《郪城西原送李判官兄、武判官弟赴成都府》諸君が赴く遠方の川水までには浪が無いわけでない、浪があって舟行にはなんぎなこともあろうが、他地方の山にはおのずと惜しむだけの春景色があって、きっと慰められるであろう。
《郪城西原送李判官兄、武判官弟赴成都府》 蜀中転々 杜甫 <582>漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3220 杜甫詩1000-582-838/1500
卷別:卷二二七 文體: 五言律詩
詩題: 郪城西原送李判官兄、武判官弟赴成都府
及地點: 郪縣 (劍南道北部 梓州 郪縣) 別名:郪城 ・ 益州 (劍南道北部 益州 益州) 別名:南京、成都府
交遊人物:李判官 ・武判官
交遊地點:劍南道北部梓州 郪縣
郪城西原送李判官兄、武判官弟赴成都府
(益州広漢郡郪県県城の西方高地で判官である李・武の二人が成都府の方へ赴くのを送る詩。)
憑高送所親,久坐惜芳辰。
高地にのぼって親しくしていた人たちを送ろうとしている。そこで、じっとすわって春のこのひとときを惜しむのである。
遠水非無浪,他山自有春。
諸君が赴く遠方の川水までには浪が無いわけでない、浪があって舟行にはなんぎなこともあろうが、他地方の山にはおのずと惜しむだけの春景色があって、きっと慰められるであろう。
野花隨處發,官柳著行新。
すなわち到るところに野の花が咲き見乱れ、その色を発しているだろう、そして官道の柳の並木はどれもわかめをふいているだろう。
天際傷愁別,離筵何太頻。
水平線の果てで悲しい別れにこころをいためる。何かと、わかれの宴席が頻頻ともよおされるのであろう、体に気負付けられよ。
(郪城の西原にて李判官兄・武判官弟が成都府に赴くを送る)
高きに憑りて所親を送り、久しく坐して芳辰を惜しむ。
遠水 浪無きに非ず、他山自ずから春有り。
野花 随処に発き、官柳 著行新たなり。
天際 愁別を傷み、離筵 何ぞ太だ頻りなる。
『郪城西原送李判官兄、武判官弟赴成都府』 現代語訳と訳註
(本文)
郪城西原送李判官兄、武判官弟赴成都府
憑高送所親,久坐惜芳辰。
遠水非無浪,他山自有春。
野花隨處發,官柳著行新。
天際傷愁別,離筵何太頻。
(下し文)
(郪城の西原にて李判官兄・武判官弟が成都府に赴くを送る)
高きに憑りて所親を送り、久しく坐して芳辰を惜しむ。
遠水 浪無きに非ず、他山自ずから春有り。
野花 随処に発き、官柳 著行新たなり。
天際 愁別を傷み、離筵 何ぞ太だ頻りなる。
(現代語訳)
(益州広漢郡郪県県城の西方高地で判官である李・武の二人が成都府の方へ赴くのを送る詩。)
高地にのぼって親しくしていた人たちを送ろうとしている。そこで、じっとすわって春のこのひとときを惜しむのである。
諸君が赴く遠方の川水までには浪が無いわけでない、浪があって舟行にはなんぎなこともあろうが、他地方の山にはおのずと惜しむだけの春景色があって、きっと慰められるであろう。
すなわち到るところに野の花が咲き見乱れ、その色を発しているだろう、そして官道の柳の並木はどれもわかめをふいているだろう。
水平線の果てで悲しい別れにこころをいためる。何かと、わかれの宴席が頻頻ともよおされるのであろう、体に気負付けられよ。
(訳注)
郪城西原送李判官兄、武判官弟赴成都府
(益州広漢郡郪県県城の西方高地で判官である李・武の二人が成都府の方へ赴くのを送る詩。)
広徳元年春梓州にあっての作。(763年 52歳)
○郪城西原 益州広漢郡郪県の城の西方の高地。
○李判官兄判官李某、年長者ゆえ兄という。
○武判官弟判官武某、年少者ゆえ弟という。
憑高 送 所親 ,久坐 惜 芳辰 。
高地にのぼって親しくしていた人たちを送ろうとしている。そこで、じっとすわって春のこのひとときを惜しむのである。
○憑高 高地によって。
○所親 したしい人、李・武は兄弟なみに交わる人人ゆえに所親という。
○芳辰 春のとき。
遠水 非 無浪 ,他山 自有春 。
諸君が赴く遠方の川水までには浪が無いわけでない、浪があって舟行にはなんぎなこともあろうが、他地方の山にはおのずと惜しむだけの春景色があって、きっと慰められるであろう。
○非無浪 浪があって舟行にはなんぎなことをいう。しゅっぱつするこのちではあらなみはないのである。
○他山 他地方の山。
○有春 春のけしきの見るべきもののあることをいう。
野花 隨處 發 ,官柳 著行 新。
すなわち到るところに野の花が咲き見乱れ、その色を発しているだろう、そして官道の柳の並木はどれもわかめをふいているだろう。
○随処 どこにでも。
○官柳 官でうえた柳、これは官道にならび立つ。
○苦行 行は行列、著処がどこでもの意であるごとくに著行はどの行列もの意。○新 あらたにわか芽をふいたこと。
天際 傷愁 別,離筵 何太頻。
水平線の果てで悲しい別れにこころをいためる。何かと、わかれの宴席が頻頻ともよおされるのであろう、体に気負付けられよ。
○天際 天涯に同じ、梓州は都よりみて天のはてである。
○愁別 愁いを帯びでのわかれ。
○離遣 わかれの宴席。












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重為告曰













