遣興二首其一 杜甫 <240>遣興22首の⑬番 kanbuniinkai 紀頌之の漢詩ブログ1169 杜甫特集700- 354


遣興詩特集
 遣興 756年 反乱軍拘束、長安で軟禁状態であったとき
驥子好男兒,前年學語時﹕問知人客姓,誦得老夫詩。
世亂憐渠小,家貧仰母慈。鹿門攜不遂,雁足系難期。
天地軍麾滿,山河戰角悲。倘歸免相失,見日敢辭遲。
遣興 杜甫 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ 杜甫特集700- 151

遣興三首 758 乾元元年 房琯擁護の後、疎外感を持って勤務したころ


我今日夜憂,諸弟各異方。不知死與生,何況道路長。
避寇一分散,饑寒永相望。豈無柴門歸?欲出畏虎狼。
仰看雲中雁,禽鳥亦有行。

蓬生非無根,漂蕩隨高風。天寒落萬裡,不複歸本叢。
客子念故宅,三年門巷空。悵望但烽火,戎車滿關東。
生涯能幾何,常在羈旅中!

昔在洛陽時,親友相追攀。送客東郊道,遨遊宿南山。
煙塵阻長河,樹羽成皋間。回首載酒地,豈無一日還?
丈夫貴壯健,慘戚非朱顏。

遣興三首 759乾元二年秋在秦州作 
下馬古戰場,四顧但茫然。風悲浮雲去,黃葉墮我前。
朽骨穴螻蟻,又為蔓草纏。故老行嘆息,今人尚開邊。
漢虜互勝負,封疆不常全。安得廉頗將,三軍同晏眠?
遣興三首 其一 <226>杜甫詩kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1094 杜甫特集700- 329

高秋登塞山,南望馬邑州。降虜東擊胡,壯健盡不留。
穹廬莽牢落,上有行雲愁。老弱哭道路,願聞甲兵休。
鄴中事反覆,死人積如丘。諸將已茅土,載驅誰與謀?
遣興三首 其二 <227>杜甫詩kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1097 杜甫特集700- 330

豐年孰雲遲,甘澤不在早。耕田秋雨足,禾黍已映道。
春苗九月交,顏色同日老。勸汝衡門士,忽悲尚枯槁。
時來展才力,先後無醜好。但訝鹿皮翁,忘機對芳草。
遣興三首 其三 <228>杜甫詩kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1100 杜甫特集700- 331

1033.遣興五首 759乾元二年秋在秦州作
蟄龍三冬臥,老鶴萬裡心。昔時賢俊人,未遇猶視今。
嵇康不得死,孔明有知音。又如隴坻松,用舍在所尋。
大哉霜雪幹,歲久為枯林。

昔者龐德公,未曾入州府。襄陽耆舊間,處士節獨苦。
豈無濟時策?終竟畏網罟。林茂鳥有歸,水深魚知聚。
舉家隱鹿門,劉表焉得取。

陶潛避俗翁,未必能達道。觀其著詩集,頗亦恨枯槁。
達生豈是足?默識蓋不早。有子賢與愚,何其掛懷抱?

賀公雅吳語,在位常清狂。上疏乞骸骨,黃冠歸故鄉。
爽氣不可致,斯人今則亡。山陰一茅宇,江海日淒涼。

吾憐孟浩然,短褐即長夜。賦詩何必多,往往淩鮑謝。
清江空舊魚。春雨餘甘蔗。每望東南雲,令人幾悲吒。

遣興二首   759乾元二年秋在秦州作
天用莫如龍,有時系扶桑。頓轡海徒湧,神人身更長。
性命苟不存,英雄徒自強。吞聲勿複道,真宰意茫茫。

地用莫如馬,無良複誰記?此日千裡鳴,追風可君意。
君看渥窪種,態與駑駘異。不雜蹄嚙間,逍遙有能事。


遣興二首 其一  
天用莫如龍,有時系扶桑。
天が用事をさせるということは龍のようにふるまうことであってはならない。時には傳説の東方海上にある扶桑国の巨木につながるようであって良いのだ。
頓轡海徒湧,神人身更長。
手綱をひたすら操っても海であればいたずらに湧き出す水に任せるだけだ。神のような人ならば身をさらに長くすればよいのだ。
性命苟不存,英雄徒自強。
生命を授かったということはかりそめの安楽を盗んで生きながらえることなど在りはしないのだ。英雄というのはひたすら自らを律して強いものなのだ。
吞聲勿複道,真宰意茫茫。
折角今まで言わずにいたのならこれからそれをいうことはないのだ。天の真の主宰者というものはその意志表現をはっきりさせずとも心が広く受け入れてくれるものなのだ。
⑬興を遣る二首 其の一
天の用は龍の如く莫れ,時に有りて扶桑【ふそう】に系る。
頓轡【とんひ】 海 徒に湧き,神人 身 更に長ず。
性命【せいめい】 苟【かりそめ】に存せず,英雄 徒に自ら強し。
吞聲【どんせい】 複た道うこと勿,真宰【しんさい】 意 茫茫。

遣興二首 其二
地用莫如馬,無良複誰記?
此日千裡鳴,追風可君意。
君看渥窪種,態與駑駘異。
不雜蹄嚙間,逍遙有能事。

遣興五首  759年乾元二年秋在秦州作

朔風飄胡雁,慘澹帶砂礫。長林何蕭蕭,秋草萋更碧。
北裡富燻天,高樓夜吹笛。焉知南鄰客,九月猶絺綌。

長陵銳頭兒,出獵待明發。騂弓金爪鏑,白馬蹴微雪。
未知所馳逐,但見暮光滅。歸來懸兩狼,門戶有旌節。

漆有用而割,膏以明自煎;蘭摧白露下,桂折秋風前。
府中羅舊尹,沙道故依然。赫赫蕭京兆,今為人所憐。

猛虎憑其威,往往遭急縛。雷吼徒咆哮,枝撐已在腳。
忽看皮寢處,無複睛閃爍。人有甚於斯,足以勸元惡。

朝逢富家葬,前後皆輝光。共指親戚大,緦麻百夫行。
送者各有死,不須羨其強。君看束縛去,亦得歸山岡。

浣花渓草堂 760年成都 ***********************
遣興
干戈猶未定,弟妹各何之!拭淚沾襟血,梳頭滿面絲。
地卑荒野大,天遠暮江遲。衰疾那能久,應無見汝期。


21遣意二首    760
囀枝黃鳥近,泛渚白鷗輕。一徑野花落,孤村春水生。
衰年催釀黍,細雨更移橙。漸喜交遊絕,幽居不用名。
22
簷影微微落,津流脈脈斜。野船明細火,宿雁聚圓沙。
雲掩初弦月,香傳小樹花。鄰人有美酒,稚子也能賒。


現代語訳と訳註
(本文)
⑬遣興二首 其一
天用莫如龍,有時系扶桑。
頓轡海徒湧,神人身更長。
性命苟不存,英雄徒自強。
吞聲勿複道,真宰意茫茫。


(下し文) ⑬興を遣る二首 其の一
天の用は龍の如く莫れ,時に有りて扶桑【ふそう】に系る。
頓轡【とんひ】 海 徒に湧き,神人 身 更に長ず。
性命【せいめい】 苟【かりそめ】に存せず,英雄 徒に自ら強し。
吞聲【どんせい】 複た道うこと勿,真宰【しんさい】 意 茫茫。


(現代語訳)
天が用事をさせるということは龍のようにふるまうことであってはならない。時には傳説の東方海上にある扶桑国の巨木につながるようであって良いのだ。
手綱をひたすら操っても海であればいたずらに湧き出す水に任せるだけだ。神のような人ならば身をさらに長くすればよいのだ。
生命を授かったということはかりそめの安楽を盗んで生きながらえることなど在りはしないのだ。英雄というのはひたすら自らを律して強いものなのだ。
折角今まで言わずにいたのならこれからそれをいうことはないのだ。天の真の主宰者というものはその意志表現をはっきりさせずとも心が広く受け入れてくれるものなのだ。


(訳注) ⑬遣興二首 其一
天用莫如龍,有時系扶桑。

天が用事をさせるということは龍のようにふるまうことであってはならない。時には傳説の東方海上にある扶桑国の巨木につながるようであって良いのだ。
 神のいる天上、空、天体、気候  天子。
 1 必要にこたえる働きのあること。役に立つこと。また、使い道。用途。「―をなさない」「―のなくなった子供服」2 なすべき仕事。用事。
扶桑【ふそう】中国伝説で東方海上にある島国(扶桑国とも)または巨木(扶木・扶桑木・扶桑樹とも)である。『山海経』「下有湯谷 湯谷上有扶桑 十日所浴 在黑齒北 居水中 有大木 九日居下枝 一日居上枝」“東方の海中に黒歯国があり、その北に扶桑という木が立っており、そこから太陽が昇るという。 ”


頓轡海徒湧,神人身更長。
手綱をひたすら操っても海であればいたずらに湧き出す水に任せるだけだ。神のような人ならば身をさらに長くすればよいのだ。
 1 いちずなさま。ひたすら。「―な態度」「―に思いを寄せる」 2 完全にその状態であるさま。「―に煙にだになし果ててむと思ほして」〈源・夕霧〉 3 向こう見ずなさま。また、強引で粗暴なさま。


性命苟不存,英雄徒自強。
生命を授かったということはかりそめの安楽を盗んで生きながらえることなど在りはしないのだ。英雄というのはひたすら自らを律して強いものなのだ。
性命【せいめい】 1 生まれながら天から授かった性質と運命。2 いのち。生命。・苟存【こうそん】 かりそめの安楽を盗んで生きながらえる。『晉書‧、劉毅傳』「往年國難滔天, 故志竭愚忠, 靦然苟存。」 “
・苟 いやしくも まことに かりそめに。一時的。「苟安・苟且(こうしょ)」 [難読]苟且(かりそめ)


吞聲勿複道,真宰意茫茫。
折角今まで言わずにいたのならこれからそれをいうことはないのだ。天の真の主宰者というものはその意志表現をはっきりさせずとも心が広く受け入れてくれるものなのだ。
真宰 真の主宰者。老荘思想で天をいう。天地の主宰者。造物者。『荘子、齊物論』分裂した魂を救い世の論争を統一しようと試みる論文で「若有眞宰、而特不得其眹。可行已信、而不見其形、有情而無形。」(真の主宰者がいるようであるが、その形跡は得られない。 はたらきの結果は確かであるが、そうさせたものの形は見えない。 実質はあるが、姿形はないのである。)
茫茫1 広々としてはるかなさま。「―とした大海原」「―たる砂漠」 2 ぼんやりかすんではっきりしないさま。「―たる記憶」「―と暗路(やみじ)に物を探るごとく」〈露伴・五重塔〉 3 草・髪などが伸びて乱れている。