〔韓愈、李正封〕《晚秋郾城夜會聯句》最終回(27)ここに聯句を為し、詩を作って、淮西征伐の本末は、到底詳述することが出来ないに相違ないが、糟粕、なお余味を存するものとして、どうか世に残しておきたいものである。
《晚秋郾城夜會聯句〔韓愈、李正封〕》最終回(27)-#25韓愈(韓退之) Ⅱ中唐詩 <874> 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3354韓愈詩-220-#25
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雪下收新息,陽生過京索。
思えば雪降る時、蔡州をおとしいれて呉元濟を擒にし、一陽来復の冬至の時分に凱旋して、亰索地方を通過した。
爾牛時寢訛,我僕或歌咢。(正封)
汝らの牛も、先には徴発されて、輺重を運搬していたが、今後放し飼いにされて、寢るも、動くも、勝手次第になるし、わがしもべも、先には戦地に従行して、ずいぶん苦労したが、これからは歌ったり、鼓を打ったりして、十分休息をすることが出来る。
帝載彌天地,臣辭劣螢爝。
天子の事業は、天地の間にわたって、洪大無辺なるに反して、臣の言辞は、蛍火のごとく、はなはだ拙劣なるものである。
爲詩安能詳,庶用存糟粕。(愈)
ここに聯句を為し、詩を作って、淮西征伐の本末は、到底詳述することが出来ないに相違ないが、糟粕、なお余味を存するものとして、どうか世に残しておきたいものである。
雪 下って新息を收め,陽 生じて京索を過ぎむ。
爾じの牛 時に寢訛【しんか】,我が僕 或は歌咢【かがく】。(正封)
帝の載【とし】天地に彌【わた】り,臣の辭 螢爝【けいしゃく】よりも劣【つたな】し。
詩を爲【つく】って安んぞ能く詳【つまびらか】にせむ,庶【こいねが】はくば用って糟粕を存せむ。(愈)
『晚秋郾城夜會聯句』 現代語訳と訳註
(本文)
雪下收新息,陽生過京索。
爾牛時寢訛,我僕或歌咢。(正封)
帝載彌天地,臣辭劣螢爝。
爲詩安能詳,庶用存糟粕。(愈)
(下し文)
雪 下って新息を收め,陽 生じて京索を過ぎむ。
爾じの牛 時に寢訛【しんか】,我が僕 或は歌咢【かがく】。(正封)
帝の載【とし】天地に彌【わた】り,臣の辭 螢爝【けいしゃく】よりも劣【つたな】し。
詩を爲【つく】って安んぞ能く詳【つまびらか】にせむ,庶【こいねが】はくば用って糟粕を存せむ。(愈)
(現代語訳)
思えば雪降る時、蔡州をおとしいれて呉元濟を擒にし、一陽来復の冬至の時分に凱旋して、亰索地方を通過した。
汝らの牛も、先には徴発されて、輺重を運搬していたが、今後放し飼いにされて、寢るも、動くも、勝手次第になるし、わがしもべも、先には戦地に従行して、ずいぶん苦労したが、これからは歌ったり、鼓を打ったりして、十分休息をすることが出来る。
天子の事業は、天地の間にわたって、洪大無辺なるに反して、臣の言辞は、蛍火のごとく、はなはだ拙劣なるものである。
ここに聯句を為し、詩を作って、淮西征伐の本末は、到底詳述することが出来ないに相違ないが、糟粕、なお余味を存するものとして、どうか世に残しておきたいものである。
(訳注)
雪下收新息,陽生過京索。
思えば雪降る時、蔡州をおとしいれて呉元濟を擒にし、一陽来復の冬至の時分に凱旋して、亰索地方を通過した。
・新息 蔡州にある新息縣をいう。蔡州をおとしいれて呉元濟を擒にしたことをしめす。
・陽生 冬至の一陽来復の時分をいう。
・京索 京は県名、策は部落、地域といった意味と考える。漢書皇帝紀「楚と濚陽の南、京策の間に戦う」とある。
爾牛時寢訛,我僕或歌咢。(正封)
汝らの牛も、先には徴発されて、輺重を運搬していたが、今後放し飼いにされて、寢るも、動くも、勝手次第になるし、わがしもべも、先には戦地に従行して、ずいぶん苦労したが、これからは歌ったり、鼓を打ったりして、十分休息をすることが出来る。
・寢訛 寢るも、動くも、勝手次第になり、放し飼いにされること。
・咢 鼓を敲くこと。
帝載彌天地,臣辭劣螢爝。
天子の事業は、天地の間にわたって、洪大無辺なるに反して、臣の言辞は、蛍火のごとく、はなはだ拙劣なるものである。
・帝載 天子の事業。
・劣螢爝 蛍火のごとく、はなはだ拙劣なるものであることをいう。
爲詩安能詳,庶用存糟粕。(愈)
ここに聯句を為し、詩を作って、淮西征伐の本末は、到底詳述することが出来ないに相違ないが、糟粕、なお余味を存するものとして、どうか世に残しておきたいものである。
・糟粕 先人のまねをするだけで、独創性のないことのたとえ。『荘子(天道)』「君之所読者、古人之糟魄已矣」聖人の道は言語や文章で表すことはできない。書物に残っている聖人の言はその糟粕(かす)のようなものである。












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