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杏殤 九首 之七
哭此不成春,淚痕三四班。
このことで慟哭して泣く、自分の家には春が来ることはないのだ。涙を流した頬には三筋四筋の跡が残ったままである。
失芳蝶既狂,失子老亦孱,
芳しい香ある花がなくなった世界に蝶は既に普通に暮らせるものではない、子を失ったことは廊下を進め又虚弱な体になってゆくのだ。
且無生生力,自有死死顏。
その上、生きて行こうという生命力さえなくなっているのだ、生きていく力がないことは死んでいるのであり、死人と同じような顔をしているのである。
靈鳳不銜訴,誰為扣天關﹖
靈力のある鳳凰鳥はなにも訴えることはできない、こんなことでどうして天の関門をたたいて闌れというのか。(誰がこんなことを天がさだめたことというのであろうか)
此を哭して春を成さず,淚の痕は三四の班。
芳を失いて蝶の既に狂い,子を失いて老いたるものの亦た孱【ひよわ】し,
且つ生生の力無く,自ら死 死の顏有り。
靈鳳 訴えを銜みてゆかんとせず,誰が為に天の關を扣【たた】かんや﹖
現代語訳と訳註
(本文) 杏殤 九首 之七
哭此不成春,淚痕三四班。
失芳蝶既狂,失子老亦孱,
且無生生力,自有死死顏。
靈鳳不銜訴,誰為扣天關﹖
(下し文)
此を哭して春を成さず,淚の痕は三四の班。
芳を失いて蝶の既に狂い,子を失いて老いたるものの亦た孱【ひよわ】し,
且つ生生の力無く,自ら死 死の顏有り。
靈鳳 訴えを銜みてゆかんとせず,誰が為に天の關を扣【たた】かんや﹖
(現代語訳)
このことで慟哭して泣く、自分の家には春が来ることはないのだ。涙を流した頬には三筋四筋の跡が残ったままである。
芳しい香ある花がなくなった世界に蝶は既に普通に暮らせるものではない、子を失ったことは廊下を進め又虚弱な体になってゆくのだ。
その上、生きて行こうという生命力さえなくなっているのだ、生きていく力がないことは死んでいるのであり、死人と同じような顔をしているのである。
靈力のある鳳凰鳥はなにも訴えることはできない、こんなことでどうして天の関門をたたいて闌れというのか。(誰がこんなことを天がさだめたことというのであろうか)
(訳注)
杏殤 九首 之七
杏殤 九首 孟郊 808年元和三年にこどもが死んで三年後の作という。 孟郊詩集卷十
哭此不成春,淚痕三四班。
このことで慟哭して泣く、自分の家には春が来ることはないのだ。涙を流した頬には三筋妤筋の跡が残ったままである。
・淚痕三四班 涙があふれ出て頬をおちる涙の列は三筋四筋の跡が残った。
失芳蝶既狂,失子老亦孱,
芳しい香ある花がなくなった世界に蝶は既に普通に暮らせるものではない、子を失ったことは廊下を進め又虚弱な体になってゆくのだ。
且無生生力,自有死死顏。
その上、生きて行こうという生命力さえなくなっているのだ、生きていく力がないことは死んでいるのであり、死人と同じような顔をしているのである。
・生生力 生きて行こうという生命力。
・死死顏 死んでいるか、死人と同じような顔をしているか。
靈鳳不銜訴,誰為扣天關﹖
靈力のある鳳凰鳥はなにも訴えることはできない、こんなことでどうして天の関門をたたいて闌れというのか。(誰がこんなことを天がさだめたことというのであろうか)
・銜訴 天命を受け奉ずる。心に恨みを留める。根に持つ。訴えを申しで心に恨みを留める。





