白水崔少府十九翁高齋三十韻 杜甫 123 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ 杜甫特集700- 121-#3


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吏隱適情性,茲焉其窟宅。
主人は官僚であって隠遁者の生活をするのがその惰性にかなっているのでそれでこのような場所を自己のいわやの居宅としているのだ。(半官半隠をいう)
白水見舅氏,諸翁乃仙伯。
わたしはこの白水でおじの崔明府に面会しに来たのだが諸翁たちはみな仙人のなかの長であるとも申すべき人々だ。
杖藜長松下,作尉窮穀僻。
自分はここへ来て、背の高い松の木の下であかぎの杖をついてやすむのである、あなたはこんな奥まってだれもこぬ様な渓谷の地に尉官となっておられるのだ(即ち半分、仙人)。
為我炊雕胡,逍遙展良覿。』

自分のために菰米をたいてくれます。それで自分もここでぶらぶらしながらみなさんとの御面会するにつけてのこころのうちを十分にのべることができるのだ。』


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坐久風頗怒,晚來山更碧。
相對十丈蛟,欻翻盤渦坼。
何得空裡雷,殷殷尋地脈。
煙氛藹崷崒,魍魎森慘戚。
昆侖崆峒顛,回首如不隔。』

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吏隠惰性に通す 玄鳶に其れ窟宅とす

白水舅氏を見る 諸翁は乃ち仙伯なり

葬を杖く長松の下 尉と作る窮谷の僻なるに

我が為めに離胡を炊ぐ 造造艮覿を展ぶ』



白水崔少府十九翁高齋三十韻 現代語訳と訳註 -#3
(本文)

吏隱適情性,茲焉其窟宅。
白水見舅氏,諸翁乃仙伯。
杖藜長松下,作尉窮穀僻。
為我炊雕胡,逍遙展良覿。』

(下し文)
吏隠惰性に通す 玄鳶に其れ窟宅とす
白水舅氏を見る 諸翁は乃ち仙伯なり
葬を杖く長松の下 尉と作る窮谷の僻なるに
我が為めに離胡を炊ぐ 造造艮覿を展ぶ』

(現代語訳)
主人は官僚であって隠遁者の生活をするのがその惰性にかなっているのでそれでこのような場所を自己のいわやの居宅としているのだ。(半官半隠をいう)
わたしはこの白水でおじの崔明府に面会しに来たのだが諸翁たちはみな仙人のなかの長であるとも申すべき人々だ。
自分はここへ来て、背の高い松の木の下であかぎの杖をついてやすむのである、あなたはこんな奥まってだれもこぬ様な渓谷の地に尉官となっておられるのだ(即ち半分、仙人)。
自分のために菰米をたいてくれます。それで自分もここでぶらぶらしながらみなさんとの御面会するにつけてのこころのうちを十分にのべることができるのだ。』


(語訳と訳註)-#3
吏隱適情性,茲焉其窟宅。
主人は官僚であって隠遁者の生活をするのがその惰性にかなっているのでそれでこのような場所を自己のいわやの居宅としているのだ。(半官半隠をいう)
○適 かなう。○惰性 主人のこころをいう。○茲焉 ここにての義。○窟宅 いわや、おりところ。


白水見舅氏,諸翁乃仙伯。
わたしはこの白水でおじの崔明府に面会しに来たのだが諸翁たちはみな仙人のなかの長であるとも申すべき人々だ。
舅氏 母方のおじ、崔明府をさす。○諸翁 これはひろく他の諸翁をさして崔十九翁をその中にこめていっている。○仙伯 仙人の伯の階級にある者、伯はそのなかの長、かしらである。


杖藜長松下,作尉窮穀僻。
自分はここへ来て、背の高い松の木の下であかぎの杖をついてやすむのである、あなたはこんな奥まってだれもこぬ様な渓谷の地に尉官となっておられるのだ(即ち半分、仙人)。
枚泰 あかぎのつえをつく、これは自己についていう。○窮谷僻 ゆきづまった谷のかたよっているところ。


為我炊雕胡,逍遙展良覿。』
自分のために菰米をたいてくれます。それで自分もここでぶらぶらしながらみなさんとの御面会するにつけてのこころのうちを十分にのべることができるのだ。』
 たいてくれる。○雕胡 菰米(まこもにみのるこめ)のことという。○展良覿 展は志をのびやかにする、艮覿は良会。心おきない会合であるから艮会というのであろう。