冬末以事之東都,湖城東遇孟雲卿,複歸劉顥宅宿,宴飲散因為醉歌 #2 杜甫詩kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ 杜甫特集700- 288

(冬末 事を以って東都に之き,湖城の東にて孟雲卿に遇う,複た劉顥宅に歸り宿す,宴して飲散に因りて醉歌を為す)



冬末以事之東都、湖城東遇孟雲卿、複歸劉顥宅宿、宴飲散因為醉歌

疾風吹塵暗河縣,行子隔手不相見。
湖城城東一開眼,駐馬偶識雲卿面。
向非劉顥為地主,懶回鞭轡成高宴。
劉侯歡我攜客來,置酒張燈促華饌。』
且將款曲終今夕,休語艱難尚酣戰。
そうしてこれから心の打ち解けた歌曲を歌いその日の夕方まで続いた。間が開いて座が白けるなどの座を困難な状態にはならず、なお、酒を酌み交わすのは飲み比べとなって競った。
照室紅爐促曙光,縈窗素月垂文練。
明るい部屋には火の赤く燃えているいろり、夜明けの光を促している。窓には白く冴えた月がまとわりつくようにかがやき、彩模様のある練り絹の賭場るがしずかに垂れている。
天開地裂長安陌,寒盡春生洛陽殿。
天子は、天を開いて、地を避けるように長安の大通りで叛乱軍を破裂させてる、今は冬の寒さが厳しい時である間もなく春の景色に洛陽城は包まれるであろう。
豈知驅車複同軌,可惜刻漏隨更箭。
こうしてまた知ることになった兵車、騎馬でもってふたたび天下を統一平定されであろうことを、惜しいと思うけれど、我われは年もとってきたし、こうして水時計が時を知らせてくれるのに任せて過ごすしかないのである。
人生會合不可常,庭樹雞鳴淚如線。』
人生の中でこうして相談義するということは常庇護できるものではないのである。庭の木に止まっている時を告げる鳥が啼きだした、互いに別れることを思って涙が一筋ののせんとなって止まらないのである。


(冬末 以って事にて東都に之く,湖城の東 孟雲卿に遇う,複た劉顥宅に歸り宿す,宴して飲散に因りて醉歌を為す)
疾風 塵を吹き 河縣 暗し,行子【こうし】 手を隔て 相見えず。
湖城 城東 一たび眼を開く,駐馬 偶々識し 雲卿に面す。
向うにあらず 劉顥 地主と為すを,回して 鞭轡を懶め 高宴を成す。
劉侯 我 客を攜えて來るを歡び,置酒して張燈 華饌を促す。』
且 將に 款曲して今夕終る,休語 艱難して 尚 酣戰す。
室を照らす 紅爐 曙光を促し,窗を縈る 素月 文練を垂れる。
天開き 地は裂けて 長安の陌,寒盡くす春生ずるは洛陽の殿。
豈知んや 車を驅る 複た同軌,惜むるべし刻漏【こくろう】 更箭【こうせん】に隨う。
人生 會合して常とすべからず,庭樹 雞鳴きて淚 線の如し。』


現代語訳と訳註
(本文)#2

且將款曲終今夕,休語艱難尚酣戰。
照室紅爐促曙光,縈窗素月垂文練。
天開地裂長安陌,寒盡春生洛陽殿。
豈知驅車複同軌,可惜刻漏隨更箭。
人生會合不可常,庭樹雞鳴淚如線。』

(下し文)#2
且 將に 款曲して今夕終る,休語 艱難して 尚 酣戰す。
室を照らす 紅爐 曙光を促し,窗を縈る 素月 文練を垂れる。
天開き 地は裂けて 長安の陌,寒盡くす春生ずるは洛陽の殿。
豈知んや 車を驅る 複た同軌,惜むるべし刻漏【こくろう】 更箭【こうせん】に隨う。
人生 會合して常とすべからず,庭樹 雞鳴きて淚 線の如し。』


(現代語訳)
そうしてこれから心の打ち解けた歌曲を歌いその日の夕方まで続いた。間が開いて座が白けるなどの座を困難な状態にはならず、なお、酒を酌み交わすのは飲み比べとなって競った。
明るい部屋には火の赤く燃えているいろり、夜明けの光を促している。窓には白く冴えた月がまとわりつくようにかがやき、彩模様のある練り絹の賭場るがしずかに垂れている。
天子は、天を開いて、地を避けるように長安の大通りで叛乱軍を破裂させてる、今は冬の寒さが厳しい時である間もなく春の景色に洛陽城は包まれるであろう。
こうしてまた知ることになった兵車、騎馬でもってふたたび天下を統一平定されであろうことを、惜しいと思うけれど、我われは年もとってきたし、こうして水時計が時を知らせてくれるのに任せて過ごすしかないのである。
人生 會合して常とすべからず,庭樹 雞鳴きて淚 線の如し。
人生の中でこうして相談義するということは常庇護できるものではないのである。庭の木に止まっている時を告げる鳥が啼きだした、互いに別れることを思って涙が一筋ののせんとなって止まらないのである。


(訳注)
且將款曲終今夕,休語艱難尚酣戰。

且 將に 款曲して今夕終る,休語 艱難して 尚 酣戰す。
そうしてこれから心の打ち解けた歌曲を歌いその日の夕方まで続いた。間が開いて座が白けるなどの座を困難な状態にはならず、なお、酒を酌み交わすのは飲み比べとなって競った。
款曲 打ち解けた心の曲。真心で歌う曲。よしみの曲。「款待・款談/交款」


照室紅爐促曙光,縈窗素月垂文練。
室を照らす 紅爐 曙光を促し,窗を縈る 素月 文練を垂れる。
明るい部屋には火の赤く燃えているいろり、夜明けの光を促している。窓には白く冴えた月がまとわりつくようにかがやき、彩模様のある練り絹の賭場るがしずかに垂れている。
紅爐 火の赤く燃えているいろり。促曙光 夜明けの明かりをうながす。 ○縈窗 まどとに、まとわりついている。○素月 白くさえた月。陰暦八月のこと。○文練 彩模様のある練り絹。


天開地裂長安陌,寒盡春生洛陽殿。
天開き 地は裂けて 長安の陌,寒盡くす春生ずるは洛陽の殿。
天子は、天を開いて、地を避けるように長安の大通りで叛乱軍を破裂させてる、今は冬の寒さが厳しい時である間もなく春の景色に洛陽城は包まれるであろう。


豈知驅車複同軌,可惜刻漏隨更箭。
豈知んや 車を驅る 複た同軌,惜むるべし刻漏【こくろう】 更箭【こうせん】に隨う。
こうしてまた知ることになった兵車、騎馬でもってふたたび天下を統一平定されであろうことを、惜しいと思うけれど、我われは年もとってきたし、こうして水時計が時を知らせてくれるのに任せて過ごすしかないのである。
同軌 車輪の間隔を同じようにする。天下が統一されていることをいう。○更箭 水時計の時刻を示す矢。


人生會合不可常,庭樹雞鳴淚如線。』
人生 會合して常とすべからず,庭樹 雞鳴きて淚 線の如し
人生の中でこうして相談義するということは常庇護できるものではないのである。庭の木に止まっている時を告げる鳥が啼きだした、互いに別れることを思って涙が一筋ののせんとなって止まらないのである。



この詩からは職務に関する、杜甫の前向きな姿勢は全く感じられない。唐王朝軍が頽廃を期す前であるが、漢を辞したい気持ちが強くなっているのであろうと思う。