送樊二十三侍禦赴漢中判官 #3 杜甫 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ 杜甫特集700- 175
(樊二十三侍禦が漢中判官に赴くを送る)
侍御史の官である樊某が漢中王の判官となって任に赴くのを送る詩。製作時は757年至徳二載の初め、鳳翔の行在所に赴いたころの作。(3回目)

送樊二十三侍禦赴漢中判官 #1 杜甫 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ 杜甫特集700- 173
送樊二十三侍禦赴漢中判官 #2 杜甫 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ 杜甫特集700- 174


#2
使者紛星散,王綱尚旒綴。南伯從事賢,君行立談際。
坐知七曜歷,手畫三軍勢。冰雪淨聰明,雷霆走精銳。』
#3
幕府輟諫官,朝廷無此例。
地方の幕府でありながら諌官の職にあった人をつなぎつけておくという事は朝廷にこれまで先例の無いことで、君の場合に始めて之をみるのである。
至尊方旰食,仗爾布嘉惠。
今軍務多忙で陛下は朝日があがりきって食を取ることなされるという始末で、君が腕の振ることによって人民に対し適切なめぐみ、施政をしいてほしいのだ。
補闕暮徵入,柱史晨徵憩。
やっと夕方に補闕の官として君を徵入されたのに、晨にはその柱史(侍御史)となってまた旅立ちの路に就こうとしている旅の合間に少しは路傍に休憩を取ることを忘れるな。
正當艱難時,實藉長久計。』

いまはまさに国家艱難の時にぶっつかっているのだ。之を救うには実に経済上の供給をうまくやるという長久の計によらねばならないのである。』
#4
廻風吹獨樹,白日照執袂。慟哭蒼煙根,山門萬重閉。
居人莽牢落,遊子封迢遞。徘徊悲生離,局促老一世。
陶唐歌遺民,後漢更列帝。恨無匡複姿,聊欲從此逝。』

#2
使者紛としで星散す、王綱(おうこう)尚旒綴(りゅうてい)す。
南伯(なんぱく)従事賢なり、君行きて立談の際。
坐(そぞ)ろに知る七曜暦 手(てずか)ら画す三軍の勢。
泳雪(ひょうせつ)聡明(そうめい)浄(きよ)く、雷霆(らいてい) 精鋭(せいえい)走る。』
#3
幕府 諌官(かんかん)を輟(綴つづる) 朝廷 此の例無し。
至尊(しそん)方(まさ)に旰食(かんしょく)す 爾(なんじ)に仗(よ)って嘉恵(かけい)を布(し)く。
補闕(ほけつ)暮に徴(め)し入る 柱史(ちゅうし)晨(あした)に征(ゆ)かんとして憩(けい)す。
正に艱難(かんなん)の時に当る 実に長久(ちょうきゅう)の計に藉(よ)る』

#4
廻風(かいふう) 独樹を吹く、白日 執袂(しっぺい)を照らす。
慟哭(どうこく)す 蒼煙(そうえん)の根、 山門 万重(ばんちょう) 閉ず。
居人 莽(もう)として 牢落たり、 遊子 方(まさ)に 迢遞(ちょうてい)たり。
徘徊(はいかい) 生離(せいり)を悲しむ、 局促(きょくそく) 一世に老ゆ。』
陶唐(とうとう) 遺民(いみん)に歌わる 後漢列帝(れつてい)を更(こ)う。
匡複(きょうふく)の資(し) 恨む無し、 聊(いささ)か此(これ)従り逝(ゆ)かんと欲す。』




送樊二十三侍禦赴漢中判官#3 現代語訳と訳註
(本文)
#3
幕府輟諫官,朝廷無此例。
至尊方旰食,仗爾布嘉惠。
補闕暮徵入,柱史晨徵憩。
正當艱難時,實藉長久計。』

(下し文) #3
幕府 諌官(かんかん)を輟(綴つづる) 朝廷 此の例無し。
至尊(しそん)方(まさ)に旰食(かんしょく)す 爾(なんじ)に仗(よ)って嘉恵(かけい)を布(し)く。
補闕(ほけつ)暮に徴(め)し入る 柱史(ちゅうし)晨(あした)に征(ゆ)かんとして憩(けい)す。
正に艱難(かんなん)の時に当る 実に長久(ちょうきゅう)の計に藉(よ)る』


(現代語訳)
地方の幕府でありながら諌官の職にあった人をつなぎつけておくという事は朝廷にこれまで先例の無いことで、君の場合に始めて之をみるのである。
今軍務多忙で陛下は朝日があがりきって食を取ることなされるという始末で、君が腕の振ることによって人民に対し適切なめぐみ、施政をしいてほしいのだ。
やっと夕方に補闕の官として君を徵入されたのに、晨にはその柱史(侍御史)となってまた旅立ちの路に就こうとしている旅の合間に少しは路傍に休憩を取ることを忘れるな。
いまはまさに国家艱難の時にぶっつかっているのだ。之を救うには実に経済上の供給をうまくやるという長久の計によらねばならないのである。』



(訳注)
幕府輟諫官,朝廷無此例。
地方の幕府でありながら諌官の職にあった人をつなぎつけておくという事は朝廷にこれまで先例の無いことで、君の場合に始めて之をみるのである。
幕府 漢中王の府をいう。○輟諫官 諌官は侍御史の計をいう、諌官を綴るとは、諌官たる身分の人をそこへつなぎつけておくことをいう。樊は朝廷の侍御史であったために王の幕府へ判官として赴任したのである。○此例 さような先例。地方幕府を色分けし、跎地方の幕府への牽制を兼ねたものであった。


至尊方旰食,仗爾布嘉惠。
今軍務多忙で陛下は朝日があがりきって食を取ることなされるという始末で、君が腕の振ることによって人民に対し適切なめぐみ、施政をしいてほしいのだ。
至尊 粛宗。○旰食 朝日があがりきって食を取る、この時王朝軍は劣勢であったため政務、軍務がいそがしかった。○ 汝に同じ、樊をさす。○布嘉恵 人民に対し、適切なめぐみ、施政をしく。


補闕暮徵入,柱史晨徵憩。
やっと夕方に補闕の官として君を徵入されたのに、晨にはその柱史(侍御史)となってまた旅立ちの路に就こうとしている旅の合間に少しは路傍に休憩を取ることを忘れるな。
補闕 欠点を補う。侍御史は諌官にして天子のかけている処を補う職。○徴入 召して朝廷へ入れる。○柱史 侍御史のこと。周の柱下史、或は侍御史が後世の侍御史にあたる。○晨征憩 晨は上の「暮」に対する。征は征行、旅路へでかけようとすること。憩はちょっとやすむこと、これは作者と別れようとするためである。下節の通風吹独樹の句はこの「憩」の字をうけて書かれている。
 
正當艱難時,實藉長久計。』
いまはまさに国家艱難の時にぶっつかっているのだ。之を救うには実に経済上の供給をうまくやるという長久の計によらねばならないのである。』
艱難時 兵乱の時をいう。○長久計 樊が判官となって行在の糧食等の通運を掌るのは一時の計ではなくして未来長久にわたっての計である。


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