晚出左掖 杜甫詩kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ 杜甫特集700- 240


758年乾元元年春、左拾遺であったときの作。
 臘日 杜甫 紀頌之の漢詩ブログ 
 送鄭十八虔貶台州司戶、傷其臨老隋賊之故閲馬面別情見於詩
 宣政殿退朝晚出左掖
 紫宸殿退朝口號 このページに掲げる詩
 春宿左省
 晚出左掖
 題省中院壁
 奉和賈至舍人早朝大明宮
 送賈閣老出汝州


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左掖は東内の東側垣門のこと、前に見える。此の詩は蓋し或る日の夕がたこの門より出て自己の廨舎に帰ろうとしたことをいう。

晚出左掖
夕暮れて、門下省のわきのくぐり門を出る。
晝刻傳呼淺,春旗簇仗齊。
昼の時刻が知らされ、宮衛の点呼まわり番の声も近いものに聞こえる程度の声である。春用の簇仗の羽旗を一斉に整列して居る。
退朝花底散,歸院柳邊迷。
そうして、朝廷(紫宸殿)より退出してくると花ビラが、散り落ちて庭中に敷き詰められている、門下省の書院に帰ろうとして歩くと柳樹の緑が濃くなってあたりの景色を変えていて迷ってしまう。
樓雪融城濕,宮雲去殿低。
南に向いて歩いていくと宮楼の雪はとけて城壁がぬれている。低く垂れこんでいた雲が去った後、御殿は低くなったかとおもわれる。
避人焚諫草,騎馬欲雞棲。
人をさけ、みられないような場所で諌申用の草稿文をやきすてる、そして執務室の後片付けをして、馬に騎って官舎に向おうとするとすでに鶏がねぐらにつこうとする夕闇がせまっている。

昼刻 伝呼 浅く、春旗 簇仗【ぞくじょう】齊【ひと】し。
退朝 花底に散じ、帰院【きいん】柳辺【りゅうへん】に迷う。
楼雪【ろうせつ】融けて城湿【うるお】い、宮雲 去りて殿低し。
人を避けて諌草【かんそう】を焚く、馬に騎れば鶏棲【けいせい】ならんと欲す。


唐朝 大明宮2000


現代語訳と訳註
(本文) 晚出左掖

晝刻傳呼淺,春旗簇仗齊。
退朝花底散,歸院柳邊迷。
樓雪融城濕,宮雲去殿低。
避人焚諫草,騎馬欲雞棲。


(下し文)
昼刻 伝呼 浅く、春旗 簇仗【ぞくじょう】齊【ひと】し。
退朝 花底に散じ、帰院【きいん】柳辺【りゅうへん】に迷う。
楼雪【ろうせつ】融けて城湿【うるお】い、宮雲 去りて殿低し。
人を避けて諌草【かんそう】を焚く、馬に騎れば鶏棲【けいせい】ならんと欲す。


(現代語訳)
夕暮れて、門下省のわきのくぐり門を出る。
昼の時刻が知らされ、宮衛の点呼まわり番の声も近いものに聞こえる程度の声である。春用の簇仗の羽旗を一斉に整列して居る。
そうして、朝廷(紫宸殿)より退出してくると花ビラが、散り落ちて庭中に敷き詰められている、門下省の書院に帰ろうとして歩くと柳樹の緑が濃くなってあたりの景色を変えていて迷ってしまう。
南に向いて歩いていくと宮楼の雪はとけて城壁がぬれている。低く垂れこんでいた雲が去った後、御殿は低くなったかとおもわれる。
人をさけ、みられないような場所で諌申用の草稿文をやきすてる、そして執務室の後片付けをして、馬に騎って官舎に向おうとするとすでに鶏がねぐらにつこうとする夕闇がせまっている。


(訳注)
晚出左掖

夕暮れて、門下省のわきのくぐり門を出る。
左掖は東内の東側垣門のこと、前に見える。
 

晝刻傳呼淺,春旗簇仗齊。
昼の時刻が知らされ、宮衛の点呼、まわり番の声も近いものに聞こえる程度の声である。衛兵は春用の簇仗の羽旗を一斉に整列して居る。
昼刻 ひるの水どけいの時間。○伝呼 宮衛達の「点呼、火の用心」とまわり番のこえ。○ 声の小さなこと。深しといえば大声あげて奥深くまできこえるようにすることであり、浅はその反対に近くだけきこえるほどに声を出す。伝搬度をいう。○春旗 春は時を記す。旗は近衛の兵の持する簇仗の旗をいう、簇仗の仗と同一物。○簇仗 群がる刺しもの。○ 列のそろえること、斉列。


退朝花底散,歸院柳邊迷。
そうして、朝廷(紫宸殿)より退出してくると花ビラが、散り落ちて庭中に敷き詰められている、門下省の書院に帰ろうとして歩くと柳樹の緑が濃くなってあたりの景色を変えていて迷ってしまう。
帰院 院は門下省の書院、執務室、左拾遺の詰め所をいうのであろう。


樓雪融城濕,宮雲去殿低。
南に向いて歩いていくと宮楼の雪はとけて城壁がぬれている。低く垂れこんでいた雲が去った後、御殿は低くなったかとおもわれる。
楼雪 南に向いて歩くので樓閣の北面の宮楼の雪。○城湿 宣政殿、含元殿などを取り囲む城郭、全体が雪解けのために濡れていることをいう。○殿低 雲が低く垂れこんでいるときは宮殿が高くみえたが、雲の去ってしまった後は低くみえるのである。この聯の句はSV構文で○○は●で◎◎となる。樓雪は融けて城濕となる。宮雲は去って殿低くなる。


避人焚諫草,騎馬欲雞棲。
人をさけ、みられないような場所で諌申用の草稿文をやきすてる、そして執務室の後片付けをして、馬に騎って官舎に向おうとするとすでに鶏がねぐらにつこうとする夕闇がせまっている。
避人 人をさけ、みられないようにする。○諌草 諌申用の草稿文のこと。詰め所に草稿をのこして置くと、内部機密が漏れてしまうことを恐れるのである。○騎馬 官舎の方へ帰ろうとすること。○鶏棲 鶏が歩き回らずねぐらに居つくこと、夕闇をいう。

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