を待っている。
木の枕でさえ十文字にさけてしまうようで、鏡の面なら、その声ででこぼこになってしまう。
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韓昌黎集 補遺 《嘲鼾睡二首》 |
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《嘲鼾睡二首其一》
全唐詩 卷345_12 -1
韓愈全集校注 〔一〕四二六
韓昌黎集
嘲鼾睡二首其一 #1
澹師晝睡時,聲氣一何猥。頑飆吹肥脂,坑穀相嵬磊。
雄哮乍咽絕,每發壯益倍。
#2
有如阿鼻屍,長喚忍眾罪。 馬牛驚不食,百鬼聚相待。
木枕十字裂,鏡面生痱癗.
#3
鐵佛聞皺眉,石人戰搖腿。孰雲天地仁,吾欲責真宰。
幽尋虱搜耳,猛作濤翻海。
#4
太陽不忍明,飛禦皆惰怠。 乍如彭與黥,呼冤受菹醢。
又如圈中虎,號瘡兼吼餒。
#5
雖令伶倫吹,苦韻難可改。雖令巫鹹招,魂爽難複在。
何山有靈藥,療此願與采。
卷345_12 -2《嘲鼾睡二首其二》
澹公坐臥時,長睡無不穩。吾嘗聞其聲,深慮五藏損。
黃河弄濆薄,梗澀連拙鯀。
#2
南帝初奮槌,鑿竅泄混沌。
迥然忽長引,萬丈不可忖。謂言絕於斯,繼出方袞袞。
#3
幽幽寸喉中,草木森苯mH.盜賊雖狡獪,亡魂敢窺閫。
鴻蒙總合雜,詭譎騁戾很。
#4
乍如鬥呶呶,忽若怨懇懇。
賦形苦不同,無路尋根本。何能堙其源,惟有土一畚。
807年-06元和二年40歳 | 嘲鼾睡,二首之一-#1 | |
昌黎先生集 外遺-10 | ||
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嘲鼾睡 其一
(澹師という僧侶が眠る時に鼾ををかくので、その日も昼寝をしたときにいびきをかいたので、それをあざけってうたったもの。)
澹師晝睡時,聲氣一何猥。
澹師上人は、昼寝をしているとき、声と息遣いが糸旅興ると何という恐ろしいことであろうか。
頑飆吹肥脂,坑穀相嵬磊。
脂肪太りの体からかたくななつむじ風を起すのであり、山有り谷あり、高い音低い音と順に起こってくる。
雄哮乍咽絕,每發壯益倍。
雄雄しく雄叫びをあげたかと思うとピタッと息を止める。その音を発するたびにその音は荘厳であり、その後ますます倍増していくのである。
(鼾睡【かんすい】を嘲【あざけ】る二首(うち一首))
澹師【たんし】 昼 睡る時、声気一に何ぞ猥【みだり】なる。
頑飆【がんびょう】肥脂【ひし】を吹き、坑谷【こうこく】相嵬磊【かいらい】たり。
雄哮【ゆうこう】乍【たちま】ち咽絶し、発する毎に壮にして益【ますま】す倍す。
有如阿鼻屍,長喚忍眾罪。
無間地獄に堕ちこんだ屍がひどく苦しんで泣き叫び、長く叫んで罪を犯した罪人の拷問をうけた時の聲が集まったような感じである。
馬牛驚不食,百鬼聚相待。
近くにいる馬や牛は驚いて食欲がなくなり、多くの死者の霊魂が集まってそれぞれ次を待っている。
木枕十字裂,鏡面生痱癗。
木の枕でさえ十文字にさけてしまうようで、鏡の面なら、その声ででこぼこになってしまう。
#2
阿鼻【あび】戸【し】に、長く喚【さけ】んで衆罪に忍【た】ふるが如き有り。
馬牛 驚いて食はず、百鬼 聚【あつま】って相待つ。
木枕 十字に裂け、鏡面に痱癗【でこぼこ】生ず。
#3
鉄仏も聞いて眉を皺【ちじ】め、石人も戦【わなな】いて腿を揺る。
孰【たれ】か云ふ 天地は仁なりと、吾 真宰【しんさい】を責めむと欲す。
幽尋【ゆうじん】して 虱【しらみ】 耳を捜り、猛作すれば 涛【】 海に翻る。
#4
太陽 明かなるに忍びず、飛御 皆 惰怠す。
乍ち 彭【ほう】と黥【けい】と、冤【】を呼んで菹醢【そかい】を受くるが如し。
又 圏中の虎、瘡に号び兼ねて餒【】に吼ゆるが如し。
#5
伶倫【れいりん】をして吹かしむと雖も、苦韻 改む可きこと難し。
巫鹹【ふかん】をして招かしむと雄も、魂 爽【やぶ】れて復た在り難し。
何れの山にか霊薬有る、此を療さば 願はくは与に採らむ。
《嘲鼾睡二首其一》現代語訳と訳註解説
(本文)
#2
有如阿鼻屍,長喚忍眾罪。 馬牛驚不食,百鬼聚相待。
木枕十字裂,鏡面生痱癗.
(下し文)
#2
阿鼻【あび】戸【し】に、長く喚【さけ】んで衆罪に忍【た】ふるが如き有り。
馬牛 驚いて食はず、百鬼 聚【あつま】って相待つ。
木枕 十字に裂け、鏡面に痱癗【でこぼこ】生ず。
(現代語訳)
無間地獄に堕ちこんだ屍がひどく苦しんで泣き叫び、長く叫んで罪を犯した罪人の拷問をうけた時の聲が集まったような感じである。
近くにいる馬や牛は驚いて食欲がなくなり、多くの死者の霊魂が集まってそれぞれ次を待っている。
木の枕でさえ十文字にさけてしまうようで、鏡の面なら、その声ででこぼこになってしまう。
(訳注)
嘲鼾睡二首其一
鼾睡【かんすい】を嘲【あざけ】る二首その一。
1. (澹師という僧侶が眠る時に鼾ををかくので、その日も昼寝をしたときにいびきをかいたので、それをあざけってうたったもの。)
#2
有如阿鼻屍,長喚忍眾罪。
阿鼻【あび】戸【し】に、長く喚【さけ】んで衆罪に忍【た】ふるが如き有り。
無間地獄に堕ちこんだ屍がひどく苦しんで泣き叫び、長く叫んで罪を犯した罪人の拷問をうけた時のこえがが集まったような感じである。
7. ・阿鼻 地獄、無間地獄。ひどく苦しんで泣き叫ぶ。
馬牛驚不食,百鬼聚相待。
馬牛 驚いて食はず、百鬼 聚【あつま】って相待つ。
近くにいる馬や牛は驚いて食欲がなくなり、多くの死者の霊魂が集まってそれぞれ次を待っている。
8. ・百鬼 多くの死者の霊魂。
木枕十字裂,鏡面生痱癗。
木枕 十字に裂け、鏡面に痱癗【でこぼこ】生ず。
木の枕でさえ十文字にさけてしまうようで、鏡の面なら、その声ででこぼこになってしまう。
9. 痱癗 表面が凸凹になる腫瘍の病気。