送樊二十三侍禦赴漢中判官 杜甫 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ 杜甫特集700- 174
(樊二十三侍禦が漢中判官に赴くを送る)
侍御史の官である樊某が漢中王の判官となって任に赴くのを送る詩。製作時は757年至徳二載の初め、鳳翔の行在所に赴いたころの作。
(2回目)
sas0032


送樊二十三侍禦赴漢中判官
#1
威弧不能弦,自爾無寧歲。川穀血橫流,豺狼沸相噬。』
天子從北來,長驅振凋敞。頓兵岐梁下,卻跨沙漠裔。
二京陷未收,四極我得製。蕭索漢水清,緬通淮湖稅。』
#2
使者紛星散,王綱尚旒綴。
態勢を整えるため、どちら側に付くか決めかねている諸侯粛白や潘鎮に対して、中央朝廷から使者が星を散らすように八方へ遣わされた、帝王の大道、綱紀、敬いの心はなお存在していた遠方、地方のものは王朝、天子に対して旗の纏いのようにつながってはなれずにあったのである。
南伯從事賢,君行立談際。
南方の伯であった漢中王はその部下に賢者が集まっているのであるおる。君はそこへ赴任するのである、そこへいって立ちながらはなしをするときの注意点がある。
坐知七曜歷,手畫三軍勢。
常日頃のこととして心得ておくことは、七星の暦を熟知しておくこと、自分手ずから三軍の形勢を図にかきしめしておくことである。
冰雪淨聰明,雷霆走精銳。』
冰雪の様に浄化され洗練された聡明さがある、三軍の精鋭を雷霆の如く走らせる君であろう。』

#3
幕府輟諫官,朝廷無此例。至尊方旰食,仗爾布嘉惠。
補闕暮徵入,柱史晨徵憩。正當艱難時,實藉長久計。』
#4
廻風吹獨樹,白日照執袂。慟哭蒼煙根,山門萬重閉。
居人莽牢落,遊子封迢遞。徘徊悲生離,局促老一世。
陶唐歌遺民,後漢更列帝。恨無匡複姿,聊欲從此逝。』


威弧(いこ) 弦する能(あた)わず、 爾(しか)りし自(よ)り寧歳(ねいさい)無し。
川谷(せんこく )血横(けつおう) 流す 豺狼(さいろう) 沸(ふつ)として 相 噬(か)む。』
天子 北従り来り、 長駆(ちょうく) 凋敞(ちょうへい)を振(すく)う。
兵を頓す 岐梁(きりょう)の下、 卻って沙漠(さばく)の裔(えい)に跨(またが)る。
二京 陥(おちい)りて 未だ収めざるも 四極(しきょく)我 製するを得。
蕭索(しょうさく) 漢水 清し 緬(はるか)に准湖(わいこ)の税を通ず。』

#2
使者紛としで星散す、王綱(おうこう)尚旒綴(りゅうてい)す。
南伯(なんぱく)従事賢なり、君行きて立談の際。
坐(そぞ)ろに知る七曜暦 手(てずか)ら画す三軍の勢。
泳雪(ひょうせつ)聡明(そうめい)浄(きよ)く、雷霆(らいてい) 精鋭(せいえい)走る。』

#3
幕府 諌官(かんかん)を輟(綴つづる) 朝廷 此の例無し。
至尊(しそん)方(まさ)に旰食(かんしょく)す 爾(なんじ)に仗(よ)って嘉恵(かけい)を布(し)く。
補闕(ほけつ)暮に徴(め)し入る 柱史(ちゅうし)晨(あした)に征(ゆ)かんとして憩(けい)す。
正に艱難(かんなん)の時に当る 実に長久(ちょうきゅう)の計に藉(よ)る。』
#4
廻風(かいふう) 独樹を吹く、白日 執袂(しっぺい)を照らす。
慟哭(どうこく)す 蒼煙(そうえん)の根、 山門 万重(ばんちょう) 閉ず。
居人 莽(もう)として 牢落たり、 遊子 方(まさ)に 迢遞(ちょうてい)たり。
徘徊(はいかい) 生離(せいり)を悲しむ、 局促(きょくそく) 一世に老ゆ。』
陶唐(とうとう) 遺民(いみん)に歌わる 後漢列帝(れつてい)を更(こ)う。
匡複(きょうふく)の資(し) 恨む無し、 聊(いささ)か此(これ)従り逝(ゆ)かんと欲す。』

#1歲、噬/來,敞、裔、製、稅/#2綴、際、勢、銳。』


 現代語訳と訳註
(本文) #2

使者紛星散,王綱尚旒綴。
南伯從事賢,君行立談際。
坐知七曜歷,手畫三軍勢。
冰雪淨聰明,雷霆走精銳。』


(下し文)
使者紛としで星散す、王綱(おうこう)尚旒綴(りゅうてい)す。
南伯(なんぱく)従事賢なり、君行きて立談の際。
坐(そぞ)ろに知る七曜暦 手(てずか)ら画す三軍の勢。
泳雪(ひょうせつ)聡明(そうめい)浄(きよ)く、雷霆(らいてい) 精鋭(せいえい)走る。』


(現代語訳)
態勢を整えるため、どちら側に付くか決めかねている諸侯粛白や潘鎮に対して、中央朝廷から使者が星を散らすように八方へ遣わされた、帝王の大道、綱紀、敬いの心はなお存在していた遠方、地方のものは王朝、天子に対して旗の纏いのようにつながってはなれずにあったのである。
南方の伯であった漢中王はその部下に賢者が集まっているのであるおる。君はそこへ赴任するのである、そこへいって立ちながらはなしをするときの注意点がある。
常日頃のこととして心得ておくことは、七星の暦を熟知しておくこと、自分手ずから三軍の形勢を図にかきしめしておくことである。
冰雪の様に浄化され洗練された聡明さがある、三軍の精鋭を雷霆の如く走らせる君であろう。』


(訳注)#2
使者紛星散,王綱尚旒綴。

態勢を整えるため、どちら側に付くか決めかねている諸侯粛白や潘鎮に対して、中央朝廷から使者が星を散らすように八方へ遣わされた、帝王の大道、綱紀、敬いの心はなお存在していた遠方、地方のものは王朝、天子に対して旗の纏いのようにつながってはなれずにあったのである。
使者 朝廷から派出される使。○紛 みだれるさま。○星散 星の如くちらぼる、八方へ出ること。○王綱 王者の綱紀、帝王の大道をいう。○旒綴 「詩経」の長発の詩に「小球大球ヲ受ケテ、下国ノ綴旒為り。」とみえる。旒綴の綴はつづりつけること、旒は旗のへりにつけであるびらびらをいう、天子は諸侯の国から献ずる小玉大玉を受けてそれらの国々の係属する所となることが旗のびらびらが旗につく如くであるというのである。ここも其の意を用いる。旗の纏の部分。


南伯從事賢,君行立談際。
南方の伯であった漢中王はその部下に賢者が集まっているのであるおる。君はそこへ赴任するのである、そこへいって立ちながらはなしをするときの注意点がある。
南伯 南方の伯、漢中王瑀をさす。文字は「詩経」の崧高の詩の「王申伯二命ジ、是ノ南邦二式タラシム。」に本つくのであろう。○従事 王の属官のものをさす。○君行 君は樊侍御をさす。○立談 たちながら話す、軍兵馬整備、税徴収、事務など忙しい時であるからである。


坐知七曜歷,手畫三軍勢。
常日頃のこととして心得ておくことは、七星の暦を熟知しておくこと、自分手ずから三軍の形勢を図にかきしめしておくことである。
七曜暦 七曜は七星、七星は日月と、歳星(木星)、熒惑(火星)、填星(土星)、太白(金星)、辰星(水星)の五星とをいう。七曜暦はそれ等の星象に関する暦、昔は兵事は星象と関係があると考えられていた。歩兵戦が基本で農耕との兼ね合いで、輸送は船を利用するもので七曜で判断していた。○手画 手で図をかく。〇三軍勢 王朝軍の陣勢。神策軍、龍武軍、羽林軍がそれぞれ上中下、左右中央、地方にあった。


冰雪淨聰明,雷霆走精銳。』
冰雪の様に浄化され洗練された聡明さがある、三軍の精鋭を雷霆の如く走らせる君であろう。』
冰雪 冰雪の如く浄らかとはすっきりとして凝滞なきことをいう。○聡明 樊の耳目のさとくあきらかなこと。○精鋭 軍隊の力のすぐれたものをさす、○雷霆の如く走る 雷の電撃は一瞬で巨木を粉砕する威力のあることをいう。



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