奉和中書賈至舍人早朝大明宮 岑參 杜甫の「奉和賈至舍人早朝大明宮」に関連した詩kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ 杜甫特集700- 235

758年春、賈至、王維、岑参、杜甫、四人の詩人が中書省と門下省に揃った。杜甫にとっては生涯で一番幸福な時期であった。王維は太子中允からすぐに中枢にもどり、中書舎人(正五品上)になっている。賈至が伝統的な七言律詩で宮廷風の詩『早朝大明宮呈両省僚友』を詠ったこれに対して、三人が唱和した・    

和賈舎人早朝大明宮之作   王維 
奉和賈至舍人早朝大明宮   杜甫

奉和中書賈至舍人早朝大明宮(頁一九六)
作於乾元元年(758四十四歲)春末,時岑參在長安任右補闕。

奉和中書賈至舍人早朝大明宮
雞鳴紫陌曙光寒,鶯囀皇州春色闌。
朝を知らせる鶏が鳴いて都大路には曙光はまだ寒さをのこしている、鶯はさえずり天子のお住まいのこの街には春景色が爛漫としている。
金闕曉鐘開萬戶,玉階仙仗擁千官。
天子の宮殿の御門に暁の鐘が鳴らされ城郭の萬戸の家に対して開かれる、宮殿のきざはしはひかり輝き朝の儀式のために旗刺物と官僚が並んでいる。
花迎劍珮星初落,柳拂旌旗露未乾。
春に花は剣を佩びた者たちを迎えてくれ夜明けを迎えて星は見えなくなっている。柳は揺れ、天子の御旗も揺れていて夜露はまだ乾いていない。
獨有鳳凰池上客,陽春一曲和皆難。

ただひとり宮殿の鳳凰池の辺に来ている穏やかな春の日はこの詩をうかんでくるだけどみんなと一緒に唱和することは難しい。


171 奉和中書賈舎人早朝大明宮  岑參
鶏鳴いて紫陌曙光寒し、鶯囁じて皇州春色闌なり。
金闕の暁鐘万戸を開き、玉階の仙仗千官を擁す。
花は剣侃を迎えて星初めて落ち、柳は旋旗を払って露未だ乾かず。
独り鳳皇池上の客有り、陽春の一曲和すること皆難し。


現代語訳と訳註
(本文)

雞鳴紫陌曙光寒,鶯囀皇州春色闌。
金闕曉鐘開萬戶,玉階仙仗擁千官。
花迎劍珮星初落,柳拂旌旗露未乾。
獨有鳳凰池上客,陽春一曲和皆難。


(下し文)
鶏鳴いて紫陌曙光寒し、鶯囁じて皇州春色闌なり。
金闕の暁鐘万戸を開き、玉階の仙仗千官を擁す。
花は剣侃を迎えて星初めて落ち、柳は旋旗を払って露未だ乾かず。
独り鳳皇池上の客有り、陽春の一曲和すること皆難し。


(現代語訳)
朝を知らせる鶏が鳴いて都大路には曙光はまだ寒さをのこしている、鶯はさえずり天子のお住まいのこの街には春景色が爛漫としている。
天子の宮殿の御門に暁の鐘が鳴らされ城郭の萬戸の家に対して開かれる、宮殿のきざはしはひかり輝き朝の儀式のために旗刺物と官僚が並んでいる。
春に花は剣を佩びた者たちを迎えてくれ夜明けを迎えて星は見えなくなっている。柳は揺れ、天子の御旗も揺れていて夜露はまだ乾いていない。
ただひとり宮殿の鳳凰池の辺に来ている穏やかな春の日はこの詩をうかんでくるだけどみんなと一緒に唱和することは難しい。


(訳注)
雞鳴紫陌曙光寒,鶯囀皇州春色闌。
鶏鳴いて紫陌曙光寒し、鶯囁じて皇州春色闌なり。
朝を知らせる鶏が鳴いて都大路には曙光はまだ寒さをのこしている、鶯はさえずり天子のお住まいのこの街には春景色が爛漫としている。
紫陌 都大路。都の街路。都の市街。・東西陌 曹植『吁嗟篇』「東西經七陌」(東西 七陌を経て)に基づく。○皇州 皇帝の住まう地域である。○春色闌 春景色爛漫。


金闕曉鐘開萬戶,玉階仙仗擁千官。
金闕の暁鐘万戸を開き、玉階の仙仗千官を擁す。
天子の宮殿の御門に暁の鐘が鳴らされ城郭の萬戸の家に対して開かれる、宮殿のきざはしはひかり輝き朝の儀式のために旗刺物と官僚が並んでいる。
仙仗 天子の儀使、仙の字は天子をさす、仗は儀式のとき執って並ぶ旗刺物類。


花迎劍珮星初落,柳拂旌旗露未乾。
花は剣珮を迎えて星初めて落ち、柳は旌旗を払って露未だ乾かず。
春に花は剣を佩びた者たちを迎えてくれ夜明けを迎えて星は見えなくなっている。柳は揺れ、天子の御旗も揺れていて夜露はまだ乾いていない。
剣珮 刀剣などを腰につける。古代の装身具の一。腰帯とそれにつりさげた玉(ぎよく)・金属器などの総称。○旌旗 軍隊のはた。


獨有鳳凰池上客,陽春一曲和皆難。
独り鳳凰池上の客有り、陽春の一曲和すること皆難し。
ただひとり宮殿の鳳凰池の辺に来ている穏やかな春の日はこの詩をうかんでくるだけどみんなと一緒に唱和することは難しい。
○鳳池 大明宮の大掖池。○ 金鑾殿の役務室。
唐朝 大明宮01

位置葉大明宮の配置図参照。