杜甫 武侯廟
遺廟丹青落,空山草木長。猶聞辭後主,不復臥南陽。
(夔州の諸葛亮の廟をたずねてよんだ詩。)いまのこっている廟はふるぼけて絵の具が落ちてしまい、さびしい山にただ草や木がたけたかく伸びている。ここへおまいりすると孔明の英霊がなお存在して彼が後主に出陣の暇乞いをしたときの声音をそのまま聞くようである。彼はあのときは畢生の決心をかためて立ちあがったので、あれ以来は決してふたたび南陽に臥ていようなどのかんがえはもたなかったのである。
766年-87杜甫 《1512武侯廟【案:廟在白帝西郊。】》 杜甫詩index-15-766年大暦元年55歲-87 <950> 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6385 杜甫詩1500-950-1448/2500
年:766年大暦元年55歲-87
卷別: 卷二二九 文體: 五言絕句
詩題: 武侯廟【廟在白帝西郊。】
作地點: 目前尚無資料
及地點: 武侯廟 (山南東道 夔州 奉節) 別名:諸葛廟、武侯祠、武侯祠堂、孔明廟
南陽 (山南東道 鄧州 南陽) 別名:南都
武侯廟
(夔州の諸葛亮の廟をたずねてよんだ詩。)
遺廟丹青落,空山草木長。
いまのこっている廟はふるぼけて絵の具が落ちてしまい、さびしい山にただ草や木がたけたかく伸びている。ここへおまいりすると孔明の英霊がなお存在して彼が後主に出陣の暇乞いをしたときの声音をそのまま聞くようである。
猶聞辭後主,不復臥南陽。
彼はあのときは畢生の決心をかためて立ちあがったので、あれ以来は決してふたたび南陽に臥ていようなどのかんがえはもたなかったのである。
(武侯の廟)
遺廟 丹青落ち、空山 草木長し。
猶お聞くがごとし 後主を辞するを、復た南陽に臥せず。
『武侯廟』 現代語訳と訳註解説
(本文)
武侯廟
遺廟丹青落,空山草木長。
猶聞辭後主,不復臥南陽。
(含異文)遺廟丹青落【遺廟丹青古】,空山草木長。猶聞辭後主,不復臥南陽。
(下し文)
(武侯の廟)
遺廟 丹青落ち、空山 草木長し。
猶お聞くがごとし 後主を辞するを、復た南陽に臥せず。
(現代語訳)
(夔州の諸葛亮の廟をたずねてよんだ詩。)
いまのこっている廟はふるぼけて絵の具が落ちてしまい、さびしい山にただ草や木がたけたかく伸びている。ここへおまいりすると孔明の英霊がなお存在して彼が後主に出陣の暇乞いをしたときの声音をそのまま聞くようである。
彼はあのときは畢生の決心をかためて立ちあがったので、あれ以来は決してふたたび南陽に臥ていようなどのかんがえはもたなかったのである。
武侯廟
(夔州の諸葛亮の廟をたずねてよんだ詩。)大暦元年夔州にあっての作
○武侯廟 武侯は蜀漢の諸葛亮、字は孔明をいう、後主の223年建興元年、武郷侯に封ぜられた。廟は夔州府魚復縣の永安宮の傍、赤甲山の麓にあった。詩中に「空山」の語があるのによって此の詩が成都の武侯廟をさすものではないことを知ることができる。
遺廟丹青落,空山草木長。
いまのこっている廟はふるぼけて絵の具が落ちてしまい、さびしい山にただ草や木がたけたかく伸びている。ここへおまいりすると孔明の英霊がなお存在して彼が後主に出陣の暇乞いをしたときの声音をそのまま聞くようである。
○丹青 棟梁画壁などにぬってあった絵の具をいう。
○空山 人のない山。赤甲山を背にして立っていたもので、このやまの東南側の麓に白帝城がある。
猶聞辭後主,不復臥南陽。
彼はあのときは畢生の決心をかためて立ちあがったので、あれ以来は決してふたたび南陽に臥ていようなどのかんがえはもたなかったのである。
○猶聞 武侯のすでに没した今日もまだその生時の声をきくがごとくである。
○辞後主 後主は蜀漢の先主劉備玄徳の子、劉禅をいう。先主の後を継ぎ後主と称される。後主の227年建興五年、諸葛亮は魏を伐とうとして諸軍を率いて北のかた漢中に進駐しょうとし、出発にのぞんで表をたてまつった、これがすなわち有名な「出師の表」である。辞とはこの表をたてまつって暇乞いの御挨拶をすることをいう。
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○臥南陽 亮は初め南陽の都県に家居していた、其の地は嚢陽の城西二十里にあり陸中とよばれる、徐庶が劉備に語っていうのに、諸葛孔明は臥竜ともいうべき人物である、将軍がもし会って見たければみずから出かけて行かれるがよいと、劉備は遂に三たび諸葛亮の盧を訪れてはじめて彼に会うことができた。いわゆる草盧三顧である。
(武侯の廟)
遺廟 丹青落ち、空山 草木長し。
猶お聞くがごとし 後主を辞するを、復た南陽に臥せず。


















