陪鄭広文遊何将軍山林十首 其五 杜甫 :kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ 誠実な詩人杜甫特集 59

753年天宝12載 42歳  五言律詩


陪鄭広文遊何将軍山林十首 其五
剩水滄江破,殘山碣石開。
この山林の水はあおあおとした大川が破れあふれ出たものである、この山林の山は海中石門の碣石の砕石で開かれた名残である。
綠垂風折筍,紅綻雨肥梅。
緑色のうなだれているのは風に吹き折られた若竹であり、紅色の花の咲きほころびているのは雨でふとった梅の実である。
銀甲彈箏用,金魚換酒來。
銀製の爪が琴をひくために用いられるが、黄金の佩びの魚が酒に換えられている。
興移無灑掃,隨意坐莓苔。

興味がいろいろ移ることはのきれいに掃除をしないことになり、興味の赴くまま苔のむしろの上に坐りこむことになる。



この山林の水はあおあおとした大川が破れあふれ出たものである、この山林の山は海中石門の碣石の砕石で開かれた名残である。
緑色のうなだれているのは風に吹き折られた若竹であり、紅色の花の咲きほころびているのは雨でふとった梅の実である。
銀製の爪が琴をひくために用いられるが、黄金の佩びの魚が酒に換えられている。
興味がいろいろ移ることはのきれいに掃除をしないことになり、興味の赴くまま苔のむしろの上に坐りこむことになる。


剰水滄江破れ 残山鳩石開く
緑は垂る風に折るる夢 紅は綻ぶ雨に肥ゆる梅
銀甲弾撃に用い 金魚酒に換え来る
興移って灑掃無し 随意に苺苔に坐す




剩水滄江破,殘山碣石開。
この山林の水はあおあおとした大川が破れあふれ出たものである、この山林の山は海中石門の碣石の砕石で開かれた名残である。
剰水 あまりの水。 ○滄江 あおい江水。○残山 のこった山。○碣石 海中石門の名、今の渤海湾秦皇島の附近にあったもの。

 

綠垂風折筍,紅綻雨肥梅。
緑色のうなだれているのは風に吹き折られた若竹であり、紅色の花の咲きほころびているのは雨でふとった梅の実である。
 筍の色。若竹色。○ たけのこ。若竹。○ 梅の実の色。○ 実の肉のふとること。



銀甲彈箏用,金魚換酒來。
銀製の爪が琴をひくために用いられるが、黄金の佩びの魚が酒に換えられている。
銀甲 銀でつくった琴ひき用の爪。○金魚 黄金でつくった魚形の侃びもの、官員が身分によって侃用するものである。ここは何氏の物。○換酒 金魚を質において酒ととりかえる。


興移無灑掃,隨意坐莓苔。
興味がいろいろ移ることはのきれいに掃除をしないことになり、興味の赴くまま苔のむしろの上に坐りこむことになる。
興移 おもしろさがうつりかわる。 〇灑掃 ほこりをはらい水をふりそそぐ。○随意 こころのまま。 ○ こけ。


韻  開・梅・釆・苔