陪鄭広文遊何将軍山林十首 其十 杜甫 :kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ 誠実な詩人杜甫特集 64

753年天宝12載 42歳  五言律詩
この篇は帰途につくことと将来の希望とをのぺている。


陪鄭広文遊何将軍山林十首 其十
幽意忽不愜,歸期無奈何。
心静かに自然にひたっていた楽しい思いがふいにかなわなくなって、帰らなければいけない約束の期がどうしようもないこととしてやってきた。
出門流水住,回首白雲多。
門を出たとこで流水が停止し、もっと留まれといっている、ふりかえってみると白雲がたくさん湧き立って行く先をふせいでいる。
自笑燈前舞,誰憐醉後歌。
思い出し笑いをしてしまう、山荘にあって灯火の前で舞ったことだ、家にかえって酒に酔っての歌うのをだれがいとおしんでくれるというのか。
祗應與朋好,風雨亦來過。
ただまさに仲のよい友人と共にいたいと云いたい、風雨の日であっても、もう一度やって来るのだ。

心静かに自然にひたっていた楽しい思いがふいにかなわなくなって、帰らなければいけない約束の期がどうしようもないこととしてやってきた。
門を出た流水が停止し、もっと留まれといっている、ふりかえってみると白雲がたくさん湧き立って行く先をふせいでいる。
思い出し笑いをしてしまう、山荘にあって灯火の前で舞ったことだ、家にかえって酒に酔っての歌うのをだれがいとおしんでくれるというのか。
ただまさに仲のよい友人と共にいたいと云いたい、風雨の日であっても、もう一度やって来るのだ。


幽意ゆういたちまち愜かなわず  歸期奈何いかんともする無し
門を出でで流水に住まる 首を回らせば白雲多し
自ら笑う燈前の舞 誰か憐あわれまん酔後の歌
祗應ただまさに朋好ほうこうともに 風雨にも亦た来り過るぺし



幽意忽不愜,歸期無奈何。
心静かに自然にひたっていた楽しい思いがふいにかなわなくなって、帰らなければいけない約束の期がどうしようもないこととしてやってきた
幽意 こころ静に自然の中にふけるおもい。○ こころの欲するとおりになること。欲するとおりにならないのはかなわないとする。○帰期 我が家にかえるべき時期。○無奈何 どうすることもできぬ、どうしてもかえらねばならぬことをいう。


出門流水住,回首白雲多。
門を出た流水が停止し、もっと留まれといっている、ふりかえってみると白雲がたくさん湧き立って行く先をふせいでいる。
出門 何氏の門からでる。○流水住 住とは自分がたちどまること、水の流れるところでちょっとたちどまる。〇回首 何氏の園の方へと首をふりかえってみる。


自笑燈前舞,誰憐醉後歌。
思い出し笑いをしてしまう、山荘にあって灯火の前で舞ったことだ、家にかえって酒に酔っての歌うのをだれがいとおしんでくれるというのか
自笑 この二句は園中での前日のことを追憶していう。○燈前舞 夜、燈火の前で舞をしたこと。○誰憐 何氏の園に在っては何氏が憐んでくれたが、今は園を去った後であるからだれが憐んでくれようか。○酔後歌 これも自己の園中で歌ったことをいう。


祗應與朋好,風雨亦來過。
ただまさに仲のよい友人と共にいたいと云いたい、風雨の日であっても、もう一度やって来るのだ。
祗應 ただまさに~いいたいのだ。○朋好 なかのよいともだち、暗に鄭虔を意味する。○来過 この何氏の園へたずねてくる。

○韻 何・多・歌・過。