杜甫 夔府書懷四十韻#8
即事須嘗膽,蒼生可察眉。議堂猶集鳳,正觀是元龜。
處處喧飛檄,家家急競錐。蕭車安不定,蜀使下何之。
一朝、叛臣が起こったときそれを擒にしようとしても、漢の高祖が韓信を擒にしたような先例には追い付くことがむつかしい、当局たるものは眼前のでき事に即して嘗胆の念を失ってはならぬ、人民のこころもちは眉根をみただけで察知してやる様にせねはならぬということである。今、朝延の政事堂には、鳳凰のような賢臣が集っておられる、だから、貞観の治世を、よきお手本として施政をしなければならないのである。天下処処に、急を告ぐる飛檄をとばされて、やかましいことこの上ないが、そうした中で、下々のものは、どの家家もわずかな利益を争うことに急である。檄をどんなに飛ばしても、前漢の蕭育の車が民心を安定せんとでかけるが、民心は安定しなかったという故事があったではないか、また、いくら司馬相如の如き蜀使を発しても行くべきところが無数にあるのに、彼能見は一つ、そもそもどこからさきにゆこうとするのであるか。
766年-139#8杜甫 《1614夔府書懷四十韻》#8 杜甫詩index-15-766年大暦元年55歲-139 <1002> 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6690
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