奉贈嚴八閣老 杜甫 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ 杜甫特集700- 187
厳八閣老に贈った詩。製作時は至徳二載。

奉贈嚴八閣老
門下省厳武閣老 にこの詩を贈り奉ります。
扈聖登黃閣,明公獨妙年。
玄武閣老はこの行在所において我が天子粛宗に付き随って黄閣に登るものになった、貴殿は門下省黄閣門にのぼる中ではあなたが一人年がわかいのである。
蛟龍得雲雨,雕鶚在秋天。
そのことはたとえば蛟竜が雲や雨を得たようなものであり、また雕鶚(くまだか)が秋の空に飛んでいるようなものである。
客禮容疏放,官曹許接聯。
あなたは賓客にたいする礼を以てわたしにたいしてくれる、そして、わたしの馴れ合い言葉をおおめにみてくれ、同省同士で連棟のなかで続き部屋にすることを許されたのである。
新詩句句好,應任老夫傳。
あなたの最近の作詩はどの句も皆いいものである。それはこのわたしをして自由に世間に伝えさせてくれること任せてくれているからである。

(厳八閣老に贈り奉る)
聖に扈して黄閣に登る、明公独り妙年なり。
蛟竜雲雨を得、雕鶚秋天に在り。
客礼疎放を容る、官曹接聯す可し。
新詩句句好し、応に老犬が伝うるに任すなるべし。

kairo10682

奉贈嚴八閣老 現代語訳と訳註
(本文)
奉贈嚴八閣老
扈聖登黃閣,明公獨妙年。
蛟龍得雲雨,雕鶚在秋天。
客禮容疏放,官曹許接聯。
新詩句句好,應任老夫傳。

(下し文) (厳八閣老に贈り奉る)
聖に扈して黄閣に登る、明公独り妙年なり。
蛟竜雲雨を得、雕鶚秋天に在り。
客礼疎放を容る、官曹接聯す可し。
新詩句句好し、応に老犬が伝うるに任すなるべし。


(現代語訳)
門下省厳武閣老 にこの詩を贈り奉ります。
玄武閣老はこの行在所において我が天子粛宗に付き随って黄閣に登るものになった、貴殿は門下省黄閣門にのぼる中ではあなたが一人年がわかいのである。
そのことはたとえば蛟竜が雲や雨を得たようなものであり、また雕鶚(くまだか)が秋の空に飛んでいるようなものである。
あなたは賓客にたいする礼を以てわたしにたいしてくれる、そして、わたしの馴れ合い言葉をおおめにみてくれ、同省同士で連棟のなかで続き部屋にすることを許されたのである。
あなたの最近の作詩はどの句も皆いいものである。それはこのわたしをして自由に世間に伝えさせてくれること任せてくれているからである。

miyajima 693


(訳注)
奉贈巌八閣老
(巌八閣老に贈り奉る)
門下省厳武閣老 にこの詩を贈り奉ります。
厳八 厳八は厳武、厳武の父挺之は作者の友人であり、武は後輩である。杜甫の強力な援助者である。特に成都紀行、成都浣花渓草堂期に世話になる。厳武が没して成都を離れる。 ○閣老 唐人は給事中をよぶのに閣老といった。また、宰相は堂老といい、両省のものは閣老といった。閣老は両省呼びあうので、給事中をよぶのに限られるわけではない。又このとき厳武は給事中、杜甫は左拾遺であるから同じく門下省に属し同省であるが、両省で呼び合う口称しあったとおもわれる。


扈聖登黃閣,明公獨妙年。(聖に扈(こ)して黄閣に登る、明公独り妙年なり。)
玄武閣老はこの行在所において我が天子粛宗に付き随って黄閣に登るものになった、貴殿は門下省黄閣門にのぼる中ではあなたが一人年がわかいのである。
○扈 あとにしたがうこと。 ○ 聖天子。 粛宗のこと。○黄閣 門下省をいう。閣は閤である、閤は爽室、又は楼観の通名で、閤は日華門の門傍の小戸であり、黄を以て門に塗った日華門の隣に位置し、門下省も一部黄を以て門に塗ったので黄閤という、杜詩の黄閣はみな黄閤に改めて読むべきである。
明公 聡明な人、武をさす。 ○妙年 としわか。厳武は房増の薦めにより給事中となった、時に年三十一。 


蛟龍得雲雨,雕鶚在秋天。(蛟竜雲雨を得、雕鶚秋天に在り。)
そのことはたとえば蛟竜が雲や雨を得たようなものであり、また雕鶚(くまだか)が秋の空に飛んでいるようなものである。
蛟竜得雲雨 「呉志」に周喩が劉備を評した言に「較竃雲雨ヲ得レバ、終二池中ノ物二非ズ。」とある。○雕鶚 くまだかの類。『奉贈鮮於京兆二十韻』 杜甫 :kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ 誠実な詩人杜甫特集 53
秋天 秋のそら、たかの類は秋から冬になって勢いをふるう。


客禮容疏放,官曹許接聯。(そのことはたとえば蛟竜が雲や雨を得たようなものであり、また雕鶚(くまだか)が秋の空に飛んでいるようなものである。)
あなたは賓客にたいする礼を以てわたしにたいしてくれる、そして、わたしの馴れ合い言葉をおおめにみてくれ、同省同士で連棟のなかで続き部屋にすることを許されたのである。
客礼 賓客としての礼をつくす。 ○ 武がいれてくれる、寛大にとりあつかうこと。 ○疎放 杜甫のむとんじゃく。馴れ合い言葉。 ○官曹 役所の部屋。○接聯 つづく。


新詩句句好,應任老夫傳。(新詩句句好し、応に老犬が伝うるに任すなるべし。)
あなたの最近の作詩はどの句も皆いいものである。それはこのわたしをして自由に世間に伝えさせてくれること任せてくれているからである。
新詩 武があらたにつくる詩。○老夫 作者自ずからをいう。 ○ 世人につたえる。

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