漢文委員会kanbuniinkai 紀頌之の漢詩 中唐詩人選集【Ⅰ李商隠-150】Ⅱ韓退之(韓愈)-500Ⅶ孟郊(東野)賈島張籍柳宗元韋応物

Ⅰ李商隠は難解詩といわれている。約150首紹介済。(晩唐詩人) Ⅱ韓退之(韓愈)-約500首Ⅶ孟郊、中唐の詩人を掲載中。万物の性(さが)をテーマにした哲学的な詩。このブログは基本的に中唐詩人を中心にして掲載する予定。 韓愈詩文のこれまでの掲載分とこれから掲載予定分を時系列で整理した2014.3.29のブログに集約してそこから各年次を見ることができる  kanbuniinkai 検索で、《漢文委員会HP05》サイトあります。漢詩唐詩を理解するための総合サイト:≪漢文委員会 漢詩07≫。

李商隠の詩を考える。

少し、マニアックな晩唐詩人Ⅰ-李商隠150首をまず掲載済み。中唐は盛唐詩人(孟浩然・王維、杜甫、李白)を受け継いだ多様な詩人が出ている。この時代も驚くほど詩が発展している。Ⅱ韓退之(韓愈)500首、Ⅲ柳宗元40首、Ⅳ韋応物、Ⅴ劉長卿、Ⅵ韋荘、Ⅶ孟郊(孟東野)、Ⅷ張籍、Ⅸ賈島、Ⅹ劉禹錫、ほか2012~2020年の予定で気長に進める。同じ中唐ではあるが、白居易のグループについては、李白のブログ350首(2015/6月再開~2018/夏・秋月予定)の後掲載の予定。別に杜甫詩ブログ1500首(2011/7月~2018/8月の予定で)を進行中。詩数につぃては、予定の詩数より多くなる。気まぐれなところがあるのでこの予定が少し変わる場合があり、その節はご容赦ください。                 古詩・謝霊運詩 杜甫詩 韓愈詩 花間集500首全詩 それぞれ毎日ブログしています。 このブログ、索引=語句の「検索」 参考書以上掲載。漢詩力up。

《李商隠詩  百三十六首 (2)61首 ブログINDEX》<979>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3879

 《李商隠詩  百三十六首 (2)61首 ブログINDEX》<979>  

2014312

の紀頌之5つのブログ

●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場

Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
 
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張平子(張衡)《西京賦》(29)(建章宮の池)#12-1 文選 賦<114―(29)>31分割68回 Ⅱ李白に影響を与えた詩1066 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3878

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Ⅱ中唐詩・晩唐詩
 
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《李商隠詩  百三十六首 (2)61首 ブログINDEX》<979  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3879

・李商隠詩 (1) 136首の75

・李商隠詩 (2) 135首の61

●韓愈index-1 ・孟郊、張籍と交遊・汴州乱41

●韓愈詩index-2[800年 33歳~804年 37歳]27

●韓愈詩index-3 805年 38歳・]陽山から江陵府 36

●韓愈詩index-4 806年 39 江陵府・権知国子博士 51首(1)25

index-5 806年39歳 50首の(2)25

index-6[807年~809年 42歳]20

index-7[810年~811年 44歳] 34

index-8 [812年~814年47歳]46

index-9[815年~816年 49歳] 57

index-10[817年~818年 51歳]・「平淮西碑」28

index-11 819年 52歳 ・『論佛骨表』左遷 38

index-12 820年 53歳 ・9月國子祭酒に。18

index-13 821年~822年 55歳 22

index-14 823年~824年 57歳・病気のため退職。没す。 14

韓愈 哲学・儒学「五原」

賦・散文・上奏文・碑文など

孟郊

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●杜甫の全作品1500首を取り上げて訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"

Ⅲ杜甫詩1000詩集  LiveDoorブログ

これまでの杜甫詩 (10)761年;上元二年、50歳 成都浣花渓草堂 82 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3880 杜甫詩1000-679-inDex-10/1500

杜甫詩(1)736~751 青年期・李白と交遊期・就活の詩 53

杜甫詩(2)752年;天平勝寶四年、41歳~754年;天平勝寶六年、43歳 73首(青年期・就活の詩)

杜甫詩(3)755年;天平勝寶七年、44歳~756年;至徳元年、45歳 安史の乱に彷徨う 26

杜甫詩(4)作時757年;至徳二年、46歳 安史軍捕縛、脱出、左拾遺 43

杜甫詩(5)758年;乾元元年、47歳 左拾遺、朝廷疎外、左遷 53

杜甫詩 (6)759年;乾元二年、48歳 三吏三別 官を辞す 44

杜甫詩(7)759年;乾元二年、48歳 秦州抒情詩 66

杜甫詩(8)作時759年;乾元二年、48歳 秦州発、同谷紀行、成都紀行 36

杜甫詩(9)760年;上元元年、49歳 成都浣花渓草堂 45

杜甫詩(10)761年;上元二年、50歳 成都浣花渓草堂 82

杜甫詩(11)762年寶應元年 杜甫51歳  浣花渓草堂~蜀中転々 43

杜甫詩(12)762年寶應元年 杜甫51 蜀中転々 49

●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている

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311 《韓愈哲学 《「原鬼」》 儒家道徳の根源・本質をたずねる論文。》kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 3881 (03/12)

 

 

 

 

 

 

●花間集全詩●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩。唐から五代詩詞。花間集

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張泌27首 花間集四巻

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欧陽烱17首 花間集5・6

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顧夐56首 花間集6・7

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李商隠の詩は小説である。漢詩ととらえて、言葉だけを並べたのでは何の意味か分からないものになってしまう。これまでの李商隠1,2ではまだ通常の現代訳(kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ)という形でよかったが、それでは、李商隠の詩の良さは分からない。詩商隠の詩は、その語句の背景にある物語を考え併せて読んでいかないと李商隠の素晴らしさが伝わらないのである。
 李商隠は詩を書くのにほとんど自分の部屋で、机のまわりにいろんな書物、故事に関連したものなど並べて書いたそうである。「獺祭魚的方法」で書かれている。したがって、その背景こそ重要なものなのである。
また、密偵、内通などにより、親しい人、官僚の死、流刑、左遷と衰退していく唐朝の中で暗黒の時代でもあった。男女の愛についてもこうした背景で見ていかないと、単に死んだ妻を偲んで詠ったもの的な解釈になるのである。李商隠における「エロス」的表現には社会批判、当時の権力者への批判が込められている。そういう意味で味わい深い詩なのである。



李商隠詩 (1)○李商隠詩  百三十六首 (1)75首 
李商隠詩 (2)○李商隠詩  百三十六首 (2)61首 
   
 ○李商隠詩  百三十六首 (2)61首
76細雨 
77春雨 
78細雨(瀟洒傍廻汀) 
79七月二十八日夜與王鄭二秀才聽雨後夢作 
80漫成三首 其一 
81漫成三首 其二 
82漫成三首 其三 
83無 題(白道縈廻入暮霞) 
84蝿蝶鶏麝鸞鳳等 成篇 
85藥轉 
86杜工部蜀中離席 
87二月二日 
88屏風 
89即日 
90無 題(照梁初有情) 
91無 題(幽人不倦賞) 
92落花 
93破鏡 
94無 題(紫府仙人號寶鐙) 
95爲有 
96可歎 
97代附二首 其一 
98代附二首 其二 
99聖女詞 
100獨居有懐 
101有感二首 其一 
102有感二首 其二 
103重有感 
104漫成五章 其一 
105漫成五章 其二 
106漫成五章 其三 
107漫成五章 其四 
108漫成五章 其五 
109當句有對 
110正月崇譲宅 
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●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場
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張平子(張衡)《西京賦》(28)(建章宮〔二〕)#11-3 文選 賦<114―(28)>31分割68回 Ⅱ李白に影響を与えた詩1065 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3873
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曹植(曹子建)詩 65首 index文選 賦)兩都賦序・西都賦・東都賦 (班固)●張衡『西京賦』●古詩十九詩 無名氏●女性
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・李商隠詩 (1) 136首の75首・李商隠詩 (2) 135首の61首●韓愈index-1 ・孟郊、張籍と交遊・汴州乱41首●韓愈詩index-2[800年 33歳~804年 37歳]27首●韓愈詩index-3 805年 38歳・]陽山から江陵府 36首●韓愈詩index-4 806年 39歳 江陵府・権知国子博士 51首(1)25首
index-5 806年39歳 50首の(2)25首index-6[807年~809年 42歳]20首index-7[810年~811年 44歳] 34首index-8 [812年~814年47歳]46首index-9[815年~816年 49歳] 57首index-10[817年~818年 51歳]・「平淮西碑」28首
index-11 819年 52歳 ・『論佛骨表』左遷 38首index-12 820年 53歳 ・9月國子祭酒に。18首index-13 821年~822年 55歳 22首index-14 823年~824年 57歳・病気のため退職。没す。 14首韓愈 哲学・儒学「五原」賦・散文・上奏文・碑文など
孟郊張籍    
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杜甫詩(1)736~751年 青年期・李白と交遊期・就活の詩 53首杜甫詩(2)752年;天平勝寶四年、41歳~754年;天平勝寶六年、43歳 73首(青年期・就活の詩) 杜甫詩(3)755年;天平勝寶七年、44歳~756年;至徳元年、45歳 安史の乱に彷徨う 26首杜甫詩(4)作時757年;至徳二年、46歳 安史軍捕縛、脱出、左拾遺 43首杜甫詩(5)758年;乾元元年、47歳 左拾遺、朝廷疎外、左遷 53首杜甫詩 (6)759年;乾元二年、48歳 三吏三別 官を辞す 44首
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●花間集全詩●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩。唐から五代詩詞。花間集
Ⅴ.唐五代詞詩・宋詞詩・女性 LiveDoor13-13《甘州子五首其四》顧太尉敻(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-466-13-(13) 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3877
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魏承班15首 花間集8・9巻鹿虔扆6首 花間集9巻閻選8首 花間集9巻尹鶚6首 花間集9巻毛熙震29首 花間集9・10巻李珣39首 花間集10巻
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 《李商隠詩  百三十六首 (1)75首 ブログINDEX》<978>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3874

李商隠の詩は小説である。漢詩ととらえて、言葉だけを並べたのでは何の意味か分からないものになってしまう。これまでの李商隠1,2ではまだ通常の現代訳(kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ)という形でよかったが、それでは、李商隠の詩の良さは分からない。詩商隠の詩は、その語句の背景にある物語を考え併せて読んでいかないと李商隠の素晴らしさが伝わらないのである。
 李商隠は詩を書くのにほとんど自分の部屋で、机のまわりにいろんな書物、故事に関連したものなど並べて書いたそうである。「獺祭魚的方法」で書かれている。したがって、その背景こそ重要なものなのである。
また、密偵、内通などにより、親しい人、官僚の死、流刑、左遷と衰退していく唐朝の中で暗黒の時代でもあった。男女の愛についてもこうした背景で見ていかないと、単に死んだ妻を偲んで詠ったもの的な解釈になるのである。李商隠における「エロス」的表現には社会批判、当時の権力者への批判が込められている。そういう意味で味わい深い詩なのである。 

   
李商隠詩 (1)

○李商隠詩  百三十六首 (1)75首

 
李商隠詩 (2)

○李商隠詩  百三十六首 (2)61首

 
   
 李商隠詩  百三十六首 (1)75首
1 錦瑟 李商隠 1 李商隠
2李商隠 2 房中曲李商隠
3李商隱 3 聞歌 七言律詩(解説編)李商隠
4李商隠 4 曲江李商隠
5李商隠 5 登樂遊原李商隠
6恋愛詩人・李商隠 6 重過聖女詞李商隠
7李商隠 7 無題(颯颯東風細雨來)李商隠
8李商隠 8 無題 (昨夜星辰昨夜風) 題をつけられない詩。李商隠
9李商隠 9 無題(相見時難別亦難) 題をつけられない詩。李商隠
10李商隠 10 無題(重幃深下莫愁堂) 題をつけられない詩。李商隠
11李商隠 11 中元作 七言律詩李商隠
12李商隠 『嫦娥』李商隠
121.道教 2.芸妓 3.嫦娥と李商隠李商隠
13碧城 三首 李商隠 13「恋の無題詩」李商隠
14李商隠 14 碧城 其二(届かぬ思いの詩)李商隠
15碧城三首其三 李商隠15「恋の無題詩」李商隠
16無題 (含情春晼晩) 李商隠 16李商隠
17無題 (聞道閶門萼緑華)李商隠 17李商隠
18無題 (八歳倫照鏡) 李商隠 18李商隠
19無題(來是空言去絶蹤) 李商隠 19李商隠
20無題(鳳尾香羅薄幾重) 李商隠 20李商隠

-1

公子行  劉希夷(劉廷芝) (1) 初唐李商隠

-2

代白頭吟 劉希夷(劉廷芝)(2) 初唐李商隠

-3

豫章行苦相篇 傅玄 女のさだめ 六朝時代(3)李商隠

-4

艶歌 東陽谿中贈答(一)(二) 謝霊運 (4)李商隠

-5

七哀(詩) 曹植 魏・三国時代 (5)李商隠

-6

陸游 麗わしの人、唐琬。 (1)李商隠

-7

陸游 麗わしの人、唐琬。(2) 釵頭鳳李商隠

-8

陸游 麗わしの人、唐琬。(3)李商隠

-9

陸游 麗わしの人、唐琬。(4)沈園 二首李商隠

-10

陸游 麗わしの人、唐琬。(5)夜夢沈氏遊園亭

李商隠

-11

陸游 麗わしの人、唐琬。(6)禹寺李商隠

-12

陸游 麗わしの人、唐琬。(7)春草李商隠

-13

陸游 麗わしの人、唐琬。(8)釵頭鳳 唐琬李商隠
21無題(何處哀筝随急管) 李商隠21李商隠
22牡丹 李商隠22七言律詩李商隠
23柳 李商隠 23 (野暮な男を詠う)李商隠
24李花 李商隠24 (花街の年増女の艶情)李商隠
25日日 李商隠25李商隠
26霜月 李商隠26李商隠
27春日寄懐 李商隠27李商隠
28秋日晩思 李商隠28李商隠
29「蝉」 李商隠29 清廉潔白な男の詩李商隠
30西亭 李商隠30 西亭に関する新解釈李商隠
31幽居冬暮 李商隠31李商隠
32「少年」李商隠李商隠
33辛未七夕 李商隠李商隠
34涙  李商隠李商隠
35贈劉司戸蕡  李商隠李商隠
36哭劉蕡李商隠
37寄令狐郎中李商隠
38杜司勲李商隠
39哭劉司戸二首 其一李商隠
40 其二 李商隠
41潭州李商隠
42桂林李商隠
43涼思李商隠
44北斉 二首 其一李商隠
45北斉 二首 其二李商隠
46南 朝 (南斉の武帝と陳の後主)李商隠
47南 朝 (梁・元帝)李商隠
48景陽井李商隠
49隋宮李商隠
50馬嵬二首(絶句)李商隠
51馬嵬(海外徒聞更九州) 李商隠
52瑤池 李商隠
53夜雨寄北李商隠
54陳後宮李商隠
55楚宮李商隠
56過楚宮李商隠
57荊門西下李商隠
58揺落李商隠
59天涯李商隠
60北青蘿李商隠
61題僧壁李商隠
62宮詞李商隠
63漢宮詞李商隠
64賈生李商隠
65茂陵李商隠
66籌筆驛李商隠
67武侯廟古栢李商隠
68李商隠
69初起李商隠
70宿駱氏亭寄懐崔蕹崔兗李商隠
71風雨李商隠
72夢澤李商隠
73異俗 二首 其一李商隠
74異俗 二首 其二李商隠
75安定城樓李商隠

李商隠 146 李商隠「井泥四十韻」について

李商隠「井泥四十韻」について
               紀 頌之

 李商隠 146

李商隠「井泥四十韻」について。「それが何を寓意しているのか、解釈は定まらず、難解さにおいても屈指の作。」李商隠詩選P-322にある。そのため、ここに解説を書くことにした。難しくもなんでもない詩である。

この詩は、李商隠の王朝批判と見れば、難しくはない。同詩選では、泥の中から上昇したことにこだわって、この詩全体のキーワードとしていることに問題があるのである。恋歌、艶情歌で無理やり訳そうとするから難解になる。
李商隠の詩は27歳で妻をめとったことで人生が一変するのである。官僚の中で、「いじめられっ子」になるのである。以来、詩の雰囲気は年々変化していく。しかし、その詩に一貫しているのは王朝批判、特に宦官に対しての批判である。


李商隠「井泥四十韻」について
このしは意味の上でも八韻で区分されている。40韻なので5分割である。しかも一場面を二分割、八句、四韻、律詩単位を二組で構成したり、八分割一場面であったりする。

 詩の雰囲気は杜甫の「沙苑行 」を参考にしてイメージをつくっているのであろう。

杜甫「沙苑行」のはじまりは
君不見左輔白沙如白水,繚以周牆百餘裡。
龍媒昔是渥洼生,汗血今稱獻於此。

君見ずや左輔の白抄は白水の如し、繚(めぐ)らすに周牆を以てすること百余旦。
竜媒(りょうばい)昔是れ渥洼(あくあ)より生ず、汗血今称す此より献ぜらると。
(君は見たことはないだろう、長安の東方の郡部にあたる沙苑の白き沙は白水の如く白く、その区域を、土塀を建ててこり囲んでいる長さが百里以上もあるというのを。昔、漢の世に竜媒と称せられた天馬が渥洼の川から生じたといわれているが、唐の今の世では汗血の名馬がこの沙苑の牧場から献上されているといわれている。)杜甫は四場面構成なので馬の血統についてすぐに始まる。


李商隠「井泥四十韻」は
皇都依仁里,西北有高齋。
昨日主人氏,治井堂西陲。」
皇都 仁里に依り、西北に高斎 有る。
昨日 主人の氏、井を治む 堂西の陲り。
(帝都の依仁里、永通坊というところ、その坊の北西に立派な屋敷があります。
昨日、この話のご主人の妻氏いた、母屋の西に井戸を掘ったのだ。)

この場所は洛陽の李商隠の妻の実家の北東隣の坊である。洛陽城内には渠水、運河が掘られ、おおきな屋敷には運河の引き込みを作った。そのなかには井戸端の役割のものが多かった。砧をたたく場であった。第一場面でこの場所の特定ができないように幻想的な表現に終始している。


 touRAKUYOjou1000

李商隠「井泥四十韻」の舞台

右下に黄色の枠が李商隠の妻の実家の坊でその右斜め上の永通坊がこの詩の舞台である。ここには運河の渠水が入り込んでいる



 杜甫の詩の場合、血統の良い馬の育成を取り上げ、唐王朝の政治姿勢を批判していく形態をとっている。その場合も、批判の矛先を紛らわすため抽象的な表現をしている。
 李商隠は井戸を掘った泥に関連した故事、事象、歴史的な出来事を絡めていくことになる。



第二場面も雅な庭園、華麗な庭園はそんな庭園を持てる人の話の導入のための演出である。李商隠の詩には多くの庭園が出てくる。宮廷、富豪、娼屋と庭にまつわるものは多くある。
晚落花滿地,幽鳥鳴何枝。
蘿幄既已薦,山樽亦可開。」
待得孤月上,如與佳人來。
因茲感物理,惻愴平生懷。
(晚落ち 花は 地に滿ち,幽鳥 鳴くは 何れの枝。
蘿幄 既に 薦しき已き,山樽 亦 開く可し。」
孤月の上るを 待ち得て,佳人の來るが如き與(くみ)する。
茲(これ)に因りて物理に感ず,惻愴 平生の懷い。)ということで、日暮れに夕映えにかがやく花が池を満たしていた、奥深い所で鳴き声だけ聞こえる烏がどこかの枝で鳴いていた。
つたの幌幕も用意がととのいこもむしろも敷かれた、粗末な樽でいいからここで開けるのだ。
もの寂しげな月があがってくるのを待っていると、美しい人と一緒に出てくるような気持ちだった。
これに触発されて万物を支配する根本原理が感得され、常日頃の思いが刺すように胸を痛めている。

これは、李商隠「有有感二首」に基づいている。もっとも衝撃的な事件であった「甘露の変」である。835年大和九年11月李商隠24歳の時の事件である。官僚としての李商隠にとってその生涯からこの事件は不幸な、不遇な人生の幕開けであった。宦官を一掃するため、鄭注は月夜に紛れて軍を動員して庭に隠れたことを連想させる。そして翌朝「甘露が降った」とその場所に宦官を集め一掃する手はずであった。功を焦って、宦官には筒抜けの待ち伏せであった。その庭は待ち伏せ郡全滅とういう結果おびただしい血にあふれた。しかし、このことにより、宦官の力は増強され、この事件を口にすることさえ憚られるほど、触れてはならない事件となり、宦官に制圧された王朝となる。(宦官批判は第五場面に再登場する)。

有感二首 其一 李商隠

有感二首 其二 李商隠



第三の場面は、尭舜による仁徳によって皇帝継承していたものを血縁継承にした。秦の始皇帝嬴政は天下国家を統一したが、その出自は政商呂不韋の子であった。
漢の高祖は天下の王たる定めを記した割り符を手中にしていても、自ら無位無冠の身、一庶民にすぎないといっていた。魏は国璽を帯びて王朝を立てたが、曹操の出自は宦官の連れ子なのだ。長い戟を手に中原に騒乱を起こした五胡十国、彼らが異民族戎氏から身を起こしたことはなんら弱点にはなっていないのだ。
 こうして異なる王朝へと受け継がれた。


第四の場面は、皇帝、王から臣下に移して史実を挙げていく。
伊尹は殷の王を補佐し、次に王業にまでなったが、血縁親族、父親の力を頼りにしたものではないのだ。
太公望呂尚は普通の老翁の格好で磻渓で釣りをしていたのだが、そのまま周の文王の師となったのだ。
犬殺し食肉を生業としていた樊噲と絹布商人の灌嬰がいました、彼らはそれぞれ、突如として決起し、国家の危急を救ったのだ。
劉発は劉氏長沙国の王に封じられその地を開いた、ところが景帝の皇后の程姫から生まれた子ではないのである。
漢の武帝に「ご主人さま」と呼びかけられた董偃は、もともとは真珠売りで世渡りをしていた子供だった。
漢の哀帝は昔男として生まれ、皇帝となったが、男色を好み、家臣の董賢を寵愛しため、太皇太后王氏が年をとって苦労し王朝を継続した。
蜀の王の死後も相手と結ばれたいとを思う心は、血を吐きながら悲しげに鳴く杜鵑として魂をのこした、そして今もホトトギスとなって林の中で囁いているのだ。
准南の王劉安は霊薬を飲んで昇天したが、そこにいた鶏まで仙薬を舐めた、そして、翻り、羽ばたきながら雲の中へ飛んでいった。


第三、第四どちらも王朝宮殿を舞台にしたものであった。この詩で、誰かが出てきて、この唐王朝の堕落を立ち直らせてくれることはできないのか。李商隠は、王朝が変わってもいい、あるいは、臣下のものから優れたものは出現しないのかとういう願望に満ち溢れたものである。
 これを「上昇の変化」ととらえると意味不明になるのだ。男色を好んだ皇帝にストップをかけた太后皇后をクローズアップして捉えないと意味不明になる。
 また、唐王朝では、不老長寿薬、霊薬、媚薬、といわれるヒ素の混入されたもので中毒死が続出している。すべてが宦官の仕業であった。毒の判定に使用されたものは、銀食器、金魚と鸚鵡などの小鳥である。皇帝が昇天して、その後小鳥に舐めさせたら死んだ。「上昇の変化」は毒殺であった。



第五の場面は
「猛虎與雙翅,更以角副之。」(猛虎 双翅を与えられ、更に角を以て之に副う。)
獰猛な虎に二枚の羽を付け加える、そのうえ更に角までそえてあげるようなこと。それは宦官を重臣にして軍隊を任せそのうえ、総大将、宰相にまですることのように絶対権力を与えてしまうような事象をいう。
「甘露の変」以降、すべてが宦官によって政治が行われた。形の上では、旧貴族、科挙による官僚がいた訳であるが、反体制の発言をすると、粛清された。

「鳳凰不五色,聯翼上雞棲。」(鳳凰は五色とせず、翼を聯ねて雞棲に上らん。)
梧桐の葉が茂るところにしか棲まない鳳凰も五色の羽を失ってしまうこと。翼を連ねて鶏小屋にのぼっているように皇帝の地位はあっても実質的に宦官に全権を奪われるような事象をいう。
 天子はまつりあげられ、鶏小屋の中で棲んでいる状態にされたのだ。


「我欲秉鈞者,朅來與我偕。」(我れは欲す 鈞を秉る者、朅来して我れと偕にするを)
私は、天下国家の公平な施政、公平な采配をするものの出現を願います、そのような人物の到来することは世界の誰もが願っていることなのだ。
「秉鈞」について、杜甫は、「奉贈鮮於京兆二十韻」で宰相たる者は一国の公平を手にするものであるということを独りで独占する李林甫についてこの語を使っている。李商隠は自分に全権を与えられるなら、この唐王朝におけるすべての不合理を一掃してみせるといっているのだ。
 しかし、天の上から公平かどうか見ているはずの雲に、つまり、天子、皇帝は知らんぷりで頽廃の中で甘んじているのだ。
 泥の歌を唄うしかないのだ。


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