韓愈《遊城南十六首:嘲少年》 春景色をギュッとつかつかんで、行楽に出て女性を携えて酒のさかなとしている。「命令じゃ、もって行け」などと人に花をやるように女をもらいうける。
2013年9月7日 | 同じ日の紀頌之5つのブログ |
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遊城南十六首:嘲少年 韓愈(韓退之) <182>Ⅱ中唐詩793 漢文委員会kanbuniinkai 紀頌之の漢詩ブログ2949
作者: 韓愈 816年 元和十一年 49歲
卷別: 卷三四三 文體: 五言絕句
詩題: 遊城南十六首:嘲少年
寫及地點: 城南 (京畿道 京兆府 長安)
詩文:
遊城南十六首:嘲少年
(長安の南でゆっくりしている時の詩、十六首の「貴公子の諸行を嘲る」)
直把春償酒,都將命乞花。
春景色をギュッとつかつかんで、行楽に出て女性を携えて酒のさかなとしている。「命令じゃ、もって行け」などと人に花をやるように女をもらいうける。
祗知閒信馬,不覺誤隨車。
それと思うと暇にまかせ、馬にまかせてやりたい放題、そこまでは知ってたが、うつかり、間違って誰かの車のあとについて行ったかまったく覚えていない。
(城南に遊ぶ十六首:少年を嘲る)
直【ただち】に春を把って酒を償【つぐな】い、都【すべ】て命を將って花を乞【あた】う。
祗だ知る 閑に馬に信【まか】するを、覚えず 誤って車に随ふを。
『遊城南十六首:嘲少年』 現代語訳と訳註
(本文)
直把春償酒,都將命乞花。
祗知閒信馬,不覺誤隨車。
(下し文)
(城南に遊ぶ十六首:少年を嘲る)
直【ただち】に春を把って酒を償【つぐな】い、都【すべ】て命を將って花を乞【あた】う。
祗だ知る 閑に馬に信【まか】するを、覚えず 誤って車に随ふを。
(現代語訳)
(長安の南でゆっくりしている時の詩、十六首の「貴公子の諸行を嘲る」)
春景色をギュッとつかつかんで、行楽に出て女性を携えて酒のさかなとしている。「命令じゃ、もって行け」などと人に花をやるように女をもらいうける。
それと思うと暇にまかせ、馬にまかせてやりたい放題、そこまでは知ってたが、うつかり、間違って誰かの車のあとについて行ったかまったく覚えていない。
(訳注)
遊城南十六首:嘲少年
(長安の南でゆっくりしている時の詩、十六首の「貴公子の諸行を嘲る」)
・少年 貴族の子弟が酒屋において傲慢に酒を貪ったさまをうたう。(762)宝応元年、杜甫51歳の成都での作品。李白や、王維の同名の作品は楽府、音楽に合わせて歌うように詩を読むものであるが、杜甫のこの詩は七言絶句の形式の歌行である。同種の『貧孝行』がある。唐詩で「少年」といえば、王維 少年行
新豐美酒斗十千,咸陽遊侠多少年。
相逢意氣爲君飮,繋馬高樓垂柳邊。
李白 17少年行
少年行
五陵年少金市東、銀鞍白馬度春風。
落花踏尽遊何処、笑入胡姫酒肆中。
杜甫 少年行
馬上誰家白面郎、臨階下馬坐人牀。
不通姓氏麤豪甚、指點銀瓶索酒嘗。
王昌齢『少年行』
走馬遠相尋,西樓下夕陰。結交期一劍,留意贈千金。高閣歌聲遠,重門柳色深。夜闌須盡飲,莫負百年心。
いなせな若者や壮士を詠う。
杜甫『少年行』
馬上誰家白面郎、臨階下馬坐人牀。
不通姓氏麤豪甚、指點銀瓶索酒嘗。
少年行 杜甫 蜀中転々 杜甫 <501> 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2695 杜甫詩1000-501-733/1500
直把 春 償酒 ,都將命 乞花 。
春景色をギュッとつかつかんで、行楽に出て女性を携えて酒のさかなとしている。何でもかんでも命令口調で、「もって行け」などと人に花をやるように女をもらいうける。
・「把」把。つかむ、ひきよせる。
・「春」春景色。女性。
・「償」償【つぐな】い。
・「命」命令。
・「乞」求める。
・「花」花。春景色。女性。
祗知 閒 信馬 ,不覺 誤隨車 。
それと思うと暇にまかせ、馬にまかせてやりたい放題、そこまでは知ってたが、うつかり、間違って誰かの車のあとについて行ったかまったく覚えていない。