陪鄭広文遊何将軍山林十首 其四 杜甫 :kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ 誠実な詩人杜甫特集 58

753年天宝12載 42歳  五言律詩


陪鄭広文遊何将軍山林十首 其四
旁舍連高竹,疏籬帶晩花。
隣りの家はこの山荘の高い竹やぶにつらなっている、あらいまがきは遅ざきの花をつけている。
碾渦深沒馬,藤蔓曲藏蛇。
ひきうす水車によってできた水たまりは馬の脚をも沈めるばかりに深く、つるを伸ばした藤は曲りくねって蛇の隠れる場所ができている。
詞賦工無益,山林跡未賖。
詩や賦、文学が秀でていても何の役にも立たないものだが、山林は道のすぐ近くにあって役に立つ。
盡撚書籍賣,來問爾東家。

わたしはすっかり書物をひっぱり出して売りはらってしまい、ここにやって来て東隣りの家を求めたいと思う。



隣りの家はこの山荘の高い竹やぶにつらなっている、あらいまがきは遅ざきの花をつけている。
ひきうす水車によってできた水たまりは馬の脚をも沈めるばかりに深く、つるを伸ばした藤は曲りくねって蛇の隠れる場所ができている。
詩や賦、文学が秀でていても何の役にも立たないものだが、山林は道のすぐ近くにあって役に立つ。
わたしはすっかり書物をひっぱり出して売りはらってしまい、ここにやって来て東隣りの家を求めたいと思う。



旁舎は高竹に連なり  疏籬は晩花を帯ぶ
碾渦 深く馬を没し  藤蔓 曲りて蛇を蔵す
詞賦 工なるも益無く 山林 跡は未だ賖かならず
尽く書籍を捻りて売り 来りて爾の東家を問めん



旁舍連高竹,疏籬帶晩花。
隣りの家はこの山荘の高い竹やぶにつらなっている、あらいまがきは遅ざきの花をつけている。
旁舍 近傍のいえ。何将軍の山荘の中にある小作人の住む家。 ○ 生えつづく。○高竹 何氏園中のせの高い竹。第一首の「野竹」とあるものと同じ竹であろう。○疎鮭 目あらくゆったまがき。○晩花 夕方の花。遅咲きの花。



碾渦深沒馬,藤蔓曲藏蛇。
ひきうす水車によってできた水たまりは馬の脚をも沈めるばかりに深く、つるを伸ばした藤は曲りくねって蛇の隠れる場所ができている。
碾渦 碾:ひきうす。うすの水車の水の流れ、うずまきをいう。○没馬 馬をかくすほど。これは夕方馬に水をつかわせるものがあるのであろう。○藤蔓 ふじつる、範辺のもの。



詞賦工無益,山林跡未賖。
詩や賦、文学が秀でていても何の役にも立たないものだが、山林は道のすぐ近くにあって役に立つ。
詞賦 詩文や賦。○工無益 工は巧。無益とは文学に長じていても作者の如く不遇では何のやくにもたたぬとの意。○山林 園林をいう。○未姶 近いということ。



盡撚書籍賣,來問爾東家
わたしはすっかり書物をひっぱり出して売りはらってしまい、ここにやって来て東隣りの家を求めたいと思う。
 指でつまみとること。○爾東家 爾(汝)とは何氏をさす。東家とは孔子を「東家の丘」とよぶことがあるが、そのこころもちで何氏の家をさしていう。実際の東西にかかわらぬと見てよろしい。ここではだれにもそうと知られずに農夫となって生きたいという気持を含む。



○韻 花・蛇・除・家。
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